豊かで美しい自然が残る屋久島は、1993年に島の面積の約21%にあたる107.47平方kmが世界自然遺産に登録されました。島のほぼ全域が山に覆われており、1,000m~1,900m級の山々の連なりは洋上アルプスとも呼ばれています。樹齢7200年を越える縄文杉や、緑深い苔むす森に流れる白谷雲水峡など、生命の息吹と太古の自然を専門ガイドの案内でじっくりと堪能してみませんか?また、美しい海でのマリンスポーツもおすすめです。
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トレッキングでたどる世界自然遺産の森
縄文杉(じょうもんすぎ)
推定樹齢2,000年~7,200年、現在確認されている最大級の老大木。巨大な幹は縄文土器のようなひだとこぶに覆われ、圧倒的な存在感に驚きと感動を覚えます。木が傷むのを防ぐため近づくことはできず、見学用に展望デッキが設置されています。
荒川登山口から縄文杉まで往復約21.4㎞を歩きます。運が良ければヤクシカやヤクザルに出会うことも。長い道のりの先にある感動は、登り切った人にしか味わえません。上級者におすすめ。
※ゴール地点の縄文杉付近にあるトイレは復旧待ちのため使用できません。ご心配な方は携帯トイレを持参してください。白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)
島の北東部を流れる白谷川の上流、屋久杉などの原生林が広がる自然休養林。いくつかの散策コースがあり、川の清流や滝の幻想的な風景や、シダや苔で覆われた木々の緑が美しい苔むす森、屋久島が一望できる太鼓岩などが楽しめます。
白谷雲水峡入口から苔むす森を通り、最終目標の太鼓岩を目指します。約6㎞の道のりをゆっくり時間をかけて歩くので、森をたっぷりと味わうことができます。中級者におすすめ。
※台風10号の影響によりさつき吊り橋が通れなくなったため、一部コースを変更してご案内します。変更後もくぐり杉・七本杉・苔むす森・太鼓岩など主要ポイントはご案内可能です。
屋久島トレッキングQ&A
トレッキングはどんな装備が必要?
長袖シャツ、ズボン
ケガを防いだり虫除け用に。汗や雨が乾きやすいよう速乾性の素材がベスト。
ソックス
登山用の厚手のものがベスト。替えがあるとなお便利。
トレッキングシューズ
底が厚いものが理想。軽量で足首を保護できるハイカットの物が好ましい。
トレッキングポール
足の負担が少なくなる。ただし荷物にもなるので軽量なものが理想。
リュックサック
両手が自由になるタイプが理想。雨具、非常食などを入れる。
雨具
晴れていても雨具は必携。防水透湿性素地のレインウェア持参が理想。
非常食と行動食
万が一遭難したときのためと、行動中のエネルギー補給目的。
ビニール袋
ゴミ袋やレジャーシートの代わりに。濡れたら困る物をしまうのにも便利。
帽子
熱中症の予防や日除け防止に。頭部の保護にもなる。
トレッキングの季節ごとの服装は?
春(3~4月)
Tシャツ、長袖シャツ、雨具、長ズボン(伸縮性があるもの)、タイツ、トレーナー。
夏(5~9月)
Tシャツ、長袖シャツ、雨具、長ズボン(伸縮性があるもの)。
秋(10~11月)
Tシャツ、長袖シャツ、雨具、長ズボン(伸縮性があるもの)、タイツ、トレーナー。
冬(12~2月)
Tシャツ、長袖シャツ、雨具、長ズボン(伸縮性があるもの)、タイツ、トレーナー、厚手のフリース。
※日中晴れていればTシャツ一枚でも大丈夫なほどの暖かさですが、日焼け予防、防寒着として長袖シャツをお持ちください。
トレッキング中の昼食・トイレ・携帯電話事情は?
昼食
1日ツアーの場合は昼食持参が基本です。前日の夜までに宿泊先にお弁当の予約をしておき、出発前に受け取りましょう。早朝出発の場合は当日の朝食もお弁当になります。※1食500~1,000円
トイレ
ヤクスギランドは入口のみ、白谷雲水峡と縄文杉登山は入口とコースの途中に公衆トイレがあります。縄文杉登山は往復約10時間ほどですが、トイレは入口含め4ヶ所のみです。混雑時は30分以上待つこともあります。不安な人は携帯トイレを持参しましょう。
携帯電話
山や森の中では携帯電話はほとんど通じません。高台で見通しのいい場所では通話ができることもありますが、なかなかつながりにくいのが現実です。公衆電話はヤクスギランド入口、バス停荒川三叉路近くにあります。
トレッキング時の注意
- ・トイレを済ませ準備運動をしっかりしましょう。トレッキング中は無理をせず自分のペースで進むようにしましょう。
- ・屋久島の自然はとっても貴重なものです。ゴミは必ず持ち帰りましょう。
- ・山では登りが優先です。下る時は道を譲りましょう。木の根や岩などが隆起し、雨が降って滑りやすくなっている場所も多いため、登山道以外は歩かないようにしましょう。
- ・屋久島には固有の動植物が数多く生息・生育しています。動植物の捕獲・採集・損傷はしないでください。また、サルやシカなどの野生動物にエサを与えてはいません。
- ・屋久島の山岳は信仰の対象となっており、山頂付近には祠が祀られています。祠など神聖な場所を荒らさないように注意しましょう。
- ・トレッキングコースの詳細はツアー商品詳細ページをご確認ください。
世界遺産 屋久島のおすすめスポット
永田いなか浜
白い砂浜が1kmも続く屋久島で最も大きな砂浜です。アカウミガメの上陸地としても知られ、5月中旬から7月末までウミガメの産卵を見学できる観察会が行われています。2005年にはラムサール条約登録地となりました。
平内海中温泉
海の中から湧き出ている珍しい温泉で、1日2回、干潮の前後約2時間のみ入浴することができます。昼間は海を、夜は波の音と満天の星を眺めながらの入浴は最高です。※脱衣所はありません。男女混浴で水着着用も禁止されています。
紀元杉(きげんすぎ)
ヤクスギランドより車で15分、屋久島で唯一車窓から見ることができる屋久杉です。推定樹齢3000年といわれ、森閑とした空気の中の老大木の佇まいは、見る者を圧倒するような厳粛さがあります。
ウィルソン株
推定樹齢3000年、屋久島最大の切り株。約400年前に豊臣秀吉に献上する際に伐採されたといわれています。中は大きな空洞になっており、あるポイントから空を見上げるとハート型に見えることで人気のスポットになっています。
ヤクスギランド
標高1,000m付近に広がる広大な自然休養林。屋久杉の巨木も多く原生林をそのままに感じることができます。原生林の中はいくつかの遊歩道が整備され、千年杉、くぐり杉、仏陀杉など名前が付いた特徴のある杉を見ることができます。
太鼓岩(たいこいわ)
白谷雲水峡からアクセスすることが多い標高1,000mの空中展望台。屋久島の山々を見渡す大パノラマ、自然の強さと大きさを直に感じることができます。
宮之浦岳(みやのうらだけ)
屋久島のほぼ中央部に位置する標高1,936mの山岳で、日本百名山の1つ。九州最高峰を誇り洋上アルプスの異名も。山頂一帯には低いヤクザサに覆われ、6月上旬頃には群生するシャクナゲの淡い紅白色の花が山肌を美しく彩ります。
西部林道
屋久島の西側、海岸沿いの原生林の中を通る林道で、世界自然遺産の原生林を車で走るという貴重な体験ができるエリアです。野生のヤクシマサルやヤクシカを高い確率で見ることができます。
大川の滝(おおこのたき)
「日本の滝100選」にも選ばれている落差88mの屋久島を代表する滝です。豪快な水しぶきをあげて滑り落ちる様はダイナミックで、その水量に圧倒されます。駐車場から徒歩2分程度で滝壺の真下まで近づくことができます。
千尋の滝(せんぴろのたき)
幅200m程の巨大な花崗岩の一枚岩から流れ落ちる落差60mの迫力ある滝です。滝の左側に1,000人が手を繋いだほど大きな岩があることから名付けられたといわれています。
屋久島インフォメーション
屋久島天候・気候
- 屋久島の春は少し早めの3月からですが、平野と山間部では気温が大きく異なり、山は積雪が降る可能性もあるので注意が必要です。3月下旬~5月には山歩きに適したベストシーズンを迎えます。「1ヶ月に35日も雨が降る」といわれるほど年間通して雨が多く、6月の梅雨を迎えると毎日が雨、降水量も多くなります。7月下旬に梅雨が明けると夏本番。トレッキングはもちろん、水のアクティビティも楽しめますが、日の当たる場所では熱中症に注意が必要です。
- 屋久島の秋を楽しむことができるのは、日差しも和らいだ10月下旬から11月にかけて。シイの木やヤクスギなど常緑樹が主なため紅葉は少なめですが、緑や水面に鮮かな秋色が散りばめられた、静かな森を楽しむことができます。12月に入ると平野は南の島らしく温暖な気候ですが、標高の高い山間部は日中の最高気温が氷点下となる日が続き、2月まで冬のオフシーズンとなります。積雪がなければ登山も可能ですが、冬山登山の装備や技術が必要になります。

屋久島Q&A
屋久島への行き方は?
各地の空港から約1時間30分~2時間、鹿児島空港から飛行機を乗り継いで約40分です。鹿児島本港南埠頭から高速船でも行くことができます(約1時間50分~3時間)。
島内の移動は何が便利?
レンタカーが圧倒的に便利です。大抵の会社は安房~宮之浦の間なら宿・空港・港へ配車もあり、乗捨ても可能です。島内には路線バスはありますが、西部林道へは運行していません。他、タクシーや観光バス、レンタサイクルなどの手段もあります。
コンビニやスーパーマーケットってある?
屋久島にはコンビニがありません。スーパーは小型商店から大型店まで、各地域に地元密着型のスーパーが点在しています。空港近くにはドラッグストアや100円ショップ、ホームセンターなどもあります。いずれも閉店時間が早めのため注意が必要です。
おすすめの島グルメは?
大自然に恵まれた島内では、鮮度抜群の魚介類をはじめとした珍しい山海の幸を味わえます。「首折れサバ」 は屋久島を代表する地魚のゴマサバを、漁獲後すぐ首を折り一瞬で血抜きを行い氷水で冷やしたもので、刺身で食べられるほど鮮度抜群。かつては築地市場でも人気を博しましたが、現在は島外不出のブランド鯖として、ここでしか味わえない一品。また、珍しい形状の「カメノテ」やあごだしの材料としてよく知られる「トビウオ」も1尾丸ごとの姿揚げなどで人気。その他にも屋久島の超軟水に育まれた森から採れる山菜や野草類を、地元の食事処で味わうことができます。
おすすめのお土産は?
水の島と呼ばれる屋久島は、名水100選の中でも屈指の名水として有名。その水を使って作られた芋焼酎はおすすめです。トビウオ味噌やサバのなまり節といった、酒のアテにぴったりな屋久島の魚介の珍味もご一緒に。島でとれる特産品、ポンカンやタンカンを使ったジュースやジャムなどは甘いものが好きな方に最適。貴重な樹齢1000年以上の屋久杉を使った工芸品なども、屋久杉箸など買いやすいお土産として販売されています。
おすすめのアクティビティは?
屋久島は山岳の島として有名。日本百名山でもある屋久島の頂 宮之浦岳を行く本格登山や、人気の縄文杉や白谷雲水峡を辿るトレッキングなど、山歩きの種類はバラエティに富んでいます。ほどほどの雨であれば、しっとりと輝く森の美しさを堪能することも。夏にはダイビング、シュノーケル、カヤック、沢登り、SUPなど、海でも川でも屋久島の澄んだ水を体感することができます。ウミガメの産卵で有名ないなか浜や、ダイビングスポットの一湊海水浴場など、透明度の高い海と白い砂浜とのコントラストは絶景。本流だけで140本もの川が流れている屋久島では、驚くような透明度の清流が、至る所で深い森に包まれています。
パワースポットはあるの?
世界自然遺産に登録されている屋久島は古くから山岳信仰があり、神々の島として山ん神祭り(やまんかんまつり)といった年に3回行なわれる厳かな神事なども残っています。切り株の内側がハート型の空洞に見えるウィルソン株は、写真を撮って待ち受けにすれば恋愛運アップに効果的とか。映画のモチーフとなった白谷雲水峡や太鼓岩、屋久杉の中では一番古いとされる縄文杉などは、大自然の神秘的な雰囲気が漂い、屋久島の森ではそこかしこでスピリチュアルな雰囲気を存分に味わうことができます。
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