南米のボリビア西部にある都市ウユニから車で1時間ほど、アンデス山脈に囲まれた広大な塩の大地「ウユニ塩湖」。
標高約3,700mと富士山と同じくらいの高さに位置し、南北約100km×東西約250km、面積約11,000km²に広がっています。
ちなみにその広さは…岐阜県=10,620km²とほぼ同じ!
見渡す限り真っ白の神秘的な大地が出来た背景として、はるか昔、アンデス山脈が海底から隆起した際に大量の海水が山上に残ったため、この広大な塩湖が形成されたといわれています。
塩湖全体の高低差がわずか50cm以内という「世界で最も平らな場所」であるウユニ塩湖では、降った雨が流れることなく大地に薄く膜を張ることで、空を湖面に映し出す「天空の鏡」と呼ばれる神秘的な絶景が現れます。
鏡張りの景色を楽しむ雨季
11月後半~3月頃
「天空の鏡」の絶景はこの季節。
湖面の水の状態、風や雲の有無などの条件をクリアすると鏡のような美しい光景が見られます。
歩いて塩湖の中を観光できる乾季
4月~11月前半頃
表面の水がほとんど干上がり、塩の結晶がむき出しになります。
天候の安定した乾季には、標高3,700mの突き抜けるような青空と、太陽の光を受けてキラキラ輝く塩の大地の絶景を楽しめます。見渡す限り真っ白な地表には格子状の模様が広がり、まるで別の惑星に立っているかのよう。
ウユニ塩湖で遊ぼう!
目の錯覚を利用して撮影する「トリック写真」!
あたり一面真っ白で平らな大地に遠近感を失うウユニ塩湖ならではの体験です。
トリック写真には乾季が適していますが、
雨季には湖面の映りこみを利用した写真撮影が楽しめます。
インカ・ワシ島
無数のサボテンが林立する、ウユニ塩湖の中心に浮かぶ小さな島。インカ時代に塩の貿易の中継地点として栄えました。頂上からの360度の眺望はまさに絶景!
※雨季は行けない場合あり
トゥヌバ火山
ウユニ塩湖の北に位置する標高約5,432mの大きな山。山腹にはミイラが眠る洞窟があり、麓ではリャマやフラミンゴが現れることも。
※雨季は行けない場合あり
塩の精製所
乾季には天然の塩の精製所が活躍。塩湖には天日干しにされる塩の小山が並びます。
列車の墓場
ウユニの町のほど近く、かつて使われていた蒸気機関車と線路の残骸が荒野に放置されている。人気の写真スポット。
塩のホテル
ウユニ塩湖の中には、一風変わった珍しい宿泊施設があります。それは建物のほとんどが塩でできたホテル。
塩湖から切り出した塩のブロックを積み上げて造られています。壁や床はもちろん、ベッドまで塩で作られているお部屋も。ここウユニ塩湖ならではのユニークなホテルです。
少しでもウユニ塩湖に長く滞在したい方は湖に近い塩のホテルに宿泊がおすすめ。ウユニ塩湖の朝日や夕暮れ、星空観賞など日中とは違った別の美しい風景を楽しむことができます。
年間通して平均気温の変化が少ないウユニ塩湖ですが、朝晩の寒暖差が激しい地域でもあります。
日中の気温は平均20℃ほどで温和。その代わり、夜になると-5℃まで気温が下がることも。
また、富士山とほぼ同じ標高約3,700mに位置するウユニ塩湖を訪れるには高山病対策として酸素ボンベの携帯が必須で、高地での宿泊ホテル、バス、4WD、列車などには緊急時用に酸素吸入の装備が備えられています。
HISの添乗員同行ツアーimpressoでは、高山病対策として徐々に標高を上げて身体を慣らす行程を組んでいます。
ウユニ塩湖を目指すにはまずボリビアのラパスへ。日本からはアメリカで乗継ぎ、ラパスへ入ります。
ラパス-ウユニ間はアマゾナス航空が毎日就航しており、所要時間は約1時間。
都市ウユニは、ボリビアの首都ラパスから約550kmのところにあり、陸路だとバスで約10時間~12時間かかりますが、2011年に空港が開設されたことにより飛行機による移動が可能となりました。所要時間は約1時間。