ふるさと納税とは、応援したい自治体へ寄付をすると返礼品が受け取れるほか、寄付金の一部が税金から控除される制度です。寄付の申し込みは初めての方でも簡単!ふるさと納税についてわかりやすく解説します。
寄付してお得!ふるさと納税のメリット
ふるさと納税は全国の自治体へ寄付できる制度です。簡単な手続きで寄付できるため、多くの人々が利用しています。寄付のお礼として受け取れる返礼品や税金控除など、ふるさと納税のメリットについて解説します。
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返礼品が
受け取れる寄付をした自治体から感謝のしるしとして、地域の特産品や名産品などの返礼品を受け取ることができます。ブランド肉や魚介類、旬のフルーツ、銘柄米のほか、雑貨や日用品などの豊富な種類から選べるのも魅力です。
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税金の控除が
受けられるふるさと納税で寄付をすると、原則2,000円を超える金額分について一定限度額まで所得税・住民税から控除されます。ワンストップ特例制度を利用すれば手続きも簡単です。
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好きな自治体を
応援できるふるさと納税は、自分の出身地に限らず全国どこでも好きな自治体へ寄付の申し込みができます。お世話になった地域や復興支援で応援したい地域など、ふるさと納税の寄付を通じて地域へ貢献できる制度です。
ポイントやキャンペーンでさらにお得!
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ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税制度は、自治体に寄付を行うと寄付金額の一部が税金から控除される仕組みになっています。寄付金額のうち2,000円を越える部分は、所得税と住民税から原則として全額が控除されます。納税という言葉が入っていますが、直接自治体へ税金を納めるのではなく寄付という形になります。
例えば、1万円の寄付をして自治体から牛肉の返礼品を受け取った場合、実質2,000円でその品物を受け取れることになります。
ふるさと納税のやり方
ふるさと納税サイトを選ぶ
実際にふるさと納税をやってみよう!と思ったら、ふるさと納税サイトを選んで寄付の手続きに進みます。サイトによって返礼品の掲載数やジャンルが異なり、ポイント付与やギフト券プレゼントがあったりなど、メリットもさまざまです。各ふるさと納税サイトの特徴を事前に調べて、自分に合ったふるさと納税サイトを選ぶのがおすすめ!
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ふるさと納税の流れ3ステップ
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STEP 1控除上限額を調べる
ふるさと納税は、寄付金額の2,000円を超える部分が所得税、住民税から原則控除されます。控除には上限額があり、ふるさと納税を行う方の家族構成や年収、その年に受ける他の控除金額などによって異なります。モデルケースの条件を参考にシミュレーションしてみましょう。
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STEP 2返礼品から自治体を選んで
寄付するふるさと納税は、気になった返礼品や応援したい自治体から自由に寄付先を選べます。ふるさと納税サイトには全国各地の特産品が豊富に掲載されていて、季節によって並ぶ品も様々。豊富な商品の中から好きな返礼品を選び、各ふるさと納税サイトを経由して自治体へ寄付の申し込みをします。
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STEP 3税金控除の手続きをする
税金控除の申請には「ワンストップ特例制度」と「確定申告」の2つの方法があります。「ワンストップ特例制度」の利用には対象条件があり、該当しない場合には「確定申告」を行う必要があります。特徴や方法についての詳細はそれぞれの項目でご確認ください。
控除上限額について
ふるさと納税では、寄付金額の2,000円を超える部分が所得税、住民税から原則控除されます。控除には上限額があり、ふるさと納税を利用する方の年収や家族構成などによって異なります。控除上限額を超えた金額は控除の対象とはなりません。
控除上限額一覧
ふるさと納税を 行う方本人の 給与収入 |
ふるさと納税を行う方の家族構成 | ||||||
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独身又は共働き | 夫婦 | 共働き+子1人(高校生) | 共働き+子1人(大学生) | 夫婦+子1人(高校生) | 共働き+子2人(大学生と高校生) | 夫婦+子2人(大学生と高校生) | |
300万円 | 28,000 | 19,000 | 19,000 | 15,000 | 11,000 | 7,000 | - |
325万円 | 31,000 | 23,000 | 23,000 | 18,000 | 14,000 | 10,000 | 3,000 |
350万円 | 34,000 | 26,000 | 26,000 | 22,000 | 18,000 | 13,000 | 5,000 |
375万円 | 38,000 | 29,000 | 29,000 | 25,000 | 21,000 | 17,000 | 8,000 |
400万円 | 42,000 | 33,000 | 33,000 | 29,000 | 25,000 | 21,000 | 12,000 |
425万円 | 45,000 | 37,000 | 37,000 | 33,000 | 29,000 | 24,000 | 16,000 |
450万円 | 52,000 | 41,000 | 41,000 | 37,000 | 33,000 | 28,000 | 20,000 |
475万円 | 56,000 | 45,000 | 45,000 | 40,000 | 36,000 | 32,000 | 24,000 |
500万円 | 61,000 | 49,000 | 49,000 | 44,000 | 40,000 | 36,000 | 28,000 |
525万円 | 65,000 | 56,000 | 56,000 | 49,000 | 44,000 | 40,000 | 31,000 |
550万円 | 69,000 | 60,000 | 60,000 | 57,000 | 48,000 | 44,000 | 35,000 |
575万円 | 73,000 | 64,000 | 64,000 | 61,000 | 56,000 | 48,000 | 39,000 |
600万円 | 77,000 | 69,000 | 69,000 | 66,000 | 60,000 | 57,000 | 43,000 |
625万円 | 81,000 | 73,000 | 73,000 | 70,000 | 64,000 | 61,000 | 48,000 |
650万円 | 97,000 | 77,000 | 77,000 | 74,000 | 68,000 | 65,000 | 53,000 |
675万円 | 102,000 | 81,000 | 81,000 | 78,000 | 73,000 | 70,000 | 62,000 |
700万円 | 108,000 | 86,000 | 86,000 | 83,000 | 78,000 | 75,000 | 66,000 |
725万円 | 113,000 | 104,000 | 104,000 | 88,000 | 82,000 | 79,000 | 71,000 |
750万円 | 118,000 | 109,000 | 109,000 | 106,000 | 87,000 | 84,000 | 76,000 |
775万円 | 124,000 | 114,000 | 114,000 | 111,000 | 105,000 | 89,000 | 80,000 |
800万円 | 129,000 | 120,000 | 120,000 | 116,000 | 110,000 | 107,000 | 85,000 |
825万円 | 135,000 | 125,000 | 125,000 | 122,000 | 116,000 | 112,000 | 90,000 |
850万円 | 140,000 | 131,000 | 131,000 | 127,000 | 121,000 | 118,000 | 108,000 |
875万円 | 145,000 | 136,000 | 136,000 | 132,000 | 126,000 | 123,000 | 113,000 |
900万円 | 151,000 | 141,000 | 141,000 | 138,000 | 132,000 | 128,000 | 119,000 |
925万円 | 157,000 | 148,000 | 148,000 | 144,000 | 138,000 | 135,000 | 125,000 |
950万円 | 163,000 | 154,000 | 154,000 | 150,000 | 144,000 | 141,000 | 131,000 |
975万円 | 170,000 | 160,000 | 160,000 | 157,000 | 151,000 | 147,000 | 138,000 |
1000万円 | 176,000 | 166,000 | 166,000 | 163,000 | 157,000 | 153,000 | 144,000 |
1100万円 | 213,000 | 194,000 | 194,000 | 191,000 | 185,000 | 181,000 | 172,000 |
1200万円 | 242,000 | 239,000 | 232,000 | 229,000 | 229,000 | 219,000 | 206,000 |
1300万円 | 271,000 | 271,000 | 261,000 | 258,000 | 261,000 | 248,000 | 248,000 |
1400万円 | 355,000 | 355,000 | 343,000 | 339,000 | 343,000 | 277,000 | 277,000 |
1500万円 | 389,000 | 389,000 | 377,000 | 373,000 | 377,000 | 361,000 | 361,000 |
1600万円 | 424,000 | 424,000 | 412,000 | 408,000 | 412,000 | 396,000 | 396,000 |
1700万円 | 458,000 | 458,000 | 446,000 | 442,000 | 446,000 | 430,000 | 430,000 |
1800万円 | 493,000 | 493,000 | 481,000 | 477,000 | 481,000 | 465,000 | 465,000 |
1900万円 | 528,000 | 528,000 | 516,000 | 512,000 | 516,000 | 500,000 | 500,000 |
2000万円 | 564,000 | 564,000 | 552,000 | 548,000 | 552,000 | 536,000 | 536,000 |
2100万円 | 599,000 | 599,000 | 587,000 | 583,000 | 587,000 | 571,000 | 571,000 |
2200万円 | 635,000 | 635,000 | 623,000 | 619,000 | 623,000 | 607,000 | 607,000 |
2300万円 | 767,000 | 767,000 | 754,000 | 749,000 | 754,000 | 642,000 | 642,000 |
2400万円 | 808,000 | 808,000 | 795,000 | 790,000 | 795,000 | 776,000 | 776,000 |
2500万円 | 849,000 | 849,000 | 835,000 | 830,000 | 835,000 | 817,000 | 817,000 |
※出典:総務省「ふるさと納税ポータルサイト」
※共働き=本人が配偶者(特別)控除を受けていない場合
※夫婦=ふるさと納税を行う方の配偶者に収入がない場合
※高校生=16歳から18歳の扶養親族
※大学生=19歳から22歳の特定扶養親族
※中学生以下の子供=計算に入れなくてもよい
家族構成別の控除上限額
ふるさと納税を行う方の年収が同じでも、扶養家族の有無や子どもの年齢によって控除上限額は異なります。実際に自治体へ寄付をする前に、自分の控除上限額を確認しておきましょう。
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独身または共働き
- 年収:600万円
- 控除上限額:77,000円
ふるさと納税を行う方が配偶者(特別)控除の適用を受けていない場合です。共働きの場合は配偶者の給与収入が201万円超になります。
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夫婦または夫婦と子1人(小学生)
- 年収:600万円
- 控除上限額:69,000円
ふるさと納税を行う方が配偶者(特別)控除の適用を受けている場合です。中学生以下の子どもは人数に関わらず控除額に影響はなく、控除上限額は夫婦と同額になります。
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夫婦共働き子2人(高校生・大学生)
- 年収:700万
- 控除上限額:75,000円
ふるさと納税を行う方が配偶者(特別)控除の適用を受けていない場合、同じ家族構成のケース4より控除上限額は高くなります。
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夫婦子2人(高校生・大学生)
- 年収:700万
- 控除上限額:66,000円
ふるさと納税を行う方が配偶者(特別)控除の適用を受けている場合、ケース3より控除上限額は低くなります。
ふるさと納税で税金控除される仕組み
控除額を計算するには、ふるさと納税寄付金額を大きく「控除額」と「自己負担額2,000円」の2つに分けて考えます。控除額には所得税からの控除と住民税からの控除があり、住民税からの控除は2種類に分けられています。
ふるさと納税で税金から控除される金額を実際に計算してみましょう。計算に必要な情報は「課税所得金額」と「所得税の税率」です。課税所得金額は、源泉徴収票に記載された「給与所得の金額」から「所得控除額」を差し引いた金額になります。
所得税の税率は国税庁のWebサイトで確認できます。
モデルケースをもとに、ふるさと納税を行った場合の
税金控除額についてご説明します。
- 課税所得金額 124万円
(給与収入500万円) - 配偶者、扶養家族あり
- 寄付額20,000円
- 所得税の税率=5%
①所得税からの控除額を計算
所得税からの控除
= (ふるさと納税額-2,000円)
×所得税の税率
(20,000円-2,000円)×5%を計算すると、所得税からの控除額は900円になります。
②住民税からの控除額を計算
住民税からの控除(基本分)
= (ふるさと納税額-2,000円) × 10%
住民税からの控除(特例分)
= (ふるさと納税額-2,000円)
×[100%-10%-所得税の税率(5%)]
住民税からの控除は2種類あります。
基本分は(20,000円-2,000円)×10%で1,800円
特例分は(20,000円-2,000円)×(100%-10%-5%)で15,300円
住民税からの控除額は、1,800円+15,300円で合計17,100円になります。
③控除額の合計を計算
所得税からの控除額900円と住民税からの控除額17,100円を合計すると18,000円になり、寄付金額20,000円のうち18,000円が税金から控除されることがわかります。ただし、税金から控除される金額には上限があるため、控除上限額を超えた金額は税金から控除されません。
また、ワンストップ特例制度を利用する場合は所得税からの控除はなく、すべて住民税から控除されることになります。
※出典:総務省「ふるさと納税ポータルサイト」
税金控除の手続き
ふるさと納税で税金控除の手続きをする場合、「ワンストップ特例制度」「確定申告」の2種類があります。それぞれ対象となる条件が異なりますので、ご自身に合った方法を選びましょう。
ワンストップ特例制度
ワンストップ特例制度とは、確定申告をしなくてもふるさと納税の寄付金控除が受けられる仕組みのことです。
もともと確定申告が不要な給与所得者で、寄付した自治体が5自治体以内の場合に利用できます。ふるさと納税を行う際にワンストップ特例の申請をすると、寄付した自治体から送られてくる「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」に必要事項を記入して自治体へ返送するだけで完了です。
自治体によって申し込み手続きや申請書が異なりますので、詳細は自治体へお問い合わせください。所得税は申請した年に控除(還付)されますが、ワンストップ特例制度を利用した場合、控除額の全額が翌年度の住民税から控除(減額)されます。
確定申告
確定申告とは、毎年1年間(1月1日から12月31日まで)に生じたすべての所得と、それに対する所得税等を計算して申告期限までに、税金の過不足額を精算する手続きのことです。
基本的に1つの企業に勤めて給与を得ている給与所得者は、年末調整により精算されるため確定申告は不要です。ただし、6自治体以上へふるさと納税を行った場合や、ワンストップ特例制度の非対象者は確定申告にて控除の申請を行ってください。
確定申告の際は、寄付した自治体より送付される「寄付金受領証明書」が必要です。確定申告をすると、ふるさと納税をした年の所得税から還付金として、翌年度の住民から減額される形式で控除されます。
ふるさと納税をもっと知りたい方はこちら
ふるさと納税のよくある質問
- ふるさと納税のやり方について教えてください。
- ふるさと納税のやり方はとても簡単で、3ステップで紹介しています。まず自分の税金控除の上限額を調べます。次に、ふるさと納税サイトを選んで、掲載されている返礼品や応援したい自治体などから寄付先を決めて申し込みをします。あとは期限までに税金控除の申請をします。
- ふるさと納税のメリットとは何ですか?
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ふるさと納税のメリットはたくさんあります。自治体へ寄付することで、お礼の品としてその地域の特産品や旬の食材などを受け取ることができます。
また、ふるさと納税で各自の控除上限額以内で寄付をした場合、税金から一部が控除され、実質自己負担額は2,000円となります。
そのほか、サイトによっては寄付金額に応じたポイントがたまったり、ギフト券がもらえるキャンペーンを開催していたりと、よりお得に楽しみながら寄付を行うことができます。 - ふるさと納税の寄付金額に限度はありますか?
- いいえ、寄付金額に上限はありません。ただし、税金の控除額には上限があり、その控除上限額はふるさと納税を行う方の年収や家族構成などによって異なります。上限額を超えた分は自己負担となりますのでご注意ください。
- ふるさと納税でおすすめの返礼品は何ですか?
- ふるさと納税では食料品がおすすめです。ブランド肉にホタテやうなぎなどの海産類、モモやさくらんぼなどの旬のフルーツ、銘柄米など、季節の食材が特に人気があります。普段なかなか手にすることができない、その地域ならではの特産品がなど楽しめるのでおすすめです。