福井県の冬の味覚の王様といえば、なんといっても「越前ガニ」!
かにの旬は種類や地域によっても異なりますが、日本海側では毎年11月6日から、福井県の名物「越前ガニ」と「セイコガニ」漁が解禁されます。
日本海の荒波と厳しい冬の寒さに育てられた越前ガニは、まさに「かにの中の王様」
福井県の冬は越前ガニをはじめ、セイコガニなどを味わおうと、全国から観光客が訪れ大いに賑わいます。
この記事では、旬真っ盛りの越前ガニについて、また「かに料理を堪能できるバスツアー」についてご紹介します。
越前ガニとはどんなかに?
全国のブランドガニの中でも「トップブランド」として知られる「越前ガニ」
福井県内・指定漁港4ケ所(越前漁港・三国港・敦賀港・小浜港)で水揚げされる「雄のズワイガニ」で、厳正な基準をクリアした最高級品種のズワイガニに“黄色タグ”が装着され「越前ガニ」の称号が与えられます。
このブランドマークの入った黄色いタグは1997年に全国で初めて採用され、2018年にはかにの中で初めて地理的表示保護制度(GI)に登録されました。
日本海のズワイガニは、山陰地方では「松葉ガニ」、石川県では「加能ガニ」とも呼ばれており、水揚げされる漁港によって独自のブランド名があります。
同じズワイガニでも、漁場の環境により食味に違いがあり、中でも越前沖は寒流と暖流がぶつかる好漁場で、かにのエサが豊富。
また、漁場が近く日帰り漁が可能なため、新鮮なまま水揚げできることも重要なポイント。
日本で最も古くからかに漁が始まったとされており、その品質も甘くひきしまった肉質で知られています。
「栄養豊富な漁場」と「冬の海水温度」「生きたまま水揚げされる新鮮さ」が美味しさの秘訣です。
ズワイガニのなかで、皇室に献上されるかには、「越前ガニ」が全国で唯一福井県だけ!
その日水揚げされた越前ガニの中から、大きさ・重量・見栄えなど、すべてにおいて極上のものだけが選ばれ、皇室に献上されます。
皇室献上ガニの歴史は古く、1909年(明治時代)に旧 四ヶ浦町(現在の越前町)で獲れた越前ガニを、皇室に献上したという記録が残っているそうです。
高級な越前ガニの甲羅についている「黒いツブツブ」の正体は「カニビルの卵」
これが多くついているかには、脱皮してから長い時間が経ち、十分に成長したかにということ。
見た目が気になるかもしれませんが、かにには全く害はありません。
エサが豊富な良質の海域で立派に育ち、身が詰まった美味しい越前ガニの証しなのです。
セイコガニと越前ガニの違い
「越前ガニ」が雄のズワイガニなのに対して、雌(メス)のズワイガニは「セイコガニ」と呼ばれます。
「セイコガニ」という種類のかにがいるのではなく、越前ガニと同じズワイガニです。
その姿が‟背中に子を背負っている”ことから「セイコガニ」とも。
体長約25cm前後で、雄の3分の1ほどと小ぶりですが、殻の中には濃厚な「カニみそ」がぎっしり詰まっています。
また、雄ガニでは味わうことのできない珍味「内子(卵巣)」は、「赤いダイヤ」と珍重され、食通をうならせる逸品です。
腹に抱えた「外子」も、ツブツブの食感と舌ざわりを楽しめます。
越前ガニと違い、雌のセイコガニは繫殖資源保護のために、漁の解禁日からわずか2か月間しか獲ることができません。
地元でこそ食べられる水ガニ
ズワイガニのうち、脱皮して間もないズワイガニが「水ガニ」です。
まだ甲羅が柔らかいため水分が多く、殻から身が‟ズボッ”と抜けることから、越前では「ズボガニ」とも呼ばれています。
福井県では家庭の味として親しまれ、ブランドガニの越前ガニに比べると価格が手頃なのも特徴。
甘みが強く、みずみずしい味わいは、水ガニの方が好みと絶賛する人もいるほど。
水ガニはその柔らかさゆえ、身が傷みやすく保存がきかないため、県外など一般にはほとんど流通していません。
福井県でなければ味わえない、まさに「知る人ぞ知るかに」です。
越前ガニの解禁はいつ?ズワイガニの漁期
越前ガニ漁は例年11月6日に解禁され、翌年の3月20日までのおよそ5か月間、越前ガニを堪能できます。
※解禁は11月6日ですが、一般流通が開始されるの11月7日からとなります。
また、セイコガニ漁は越前ガニと同じく11月6日から解禁されますが、先ほど紹介した通り、12月31日までの約2か月弱です。
逆に水ガニは、年が明けた2月19日から3月20日までと、ぞれぞれのかにで漁期が異なります。
お好みのかにが旬の時期に合わせて、福井県を訪れてみるのも良いですね。
※リンク先ページ内のコースは、バスツアー以外のツアーおよび越前ガニ以外のかに料理も含まれます。
越前ガニはどこで食べられる?おすすめの食べ方は?
美味しい越前ガニを食べるならば、やはり地元・越前で新鮮なものを食べるのが一番です。
なかでも、漁港がある坂井市三国港の周辺や、福井市から越前町にわたる越前海岸エリアが特におすすめ。
その他、福井県内の料亭や旅館、カニ専門店でもフルコースをいただくことができます。
定番の茹でガニや焼きガニはもちろん、カニ鍋やカニみその甲羅焼きを味わえるところも!
越前ガニやセイコガニの美味しい食べ方、地元ならではの味わいを楽しみましょう。
かにの王様を味わう王道「茹でガニ」
越前がにの代表的な食べ方で、鮮やかな朱色に輝く甲羅、ぷりぷりした歯ごたえの白く甘い身がたまりません!
地元では「かに見十年、かに炊き一生」と言われるほど、かにを満足に茹で上げるのは難しいということ。
美味しい茹でがにが味わうならば、地元の老舗専門店や料亭で味わうのがおすすめです。
越前ガニの旨味が凝縮「焼きガニ」
焼くことで適度に水分が飛び、カニ肉の旨味が凝縮される焼きガニ。
鼻をくすぐる香ばしい風味も加わり、焼きたての美味しいところを味わうのが最高に贅沢です。
食べるのに夢中になるあまり、無口になってしまうのも頷けます。
鮮度が命!越前ガニの本場ならではの「カニ刺し」
越前ガニを生で味わえる、地元ならではの食べ方!
まるで花が咲くかのように、美しく広がる蟹の脚肉、口の中でとろけて広がるその甘さは、一度食べたら忘れられません。
旅館や料亭などで提供されることが多いので、是非地元越前で贅沢に味わいましょう。
越前の冬、身も心もあたたまる「カニ鍋」
寒い季節だからこそ、より一層美味しい鍋料理。
具材としてはもちろんのこと、かにの身からも旨味たっぷりのだしが出ますので、野菜や他の具材も旨味マシマシ!
大勢で鍋を囲んで、かに談義に花を咲かせるのも楽しいですね。
越前ガニの醍醐味ともいえる「カニみそ」
大きな甲羅にぎっしりと詰まったカニみそ。
甘くて深いコクに、ほんのり苦みのアクセントが醍醐味で、酒のつまみとしても人気です。
中でも越前ガニのカニみそは、濃厚なかにの旨味を存分に楽しめます。
甲羅ごと焼いて、かにの脚肉をディップして食べるのもおすすめですし、レストランではパスタソースで提供するところもあります。
また、カニみそを味わいつくした後の甲羅を器に、甲羅酒を楽しむのもツウな楽しみ方です。
福井県民に愛される「セイコガニ丼」
越前ガニと比べて小ぶりのセイコガニは、脚の身は少な目ですが「カニみそ」と「内子・外子」が絶品!
これらを、ご飯にのせて一緒に味わうのが、県民が愛してやまない「セイコガニ丼」です。
料亭や旅館よりは、おもに定食を提供するお食事処などで味わえます。
旬の越前ガニを味わうならバスツアーがおすすめ!
全国的にみると、関東・東北エリアよりも関西エリアの方が、かにを愛する傾向が強く、カニの消費金額ランキングでも京都・奈良・大阪・和歌山など、関西の都道府県がトップ10に名を連ねます。
そんな、かにを愛してやまない関西エリアでは、「冬の旅=かに!」とばかりに、毎年冬になると北陸や山陰でかにを味わうバスツアーが多く主催されます。
確実に越前ガニやズワイガニなどを満喫できて、他にも観光スポットを楽しみたい方はバスツアーがおすすめ!
レンタカーと違い、自分で運転する必要もないので、越前ガニと相性のいい日本酒も心置きなく楽しめますよ。
福井県で旬の越前ガニをはじめとするかに料理を食べられる、おすすめのバスツアー(一部他方面も含む)をご紹介します。
※バスツアーで提供されるかに料理は、越前ガニとは限りません。時期や内容によっては本ズワイガニなどの場合があります。
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