仕事や家事などの忙しい日常から解放され、大自然の美しい風景や神秘的な神社仏閣など、出会うもの一つ一つに癒され、心の奥底からリラックスできますよね。
そんな「心の癒し」スポットの宝庫としておすすめしたいのが和歌山県。
大自然が創り出したユニークな絶景や、自然と信仰が融合する熊野三山など、感動が溢れています。
次に旅するなら是非「蘇りの地、わかやま」へ!
店舗セールス歴約4年、海外企画歴約15年、国内企画歴約2年半(歳を数えないで・・・)
大阪生まれ・大阪育ちの生粋の大阪人。ヒョウ柄は着ないが、身に着けるものも魚も光りモノが好き。知らんけど。
次行きたい旅行:神有月の出雲大社
旅行して何したい?:全国から神様が集まるので、とても大きなパワーを感じられそう。
高野山(こうやさん)
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産のひとつ、高野山。約1,200年前、平安時代初期に弘法大使(空海)が開いた仏教の一大聖地です。
標高約1,000mと人里から離れ、静かな空間に建てられた117もの寺院には、今も昔も参拝客が絶えません。
観光地を評価する「ミシュラングリーンガイド日本版」でも2009年に3つ星を獲得、世界からも注目されている高野山をご紹介します。
金剛峯寺(こんごうぶじ)
高野山真言宗の総本山。かつては皇族など身分の高い者のみ出入りが許された正門は、秋は紅葉、春は桜が映える美しい佇まいです。
堂内には、金箔で飾られた壁や豪華な襖絵など、芸術性が高いものが数多くあるので、お時間がある方は是非見学してみてください。(拝観料が必要です。)
壇上伽藍(だんじょうがらん)
弘法大使(空海)が開山後最初に建立されたと言われる御社(みやしろ)や、高野山の総本堂である金堂(こんどう)など19の堂塔や、2015年に再建された中門などがあります。必見なのは、立体曼荼羅(まんだら)を堂内に擁する根本大塔(こんぽんだいとう)。真言密教の根本道場として建立された高さ約48.5mの朱塗りの塔です。
奥之院(おくのいん)
高野山の中でも最も静寂に包まれた祈りの聖地、奥之院。御廟(ごびょう)では、弘法大使(空海)が今も生き、人々の為に瞑想していると信じられており、雨の日も雪のも毎日2回、弘法大使(空海)に食事を届ける「生身供(しょうしんぐ)」の儀式が行われています。
御廟へと続く参道沿いには樹齢数百年の大杉と、織田信長など戦国武将の供養塔など20万基を超える墓碑が建ち並び、この神秘的な参道を歩くだけで心が浄化されるような気持ちに。
宿坊宿泊体験
高野山でもっと非日常を体験するなら宿坊宿泊がおすすめです。朝のお勤めに参加したり、写経や阿字観(あじかん)を体験したり(有料。実施していない院もあります)と、静かな気持ちで心を清める事ができます。
更に精進料理のお食事で、疲れた胃腸もリセットできます。
上池院
大通りから奥まった場所にあり、静寂を感じられます。
庭園は千坪あり、四季折々の美しさを眺められます。
赤松院
奥之院の参道の一の橋まですぐ。
山門に阿吽(あうん)の仁王像があります。二千坪の雄大な庭園も見所のひとつ。
熊野三山(くまのさんざん)
高野山と同様に、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産のひとつ、熊野三山。
神秘的な大自然に抱かれ、自然崇拝を起源とする熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社と、熊野那智大社に隣接して建つ那智山青岸渡寺との三社一寺から成る熊野三山。
三社は、それぞれが互いの主祭神を祀る事で「熊野三所権現」として人々の崇敬を集め、次第に熊野を目指す巡礼の旅がはじまりました。
この巡礼の旅こそが日本人の旅のはじまり、とも言われています。
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)
日本全国にある熊野神社の総本山で、熊野信仰の中心地です。檜皮萱(ひわだぶき)で厳かな社殿を目の前にすると、自然と心が浄化されるような気持ちに。
かつては熊野川中州の大斎原(おおゆのはら)にありましたが、明治22年に大洪水が発生、流失を免れた社殿が今の場所に移築・再建されました。大斎原には小祠が建てられ、高さ34mの大鳥居と共に、今なお聖域として多くの参拝客を迎えています。
熊野本宮大社から歩いて10分ほどですので、是非あわせて訪れてみてください。
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)と那智山青岸渡寺(なちやませいがんとじ)
日本三名瀑のひとつ、那智の滝への自然崇拝が起源とされています。朱塗りが鮮やかな社殿へは約300段の階段を上りますが、那智の大自然を背後に抱き一歩一歩足を踏みしめると、心が洗われるような気持ちになります。
隣接する那智山青岸渡寺は西国三十三所の第一番札所です。坂道を少し下ると、那智の滝と山を背景に朱色が映える三重塔があり、その美しい景観に一時、全ての疲れを忘れて見入ってしまいます。
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)
「熊野曼荼羅(くまのまんだら)」の世界を再現した、朱塗りが非常に美しい社殿です。境内には、国の天然記念物である推定樹齢1,000年以上の御神木「梛の大樹」があり、大きく枝葉を広げるその姿に大きな生命力を感じずにはいられません。
また、熊野速玉大社は徒歩約15分の距離にある神倉神社(かみくらじんじゃ)の「ゴトビキ岩」を御神体とする自然崇拝が起源です。神倉神社へは500段以上の険しい石段を登らなければなりませんが、神社前からは新宮の街と海の絶景も楽しむ事ができます。
海岸線の大自然
紀伊半島の山岳地帯や南部の海岸など、神秘的で美しい大自然を擁する吉野熊野国立公園。
山岳地帯は熊野三山と参詣の道「熊野古道」でも知られていますが、海岸部にも多くの大自然が創り出した絶景スポットが!
その中でおすすめの5ヵ所をご紹介します。
各地を訪れる際、車窓から見える海岸線沿いの風景も開放感たっぷりで癒されます。
橋杭岩(はしぐいいわ)
海の浸食により形成された大小約40のの岩柱が、橋の杭に似ている事がその名の由来とされています。弘法大使(空海)が橋を架けようとして断念し、杭だけが残ったという伝説も。国の名勝天然記念物にもなっており、その奇岩の絶景は自然が産み出した芸術作品とさえ思えてしまうほどの美しさです。
潮岬(しおのみさき)
本州最南端の潮岬。100年以上海を照らし続けて海上交通の安全を見守る白亜の灯台は、「日本の灯台50選」に選ばれています。また、眼前には遮るものがない緩い円弧の水平線が広がり、特に夕陽が沈む景観は美しく、「日本の夕陽百選」のひとつになっています。千畳敷(せんじょうじき)
長い年月をかけて太平洋から打ち寄せる波に浸食されてできたユニークな絶景。千畳分の広さに及ぶことからこの名が付いたそうです。何層にも及ぶ岩盤に大地の歴史を感じながら、その上を歩く事もできます(但し、足元が悪いので、海の方まで行かれる場合は充分にご注意ください!)。
三段壁(さんだんべき)
南北約2kmにわたる断崖絶壁に太平洋の荒波が打ち砕ける景観は、ダイナミックな魅力に溢れています。展望台で海からの風を感じながらの絶景は必見です。かつて熊野水軍が船を隠した地下36mの洞窟(有料)では迫力ある自然をもっと間近に感じる事ができます。白良浜(しららはま)
「白浜」の名の由来になった、真っ白でサラサラの砂が特徴的な関西屈指のビーチです。夏は海水浴を楽しむ人たちでカラフルなパラソルが彩りを加えます。ヤシの木も並ぶ弓状の美しい景観で、なんと日本人に人気のハワイ・ワイキキビーチと姉妹浜。ハワイ旅行を控えている方は、白良浜でリゾート気分を満喫してみては。
さいごに
和歌山の楽しみ方は他にもたくさん!
グルメ好きな方には、梅・柿・醤油などの特産品や、まぐろを初めとする新鮮な海産物などもたっぷり満喫できます。
また、お子様連れの方にはパンダでお馴染みアドベンチャーワールドも見逃せません。
関東からのアクセスは、新幹線で新大阪または名古屋、その後特急列車に乗り継いで白浜または紀伊勝浦までとなりますが、飛行機なら関西空港かまたは南紀白浜空港まで片道1時間弱。
そして広大な紀伊半島に点在する見所を効率よくめぐるにはレンタカーや専用車が必須です。
山中の一本道も多いので、運転に慣れない方や効率よく主要スポットを巡りたい方は、添乗員同行のツアーやバスツアーなどへの参加がおすすめです。