乗って充実!おすすめの観光列車12選

乗って充実!おすすめの観光列車12選

1号車クロフネ外観
単なる「移動手段」ではなく「移動時間もより充実したものになる」としての観光列車が注目されています。
超高級列車から、その季節や風景を楽しむ季節限定の観光列車、列車のデザインやコンセプトにこだわったものまで種類は様々です。予約の取れない人気列車や路線も多くあるほど!ローカルな観光列車に乗れば、その土地の新たな魅力を発見するのも楽しいですね。日本各地で運行されている魅力がいっぱいの観光列車から注目の列車をご紹介します。
※運行状況、サービス内容など掲載情報は変更の可能性があります。日々状況が変化しておりますので、事前に各施設・店舗へ最新の情報をお問い合わせください。

富良野・美瑛ノロッコ号(北海道)

ノロッコ列車
北海道の内陸に位置する美瑛の丘や大雪の山並みを眺めながら走るノロッコ号は、季節限定の大人気観光列車!
トロッコ車両を使用した「富良野・美瑛ノロッコ号」は、初夏から秋にかけて富良野線の旭川・美瑛-富良野間を走る1日3往復の運行します。
列車名の「ノロッコ号」とは「のろのろ走る」と「トロッコ」を掛け合わせた造語で、ゆっくりと走って沿線の車窓風景を満喫できることを意味しています。
トロッコのような開放的な車両で爽やかな風を受けながら時期によっては、ラベンダーが咲き誇る田園風景を楽しめます!

運行エリア
北海道(旭川駅~美瑛~美馬牛~上富良野~ラベンダー畑~中富良野~富良野駅)

雪月花(新潟県)

雪月花車両
海と山の景色を一度の乗車で堪能できる、新潟県上越地方を走るリゾート列車「えちごトキめきリゾート雪月花(せつげっか)」。
国内最大級のパノラマウィンドウから日本海や越後富士と称される妙高の雄大な山並みなどの沿線風景を楽しみながら、新潟県が誇る食材を心ゆくまで味わえる観光列車でもあります。
車体は日本の原風景に調和する「銀朱色」で彩られ、調度品の一つ一つに至るまで新潟が誇る技術が詰め込まれており、2017年には鉄道車両の新人賞「ローレル賞」を受賞しています。
車内には「専属車掌」が乗務し、走行中の見どころをアナウンスで紹介してくれ知識も深まりますよ。
楽しみの1つでもあるお食事は、二つ星シェフ飯塚隆太氏がオリジナルレシピを考案し、新潟の旬の食材をフレンチに昇華させた、繊細で華やかな「ミシュラン二つ星が手がける・越後上越フルコース」が用意されています。
県内有数の良港が集まる日本海ひすいラインで取れた魚介類、「妻有ポーク」「県内産コシイブキ」など新潟が誇る食材を使用した料理を堪能でき旅がより充実しますね。

運行エリア
新潟県 上越妙高駅~糸魚川駅

一万三千尺物語(富山県)

 一万三千尺物語
富山の魅力が体感できる観光列車「一万三千尺物語」。
一万三千尺とはメートル法で約4,000m。立山連峰と富山湾の高低差を表しています。
富山県は世界でも大変珍しい独特の地形を持ちあわせており、標高3,000m級の山々が連なる立山連峰と深海約1,000mの富山湾、その高低差は約4,000mとなります!
富山駅発着で高低差を体感しながら新潟県境近く泊駅で折り返す、富山県東部を巡るルートです。

車両内装は、天井、床、テーブル等に富山県産の「ひみ里山杉」を使用し、「木」と調和した落ち着いた空間に富山湾を意識した「青」をアクセントになっています。
四季を通して多彩な海の幸に恵まれる“天然の生簀(いけす)”と
呼ばれる富山湾。1号ルートでは、旬の地魚を新鮮なまま味わうべく、車両内で握りたての極上なオリジナルの富山湾鮨(8貫)を、2号ルートでは、富山湾で採れた新鮮な魚介と、美しい水と肥沃な大地によって育まれた野菜や山菜、そして地元産の美味しいお米を取り入れた和風懐石料理をいただけます。

富山でしか味わえない“きときと”(富山弁で新鮮)の海の幸を堪能しましょう!

運行ルート
富山駅 泊駅~富山駅

ろくもん(長野県)

ろくもん車両
長野県の豊かな自然と美食を堪能する観光列車「ろくもん」
デザインは鉄道デザインの第一人者でもある水戸岡鋭治氏。
軽井沢から⻑野にいたる自然豊かなしなの鉄道沿線のゆったりとした景観を楽しみながら、この土地の歴史‧文化にふれ、長野県食材をふんだんに使用したコース料理を満喫できる観光列車です。
車窓いっぱいに広がる浅間山の絶景に、眼下に望む千曲川、停車駅での「おもてなし」も魅力の一つです。沿線の銘店が手掛けるお食事は、提供する料理店の料理人が「ろくもん」に乗務し、軽井沢発は洋食コース料理、長野発は創作和食料理とともに列車内で点てた「お抹茶」を楽しむことができますよ。

運行ルート
長野県 長野駅~軽井沢駅

TRAIN SUITE 四季島

TRAIN SUITE 四季島
おもてなしを極めた観光列車「TRAIN SUITE 四季島」。
脈々と受け継がれてきた東日本各地に息づく工芸品が、調度として取り入れられたラウンジや特徴的なシャンデリアの下で、料理人たちの滋味が堪能できるダイニングなど列車とは思えない上質な体験に感動すらおぼえるかも。
ダイナミックな車窓を楽しめる展望車に、上質でゆったりとした時間を過ごせる客室。
そのどれもが、人生のこれまでにない、新しい列車の旅を楽しめます。
「記憶に残る料理」をテーマに、総料理長・佐藤シェフによるフランス料理のコースをはじめ、朝昼夜、行く先々の名店の料理人やシェフが乗り込んで土地土地の風土と食材を生かした料理の腕を振るった料理は、楽しみでしかありませんね。

運行ルート
東京都・山梨県・長野県・福島県 上野駅~上野駅

四国まんなか千年ものがたり(徳島県、香川県)

四国まんなか千年ものがたり
コンセプトは「大人の遊山」。
歴史に思いを馳せて、野や山に遊びに出かける大人の洒落た小旅行を気軽に楽しめる本格的な観光列車です。
インテリアは古民家をモチーフにした、木に包まれた空間とし、窓側を軒下に見立て、低い間口から、空頭の高い室内空間へ続く高さ方向の演出で、民家の屋根に包まれた空間を表現しているとか。
「讃岐富士」や、吉野川中流域に位置する渓谷「大歩危峡(おおぼけ)」をはじめ、平家落人の秘話や伝説が今なお残る秘境の祖谷地方など、千年を超える歴史的な文化や景観が残されています。
トンネルをくぐり抜ける度に清らかで美しい里山や渓谷の景観を楽しむことができます。
日本料理「味匠 藤本」の料理長監修「おとなの遊山箱」は、その昔、徳島の子どもたちが野山へ遊びに持って行った三段重のお弁当箱(遊山箱)を千年ものがたりオリジナル版として製作したもの。
地元食材にこだわった料理や甘味がぎゅっと詰まったお食事も楽しみですね。

運行ルート
香川県・徳島県 多度津駅~大歩危駅

志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり(高知県)

四国土佐時代(トキ)の夜明けのものがたり
2020年に新たに誕生したのが高知県を走る「志国土佐 時代(トキ)の夜明けのものがたり」。
土讃線の高知駅と窪川駅(四万十町)を1日1往復約2時間40分で結ぶ豪華観光列車です。
コンセプトは、土佐流のおもてなしで楽しむ列車旅。

坂本龍馬をはじめ幕末の志士たちの軌跡たどる新たな観光列車で、1号車の「KUROFUNE」は幕末の歴史を象徴するまさに蒸気船を彷彿させるデザインに。2号車の「SORAFUNE」は、龍馬たちが水平の向こうに夢見た新しい時代の夜明けを連想させるそれぞれ異なる色使いで展開されています。
車内では高知の伝統料理である皿鉢風の創作料理が味わえるなど、随所に土佐流のおもてなしが詰まっています。

築城四〇〇有余年、当時の姿がありのままに残る高知城からはじまるものがたり列車の旅は、緑豊かな山々や太平洋の水平線が臨める海のそばを通ります。それは、龍馬が脱藩の道へと急いだ道程をなぞる列車旅でもあります。高知の「景色」「豊かな食」「温かな人柄」に出会える土佐流のおもてなしを体感してみては。

運行ルート
高知県 高知駅~窪川駅

アンパンマン列車(四国)

 土讃線あかい・きいろいアンパンマン列車

土讃線あかい・きいろいアンパンマン列車
2000年の誕生から、数度のリニューアルや、新規路線運行を経てきた「アンパンマン列車」。
2020年7月にデビューした最新車両「土讃線あかい・きいろいアンパンマン列車」はアンパンマンシートや、車両内トイレ、デッキに至るまで、アンパンマンとたくさんのなかまたちがデザインされた観光列車です。小さなお子様連れの家族旅行のプランにいれてみてはいかがでしょう。

運行ルート
岡山県・香川県・徳島県・高知県 岡山県~高知駅

36ぷらす3(九州)

36ぷらす3
水戸岡鋭治氏デザインの九州の新D&S列車です。D&S列車とは、「デザイン&ストーリー列車」のことで、沿線地域が持つ文化や特色、素材からなるストーリーと、それを魅力的に引き立てるデザインを盛り込んだ列車、という意味です。
ユニークな列車名である「36ぷらす3」の意味は、まず九州が世界で36番目の大きな島ということで「36」。それに加え「驚き」「感動」「幸せ」の3要素を意味していることから「3」。36+3=39。「サンキュー(感謝)」の意味も込められているとか。
列車のコンセプトは、美味しい食、温泉、豊かな自然、歴史、そしてホスピタリティマインドがあふれる九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”といえる列車とのことです。

全部で5つあるルートには、それぞれのエピソードが用意されています!
日曜日ルートは大分、別府を出発後、別府湾を眺めながら杵築(きつき)に向かいます。大分の自然豊かな海、山、川を楽しみながら、お食事いただき、門司港では自由散策。

運行ルート
木曜日:博多~ 熊本~ 鹿児島中央
金曜日:鹿児島中央~ 宮崎
土曜日:宮崎空港・宮崎~ 大分・別府
日曜日:大分・別府~ 小倉・博多
月曜日:博多~ 長崎  長崎~ 博多 ※ルートは長崎から博多に向かい、「36ぷらす3」唯一のディナータイム運行です。

個室(1~3号車)‧グリーン車(5・6号)では、異なるシェフ監修によるその沿線ならではのお食事をお楽しみいただく事ができ、全5ルートそれぞれでお食事内容が異なるので、様々な楽しみ方が可能です。
※お食事が付かない座席のみのプランもあります。

特急 ゆふいんの森(九州)

ゆふいんの森70系

豊かな自然、洗練された文化、温かいおもてなしで知られる温泉リゾート、由布院(ゆふいん)。その由布院の魅力を凝縮した列車がJR九州が誇る観光列車の先駆け的存在「ゆふいんの森」です。

木の温もりあふれるモダンなインテリアで、列車に乗った瞬間からリゾート気分を満喫できます。
デザインを手がけたのは、「ななつ星」のデザインでも知られる水戸岡鋭治氏です。
博多から温泉リゾート地・由布院へと向かう道中を、車窓から見える自然豊かな風景がいっそう旅の気分を盛り上げてくれます。
列車での旅の楽しみは、なんといっても車窓から広がる絶景とグルメ&スィーツ!行列ができる人気スイーツ老舗旅館「山荘無量塔(むらた)」のロールケーキ「Pロール」(2021年9月現在 土日祝日のみ発売)や「ゆふいんの森弁当」「ゆふいんわっぱ」を購入できますよ!(2021年9月現在 要事前予約)

特急 指宿のたまて箱(九州)

指宿のたまて箱
なんとも不思議な移動する白黒のたまて箱。がコンセプト。
乗車しようとすると白い煙が!
薩摩半島に伝わる竜宮伝説をテーマにした列車に乗って鹿児島中央から指宿(いぶすき)へ。
浦島太郎のたまて箱にちなんで、乗車時にシューと白い霧が出る仕掛けが話題です!デザインを手がけたのは、「ななつ星」のデザインでも知られる水戸岡鋭治氏です。白黒の大胆な外観や、ゆったりとしたソファーシートが特徴的。
砂むし温泉で有名な指宿は、実は竜宮伝説の発祥の地ともいわれています。特急「指宿のたまて箱」は、鹿児島中央~指宿間を毎日往復しているため、旅の計画にいれやすいのも嬉しいポイント。
移動時間をも、たまて箱のような“開けてびっくり”な驚きと感動の列車旅が楽しませてくれますよ。

特急 A列車で行こう(九州)

「ジャズのナンバーが冠に。旧き良き時代を思わせる大人旅にふさわしい列車」がコンセプト。
「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」をテーマにデザインされ、シックな色調の木やステンドグラスを配したインテリアは、映画のワンシーンのようでテンションが上がります!
ジャズが流れる車内で海岸沿いの景色を眺めながら、ゆったりと流れる時間に身を任せ、極上の列車旅を楽しんでみては。
「長部田海床路(ながべたかいしょうろ)」で見られる絶景は干満差の激しい有明海ならではの光景。
海床路とは「干潮の時だけ現れる道」のことで、満潮時には1キロメートルにも渡る道に立つ24本の電柱が沈むことからその不思議な景色に注目が集まっています。
干潮時と満潮時では全く違う景色が見られ、特に夕暮れ時と重なったときの眺めは幻想的です。
終点である三角(みすみ)駅は「A列車で行こう」の誕生とともに南蛮風にリニューアル。南蛮文化をモチーフにした天井のデザインが特徴的な三角駅は、教会群のある天草にピッタリの情趣ある駅です。
外観、内装、BGMとコンセプト通りの空間とサービスに、普通の電車では味わえない興奮を与えてくれる大人の観光列車で大人旅を楽しんでみては。

運行ルート
熊本~三角

まとめ

列車の旅、鉄道旅といっても新幹線から観光列車に寝台列車まで多種多様!
日常生活では、移動手段である鉄道が主役になるのが観光列車の旅です!
列車のコンセプトと地域の特性を融合させることで、移動時間も楽しく充実したひと時に。
ゆったりと流れる時間の中で非日常的な空間を満喫したいですね。


     

投稿日:2021.10.08

         

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