ベネフィット(福利厚生)
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昨今、企業にとって、従業員の健康管理が重要な課題となっています。企業経営においても、健康関連の分野が注目されています。
こちらのコラムでは、その背景や取り組みのアイデア、そしてその効果について解説します。
従業員の健康管理が求められる主要な要素は以下の通りです。
デジタル化やリモートワークの普及により、働く場所や時間が多様化し、働き方が大きく変わりました。これにより、仕事とプライベートのバランスやストレス管理が重要視されるようになりました。
また、長時間労働や過重労働が社会問題となり、これらが労働者の健康を著しく損なう可能性があるという認識が広まっています。働き方改革の推進により、労働時間の見直しや柔軟な働き方が求められるようになり、健康と働きやすさが重視されるようになっております。
健康は単に病気や怪我を避けるだけでなく、生活の質を高め、生産性を向上させるための重要な要素であるという認識が広まっています。この健康意識の高まりにより、従業員自身も健康管理に対する関心が高まっています。また、ストレスやメンタルヘルスの重要性が認識され、心の健康に対する配慮が必要とされてきています。
少子高齢化が進む現代社会では、労働力人口が減少しています。そのため、企業は従業員一人ひとりの健康を維持し、長期的に働き続けられる環境を整えることが求められています。
近年、従業員の健康を経営戦略の一部と捉え、その結果として企業の生産性向上やブランド力強化を目指す考え方が注目されています。このような健康支援を強化するためにも、企業として健康管理が求められます。
働き方改革の一環として、ワークライフバランスが重視されています。従業員が仕事とプライベートを両立し、ストレスなく働ける環境を整えることで、健康維持にも寄与します。
企業が健康管理を行うことは、単に企業の社会的責任や経営戦略だけでなく、従業員の健康と安全を保護して労働環境を改善するために、いくつかの法律で義務付けられています。
例えば、労働契約法第5条では、以下のように労働者に対する「安全配慮義務」が明文化されています。
使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
引用:厚生労働省|労働契約法第5条
また、その他、労働基準法や労働安全衛生法なども、健康管理に関する企業の義務を定めています。こちらでは、労働時間の制限、適切な休憩時間の確保、過重労働の防止、職場の安全性の確保など、従業員の健康と安全を守るための具体的な規定を含んでいます。
これらの法律に違反すると、罰則が科せられる可能性があるため、企業は法律を遵守し、健康管理に取り組むことも重要です。
健康管理で得られる効果を企業と従業員のそれぞれの視点でみてみましょう。
従業員の体調管理が改善され、結果として生産性や業績が上昇します。健康状態が良好であることは、より高いパフォーマンスを発揮し、企業の成果に直結します。
従業員の健康を重視する企業としてのイメージが広がり、顧客や取引先からの信頼も高まります。また、国として、健康支援を経営戦略として取り組むことが推奨されており、「健康経営銘柄」「健康経営優良法人」などに顕彰されると、企業のブランド価値をさらに高め、新たなビジネスチャンスを生む可能性もあります。
従業員の医療費は一部企業が負担するため、病気や怪我による通院が減ると企業の経済負担が削減できます。また、健康状態を維持することで休職や離職のリスクを低減し、その結果として生じる新たな人材の確保や生産性の低下などの潜在的なコストも削減することができます。このようなコスト削減は、企業経営に直結する重要な要素となります。
自身の健康を企業が重視し、そのための支援を提供していることを実感すると、働いている会社に対する誇りが湧きます。その結果、企業への信頼感や満足度が高まり、自身の仕事に対するエンゲージメントも高まります。
定期的な健康診断やストレス管理、適切な休息時間の確保などにより、従業員自身の心身の健康を増進・維持することができます。
健康管理により体調が良好であることで、仕事に対する意欲やモチベーションが増加します。集中力や創造性を高め、仕事の効率性と質を向上させ、自分自身が成長し、より積極的に仕事に取り組むことができます。
こちらの章では、段階的に取り組める企業の健康管理をご紹介いたします。
定期的に健康状態をチェックし、早期に病気を発見・予防することが可能となります。また、健康状態を把握することで、必要な健康管理の方針を立てることができます。
心の健康状態を把握し、過度なストレスが原因での心身の病気を予防します。また、ストレスの原因を特定し、職場環境の改善につなげることができます。
健康に関する知識や情報を理解して、日常生活や健康管理に活用する能力を高めることは、従業員だけでなく、管理者にとっても重要です。
これにより、従業員は自身の健康を自己管理する力を身につけることができ、管理者は従業員の健康状態を理解し、適切なサポートをすることが可能となります。
仕事とプライベートのバランスを保つことは、ストレスの軽減と心身の健康維持に直結します。そのため、従業員一人ひとりがワークライフバランスを適切に保てるよう支援するとよいでしょう。
特に、病気の治療と仕事を両立させる必要がある方に対しては、具体的な支援や理解が必要となります。そのためには社内全体のコミュニケーションを促進し、互いの理解を深めることができる環境作りが必要となります。
清潔で快適な職場環境を整備することで、健康を保つことができます。また、感染症対策や喫煙対策を行うことで、健康リスクを低減します。
専門家による健康指導やカウンセリングを提供することで、従業員をサポートすることも重要です。
食事や運動など、健康に直接関わる活動の推進や長時間労働の改善策や女性の健康保持・増進に向けた施策を行いましょう。例えば、労働時間の適正化や休憩時間の確保、女性特有の健康課題に対する配慮や支援などです。
健康支援プログラム、休暇制度、リフレッシュ施設の利用など、従業員の健康と生活の質を向上させることは福利厚生の一環として取り入れられます。例えば、旅行は福利厚生の中でも特に人気が高いものの一つで、健康を意識した旅行の推進も、ストレス解消やリフレッシュに効果的です。
このような取り組みは、福利厚生代行サービスなどを契約すると一括して行うことも可能となります。
いかがでしたでしょうか。
企業が従業員の健康管理に取り組む重要性やその効果についてご紹介させていただきました。企業の義務だけでなく、その取り組みは企業と従業員に多大な利益をもたらします。
HISでは、長年の旅行業界での経験を活かし、企業の人事課題に対する幅広い福利厚生サービスを提供しています。
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