”これぞ北海道”ともいえる雄大な自然が見られる帯広・十勝エリア。
広大な自然の中に絶景スポット、パワースポット、スイーツの名店などがあり、訪れる人に自然のパワーを与える帯広・十勝の人気観光スポットをご紹介します。
帯広・十勝ってどんなところ?
北海道の東部に位置し、南側は太平洋に面している十勝エリア。
十勝は北海道の地名ではなく、帯広市を中心にその周辺一帯の市町村を総称したエリアを指します。
帯広はその十勝エリアを代表する中心都市です。
道内屈指の酪農地帯で、たくさんの乳牛が放牧された広大な牧場のほか、ジャガイモ畑や小麦畑などがパッチワークの様に広がっています。
農産物や新鮮なミルク、チーズなどおいしいものが揃う北海道の台所とも呼ばれています。
さらに北海道の醍醐味とも言えるスケールの大きいガーデンも十勝エリアの魅力の一つ。
十勝ヒルズや紫竹ガーデンなど有名なガーデンスポットがあるほか、タウシュベツ川橋梁があることで知られる糠平湖(ぬかびらこ)、珍しいモール温泉(十勝川温泉)など多くの観光スポットがあります。
帯広・十勝への行き方
飛行機で
帯広・十勝エリアへ飛行機でアクセスの際はとかち帯広空港を利用します。とかち帯広空港へは東京(羽田空港)から直行便が就航しています。
例年、夏季(8月)のみ名古屋の中部国際空港(セントレア)からも直行便が就航します。
・バス:飛行機の便にあわせて帯広駅・帯広市街地行きバスが運行。所要時間約40分。
空港~市内ホテル循環バスも運行。所要時間約40~50分。
・レンタカー:とかち帯広空港の到着カウンターに複数のレンタカー会社があります。
■空港~市街・観光スポットへのより詳しいアクセス情報はこちら
とかち帯広空港(外部サイト)
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列車で
北海道内の各地から特急・快速列車を利用して帯広駅へアクセスできます。
道内各駅~帯広駅までの所要時間はこちら。
■札幌駅~帯広駅:特急列車利用 最短で約2時間25分
■新千歳空港~帯広駅:快速列車・特急利用 最短で約2時間15分(乗り換え1回)
■釧路駅~帯広駅:特急列車利用 最短で約1時間40分
高速バスで
都市間高速バスを利用して帯広駅前のバスターミナルまで乗り換えなしで行けます。(事前予約制)
道内各地~帯広バスターミナルまでの所要時間はこちら。
■札幌~帯広:約3時間30分
■旭川~帯広:約4時間10分
■新千歳空港~帯広:約2時間30分
上記は夏季の所要時間です。
冬季は天候によってもう少し時間がかかる場合があります。
▼道内各地からのより詳しいアクセス情報はこちら
帯広市内の移動手段
広い帯広・十勝エリアですが、エリア内の交通機関はバス・タクシーがメインとなります。
バス利用の際はバス停から観光スポットまで離れている場合もあり、バスの時刻を事前に確認して計画的な行動が必要です。
十勝エリアは広範囲に観光スポットが点在しており、車でしか行けないスポットも多いため、一番のおすすめはレンタカーでの移動です。
次の出発時刻を気にすることなく、自由気ままに動けます。
但し、雪道などの運転に慣れない方には冬季の運転はおすすめできません。
▼北海道のレンタカーに関する記事はこちら
帯広・十勝エリアの気候
「十勝晴れ」という言葉があるほど、全国的に見ても十勝エリアは晴天日数が多いのが特徴です。
夏は海岸部では霧が発生しやすく、日中でも気温はあまり上がりません。
一方内陸部では比較的高温が続き、カラッとした良い天気が続きます。
冬は寒いところでは最低気温がマイナス30度にもなることがありますが、日高山脈で雪雲が遮られることから山沿いの地域以外では雪はそれほど多くなく、晴天の日が多いのが特徴です。
夏と冬の気温差が50度にもなる十勝エリアは、四季の変化が大きく、それぞれの季節の移り変わりを楽しめます。
▼北海道の気候に関する記事はこちら
家族旅行にもおすすめ!大自然・動物との触れ合いで癒される牧場・動物園
帯広・十勝エリアには北海道の醍醐味である広大な自然を満喫できるスポットが沢山あります。
癒しのおすすめスポットをご紹介!
おびひろ動物園
1963年に誕生し、道内で2番目に歴史のある動物園です。キリンやライオンなど定番の動物から北海道の固有種のキタキツネ、エゾタヌキ、エゾリスなどここでしか見ることができない珍しい動物もいるので、要チェック!
園内のちびっこふぁーむでは、屋内でウサギやモルモットなどの小動物たちに直接触れ合うことができ、雨の日でも楽しめます。
また観覧車やフラワーカップなど乗り物も充実しており、子供も楽しめる観光スポットです。
- 住所:〒080-0846 北海道帯広市緑ケ丘2
- アクセス(車):JR帯広駅から車で約6分
- アクセス(バス):JR帯広駅から十勝バス(70系統)で約18分
ナイタイ高原牧場
総面積約1,700ha(東京ドーム358個分)という日本一広大な公共牧場であるナイタイ高原牧場では、約2,000頭もの牛が放牧されています。
北海道らしいスケールの大きさは圧巻です。
ナイタイ高原牧場の魅力はなんといっても地平線まで続く丘陵の草原の眺望。
雄大な草原の景色と綺麗な空気は非日常で、癒しの空間が広がります。
頂上には牧場を見渡すことができる全面ガラス張りの「ナイタイテラス」があります。
そこでは壮大な景色を眺めながらソフトクリームやナイタイ和牛を使ったハンバーガーなどを楽しむことができます。
十勝牧場
まさに北海道といった景色の白樺並木は北海道のどこでも見られるというわけではありません。
十勝牧場では入り口から約1.3kmの美しい白樺並木が続き、映画やドラマのロケ地としても使用されています。
またこの景色は長く見られるとは限らず、白樺の寿命はおよそ100年と言われており、この並木の白樺は長いもので80年になるものもあります。
白樺並木から約5km進んだところには展望台(冬季閉鎖)があり、北に広がる十勝の山々を一望することができます。
- 住所:〒080-0572 北海道河東郡音更町駒場並木8-1
- アクセス(車):JR帯広駅から車で約30分
- アクセス(バス):JR帯広駅から北海道拓殖バス利用、「十勝牧場」前にて下車。乗車時間約40分。
サホロリゾート ベア・マウンテン
北海道にしか生息していないエゾヒグマを間近でみられる貴重なスポット。自然に近い状態でヒグマが暮らせるように自然の森を活かしたヒグマのサファリパークです。
園内でヒグマを観察するコースは2コース。
1つは鉄格子が付いた専用のバスに乗って周るコース、もう一つは高台の遊歩道を歩きながら観察するコースがあります。
専用バスはヒグマと同じ目線での景観を楽しむことができ、遊歩道では遠くの大雪山系の風景などを眺めながらゆったりとヒグマを観察できます。
また、園内の中央にある観察施設「ベアポイント」はガラス張りになっていて、大迫力のヒグマの動きをすぐ側で観察でき、運が良ければ2ショット写真が撮れることも!
- 住所:〒081-0039 北海道上川郡新得町狩勝高原
- アクセス:JR新得駅から車で約15分(国道38号線狩勝峠3号目を右折)
十勝の代名詞、美しいガーデンを散策
北海道を代表する8つのガーデンが集中している、大雪~富良野~十勝を結ぶ約250kmの街道は北海道ガーデン街道と言われ、その一角を担う十勝にも多くのガーデンがあります。
そのスケールの大きさと美しさにきっと感動するはずです。
十勝ヒルズ
花と食と農をコンセプトにしている丘の上のガーデンで、雄大な十勝平野の景色を眺めながら草花や樹木を観る事ができるイングリッシュガーデンでもあります。
園内で栽培したオーガニック野菜を使い、レストラン、カフェで十勝の味わいをたっぷり楽しめます。
園内にはいくつものガーデンがあり、なかでもおすすめのガーデンスポットはこちら。
35品種約800株ものバラが咲く「ローズガーデン」。毎年6月頃から見ごろを迎え、気品に溢れた美しい花を咲かせるとともに甘い香りに包まれます。
十勝の青い空をイメージした「スカイミラー」。サルビアの鮮やかな青が並んだ景色は絶好のフォトスポットです。
さらに春から秋まで季節によって咲き変わる宿根草が植えられているエリア「アルフレスコ」では芝生もあり、シートを広げてのんびりとピクニックを楽しむこともできます。
ここでしか味わえない空気と景観は最高の癒しを体感できるはず。
また、日本ではここでしか食べられないハンガリー原産のマンガリッツァ豚を使ったメニューがおすすめのカフェもあります。
紫竹(しちく)ガーデン
「野の花が咲く野原のような風景を作りたい」という紫竹昭葉さんの思いが育て作り上げた広大な花畑のガーデンです。
テーマにより22個のエリアに分かれており、1年を通じて約2,500種類の花が咲きます。
花の径では春はチューリップ、クリスマスローズ、夏はデルフィニウムなど季節の花が咲き誇る間に何本もの小道が通って、散策にぴったり。
パレット花壇では緑の芝生にパレットを広げたように色鮮やかな一年草の花々が咲きます。
紫竹ガーデンを訪れなら、色鮮やかな花が十勝の空に映える夏と花の量が一番多い秋がおすすめ。
特に秋は訪れる人が驚くほど色彩豊かなガーデンを楽しめます。
ガーデン内には、お花畑を眺めながら食事ができるカフェがあり、朝食ビュッフェが人気です。
カップル・女子旅におすすめのスポット
帯広・十勝には写真におさめたいロマンティックなスポットも沢山。
写真映えスポットとして人気です。
幸福駅
「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズで話題になった旧国鉄広尾線の幸福駅と愛国駅。
縁起の良い名前から恋人の聖地として話題になり、1987年に廃線になった後も訪れる人が後を絶たない人気観光スポットです。
愛国駅から幸福駅へ行く切符はラッキーアイテムとして人気です。
幸福駅では当時待合室に幸せを願う観光客が自身の名刺を駅舎に貼って帰ったことがきっかけで、多くの観光客が願い事を描き、記念に壁に貼り付けるようになったと言われています。
現在は整備されて、鉄道公園として利用されています。
愛国駅
幸福駅と共に話題になった愛国駅。
現在は交通記念館として当時使用していた切符、パネルなどが展示されています。
また、蒸気機関車が展示されており、こちらを目当てに訪れる人も少なくありません。
駅舎の前には「愛国から幸福ゆき」の切符を型どったモニュメントがあり、写真スポットとして人気です。
宙旅カフェ Soratabi Café
年間を通して晴天の日が多い帯広・十勝エリア。空気の透明度も高く、北海道内でも有数の星空の美しさを誇ります。
さらに広大な平野が続くので星空観測には最適です。
その美しい星空を眺めながら、美味しいスイーツとドリンクを楽しむくつろぎのアクティビティ。
星についての解説などは行わず、街中から少し離れた星空の美しい場所へご案内し、静かにゆっくりと星空を眺めるプランです。
- 住所:〒080-0809 北海道帯広市東9条南2丁目4-64
- アクセス:帯広市内宿泊ホテルより送迎あり(※JR帯広駅周辺のホテル限定)
▼他にもあります、北海道のアクティビティ・体験プランはこちら
神秘的!大自然の絶景を楽しむスポット
オンネトー
オンネトーとは阿寒摩周国立公園の最西端に位置し、周囲2.5kmの美しい湖です。
季節や天候により、湖面の色がエメラルドグリーンやダークブルーに変わって見えることから五色沼とも言われています。
手付かずの原生林とのコントラストが美しいく、この湖の鮮やかな色は「オンネトーブルー」と称されています。
また湖全体を見渡せる展望デッキでは、雄大な雌阿寒岳(めあかんだけ)と阿寒富士を一緒に見ることができます。
バスなど公共交通機関は通っておらず、車でしかアクセスすることができません。
三国峠
大雪山国立公園の中にある、北海道で一番標高の高い峠でドライブスポットとして人気です。
白樺の森を抜け、頂上まで行くと見渡す限りの樹海が眺望できます。
5月下旬から6月にかけては綺麗な新緑、9月下旬から10月上旬にかけては紅葉の絶景が広がります。
また、夏から秋にかけては雲海が発生することもあります。
樹海と松見大橋を眺められる「三国峠展望台」があり、そこにあるカフェで飲むコーヒーは至極の味わいです。
糠平湖・タウシュベツ川橋梁
糠平湖(ぬかびらこ)は糠平ダム建設時に作られた人口の湖。
このエリアには42個ものアーチ橋が残っており、その中の一つが人気観光地でもあるタウシュベツ川橋梁(きょうりょう)です。
旧国鉄士幌(しほろ)線の線路として使用されていました。
タウシュベツ川橋梁は季節とともに姿を隠す「幻の橋」とも言われ、春先には水位が下がり橋が現れ、秋ごろからは水位があがり湖底に沈んでいきます。
姿を現したときにはアーチが連なった姿が美しく、幻想的です。
タウシュベツ川橋梁の他、北海道最大かつ最古の第三音更(おとふけ)川橋梁や音更川にかかる連続したアーチが特徴の第五音更川橋梁などアーチ橋巡りも人気です。
帯広・十勝ならではの体験ができるおすすめスポット
ばんえい十勝(帯広競馬場)
ここではサラブレッドの2倍もの体重があるばん馬が、重い鉄のソリを曳いて走る、世界で唯一のばんえい競馬を見ることができます。数百kgもの重りと騎手を載せたそりを曳いて障害物を越えるレースは迫力満点。
スピードだけでなくスタミナも勝敗を左右するので、通常の競馬とは違った楽しみを味わえるのも魅力です。
その他にも、パドックでレース前のばん馬の様子なども間近で見ることができたり、競馬場内にはふれあい動物園で餌やり体験などをすることができます。
十勝川温泉
十勝川温泉は道東を代表する温泉で、日本でも珍しい植物性のモール温泉が湧出していることで知られています。モールとは亜炭などをさすドイツ語に由来しています。
太古の時代、十勝川河畔には葦(あし)が自生しており、その葦などの植物が長い年月をかけて堆積した泥炭層を地下から湧き出る温泉が通り、植物性の有機物を多く含むモール温泉となります。
十勝川温泉は植物成分と岩石のミネラルの両方を含むことで保湿効果が高く、肌がすべすべになる美人の湯とも言われています。
十勝川温泉には趣向を凝らした温泉旅館やホテルが数多くあります。
- 住所:〒080-0261 北海道河東郡音更町十勝川温泉
- アクセス(車):JR帯広駅から車で約20分
- アクセス(バス):JR帯広駅バスターミナル(6番乗り場)から十勝川温泉南下車約28分
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▼他にもあります!北海道の人気温泉スポット
スイーツ王国!帯広のスイーツ&グルメスポット
牛乳、バター、小麦などスイーツ作りにかかせない原料の生産が盛んな帯広・十勝エリアでは、地元の産物を使用したスイーツが豊富です。
贅沢な原料で作られたスイーツは絶品で、全国的に人気です。
六花亭 帯広本店
北海道を代表するお菓子「マルセイバターサンド」で知られるお菓子メーカーの六花亭は帯広で創業されました。帯広本店では定番のお菓子はもちろん、マルセイアイスサンドや賞味期限が数時間のサクサクパイ、雪こんチーズなど珍しい商品が販売されています。
イートインスペースもあるので、その場で味わうこともできます。
喫茶室もあり、季節限定のスイーツメニューを楽しむことができます。
お土産選びに是非立ち寄ってみてください。
柳月スイートピア・ガーデン
柳月スイートピア・ガーデンは白樺をイメージしたバウムクーヘン「三方六(さんぽうろく)」などで知られるお菓子メーカー柳月(りゅうげつ)の店舗と工場です。工場内では三方六などのお菓子が製造される工程を見学できるほか、お菓子作り体験もできます。
お菓子作り体験は子供から大人まで楽しめるコース別になっていて、大人向けにはフルーツロール作りの本格的なコースもあります。(要予約)
また、喫茶コーナーもあり、きな粉が香る柳月特製ソフトクリームも楽しめます。
ワイン城(池田町)
ブドウ畑の中に建つ、まるでヨーロッパの古城のような外観。正式名称は「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」で、日本で初めて自治体でワインの醸造を手掛けた池田町にあります。
ワイン城の南側斜面では「清舞」「山幸」など、池田町が開発した品種のブドウが栽培され、秋には十勝ワインに生まれ変わります。
ワイン城の中では地下の熟成室にワインが眠るフレンチオーク樽の数々があるほか、十勝ワインについて学べる展示もあります。
また、ショップではワイン城でしか購入できない十勝ワインもあり、ワイン好きなら一度は訪れたいスポットです。
- 住所:〒083-0002 北海道中川郡池田町字清見83-4
- アクセス(車):帯広市街から車で約30分
- アクセス(電車):JR帯広駅からJR池田駅まで特急で約20分。JR池田駅から徒歩約20分。
終わりに
帯広・十勝エリアの観光スポットはいかがでしたか?
雄大な自然が織りなす美しい光景とグルメの両方を満喫できる贅沢な帯広・十勝エリア。
実際に訪れて、北海道の恵みを体感してみましょう!
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