フライトマイルを賢く貯める方法
レガシー・キャリアの国内線または国際線に乗ると獲得できるのが航空会社の「フライトマイル」です。航空会社による会員制ポイントサービスで、マイレージサービス(またはマイレージプログラム)という名称で、貯まるポイントは、「マイル」と呼ばれています。
フライトマイルはどのようにして貯めることができるのか、また、貯まったマイルを賢く使うにはどうすればいいのか。これらについて、日本を代表するレガシー・キャリアであるJALとANAを例に挙げてみましょう。
マイレージサービスとは
JALでは「JMB(JALマイレージバンク) 」、ANAでは「ANAマイレージクラブ 」という名称で知られています。いずれも国内線および国際線のフライト搭乗でマイルを貯めることができ、これをフライトマイルと呼びます。マイルは、ホテルの宿泊やショッピングなど飛行機に乗らない方法でも貯めることもできます。貯まったマイルは航空券はもちろん、電子マネーなどフライト以外の特典とも交換可能です。
フライトマイルの積算方法
フライトマイルは予約の際、または搭乗手続きの際にJALならJMB、ANAならANAマイレージクラブの会員番号の入った会員証の提示か、電話の場合は会員番号を申し出ます。
予約の際にマイレージの会員番号を伝え、搭乗手続きの際に登録が行われているか確認することをおすすめします。
その際にたまるフライトマイル は、搭乗区間に定められた「区間基本マイル」と利用運賃に対応した「マイル積算率」から算出されます。区間マイルと積算率はJALおよびANAがそれぞれ定めたものに従います。フライトマイルの計算方法は「区間基本マイル×マイル積算率」で、両社共通です。マイルは会員の口座にそのまま積算されます。
例えば日本の航空会社の国際線を利用した場合、エコノミークラスの普通運賃の場合、積算率は100%、正規割引運賃になると積算率は50%、逆に運賃の高いファーストクラスの普通運賃では積算率は150%と設定されています。
また予約クラスによってはマイレージが加算されない場合もあります。
搭乗後のフライトマイルのため方
搭乗後にマイレージ会員になったときは、両社ともに搭乗から6カ月以内 に、マイルの登録手続き(事後登録)をすれば積算されます。また、国内線搭乗の場合、空港内に設置されている自動チェックイン・発券機での登録も可能となっています。
事後登録にはeチケット控え、搭乗券(原本)が必要となる場合があるので、マイレージの登録が完了するまではそれら書類の保管をおすすめします。また、できる限り事前に登録するようにしましょう。
提携航空会社への搭乗でフライトマイルを貯める
JALおよびANA以外の航空会社への搭乗でもマイルを貯めることができます。国際線の場合、JALなら「ワンワールド アライアンス」、ANAは「スターアライアンス」という航空連合の各加盟別に、それぞれマイルを加算することが可能です。また、アライアンスが違う場合でも提携している場合があります。
※一部、提携航空会社運航のコードシェア便をご利用の場合、積算率が異なる場合や、積算されない場合があります。
世界の3大アライアンス
フライト以外でマイルを貯める方法
フライト以外でお得にマイルを貯める方法には、クレジットカードでJALまたはANAのマイルへ「ポイントを交換できる」「還元率が高い」特徴のあるカードを選び、日々のショッピングや公共料金の支払いをすべてそのクレジットカードに集約する方法があります。さらに、ネットショッピングはそのカード会社の運営するショッピングモール経由で利用することで、通常のショッピングポイントよりより期間限定で何倍も早く貯めることができる場合があります。
マイルを賢く使う方法
航空券を買って搭乗する、あるいはショッピングなどでためたマイルは、その使い方もいろいろ。貯まったマイルでJALはJALの、ANAはANAの特典航空券に交換することも可能ですし、航空会社が指定するツアーやホテルの宿泊にも使えます。また、旅に出ないで提携のオンラインショッピングで使うこともできます。
特典航空券に交換しよう
旅好きの方ならぜひ、特典航空券がおすすめです。航空会社によるマイレージサービスなので、その航空会社の特典航空券に交換する方がお得です。特典航空券にするだけでなく、購入した航空券の座席をアップグレードすることも可能です。
マイルの有効期限に注意しよう
マイルには有効期限があるので注意が必要です。各航空会社によって有効期限は変わるので、航空会社のHPを確認しましょう。