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現代の消費行動から考える、
満足度が高い周年事業とは?

更新日: 公開日: 企業イベント
現代の消費行動から考える、満足度が高い周年事業とは?

周年事業は、企業の成長と成功を祝うための重要なイベントです。他のビジネスイベントと比較して、実施規模が大きいことや参加者が社内だけでなく社外からも募られることがあります。そのため、イベント幹事の皆様は工数をかける分、効果を最大化させたいと考え、どのような企画を実施すれば良いか頭を悩ませていることでしょう。
そこで今回は、 参加者にとって満足度の高い周年行事をどのように実現するか、消費行動を元に考えていきたいと思います。

周年事業とは

周年事業とは

周年事業とは、企業が設立されてから特定の年数の節目を祝う記念事業のことを指します。企業の歴史や成果を振り返り、その成長を社内外にアピールするための重要な機会です。また、社員のモチベーション向上や社内外のコミュニケーション促進に繋がります。

実施間隔に特に決まりはなく、設立から10年、30年、50年などの節目の年に実施されることが多いです。一般の方を招いてパーティーや新商品プロモーションなどを実施したり、旅行や表彰式、イベントなど様々な形で行われています。

周年事業を実施する目的と効果

周年事業を実施する目的と効果

社内向け

社員のモチベーション向上

企業の成長と成功を祝うことで、社員の達成感を高めたり、自己効力感を強化します。その結果モチベーションを向上させることにつながります。また社員の努力や貢献を公に認めることで働きがいを高めることも可能です。


企業と社員の方向性を合わせることが出来る

企業のビジョンや目標を再確認し、それに向かって一致団結する機会でもあります。企業の達成した成果と今後の目標を共有することで、社員全員が同じ方向を向くことを確認することができます。


社員同士のコミュニケーションの活性化

仕事中と比較し、リラックスした環境で交流する機会の提供にもなります。このような機会を設けることで社員間の関係を強化し、チームワークを向上させることができます。また、異なる部署や役職の社員が交流することで、新たなアイデアや視点が生まれ、組織全体の創造性と革新性を高めることも期待できます。

社外向け

ブランドイメージの向上

イベントを通じて企業の歴史、価値、ビジョンを共有することで、ブランドの認知度とイメージを向上させることができます。


顧客との関係強化

顧客と直接交流する絶好の機会です。顧客を招待することでロイヤリティを深め、企業とのつながりを強化することができます。また、顧客の声を直接聞くことで、サービスの改善点を見つけることも可能です。


新規顧客獲得

新規顧客を引き付けるためのプラットフォームとなり得ます。イベントで提供する特別なオファーやプロモーションを通じて、新規顧客の関心を引きつけることができます。

効果を最大限に発揮出来る周年事業を探る

周年事業は他の行事と比較し、時間と労力をかけて実施するケースが多いかと思います。 そのため、効果を最大限に発揮できる企画を考えたいところですよね。
そこで今回は消費行動を元に、どのような企画が良いか探っていきたいと思います。

各消費行動の特徴とその効果

まずはそれぞれの消費行動の特徴と効果について整理します。

特徴 効果
モノ消費 具体的な商品やサービスを
購入することで得られる消費体験
所有することで満足感や
安心感を得られる
コト消費 サービスを利用することによって
得られる経験や体験を重視する
消費行動
一時的な体験を通じて得られる
喜びや満足感、 新たな知識やスキル、
人間関係の深化などを
感情や経験に対する価値を得られる
トキ消費 「その日」「その場所」「その時間」
でしか体験できない消費行動
時間や空間そのものを価値とし、
そこからリラクゼーションや
インスピレーションが得られる

モノ消費からコト消費へ

1970年代から80年代は新しいモノや珍しいモノの所有に価値を見出す「モノ消費」が生まれました。そして90年代以降はコト消費が活性化し、新しい体験や珍しい体験が価値へと変化していきました。このような変化には以下の2点が挙げられます。


物質的な豊かさから精神的な豊かさへの価値観の変化

経済的な豊かさが増すと、人々は物質的な満足だけでなく、精神的な満足を求めるようになります。これにより、体験や感情を重視するコト消費へ変化していきました。


SNSの普及

SNSの普及により、自分の体験や感情を共有することが容易になりました。これにより、自分自身の体験を他人と共有することで得られる満足感や価値観が高まり、コト消費へ価値を見出す方が増加しました。

さらに変化する消費行動

最近ではコト消費だけではなく、特定の時・場でしか味わえない体験、「トキ消費」へと変化しています。その背景は、以下の2点が関係します。


所有する事へのこだわりの低下

例えば、車は所有していなくてもレンタルすれば利用できますし、音楽や映画もCDやDVDを購入しなくても、定額のサブスクリプションサービスで見放題、聴き放題となっています。また、フリマサイトの利用者が増えたことにより、使わなくなった物を手放すという行為も増えました。 このようなサービスの増加により、以前に比べて物を所有することにこだわらなくなってきたと言えます。


SNSの普及による体験行動への変化

SNSの普及により、個人の体験がSNS上に溢れ、あらゆる体験に既視感が生まれるようになりました。そのため、再現性の高い体験行動への欲求が薄まり、再現性の低いトキ消費への価値を見出すようになりました。

消費行動を元に周年事業を分析

消費行動を元に周年事業を分析

それでは、効果を最大限に発揮できるのはどんな周年事業か、前章でお話した消費行動を元に考えていきましょう。
一般的に周年行事では以下のような企画が実施されています。

・グループ理念を刷新
・記念誌の発行
・記念動画の作成
・記念品を贈る
・社員旅行
・式典・パーティー

記念誌の発行や記念品を贈呈したいと考えている場合、モノ消費の観点で考えると、従業員が記念品を所有することで満足感を得られる、もらうことに価値があると感じた場合、満足度が向上し効果が見込めます。

しかし、消費行動がモノ消費からコト消費、さらにはトキ消費へと変化している現在、効果が見込める周年事業としては、トキ消費に該当するものを実施することが、効果を最大化させるための有効な手段となると言えます。

トキ消費には以下の3つの特徴があると言われています。
・非再現性:時間や場所が限定されていて同じ体験が二度と出来ない
・参加性 :不特定多数の人と体験や感動を分かち合う
・貢献性 :盛り上がりに貢献していると実感出来る


この特徴を活かし周年事業を考えると、たとえばイベント実施の際は、その時だけの特別な体験を提供し、参加者同士で盛り上がったり感動を分かち合うことで、満足度向上に繋げることができます。
また社員旅行も、パッケージ商品で出発するより、オリジナルのプランを考え、その場でしか体験できないアクティビティやパーティーなどを盛り込むことで、仕事に活かせる価値を創出する機会だけではなく、参加者の心に響く新たな価値の創造に繋がるでしょう。
このように、トキ消費を有効的に活用することで、目的が伝わりやすく、各々が感じた思いも持続しやすいのではないでしょうか。

最後に

消費行動から考える周年行事の効果についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。
この視点から各周年事業の効果を考えると、参加後にどのような効果が期待できるかが明確になります。
各企業は様々な目的で周年事業を実施していると思いますが、それぞれの目的を達成するために最大限の効果が見込まれる事業を選択し、実施しましょう。

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