社員旅行 平均予算やおすすめシーズンなどをご紹介!
社員旅行の気になる平均予算、沖縄や北海道・韓国やハワイなどの方面別モデルコースやツアーに加えて、新しい旅のスタイルをご案内します。
さまざまな価値観が混在する現代において、若手社員に対して必要以上に気を遣っていると感じる方も多いのではないでしょうか。 社内行事も同様で、ワークライフバランスを重視するZ世代の価値観が反映され、強制参加が減るなど、時代の変化に伴いその形も変わりつつあります。さらに、働き方改革や個人主義の影響を受け、自由時間や個人の選択を尊重するプランが注目されるようになっています。
しかし、このようなプランは、社員が集まる貴重な機会として本当に最適なのでしょうか。
そこで、弊社の20代社員に社員旅行についての本音を聞いてみました。また、社員旅行に関するアンケートデータを基に、各年代の参加意欲についてもご紹介します。
若手社員は、社員旅行に対してどのようなイメージを抱いているのでしょうか。
プラス面とマイナス面の両方から率直な意見を聞いてみたいと思います。
・訪れたことのない場所に行ける
行ったことのない場所に行けるチャンスがあるのは、とても良いことだと感じます。日本人は他国と比べてパスポート保有率が低く、近年では若者の旅行離れも話題になっています。会社行事として企画することで、社員に新たな発見や経験を提供でき、業務の生産性向上やリフレッシュ効果が期待できるのではないかと思います。
・個人ではなかなかできない観光スタイルを楽しめる
大型バスに乗るだけで観光地を巡れたり、個人では手配が難しいガイド付きの観光を楽しめるなど、団体ならではの楽しみ方ができるのも魅力的なポイントだと感じます。ガイドがいれば、その観光地についてより深く学び、新たな発見が得られるため、旅の充実度が高まることも想像できます。
・業務の一環
社員旅行は、完全にプライベートな時間とは言えないので、どうしても仕事の延長のように感じてしまいます。特に休日を返上して参加する場合、「せっかくの休みが休めない」と思ってしまうこともあります。社員旅行が楽しみというよりは、むしろ負担に感じたり、「自由な時間が減ってしまう」と思うと、正直あまり気が進まないなと感じます。
・気疲れしそう
仕事ではないとはいえ、上司や親しくない同僚に気を遣ったり、自分が遠慮する場面が発生し、気が休まらないのではないかと感じます。
友人と社員旅行について話した際、「部屋が上司と同室だったら気を遣う」「気疲れしそう」という声が上がりました。社会人としての振る舞いが求められる場面が多いと、やはりプライベート感が薄れ、仕事の延長のように感じてしまいます。
このような時間を過ごすために貴重な休日を使うなら、親しい友人と行くか、一人で気ままに旅をしたいと思います。
またこのようなエピソードも聞くことができました。
社員旅行を実施している企業に勤める叔母が「社員旅行が面倒」という話をしていました。
その理由として、従業員同士の輪に入りづらい人がいて、その人の行動が原因で部屋割りがこじれることがある、ということです。私自身も修学旅行の際に似たような経験があったので、このような部屋割りの問題は容易に想像がつきます。このようなトラブルがきっかけで、普段は目立たなかった職場の人間関係の問題が浮き彫りになることもあるようで、少し怖いと感じました。
さらに、「私服を見られるのがなんとなく恥ずかしい」という意見も聞き、少し驚きました。普段オフィスカジュアルで出社しているため、「自分の私服がどう思われるのか気になる」とか、「いつもかっこいい上司の私服がダサかったらなんか嫌だな」といった、潜在的な不安要因があるのかと感じました。
もし自分が社員旅行に参加することになった場合、どのような旅行だと「行きたくない」と感じるのかについても意見を聞いてみました。
同僚や上司と旅行に行くこと自体が嫌なのではなく、そもそも団体行動が苦手なため、行きたくないと感じます。
私自身や友人たちも大人数での行動が苦手なため、若い世代の中にはグループで出かけることに抵抗を感じる人は少なくありません。価値観や趣味、年齢が異なる人たちと過ごすと、自分のやりたいことができず、周囲への配慮が必要になります。仕事で疲れている中で、自由にリラックスできない状況は、新たなストレスを生む可能性があり、前向きに参加したいとは思いにくいのです。
一方で、大人数での活動には大きなメリットがあることも理解しています。
私は大学の講義以外での新しい経験を求め、大学のプログラムで農泊体験に参加したことがあります。参加者は15名で、知り合いは一人もいない状況でした。
初めは「仲良くなれなさそう」と思い込んでいた人とも徐々に打ち解け、学年や性別を問わず様々な学生と距離を縮めることができました。この経験は、「大人数は気疲れするから苦手」という自分の思い込みを壊すきっかけとなり、非常に貴重な体験となりました。
社員旅行と農泊体験は状況が異なりますが、大人数での企画である点や、余暇としての旅行とは少し異なる性質を持つ点で、共通する部分もあると感じます。
週の大半を仕事に費やしているため、休日は貴重で大切な時間です。家族や友人と過ごして癒される時間、趣味に没頭する時間、新しい服を買いに行く時間、作り置きのお弁当を準備する時間、特売のお米10kgを買いに行く時間など、平日の仕事終わりではなかなかできないことを、休日に充てたいと考える人も多いと思います。
そのような中で、社員旅行が「業務の一環」と感じられてしまうと、休日が仕事に取られてしまうような感覚になり、参加への意欲が下がってしまいます。
ただし、旅行後に何かしら仕事に対してポジティブな影響があったと実感できれば、社員旅行への参加意欲が高まる可能性があると感じます。
では、社員旅行に対するネガティブなイメージを払拭し、『行きたい』と思える旅行にするにはどのような内容にすればよいのでしょうか。
「こんな社員旅行であれば参加してみたい」という希望を聞いてみました。
社員旅行に参加する目的が具体的に示されていると、参加したいと思えるようになります。
例えば、「チームで協力し、連携を深めて業務に活かす」という目的があれば、仕事に役立つと感じることができるでしょう。また、「普段、営業マン同士で数字を競い合っているので、社内の雰囲気を和らげたい」という目的があれば、その意図に共感し、参加を前向きに考える人もいるかもしれません。
一方で、「社員全員で遊びに行きましょう」といったプライベートの延長のようなイメージだけでは、マイナス面が目立ち、「ただ連れて行かれている」という印象を持つので、参加したいと思いにくいです。
社員旅行の魅力の一つは、自分では選ばないような旅行先に行ける点だと思います。大人数での旅行だからこそ、ツアーガイドをつけることで、旅行先の文化や歴史について深く知ることができる機会が生まれます。これまで特に興味を持っていなかった場所でも、実際に訪れてみると新たな発見や良い印象を得られることもあるのではないでしょうか。
また、一度訪れた場所であっても、一緒に過ごす人やその時の状況によって、思い出の感じ方は大きく変わるものです。普段は会社という同じ環境でしか接することのない同僚たちと、新しい場所で時間を共有することで、これまでとは違った関係性や新たな気づきが生まれる可能性もあるかと思います。
社員旅行をきっかけに、普段なかなかコミュニケーションが取れない方と交流する機会が生まれれば、前向きに参加したいと思う人もいるかもしれません。
ただ、普通に旅行するだけでは会話のきっかけが生まれにくいため、例えば旅行中にミッションやゲームを取り入れることで、自然な形で会話や交流が生まれる仕掛けがあると嬉しいです。
CHECK 参加してみたいと思う滞在プラン例
■敬語禁止ミッション
形式的な壁を取り払い、フラットな関係性を築きやすくする。
■体と頭を使ったゲーム(作戦が必要なスポーツなど)
平等な立場で力を合わせる機会を作り、老若男女問わず活躍できる場を提供する。童心に戻り、リラックスした雰囲気を生み出す。
これまでは、弊社の20代社員の意見を中心にお話してきましたが、世間一般では社員旅行にどのような印象を持っているのでしょうか。
弊社が実施した社員旅行に関するアンケート調査の結果を見ていきましょう。
まず、年代別の参加意向についてです。
50代の参加意向が最も高く(60.0%)、次いで20代(59.7%)となっています。
また、「とても参加したい」と回答した割合は20代が最も多く(24.1%)、社員旅行に対して前向きな姿勢が見られます。
※ Knowns Bizによるインターネット調査(2024.3)をもとに集計 有効回答数:800
次に、参加を前向きに考えている方々が希望する滞在コンテンツについてです。
近年、フリータイムを希望する企業様が多い中で、最も人気のある滞在コンテンツは「宴会・立食パーティ・BBQ」となっています。
これは、通常の個人旅行では味わえない、大人数での社員旅行ならではの体験を求めている可能性が高いと考えられます。
一方で、「余興」や「レクリエーション」などのプランは支持されておらず、これらが含まれると、参加意欲のある社員でも行きたくないと感じる場合があることがわかりました。
※ Knowns Bizによるインターネット調査(2024.3)をもとに集計 有効回答数:800
若い世代の方々は、完全にコミュニケーションを取る機会を求めていないわけではありません。むしろ、他の年代よりも社員旅行に対して前向きな姿勢を持つ割合が高いことがわかります。
ただし、苦手意識を持つ滞在プランもあるため、社員旅行の実施内容については時代に合わせたアップデートが必要であると感じます。
いかがでしたでしょうか。
20代社員の中には、社員旅行に対してネガティブなイメージがある一方で、「新しい経験ができる」「普段接点の少ない同僚と交流できる」といったポジティブな意見も多く見受けられます。むしろ、前向きな意見を持っている人の割合は、他の世代よりも高い傾向にあることがわかりました。
社員旅行は単なるイベントではなく、社員同士の絆を深め、企業全体の活力を高める貴重な機会です。
若い世代の価値観やライフスタイルを尊重しつつ、社員旅行ならではの「団体旅行だからこそ得られるメリット」を最大限に活かすことが重要であります。
時代に合わせた柔軟なアプローチで、全世代が楽しめる社員旅行を企画してみてはいかがでしょうか。