稚内観光のおすすめ15選!大自然あふれる日本最北の地へ

稚内観光のおすすめ15選!大自然あふれる日本最北の地へ

宗谷岬 日本最北端の碑
日本の最北、国境の街「稚内(わっかない)」(※北方領土を除く)
最北端の地の碑に観光客が多く訪れる「宗谷岬(そうやみさき)」、夕陽の美しい観光スポット「ノシャップ岬」など、オホーツク海・日本海の両方に面した「日本のてっぺん」稚内市の魅力を紹介していきます。

稚内ってどんなところ?

稚内市街全景(稚内公園)_稚内市提供
稚内市街全景(稚内公園) 提供:稚内市

稚内市は、宗谷湾を挟んで北へ伸びる2つの小さな半島(東の最北端・宗谷岬、西のノシャップ岬)があり、宗谷岬からわずか43kmの地にサハリン(旧樺太)の島影を望む国境の街です。
利尻礼文サロベツ国立公園を有する豊かな自然環境が広がり、冬になると宗谷岬の海には、流氷が接岸することもあります。

稚内の魅力

宗谷岬サイクリング_稚内市提供
日本のてっぺんを目指そう! 提供:稚内市

「自らの力で日本のてっぺんに到達したい!」それが達成できるのが、ここ稚内です。
稚内は平たんな道が多く、幅広い年齢層の方がサイクリングを楽しむことができ、内陸の一部にはアップダウンのある道が続き、走りごたえのあるコースもあります。
最高気温も22~28℃と涼しいことも、夏でも快適なサイクリングを楽しむのに最適です。
稚内市ではサイクリングマップを用意しており、稚内観光協会では夏季期間(例年5月~9月頃)にレンタサイクル事業を実施し、本格的なクロスバイクから気軽に乗れる電動アシスト付自転車まで、各種取り揃えています。
雄大な自然の中、絶好のロケーションでのサイクリングで、ココロもスッキリ!「日本のてっぺん・稚内」を楽しみましょう!

 

宗谷丘陵宗谷岬牧場_稚内市提供
宗谷丘陵宗谷岬牧場 提供:稚内市

また稚内は「水産」・「酪農」・「観光」を基幹産業とする宗谷地方の行政、経済の中心地で、オホーツク海・日本海の双方で水揚げされる海産物も、旅の楽しみのひとつ。
自然を楽しみながらアイヌから続く文化や、お隣の国ロシア連邦サハリン州との交流の歴史に触れられるのもポイントです。

稚内の気候・観光時の服装

北海道の中でも冬の寒さが厳しい道北地方、春~夏にかけてはどうだろう?と気になるところ。

年間の平均気温は7度前後で、最高気温は22~28度、最低気温はマイナス10度~14度にまで下がります。
冬~春頃(1月~4月)でもダウンや厚手のコートが必要で、マフラー、手袋も必須です。
5月~6月頃にはセーターやカーディガンなどの重ね着、半袖シャツでも過ごせますが、必要に応じてジャケットやコートも準備しましょう。
7月~9月頃にまでなると、半袖や長袖のシャツで十分過ごせますが、9月になるにつれカーディガンやセーターなどの重ね着も併用をおすすめします。
冬頃(10~12月)には再び、ダウンや厚手のコート、マフラー、手袋が必須となってきます。

稚内への行き方

最北の街「稚内」、面積の大きい北海道ですから、札幌や旭川からは想像以上の距離があります。
稚内空港および稚内駅と道内外各地からのアクセス手段と所要時間をチェック!

【航空機利用】

稚内空港_稚内市提供
稚内空港 提供:稚内市

稚内の空の玄関口、稚内空港へは2023年4月現在、東京(羽田)と札幌(新千歳)からANAの直行便が就航しています。

その他、夏の観光シーズン(例年6月頃より)には、フジドリームエアラインズ(FDA)によるチャーター便が、各地から運航されます。
これは2013年7月の名古屋(小牧)からの初便を皮切りに、松本、静岡、山形、新潟、仙台、福島、茨城など東日本各地、さらには岡山、広島、福岡、鹿児島といった中国・九州地区にも広がっています。

フジドリームエアラインズ(FDA) チャーター便情報

稚内空港から市内(JR稚内駅前・フェリーターミナル)へは空港連絡バスが定期便の発着にあわせて運行。
空港からJR稚内駅前まで約30分、フェリーターミナルまでは約35分です。

空港からまっすぐ宗谷岬へ!アクティブバスの運行を開始!
2023年6月より、稚内空港から宗谷岬や宗谷丘陵へ乗り換え不要で直通するバスが9月30日まで運行され、宗谷岬観光がより便利になりました。
このバスは稚内駅前ターミナル発のため、通常路線バスとの組み合わせ次第で滞在時間の選択も可能。
宗谷エリアで稚内の雄大な景色と風と匂いを心ゆくまで楽しめます。
【往路】稚内駅前⇒南稚内駅⇒稚内空港⇒宗谷丘陵⇒宗谷岬
【復路】宗谷岬⇒宗谷丘陵⇒南稚内駅⇒稚内駅前
※それぞれ片道運行で復路は空港は経由しません。
※2024年度以降の運行は未定です。

稚内の観光スポットは広範囲に点在する為、稚内市郊外へも観光する場合には、レンタカーの利用もオススメします。

【鉄道利用】

特急宗谷261系
特急「宗谷」261系 提供:JR北海道

JR宗谷本線の終点、稚内駅は「日本の鉄道最北端の駅」として知られています。

1日を通じて列車の本数はあまり多くはない為、他の都市との周遊を計画されるときは、事前に時刻表などで十分に確認しましょう。

■札幌から

特急「宗谷」にて約5時間12分※1日1往復

■旭川から

特急「宗谷」「サロベツ」にて約3時間50分※1日2往復

【都市間バス利用】

宗谷バスと北都交通の共同運行により、札幌との間に高速バス「特急わっかない号」が夜行便を含め6往復あります。
一部の便はフェリーターミナルまで運行する為、礼文島・利尻島へフェリーで渡る場合にも便利です。
札幌発は大通バスセンターから出発、札幌着は札幌駅前に到着。
所要時間:5時間50分(夜行便は6時間30分~7時間)

宗谷バス「特急わっかない号」 運行情報

稚内の「最北端」観光スポット

宗谷岬/日本最北端の地の碑

日本最北端の地の碑_稚内市提供
日本最北端の地の碑 提供:稚内市

全国から多くの人々が訪れる日本最北端の地が、この宗谷岬。

緑の季節には清々しい景色の中、遥か海原の向こうの樺太(現サハリン)に思いを馳せ、冬場には壮大な流氷群を見ることもできます。
稚内の歴史を知る上で見ておきたいモニュメント「日本最北端の地」の碑は、北緯45度31分22秒の宗谷岬の突端に位置し、まさに日本のてっぺんに建てられています。

塔の部分は北国のシンボル北極星の一稜をかたどった三角錐をデザインしたもので、塔の中央にあるNの文字は「北(North)」を、台座の円形は「平和と協調」を表現しています。
1961年に地元の郷土史愛好家が建てたことが始まりで、元々は緯度(北緯45度31分)にちなんだ高さ4.53mでした。
その後、1988年に国道の拡幅や駐車場の拡幅の為に沖合に移設した際に一回り大きく建替えられ、現在の姿となりました。

 

宗谷岬_稚内市提供
宗谷岬夕景 提供:稚内市

天気の良い日にどこまでも広がる青空、夕暮れ時には美しい夕日が映え、北海道ならではの絶景が望めます。

間宮林蔵の立像と宗谷岬

間宮林蔵立像

間宮林蔵(まみやりんぞう)は、北海道の更に北方、ロシア本土との間にある樺太(現サハリン)について調査のため、幕府より派遣された江戸時代の探検家です。
松田伝十郎と共に探検し、1808年に樺太が半島ではなく島であり、ユーラシア大陸との間に海峡があることを確認しました。
さらに翌年、間宮林蔵は船で海峡を越えて大陸に渡り、この地域についてさらに詳細に調査した結果、樺太が島であることを確認した人物として知られることとなります。
間宮林蔵らが確認したタタール海峡は、日本を研究していたシーボルトが著書に「間宮の瀬戸」と明記したことで「間宮海峡」とも記されるようになりました。

この立像は、この間宮林蔵の偉業を顕彰し、時代を担う青少年に世界へ羽ばたく夢と勇気を培ってもらおうとの願いから、生誕200年にあたる1980年7月に、はるか樺太を望む宗谷岬に建立されたものです。

土産物店、食堂、ペンション、最北端が目白押し

最北端の宗谷岬

日本のてっぺん「最北端の地の碑」を目指し、全国から多くの観光客が訪れる宗谷岬周辺には、お土産物店、飲食店などが立ち並び、観光シーズンには賑わいを見せます。

もちろんこの中には、日本最北端のお土産物店(柏屋)、日本最北端の食堂・その名もずばり(食堂 最北端)、日本最北端のペンション(斗夢ソーヤ)、日本最北端の給油所(安田石油宗谷岬SS)、日本最北端の郵便局(宗谷岬郵便局)など「日本最北端」が目白押しです。

お土産物店においては「日本最北端到着証明書」が購入でき、当日の日付を明記してもらえ、宗谷岬郵便局では窓口でお願いすると、間宮林蔵像と日本最北端の地の碑が絵柄になった風景印を押してもらえます。

最北端到達証明書_稚内市提供
最北端到達証明書 提供:稚内市

また、稚内市役所では「日本本土四極 最北端 出発・訪問・到達証明書を無料で発行しており、最東端(根室市)、最西端(佐世保市)、最南端(南大隅町)のすべて踏破し、4枚の証明書を合わせると、裏面が1枚の『日本本土四極踏破証明書』となります。
最北端に到達したら、是非ほかの「最●端」にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

宗谷岬/日本最北端の地の碑  基本情報

  • 住所:〒098-6758 北海道稚内市宗谷岬2
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から宗谷バス(天北宗谷岬線)乗車 約50分「宗谷岬」バス停下車、
    稚内空港から車で約25分

宗谷岬公園

宗谷岬公園
1966年、宗谷岬や宗谷海峡を望む丘の上に開設された公園で、通称「宗谷岬平和公園」とも呼ばれています。

開設当時は、「灯台」、「旧海軍望楼」、「石柱に刻んだ最北端の地の碑(現在の日本最北端の地の碑とは異なる)」と売店が数軒だけの小さな公園だったそうです。

 

旧海軍望楼_稚内市提供旧海軍望楼

その後、観光客の増加により周辺の整備、「日本最北端の地の碑」の建て替え、「あけぼの像」や「宗谷岬音楽碑」、「宗谷岬展望台」などが相次いで建設され、1983年には「祈りの塔」、「宮沢賢治文学碑」が完成しました。
1988年には世界の恒久平和を願うモニュメントとして「世界平和の鐘」「子育て平和の鐘」が建立されました。

 

宗谷岬平和公園_稚内市提供
宗谷岬平和公園 提供:稚内市

祈りの塔」の周辺には、地域のみなさんが世界平和の願いを込めて植栽しているアルメリア(和名「浜かんざし」)の花壇があり、3月~6月にかけて淡いピンク色の花が美しく咲き誇ります。

宗谷岬灯台

宗谷岬灯台_稚内市提供
宗谷岬灯台 提供:稚内市

宗谷岬の突端から南へ120mの高台に、宗谷岬公園に隣接して建つ赤と白のストライプ模様が鮮やかな灯台があります。
日本の灯台50選」にも選定されている宗谷岬灯台の歴史は古く、北海道内では納沙布岬(根室)、日和山(小樽)に次いで、3番目に建てられ、1885年9月25日に初めて点灯されました。
灯台の高さは17m、海抜約40mの位置にあり、白い光は17.5海里(約32㎞)まで達し、宗谷海峡を航行する船舶の安全を見守っています。
一般的に思い浮かべる灯台の形状とは異なり、丸型ではなく四角いコンクリート造であることも特徴です。

普段は入場できませんが、毎年夏に1日だけ一般公開を実施しています。

宗谷岬公園  基本情報

  • 住所:〒098-6758 北海道稚内市宗谷岬2
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から宗谷バス(天北宗谷岬線)乗車 約50分「宗谷岬」バス停下車、
    稚内空港から車で約25分

JR稚内駅/日本最北端の線路モニュメント

稚内駅前(最北端の線路)_稚内市提供
JR稚内駅(最北端の線路) 提供:稚内市

日本最北端の駅・宗谷本線稚内駅はかつて、1928年に開業した北海道と樺太(現サハリン)を結ぶ鉄道連絡船「稚泊航路(ちはくこうろ)」の稚内港駅でした。
(※初代稚内駅は1922年に開業した現在の南稚内駅)
1939年に駅名が稚内駅に改名され、稚泊航路の廃止と共にさらに先まで線路が伸びていた稚内桟橋駅(仮乗降場)も撤去され、名実ともに最北端の駅に。

現在の駅は、2011年の周辺再開発に伴って仮開業し、翌2012年に複合施設「キタカラ」(KITAcolor)としてオープンしました。
施設内には駅弁を販売する売店や飲食店、「道の駅わっかない」や観光案内所、映画館などを併設し、駅前バスターミナルの待合所ともなっています。

駅前広場には、以前の線路の終端「車止め」がモニュメントとして復元され、記念撮影スポットとなっています。
駅構内には2011年まで線路終端部にあった「最北端の線路」看板や「日本最北端の駅」を示す標柱があり、窓口では最北端の駅を証明する「稚内駅観光入場券」も発売しています。

JR稚内駅  基本情報

  • 住所:〒097-0022 北海道稚内市中央3丁目6-1
  • アクセス:稚内空港から宗谷バスで約30分

北門神社

提供:北門神社
提供:北門神社

稚内港を見下ろす小高い場所にあり、神職が常駐する神社として日本最北の神社です。

航海安全、大漁の守護神として神宮大麻を授かり天照皇大神をお祀りし、宗谷大神宮としたのが始まりであると伝えられています。
その後、1896年に現在地に社殿を移築し「北門神社(ほくもんじんじゃ)」となりました。

 

北門神社_稚内市提供
提供:稚内市

初詣や例大祭などの祭事には多くの賑わいを見せるほか、御朱印がいただける日本最北の神社としても、観光客が多く参拝に立ち寄るスポットとなっています。
また、境内から稚内公園へと続く遊歩道は、短歌の道として整備されています。

北門神社  基本情報

  • 住所:〒097-0022 北海道稚内市中央1丁目1-21
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から徒歩約15分、稚内空港より車で約30分、宗谷バス「神社前」バス停下車 徒歩2分

宗谷岬神社

宗谷岬神社_稚内市提供
宗谷岬神社 提供:稚内市

北門神社は神職が常駐する神社として日本最北の神社ですが、神職は常駐していませんが立地として最北にあるのが、こちらの宗谷岬神社です。
豊富町(とよとみちょう)にある豊富八幡神社が祭祀を司っています。

宗谷地区は沿岸漁業が盛んな地域であり、毎年3月上旬には豊漁と海の安全を祈願して「大漁祈願祭」が行われます。
宗谷岬神社の神殿は例大祭が行われる6月24日~6月26日と、大晦日12月31日の深夜から元日の朝にかけてのみ開かれ、特に初詣の時にはお守り等を授かることもできます。

宗谷岬神社  基本情報

  • 住所:〒098-6758 北海道稚内市宗谷岬1
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から宗谷バス(天北宗谷岬線)乗車 約50分「宗谷岬」バス停下車、
    稚内空港から車で約25分

わっかりうむ 稚内市立ノシャップ寒流水族館

わっかりうむ入口_稚内市提供
わっかりうむ入口 提供:稚内市

北海道開道100年、稚内市開基90年、市制20年の記念事業として日本で100番目に開設された「日本最北の水族館」です。

北の冷たい海でたくましく生きる約120種1,300点にも及ぶ魚類やアザラシたちを間近に見て、楽しみながらその生態を学べます。
水量90トンの回遊水槽には「幻の魚」と呼ばれるイトウをはじめ、ソイ、カレイ、ホッケ、オオカミウオなどの魚群が、優雅に泳ぎまわり、 他の水槽でもカニ、エビ、タコなど多くの魚たちが華麗な姿を見せています。

 

ノシャップ寒流水族館
提供:わっかりうむ稚内市立ノシャップ寒流水族館

屋外エリアでは見るだけではなく、アザラシのエサやり体験、アザラシやペンギンショーなども楽しむことができます。
冬場は氷の張ったプールで、割れ目からひょっこりと顔を出すユーモラスなアザラシの姿は癒されること間違いなしです!

なお「わっかりうむ」とは、隣り合う青少年科学館とあわせた両施設の愛称で、公募により選ばれました。

わっかりうむ 稚内市立ノシャップ寒流水族館  基本情報

  • 住所:〒097-0026 北海道稚内市ノシャップ2丁目2-17
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から宗谷バス(市内線・坂の下線)乗車 約10分「ノシャップ」バス停下車、
    稚内空港から車で約35分

稚内温泉 童夢

童夢と利尻富士_稚内市提供
童夢と利尻富士 提供:稚内市

ノシャップ岬にも近く、日本海に浮かぶ利尻山や雄大な自然を望む「日本最北の温泉」で、港町をイメージした船の形をしているのが特徴です。

源泉の泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(弱アルカリ性低張性温泉)で、神経痛、筋肉痛、関節痛や疲労回復、冷え症、 健康増進、きり傷、やけどなどの効能が期待されます。

 

童夢大浴場_稚内市提供
童夢大浴場 提供:稚内市

大浴場のほか、寝湯(ジェットバス)、うたせ湯、日替わり薬湯、サウナ(高温・ミスト)、バイブラ湯(ジャグジー)、露天風呂など11種類の浴槽があり、バリエーションも豊富!
また、日本最北の温泉として「入湯証明書」や、温泉の素のほか、土地柄を反映して宗谷の塩や手作り燻製など、お土産品も販売しているので、入湯の記念に是非!

稚内温泉 童夢  基本情報

  • 住所:〒097-0027 北海道稚内市富士見4丁目1487
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から宗谷バスで約20分、稚内空港から車で約30分

稚内のおすすめ観光スポット

ノシャップ岬/恵山泊漁港公園

ノシャップ岬
稚内市の西北端に位置するのが「ノシャップ岬」で、美しい夕景や利尻山と礼文の島影を見ることができる絶景ビュースポットとして有名です。
海全体がオレンジ色に染まり、海原の先に利尻山のシルエットが浮かび上がる様子はまさに絶景!

「ノシャップ」とはアイヌ語で「岬がアゴのように突き出たところ」「波の砕ける場所」の二つの意味があると伝えられています。

ノシャップ岬の夕景

岬には「恵山泊漁港公園(えさんどまりぎょこうこうえん)」が整備されており、ノシャップ岬の碑やイルカのオブジェが設置されています。
近隣にはわっかりうむ 稚内市立ノシャップ寒流水族館、青少年科学館があり、観光後にここで美しい夕日を見ながらのんびりと過ごすのもおすすめです。

稚内灯台

稚内灯台

ノシャップ岬のシンボルでもある稚内灯台は、宗谷岬灯台と同じ赤と白のストライプ模様が目を引きます。

高さ42.7mと全国2位の高さを誇り、1900年に建てられた初代の灯台は、灯台守夫婦の25年間の生活を描いた映画のロケ地のひとつにもなりました。
稚内灯台も宗谷岬灯台と共に「日本の灯台50選」にも選定されています。

ちなみに赤と白のストライプは、吹雪等でも認識出来るようにと、過酷な環境の北国ならではですが、どことなく異国情緒も感じられます。

ノシャップ岬 基本情報

  • 住所:〒097-0026 北海道稚内市ノシャップ2
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から宗谷バス(市内線・坂の下線)乗車 約10分「ノシャップ」バス停下車、
    稚内空港から車で約35分

稚内公園/氷雪の門

稚内公園・氷雪の門
氷雪の門

観光の街・稚内のシンボル「氷雪の門」をはじめ、たくさんのモニュメントが立ち並ぶ稚内公園には、展望施設と郷土資料館が一緒になった「開基百年記念塔」など見どころいっぱいです。

また、かつてこの地に南極観測で知られる犬ぞりの訓練地があったことから、樺太犬にまつわる記念碑「樺太犬供養塔」があります。
南極観測隊の活躍を描いた映画で知られる「タロ・ジロ」も、ここで訓練を受けて、初代南極観測船「宗谷」に乗り、南極大陸へと旅立っていきました

 

稚内公園夜景(光る歩道)_稚内市提供
稚内公園夜景(光る歩道) 提供:稚内市

稚内市民をはじめ、多くの観光客が訪れる観光スポットで、2018年には稚内公園からの夜景が「日本夜景遺産」に登録されました。

「氷雪の門」は、正式名称を「樺太島民慰霊碑」といい、異国となった樺太への望郷の念と、そこで亡くなった人々の霊を慰めるため1963年8月に建立されました。
高さ8mの望郷の門の向こうにはサハリンの島影が浮かび上がり、高さ2.4mの女性像は雪と氷の中で厳しく生き抜き、敗戦の失意から再びたくましく立ち上がった人々を象徴するもの。
毎年8月には樺太ゆかりの人々による慰霊祭「氷雪の門・九人の乙女の碑平和祈念祭」を行っています。

そして今、公園内の展望休憩所内にある右側売店の「稚内公園ソフト」が「北海道で一番か二番に美味しいソフトクリーム」と市民を中心に話題となっています!
特に、稚内をはじめとする宗谷管内産の牛乳を使った濃厚な「バニラソフト」や、稚内産の「熊ざさソフト」などが人気。
毎年春の大型連休直前から10月中旬頃まで営業します。

なお、稚内公園の道路は急こう配でカーブも多いことから、冬期間は通行止めとなりますのでご注意ください

稚内公園  基本情報

  • 住所:〒097-0000 北海道稚内市稚内村ヤムワッカナイ
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から車で約10分、稚内空港から車で約25分

稚内港北防波堤ドーム

稚内港北防波堤ドーム
1928年に開業した北埠頭が、北海道と樺太(現サハリン)を結ぶ鉄道連絡船「稚泊航路(ちはくこうろ)」の発着場として使われていたとき、ここに通じる道路や鉄道へ波の飛沫がかかるのを防ぐ目的で、1931年から1936年にかけ建設された防波堤です。
設計者は、北海道庁の技師として稚内築港事務所に赴任してきた当時26歳の土木技師・土谷実氏。

海上からの高さ約14m、柱間6mの円柱70本を並べた総延長427mの独特の景観と構造を持ち、旧稚泊航路時代の記憶を残す歴史的遺産です。
現在も稚内の防波堤ドームとしての役割を果すだけでなく、隣接するフェリー乗り場を利用する多くの人々に親しまれています。

 

_北防波堤ドーム_稚内市提供
提供:稚内市

1938年には、稚内港駅(現稚内駅)から線路が延伸し、この防波堤の中に稚内桟橋駅(仮乗降場)が設けられ、樺太へ渡る連絡船の乗客で賑わいました。
その後、終戦とともに稚泊航路が廃止され稚内桟橋駅(仮乗降場)も撤去されましたが、半世紀を経て老朽化が目立ちはじめた1978年から3年間に全面的に改修工事が行われ、1980年にその独特の景観がよみがえりました。

古代ローマ建築物を思わせる太い円柱となだらかな曲線を描いた回廊は、世界でも類のない建築物として内外の注目を集めています。
2001年には「北海道遺産」にも指定され、エキゾチックな光景はSNS映えするスポットとしても人気です。

稚内港北防波堤ドーム  基本情報

  • 住所:〒097-0023 北海道稚内市開運1丁目
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から徒歩約5分、稚内空港から車で約20分

稚内副港市場/ヤムワッカナイ温泉 港のゆ

稚内副港市場
提供:稚内副港市場

海鮮や地元グルメなどを楽しめる本館1階の飲食店や別棟の波止場横丁、新鮮な魚介類をはじめ様々な北海道みやげを購入できる店舗、ヤムワッカナイ温泉「港のゆ」などが入る日本最北の複合施設が「稚内副港市場」です。

館内には、樺太(現サハリン)とそこに生きた人々の姿を紹介している「稚内市樺太記念館」「樺太ギャラリー」、昔の稚内市の街並みを再現した「港ギャラリー」があります。
かつての樺太への玄関口だった稚内港駅舎を、だるまストーブや木製の改札口など当時の雰囲気をそのままにを再現した「港ノスタルジー」、昭和の記憶が残るノスタルジックな商店街として、赤いポストや木の電信柱など、往時の稚内をリアルに体感できる「稚内ノスタルジー」など、稚内における「エモい」スポットとなっています。

そのほか、第一副港を眺望ながら休憩きる「まちライブラリー」、「観光ミュージアム」「観光ラウンジ」、FMわっぴ〜サテライトスタジオなどがあり、観光途中の休憩や情報収集にも利用でき「わっかない海の駅」としても登録されています。

ヤムワッカナイ温泉 港のゆ

また、2階の「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」が2022年10月28日にリニューアルオープンし、稚内副港が一望できる展望露天風呂や開放感溢れる大浴場、消臭・防臭、殺菌・除菌効果が高いとされる「熊ざさの湯」、人気のサウナが楽しめます。
こちらの泉質はナトリウム – 塩化物・炭酸水素塩泉で、神経痛、筋肉痛、切り傷ややけど、疲労回復、冷え性などに効能あり!
軽食コーナーのほか、マッサージチェアやビーズクッション、ハンモック、コミックコーナーもあり、温泉の後も、のんびりと旅の疲れを癒せる空間となっています。
キッズルームや、本格的なリラクゼーション(マッサージ)もあるので、お子様連れや家族みんなで楽しめます。

稚内副港市場  基本情報

  • 住所:〒097-0021 北海道稚内市港1丁目6-28
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から車で約3分、稚内空港から車で約20分

旧瀬戸邸

旧瀬戸邸外観_稚内市提供
提供:稚内市

稚内の街が底曳網漁の前線基地として、国内各地から人が集まり、活気に満ちあふれていた昭和20年~40年代、「旧瀬戸邸」は1952年に瀬戸常蔵という沖合底曳網漁の親方の住宅として建てられました。

屋根は切妻形式で赤いトタン葺きと頂部の棟飾りが特徴的で、外壁は分厚いモルタル掻き落とし仕上げが施され、明治から大正時代に見られる、和と洋の折衷要素を持ち合わせた旅館建築を彷彿とさせます。

旧瀬戸邸内観_稚内市提供旧瀬戸邸 庭_稚内市提供

戦後まもない昭和の建築物を保存するとともに、稚内の漁業の歴史を伝える重要な施設として、2013年に国の登録有形文化財(登録名称:旧瀬戸家住宅主屋)に登録されました。
2012年に一般公開されたこの邸宅内には、当時の宴席風景が再現されているほか、稚内の漁業に関する展示物などがあり、稚内の歴史を感じる施設となっています。

旧瀬戸邸  基本情報

  • 住所:〒097-0022 北海道稚内市中央4丁目8-27
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から徒歩で約5分、稚内空港から車で約20分

稚内のおすすめ絶景スポット

大沼野鳥観察館(大沼バードハウス)

大沼の白鳥_稚内市提供
大沼の白鳥 提供:稚内市

北海道の「大沼」といえば道南にあるものが有名ですが、稚内にも稚内空港近くに同名の「大沼」があります。

砂州によって海から切り離されて出来た海跡湖で「声問大沼(こえといおおぬま)」や「シュプントウ(アイヌ語でウグイの沼)」とも呼ばれ、秋になると越冬地への中継点、また春にはシベリアへ帰る際の休憩地として、多い日は1日に約4,000羽もの白鳥が飛来するそうです。

実は、元々大沼は白鳥が飛来する場所ではありませんでしたが、1988年から地元漁師の吉田さん(通称「白鳥おじさん」)が、地道に餌づけや呼び寄せる活動を行ったことにより、今では日本有数の飛来地となりました。


この大沼に面したログハウスづくりの「大沼バードハウス」には観察室や展示コーナーが設けられているほか、双眼鏡や望遠鏡の無料貸出もしており、白鳥をはじめとする多くの水鳥の観察ステーションとして利用されています。
冬は運が良ければ天然記念物のオジロワシやオオワシの姿も見られるかもしれませんよ。

大沼野鳥観察館(大沼バードハウス)  基本情報

  • 住所:〒098-6642 北海道稚内市声問村声問 原野
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から宗谷バス乗車 約25分「声問」バス停下車、徒歩約20分、
    稚内空港から車で約5分

白い道

フットパス_稚内市提供
宗谷丘陵フットパスコースのハイライト「白い道」 提供:稚内市

「宗谷丘陵フットパスコース(全長約11㎞)」のゴール側(宗谷地区側)、約3㎞にわたり稚内の名産であるホタテの貝殻を砕いて敷き詰めてできた道があります。

緑の草原の中、彼方に広がる紺碧の海に向かってまっすぐ伸びる白い一本の道は、敷き詰められたホタテの貝殻が脚にやさしく、散策がより一層楽しく感じられるでしょう。

 

白い道(空撮)_稚内市提供
白い道(空撮) 提供:稚内市

宗谷丘陵のなだらかな斜面には57基もの白い大風車群が建てられ、白い道と大風車が織りなす風景は、その美しいコントラストが話題となり、SNS映えするフォトスポットとして人気です。

白い道は、緩やかな下りが多く、稚内ならではのダイナミックな景色を楽しむことが出来るため、宗谷岬側のスタート地点から宗谷地区側のゴール地点を目指すルート(順路)がお勧めです。

白い道周辺の牧草地は私有地となっているので、立ち入らない様に注意してください。

白い道  基本情報

  • 住所:〒098-6755 北海道稚内市大字宗谷村字宗谷
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅からスタート地点まで車で約1時間、
    ゴール地点からJR稚内駅へは車で約40分

宗谷丘陵/ゲストハウスアルメリア

宗谷丘陵と利尻_稚内市提供
宗谷丘陵と利尻 提供:稚内市

宗谷岬の南に形成されているなだらかな丘陵地帯で、年間を通じて平均風速7.5mを超える強い風が吹くことでも知られます。
周氷河地形(しゅうひょうがちけい)」の一つと言われているこの地形は、高さ20mから200m程度となり、稜線(りょうせん)が丸みを帯び、谷は樹枝状に伸びているのが特徴です。
この一帯は2万年~1万年前ほど前の地球最後の氷河期「ウルム氷河期」に、土が凍っては融け、融けては凍るという現象を繰り返しているうちに、土がゆっくりと動くことで形成されたと考えられています。
「周氷河地形」は、北海道のいたる場所で形成されていたといいますが、開墾や都市開発などで失われ、今もなお美しい地形がしっかりと見ることができるのが「宗谷丘陵」といわれています。

白い道の紹介でも触れましたが、宗谷丘陵のなだらかな斜面には、強い風の特性を生かした風力発電「宗谷岬ウインドファーム」の57基もの白い大風車群が建てられおり、白い道との美しいコントラストが話題です。

 

アルメリア_稚内市提供
ゲストハウスアルメリア 提供:稚内市

さらに、広大な牧草地を見渡すことができるロケーションの展望休憩施設「ゲストハウス アルメリア(宗谷丘陵展望休憩施設)」は、まるでオランダの牧歌的な風景を思い浮かべる風車小屋のような外観が特徴。
こちらもSNS映えするフォトスポットとして人気です。
渡り廊下で繋がるレストラン兼地場産品の販売所では、この宗谷丘陵で肥育された地元ブランド牛「宗谷黒牛」を味わえます。
どこまでも続くような壮大な景色が魅力で「まるで日本ではないかのような景観」を楽しむことができる宗谷丘陵は、2004年に「北海道遺産」に指定されました。

宗谷丘陵  基本情報

  • 住所:〒098-6758 北海道稚内市宗谷岬
  • アクセス:JR宗谷本線 稚内駅から宗谷バス乗車約50分「宗谷岬」バス停下車、山方面へ徒歩約10分、
    稚内空港から車で約30分

北海道立宗谷ふれあい公園

北海道立宗谷ふれあい公園ビジターセンター_稚内市提供
北海道立宗谷ふれあい公園ビジターセンター 提供:稚内市

道内5番目の道立都市公園として2000年に全面供用開始されました。
オートキャンプ場、パークゴルフ場、多目的広場、冬はスキー場などの屋外施設と、ビジターセンター内のバーベキューコーナーなど屋内施設からなり、四季を通じて、様々な地域間の交流の場として広く利用されています。
宗谷管内最大のオートキャンプ場には、ゆったりとしたフリーテントサイト、リゾート気分でキャンプを楽しめるロッジも11棟あり、備品レンタルもあるため手ぶらでキャンプも可能です。

北海道立宗谷ふれあい公園

宗谷湾・大沼・稚内空港を一望する展望ゾーンのパノラマの丘では、稚内空港に離着陸する航空機が丘をかすめるように飛んで行きます。

北海道立宗谷ふれあい公園  基本情報

  • 住所:〒098-6642 北海道稚内市声問5丁目40-1
  • アクセス:稚内空港から車で約10分、JR宗谷本線 南稚内駅から車で約15分

最後に

豊かな自然に恵まれ、大自然を感じることができる日本最北の地、稚内。
自然だけでなく、歴史や文化、北国ならではのグルメなど様々な魅力がたくさん!
HISでは今回紹介した以外のスポットのツアーも豊富にご用意しています!!
是非希望に合うツアーを探してみてくださいね!

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投稿日:2021.10.29

         

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