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ジャパンパイル株式会社 代表取締役会長 黒瀬 晃 様《略歴》
ジャパンパイル株式会社は、
建設業界においてすべての杭基礎を担う総合基礎建設のリーディングカンパニーです。
ジャパンパイルの前身であるジオトップが武智工務所として
1923年に創業してから100周年を迎え、2023年11月に記念式典が開催されました。
そんな100周年事業が動き出したのは、約2年前の黒瀬会長の一言からでした。
今回は、HISが携わった周年事業について、代表取締役会長の黒瀬晃様にインタビューさせていただきました。
INDEX
2005年に株式会社ジオトップ、大同コンクリート工業株式会社、ヨーコン株式会社の3社が共同で持株会社を設立し、
2007年に3社を統合してジャパンパイル株式会社が誕生しました。
以来、「コンクリート杭」、「鋼管杭」、「場所打ち杭」のすべての杭種について、
設計・製造・施工を一貫して扱う総合的な杭基礎建設会社への転換を推進してきました。
3社の統合を経て、創業100周年を迎えるにあたり、記念式典を実施した主な目的は、以下の3つです。
統合した3社それぞれの歩みを振り返ることで、「すべての良い点は自社の中にある」と従業員に自社の存在意義と誇りを再認識してもらうことが必要でした。
式典会場前には、ジャパンパイルの歴史や開発技術、施工実績、海外展開などを紹介するパネルを展示しました。
さらに、自社を振り返る歴史記念VTRの制作、式典のあいさつでは、ルーツについて正式の場で語る機会を設けました。
3社の統合をよりプラスの方向性に導くためには、一体感の醸成が不可欠でありました。
お客様向けの式典とは別に、1,000人以上の従業員が東京・大阪・福岡に集結し、同時中継で式典を開催し、さらに、ベトナムにも中継をつなぎ、普段は感じることのできない一体感を醸成させることで、200周年に向けて前を向き、共通の目標に向かって進む団結力を強化しました。
2007年にジャパンパイルを設立した当初、業界での認知度は低く、大手との関係性も希薄でありました。
基礎設計力の高さや評判はあったものの、実態が見えにくかったため、一流ホテルに多くの関係者を招き、規模感や組織力をアピールすることが重要でありました。
100年企業であっても、100年間ずっと定常状態であれば、その存在は周知徹底されているでしょう。
しかし、
急激に発展し、変化している企業にとっては、現在の姿をお客様や従業員に示す絶好の機会となります。
また、会社に対するイメージは世代によって異なることが多いため、これを一つにまとめる必要があります。
そのため、
周年イベントは非常に有意義なものとなります。
今回の事業をHISに依頼した理由は、
従業員に一体感を持たせ、
「この会社に勤めていてよかった」と感じてもらう要素として「楽しさ」を重視したためです。
100周年という節目のイベントは、形式的な式典になりがちですが、
「楽しい」会にしたいという強い思いを持っていました。
その思いを具体的な形にしてくれると確信し、依頼することを決定しました。
イベント概要
時間 | 内容 | |
---|---|---|
受付開始/開場 | ||
17:00 | 開会のあいさつ
黒瀬晃会長あいさつ 主賓あいさつ |
|
創業100周年特別公演 | ||
17:45 | 移動 | |
18:00 | 懇親会 | |
乾杯 | ||
19:05 | 歓談・交流 | |
閉会・締めのあいさつ
お見送り |
イベント概要
時間 | 内容 | |
---|---|---|
受付開始/開場 | ||
13:00 | 開会のあいさつ @東京
代表あいさつ @東京 乾杯 @東京 |
|
歓談・交流 @東京 | ||
永年勤続者表彰 @3会場 | ||
お楽しみ企画(抽選会) @4会場 | ||
歓談・交流 | ||
合唱/音楽企画 @会場別 | ||
15:00 | 閉会のあいさつ @大阪 | |
記念撮影 @会場別 |
基礎建設業界において、
「人の命を預かり、社会の安全を守る」という重大な責務を担っているにもかかわらず、社会的評価が低い現状に対して、強い危機感を抱いております。
この状況を打破し、
全従業員が誇りを持って仕事に取り組むためにはどうすればよいのかを考える中で、
会社の発展のみならず、業界全体の向上を目指す必要があると考えています。
また、常々従業員に対しては、
「働くのはお金儲けのためではない。社会のために働く人は自然に認められる。そのために一生懸命新しい技術を開発しよう。」という前向きな姿勢を持つように伝えています。
その姿勢を組み合わせて結果を出すことが経営者の役目であると認識しています。
経営者として会社を大きくし、従業員に誇りを持ってもらうために突き詰めていく中でたどり着いたものです。
1、知識を持っている
2、強い力を持っている
3、感謝される
これらを基に、
「知識=基礎設計の技術を持つ」、「力=会社を大きくする、交渉力が生まれる」、「感謝=良い仕事をする、誠実である、その結果、感謝される」という3つを追求していきました。
お金儲けのために会社を大きくするという邪心はなく、3社統合の際も力を合わせてより大きな会社にし、社会からの認知度を高めることを目指すよう各経営陣に伝えています。
この3つの
「知識を持つ、力を持つ、感謝される」を追求することにより、
自然と尊敬され、お金も集まり、会社規模が大きくなるサイクルが生まれます。
そして、
従業員も知識や技術が向上し、人から尊敬されることで誇りを持って仕事ができると考えています。
経営者は常に明確な意図を持ち、何を実施するのかを明確にしなければ、どんな施策も意味を持たないと考えます。
周年だからといって漫然とイベントを開催するのは、無駄な費用をかけるだけです。
目的を明確にし、そのプロセスの中に周年行事を位置づけることが重要です。目的があるからこそ予算が大きくなり、その実現のために必要な投資を惜しまないという姿勢が求められます。
また、経営者として一貫性を保つことも非常に重要です。
変化の激しい現代において、経営者の考え方が揺れていてはなりません。一度決めた方針に対しては、10年、20年と信念を持って貫く必要があります。
そして、ある程度の成果を得たら、全体を見渡して修正を加えながら次のステップへ進むべきです。
一貫性とバラエティの繰り返しです。
私の場合、先述した
「知識・力・感謝」の問題を考え、
政策化された「総合基礎建設業」を築き上げるビジョンを掲げています。基礎建設という分野はもともと建設会社の業務の一部だったこともあり、確立された業界があったわけではありません。しかし、バブル崩壊以降、建設業界でも業務のアウトソーシング化がすすみ、基礎建設の部分も事業者で自主管理する流れに変わってきました。
基礎建設を担う会社がなくなるのは日本の為によくない、それが当初からの問題意識でした。つまり、基礎建設において変化に対応し、
責任を持つ会社を作り上げることにニーズがあると考えたのです。
そして、
その構想を実行に移し、専門知識を持ち、どんな基礎でも作り上げる部隊を形成することが、完成形に近づいています。
これは、
ニーズを見つけ、明確なビジョンを持って「知識・力・感謝」の3つを追求してきた結果です。
会社は30年サイクルで成長すると言われていますが、これを
10年育成、10年成長、10年収穫という段階に分けて考えています。
社長(現会長)に就任して20年近くになり、いまは収穫の時期ですが、同時に
次の30年に向けて、種をまこうと考えています。これからも基礎建設の品質向上と信頼性確保へ尽力することで、
社員も会社に誇りをもち、モチベーション向上につながるよう取り組んでいく所存です。
代表取締役会長