航空券の種類

航空券の種類 航空券の種類

航空券の種類の違いをご存知ですか?

ひとくちに「航空券」といっても、その種類は多岐にわたっていることをご存知でしょうか?購入した航空券の種類によっては、価格・有効時期や変更、キャンセルなどの可否・座席指定ができるかできないか等、その内容にも大きな違いが生じてきます。ここでは、航空券の種類と内容について見ていきましょう。

1.普通運賃(ノーマル航空券)

有効期限は1年間。利用する航空会社は自由。予約便や経路だけでなく、航空会社の変更も無料ででき、キャンセル時の払い戻しも可能です。 また、繁忙期・閑散期といったシーズンによって料金が変わることもありませんから、どの都市のどの代理店で購入しても同一料金です。 等級はファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスとすべて購入可能。後述の種類に比べると、もっとも高額な航空券と言えますが、制約がほとんどなくリスクも低いのが大きなメリットです。

2.正規割引運賃(PEX航空券)

航空会社がそれぞれ独自に設定した「正規割引運賃」のことを、PEX(ペックス)航空券といいます。予約や経路の変更はできないなど、普通運賃に比べると制約が多いのですが、そのぶん割安になっているのが利点です。

3.IT運賃(格安航空券)

航空券の種類の中で、「もっとも耳慣れた、身近な航空券」という人が多いでしょう。IT運賃には以下のような制約があります。

  • 旅行会社でしか購入できない。
  • 価格や販売方法、条件・制約などの内容が旅行会社によって大きく異なる。
  • 基本的に空席がある便は安くなり、空席が少ない便は高くなるため閑散期にはかなり安いものが出回ることもある。反面、繁忙期は割高になり、取りづらくなることがある。
  • キャンセル(取り消し)には旅行会社が決めた所定の手数料(キャンセル料)が発生する。
  • PEX航空券はどこで申し込んでも空席は同じであるが、格安航空券は旅行会社により空席が異なることがある。

4.LCC運賃

ここ数年で、非常によく耳にするようになった「LCC」。これはローコスト・キャリア、簡単に言えば格安航空会社のことです。

徹底したコスト削減によって、レガシー・キャリアのIT運賃に比べても、かなり安価な運賃を提供しています。また、IT運賃が「往復」をベースにしているのに対して、LCCは「片道」をベースとしています。ただし、LCCには長距離路線よりも、運用効率の良い比較的短い距離の路線が多いです。

安さが最大の武器とも言えるLCCですが、キャンセルや変更が発生した場合の手数料は、かなり高額になることを忘れてはいけません。また、購入した時点で払い戻し不可、つまり「キャンセル料100%」という航空会社もあり、普通運賃のような自由度の高さは望めません。

往復航空券の種類

さて、IT運賃やLCCの説明の中で「往復航空券」「片道航空券」という言葉が出てきました。これは文字通り、出発地と目的地を往復することができるのが「往復航空券」、出発地から目的地まで片道分しかないのが「片道航空券」となっています。
往復航空券には3種類あるので、以下にまとめてみました。

種類 特色
FIXチケット
(フィックス)

出発後の変更不可

出発前に利用する全便の予約を確定し、帰国日の変更が出来ない航空券。IT運賃の往復航空券は、ほとんどこれに当たります。

FIX/OPENチケット
(フィックスオープン)

復路の予約が必要だが日付変更が可能

OPENと異なる点は、①復路便の予約が事前に必要②現地にて日付の変更が出来ますが手数料がかかる場合があります。航空会社によって、変更に際する変更代金、規定などが違ってきますので、購入前の確認が必要です。

OPENチケット
(オープン)

出発後に帰国日の変更が可能

たとえば…
東京からニューヨークへのOPENチケットを購入

ニューヨークに到着後、当初予定より長期滞在の必要

東京への帰国便の変更が可能

そもそも、ニューヨークに発つ前に日本で帰国日を確定しておく必要もありません。これがOPENチケットの利点です。有効期限もあり、たとえば短期なら10日OPENもあれば、1年OPENという長期対応の航空券もあります。

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