九州のほぼ中央に位置する熊本県は、阿蘇山の火山活動によりできた地形や景観がとても美しく、人気の観光名所がたくさんあります。
また、有明海に面しているため、海の幸にも恵まれ熊本ならではの郷土料理が目白押し!
この記事では熊本の基本情報とともに、熊本城や水前寺の2大王道観光名所をはじめ、熊本県各地(阿蘇と天草は別記事でご紹介)のおすすめ観光スポットや名所旧跡、 話題の新スポットをご紹介します。
熊本ってどんなところ?
熊本県は世界有数のカルデラを誇る阿蘇山があることから「火の国」、その噴火によって形成された地層から湧き出す清らかな湧水が、県内に1,000ヵ所以上も点在し水資源に恵まれていることから「水の国」とも呼ばれています。
その恩恵から熊本は大分県と並び「温泉天国」としても知られ、黒川温泉などを筆頭に県内にはいくつもの温泉地があります。
また、熊本県を代表するものとしては、2011年の九州新幹線全線開業をきっかけに生まれた、ご当地キャラクター「くまモン」が大人気!
その人気ぶりは県内のみならず日本各地、さらには世界にも広く知られ、今や日本を代表するご当地キャラクターと言っても良いでしょう。
2019年より熊本地震復興プロジェクトの一環として、地元出身の漫画家さんの人気漫画に登場する、9人のキャラクター達の銅像が熊本県内各所に設置されました。
県内各地で熊本復興を後押しするヒーロー達に会いに行くのも楽しいですね。
熊本への行き方
陸続きで福岡県、大分県、鹿児島県と接し、有明海を挟んで長崎県とも往来が可能な熊本。
各地からのアクセスについて空路と鉄道および高速バスをご紹介します。
【航空機利用】
2023年3月に新旅客ターミナルビルがオープンした、熊本の空の玄関「阿蘇くまもと空港」
その名の通り阿蘇へのアクセスも良く、熊本観光や活動の拠点となっています。
2023年10月現在、国内線では下記の各地から航空便が就航。
■東京から
[羽田発着]JAL、ANA、ソラシドエア(SNJ)
[成田発着]ジェットスタージャパン
■大阪(伊丹)から
■名古屋(中部)・那覇から
■名古屋(小牧)・静岡から
さらに地域航空会社の天草エアライン(AMX)は熊本=天草間、福岡=天草間にも就航し、九州内での空のアクセスも充実。
また、国際線は台北およびソウルへ定期便が就航しています。
阿蘇くまもと空港から熊本市内(桜町バスターミナル)までは、産交バスが運行するリムジンバスで最速約45分(空港特快バス)。
水前寺公園等を経由して熊本駅まで行く便もあり、水前寺公園へは約30分、熊本駅には約1時間で到着します。
さらに都市間バス「快速たかもり号」も空港を経由する為、一日を通して数多くの本数が運行されているので非常に便利です。
また、八代方面へは「すーぱーばんぺいゆ号」が10往復あり、新八代駅・八代駅の他、主なホテルへ直通します。
阿蘇くまもと空港 基本情報
【鉄道利用】
県内を南北にJR鹿児島本線と九州新幹線が縦断し、豊肥本線が水前寺や阿蘇を経て大分へと九州を横断しています。
九州新幹線の全線開通により福岡県の博多からは最速約35分(みずほ号利用)、鹿児島中央からは約40分(同)で結んでいます。
特に九州新幹線のさくら号、みずほ号は山陽新幹線に直通する為、新大阪からも乗り換え不要です。
また、JR九州といえばユニークなD&S観光列車が大人気ですが、熊本には阿蘇・大分・別府方面へ特急「あそぼーい!」三角方面へ特急「A列車で行こう」があるほか、肥薩線で運行していた特急「かわせみ・やませみ」が阿蘇・宮地へ、人気の高い「SL人吉」が鳥栖との間で運行中です。
※SL人吉は運行開始から100年以上の年月を経て、2024年3月に引退します。
JR九州 基本情報
【都市間バス利用】
現在は九州新幹線も開通し、JRになってから鉄道の利便性が大幅に向上しましたが、九州では昔から福岡を中心に各地を結ぶ高速バス路線網が発達しています。
現在でも福岡とを結ぶ「高速 ひのくに号」をはじめ、様々な高速バス・都市間バスが運行されています。
■熊本=福岡:「高速 ひのくに号」
■熊本=長崎:「高速 りんどう号」
■熊本=都城・宮崎:「高速 なんぷう号」※途中、人吉ICでも乗降可能
■新八代=都城・宮崎:「高速 B&Sみやざき」※途中、人吉ICでも乗降可能
■熊本=高千穂・延岡:「特急 たかちほ号」※途中、阿蘇・高森でも乗降可能
■熊本=鹿児島:「高速 きりしま号」※途中、八代・人吉ICでも乗降可能
■熊本=大分:「特急 やまびこ号」※途中、阿蘇駅前・宮地駅前などを経由
■熊本=由布院・別府:「九州横断バス」※途中、阿蘇・黒川温泉でも乗降可能
など九州内を縦横無尽にバス路線を展開しています。
その他、福岡=宮崎間の「高速 フェニックス号」が、途中、八代・人吉ICを経由、福岡から杖立温泉や黒川温泉へ直通する路線もあり、九州の他の県や有名温泉地との周遊観光にも非常に便利です。
さらに関西方面(京都・大阪・神戸)には、夜行バス「サンライズ号」も運行されています。
産交バス 基本情報
熊本市周辺のおすすめ観光スポット
熊本城
日本三名城のひとつに挙げられる熊本城は、安土桃山時代の隈本城(古城)にはじまり、約400年以上もの歴史があります。
江戸時代初期の慶長12年(1607年)に現在の熊本城(新城)が、築城の名手といわれた加藤清正によって茶臼山に完成されました。
清正公(せいしょこ)さんと親しまれた加藤清正の死後、息子の忠広が城主となりましたが、1632年の改易となり織田・豊臣・徳川に仕えてきた大名家の細川忠利が城主に。
明治期に入ると、西南戦争においては約50日に及ぶ籠城戦の舞台になるなど、熊本城は近代の戦を経験した類まれな城、また難攻不落の堅城としても知られています。
四面に配した千鳥破風(ちどりはふ)・入母屋破風(いりもやはふ)と最上階の南北につくられた唐破風(からはふ)と呼ばれる装飾が特徴的な天守閣や、大天守、小天守と並んで「第三の天守」とも呼ばれる、国指定重要文化財の宇土櫓(うとやぐら)など見どころ満載です。
天守閣の最上階には展望フロアがあり、熊本市内を360度一望でき、晴れていれば阿蘇山を見渡すこともできます。
また通称「武者返し」と呼ばれている石垣は熊本城の魅力のひとつで、上に向かう程反り返りが激しくなっていて身軽な武者や忍者でも登ることができないと言われています。
2016年4月に起きた熊本地震では熊本を代表する「熊本城」の天守閣や石垣など多くの被害を受けましたが、5年後には見事、天守閣の復旧が完了しました。
地震により石垣が崩落し、角の隅石(すみいし)で櫓を支えていたことから「奇跡の一本石垣」と呼ばれていた「飯田丸五階櫓」は、現在石垣を復旧中のため、櫓は解体され、石垣の復旧完了後に櫓が復元される予定です。
現在も各所で復旧工事が続いていますが、令和に入り特別公開がスタートし、被害状況や復旧工事の様子を見学出来るようになりました。
特別公開北ルートと、南ルート(特別見学通路)が設けられ、復旧工事期間中の今だからこそ見ることができる熊本城の姿を楽しめます。
熊本城 基本情報
- 住所:〒860-0002 熊本県熊本市中央区本丸1-1
- アクセス:JR熊本駅から熊本城周遊バス「しろめぐりん」で約30分
または、熊本市電「熊本城・市役所前」電停下車徒歩約10分、桜町バスターミナルから徒歩10分
【加藤神社】
熊本城城内に鎮座しする加藤神社は、せいしょこさんと親しまれる加藤清正公をお祀りする神社。
境内からの熊本城近望の名所としても知られています。
毎年4月の第4日曜日に執り行われる「清正公まつり」は、長年途絶えていた神幸行列・神輿のまつりを復活させたものです。
ふれ太鼓を先導に猿田彦みこしや巫女舞、各種の奉納神輿の神幸行列が見られます。
加藤神社 基本情報
- 住所:〒860-0002 熊本県熊本市中央区本丸2-1
- アクセス:JR熊本駅から熊本城周遊バス「しろめぐりん」で約30分
または、熊本市電「熊本城・市役所前」電停下車徒歩約10分、桜町バスターミナルから徒歩10分
【桜の馬場 城彩苑】
熊本城のふもと、桜の馬場に位置する「桜の馬場 城彩苑」は『熊本のシンボルである熊本城から、地域の食文化や歴史、伝統を発信しお城と城下町の魅力を高めたい。』とのコンセプトのもと誕生した観光施設です。
熊本の食文化や特産品を楽しめる23の店舗や飲食店が並ぶ「桜の小路」、肥後の国54万石の歴史と文化を体感する「熊本城ミュージアムわくわく座」、総合観光案内所で構成されます。
苑内にある「親水空間」では、熊本城おもてなし武将隊によるステージイベントが毎日11:30~開催され、こちらも観光客に人気を博しています。
また「熊本城ミュージアムわくわく座」では「なりきり体験」が大人気!
町娘や侍、忍者などの時代衣装に着替えて城彩苑一帯・熊本城内(一部制限あり)を散策できる「なりきり道中 熊本城さるき」、さっと羽織るだけで、戦国時代の武将やお姫様になりきれちゃう「お手軽 館内なりきり」など、無料で簡単に楽しめるものから有料のものまで複数選べます。
桜の馬場 城彩苑 基本情報
- 住所:〒860-0008 熊本県熊本市中央区二の丸1-1
- アクセス:JR熊本駅から熊本城周遊バス「しろめぐりん」で約25分
または、熊本市電「花畑町」電停下車徒歩約4分、桜町バスターミナルから徒歩10分
【しろめぐりん】
熊本駅や桜町バスターミナルと、熊本城周辺や市内の各所を観光・周遊するのに便利なのが、観光ポイントやホテルを巡回する熊本城周遊バス「しろめぐりん」です。
熊本城などの観光施設の割引入場の特典がついた1日乗車券もあり、観光や散策にぴったり♪
JR熊本駅前を起点に平日は9時~17時の間で30分間隔の運行、土日・祝日には20分間隔で運行されています。
熊本城周遊バスしろめぐりん 基本情報
くまモンスクエア
熊本県の営業部長兼しあわせ部長として全国のみならず、時には海外にも広く知られる「くまモン」の活動拠点であり、くまモンに関するいろいろな情報はもちろん、熊本県の観光・物産情報を発信、いつ来ても楽しめるのが「くまモンスクエア」です!
10周年を迎えた2023年7月に全面リニューアルされ、くまモンが毎日ステージを行う「360度ステージ」、くまモンと一緒に撮影もできるSNS映え間違いなしのフォトスポット、大型スクリーンを使って遊ぶARゲームなどの体験型コンテンツが充実!
くまモンの大切なものを集めたという「FAN’S HOUSE」や、限定グッズが揃う「BAZAAR」、熊本県産品を使ったスイーツが味わえるカフェも併設され、くまモンをめいいっぱい感じながら満喫できるスポットになっています。
部長室にくまモンが在室する日は、公式ホームページのスケジュールをチェックしてみよう!
サクラマチ クマモト(SAKURA MACHI Kumamoto)
熊本市の中心部、かつて熊本交通センターがあった場所に桜町一帯の再開発事業によって生まれた「サクラマチ クマモト」
交通センターの機能を引き継いだ熊本桜町バスターミナル、ショップやレストランなどの商業施設、熊本城ホール、ホテル、分譲マンション、結婚式場、シネマコンプレックスなどの複合施設です。
2階のSAKURA MACHI スクエアには、バス案内所や総合案内所があり、くまモンビレッジには毎週日曜日13時よりくまモンステージも開催されていて、ここでもくまモンに会えます!(観覧は事前予約が必要)
屋上に設けられた「サクラマチガーデン」は、熊本城を望む広々とした緑あふれる空間で、すべり台で子供が遊べるエリア(ルーフトップパーク)、ほっと一息つけるカフェスペース、イベントスペース(ルーフトップコート)があります。
街づくりのテーマである‟熊本城と庭つづき”を実現した桜町庭園は「おもてなしの庭」として日本の四季を五感で感じられる様な仕掛けがあるそうです。
また、1階の花畑広場から見える「巨大くまモン」も、5階テラスにありますよ!
サクラマチ クマモト 基本情報
- 住所:〒860-0805 熊本県熊本市中央区桜町3-10
- アクセス:JR熊本駅からバスで約10分または熊本市電「辛島町」電停下車徒歩1分
水前寺成趣園
1929年に国の名勝・史跡に指定され、熊本城と並ぶ2大観光スポットの水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)は、阿蘇の伏流水が湧き出る池を中心に園内を一周出来る桃山式の優美な回遊式庭園です。
1632年に肥後細川初代藩主・細川忠利公(ほそかわただとしこう)が御茶屋を置いたのが始まりで、1671年、三代目藩主綱利公(つなとしこう)のときに現在と同じ規模の庭園が完成しました。
約1万ヘクタールあるという池には、鯉が悠々と泳ぎ、富士山を模した築山とともに見どころとなっています。
成趣園を境内地として細川藤孝公・忠興公以下歴代藩主らとガラシャ夫人を祀る「出水神社(いずみじんじゃ)」があり、境内の神水「長寿の水」は飲んで健康を祈願するのにおすすめです。
そのほか、古今和歌集の解釈の奥義を伝授した際に使われたとされる、熊本県重要文化財「古今伝授の間(こきんでんじゅのま)」や、稲荷神社など、見どころがたくさんあり四季折々の自然と庭園美を楽しめます。
また最近は「梛(なぎ)」の巨木と、その脇に設置されたベンチが「縁結びの木」および「縁結びスポット」としても密かに話題となっているそうです。
通潤橋
上益城郡山都町にある「通潤橋(つうじゅんきょう)」は、1854年に水不足に悩む白糸台地に農業用水を送るために作られた日本最大級の石造アーチ式水路橋です。
橋の長さは約78m、幅約6.6m、水面からの高さは約21.3mあり、アーチの半径は約28.1mを誇ります。
通潤橋は総延長約30kmに及ぶ通潤用水と呼ばれる水路の一部で、橋から約6km離れた笹原川の上流より水を引き約100ヘクタールの水田を潤しています。
2023年には国宝に指定され、石造アーチ式水路橋のなかで唯一「放水」ができる橋として有名です。
間近で眺める豪快な放水の様子は迫力がありますが、放水日の午前10時から午後3時までは橋上からも観覧できます。(有料:道の駅通潤橋物産館内にて申込みが必要)
ちなみに、この放水は橋の通水管に詰まった堆積物を取り除くためにメンテナンスのために行なわれています。
熊本市動植物園
熊本市の中心地区に近い市民のオアシス・江津湖のほとりにある動物園と植物園および遊園地を併設したレジャー施設です。
園内では約120種類、約600頭の動物と約800種類、約5万点の植物を見ることができます。
動物ふれあい広場「タッチ愛ランド」は、モルモットやヤギとのふれあいで、子どもたちの見る・触るという感覚を育んでくれます。
熊本市動植物園のイチオシポイントは、日本で唯一「キンシコウ」を観ることができること!
キンシコウは金色の毛が美しい中国のみに生息する霊長類(サルの仲間)で、そのほか「アフリカゾウ」や「マサイキリン」、「シセンレッサーパンダ」を飼育しているなど、大型獣や希少な動物たちが多いのも特徴です。
植物ゾーンには、日本庭園や花畑、花壇、バラ園などで四季折々の様々な花や植物を観られます。
西門の正面にある「花の休憩所」は大温室や洋らん室などがあり、熱帯・亜熱帯地域の植物とともにナマケモノやオウギバトなどを一緒に飼育展示しているので、一年を通じて熱帯ジャングルに迷い込んだ雰囲気を楽しめるようになっています。
そのほか、観覧車や遊具施設が楽しめる遊園地エリアが、動物エリアと植物エリアの間に広がり、家族連れに人気です。
熊本市動植物園 基本情報
- 住所:〒862-0911 熊本県熊本市東区健軍5-14-2
- アクセス:JR熊本駅・上熊本駅から熊本市電「動植物園入口」電停下車徒歩10分
桜町バスターミナルからバス「動植物園前」バス停下車徒歩約2分
荒尾周辺のおすすめ観光スポット
福岡県との県境に近い荒尾周辺は、福岡県の大牟田とともに、かつては炭鉱での石炭採掘で日本の近代化を支えてきました。
現在はそのほとんどが閉山していますが、当時の盛況ぶりを彷彿とさせる産業遺構が多く残されています。
万田坑
万田坑(まんだこう)は、三井三池炭鉱の総力を挙げて作られた、わが国最大規模の竪坑で、明治時代の1902年から操業開始した石炭炭鉱施設です。
日本の近代化を支えるエネルギー源として活躍し、現在もそびえたつ鋼鉄製の櫓や赤レンガの建物を見ることができます。
このような歴史と保存状態が評価され、2000年に炭鉱施設としてはわが国で初めて国史跡に指定、2015年には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つとして世界文化遺産に登録されました。
敷地内には展示施設の「万田坑ステーション」と、シンボルの第二竪坑櫓(たてこうやぐら)などを含む世界文化遺産にもなった「万田坑」があります。
「万田坑ステーション」では、坑道での採炭の様子を臨場感あふれるVRで見られるほか、「万田坑」では2023年7月に公開を始めた炭鉱電車2輌を見学できます。
解説員と一緒に万田坑を回るガイドツアーが1日6回実施されますので、歴史についてのお話を聞きながら世界遺産の遺構を巡るのがおすすめです。
グリーンランド
敷地面積約55万平方メートルの広大な園内に、9種類のジェ
360°シースルーのゴンドラもある高さ105mの「大観覧車レインボー」や九州初の吊り下げ式コースター「グランパスジェット」、最強コースター「二オー(NIO)」など、アトラクション数は70機種以上で日本一!を誇ります。
3歳の子どもでも遊べるアトラクションも約50機種あり、
元は三井鉱山が所有する敷地を活用して観光果樹園を開業した三井グリーンランドで、徐々に遊具も増えていき九州を代表する遊園地になりました。
総面積300万㎡の広大な敷地には「遊びのすべてがここにある!」をコンセプトに、遊園地の他にもゴルフ場やボウリング&アミューズメント「パスカワールド」、2つのオフィシャルホテル、ショッピングゾーン「グリーンスマイル一番館」や「焼肉ヌルボンガーデン」などを併設し、一帯がグリーンランドリゾートとなっています。
グリーンランド 基本情報
- 住所:〒864-0011 熊本県荒尾市緑ヶ丘
- アクセス:JR鹿児島本線 荒尾駅から産交バスで約12分または、JR・西鉄 大牟田駅から西鉄バスで約20分
いずれも「グリーンランド正門前」バス停下車
八代周辺のおすすめ観光スポット
鹿児島県寄りの八代海(不知火海)沿岸に広がり、畳の素材であるイ草やトマトの生産(八代が生産量日本一)で知られる八代地域。
600年の歴史を誇る名湯「日奈久温泉」や、天空の秘境とも呼ばれる平家落人伝説の里「五家荘」などの景勝地があります。
国名勝 松濱軒
旧熊本藩八代城主・松井直之が1688年に建てた御茶屋で、別名「浜の茶屋」とも呼ばれる「松濱軒(しょうひんけん)」
造成当時はこの辺りには松が茂り、八代の海を見渡せる浜辺であったことから松濱軒と名づけられました。
天気の良い日には遠くに長崎の雲仙を望む雄大な庭園だったそうです。
今でも毎年6月の第1日曜日に肥後古流松華会による「菖蒲の茶会」が、秋には八代市文化祭として、八代市茶道同好会による「合同茶会」が行われています。
また例年5月下旬から6月中旬にかけて約5,000本もの肥後花菖蒲が見頃を迎えます。
肥後六花の一つである肥後花菖蒲は花型が豊かで大きく、花芯が大きく立っているのが特徴。
肥後花菖蒲が見ごろの時期には、お茶会も開催され、風情あるお庭でいただくお抹茶は格別です。
(入園料とは別にお抹茶・お菓子代が必要)
2002年に「旧熊本藩八代城主浜御茶屋(松濱軒)庭園」として国の名勝に指定、城下町八代の歴史や江戸の趣を今に伝えます。
国名勝 松濱軒 基本情報
- 住所:〒866-0865 熊本県八代市北の丸町3-15
- アクセス:JR八代駅からタクシーにて約6分。JR新八代駅からタクシーで約10分
八代神社(妙見宮)
1186年、後鳥羽天皇の勅願によって建立され、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、国常立尊(くにとこたちのみこと)そして北斗七星(ほくとしちせい)を祀っています。
妙見宮とも呼ばれ、福島の相馬妙見、大阪の能勢妙見と並んで、日本三大妙見の一つです。
八代神社で執り行われる秋の大祭は「八代妙見祭」として知られ、11月22日に神幸行列の「お下り」と前夜祭「御夜」、23日に「お上り」が行われます。
約380年の歴史をもつ八代妙見祭は、九州三大祭りの1つにも数えられており、亀と蛇が合体した想像上の動物「亀蛇(きだ)」(通称:ガメ)の迫力ある演舞や絢爛豪華な9基の笠鉾、水しぶきをあげる勇壮な馬追いは必見!
亀蛇や獅子などは境内にて常時展示されているので、祭りの時期以外にも見学することができます。
2011年に「八代妙見祭の神幸行事」として国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年には「山・鉾・屋台行事」の構成資産の一つとしてユネスコ無形文化遺産に登録されました。
肥薩おれんじ鉄道(おれんじ食堂)
2004年の九州新幹線の新八代-鹿児島中央間開業にともなって、在来線のJR鹿児島本線の八代-川内(鹿児島県)間を転換した第三セクターの鉄道です。
熊本・鹿児島の旧国名である肥後・薩摩と、甘夏みかんなど柑橘類(オレンジ)の産地を走る鉄道をイメージして名付 けられました。
ほぼ全線に亘って風光明媚な海岸線沿いを走るため車窓の景色が素晴らしく、鉄道ファンをはじめ鉄道旅行好きの人々に人気の路線となっています。
2013年にデビューした「おれんじ食堂」は、「変わりゆく美しい九州西海岸の景色を眺めながらゆったり、のんびり、スローライフな旅が楽しめる快適な空間の演出」がコンセプト。
眺めの良さに定評のある肥薩おれんじ鉄道の中でも、特に観光客を中心に地元の方々にも好評です。
車輛はJR九州の個性的な列車デザインで知られる水戸岡鋭治さんによってプロデュースされた、海をイメージさせる深い紺色の2輛編成。
木の温もりを感じる洗練されたテーブルやいす、カウンターなど、ホテルのロビーやカフェレストランをイメージした車内デザインとなっています。
車内に設けられたキッチンでは沿線の食材をふんだんに使った、地産地消の料理、沿線の豊富な地酒の飲み比べなど、おれんじ食堂でしか味わえない逸品揃い。
季節によって、また乗車する便によってもメニューが変わるそうで、多くのリピーターの舌を飽きさせることなく満足させています。
列車そのものをレストランとして、景色を楽しみながら食事をする「レストラン列車」が日本各地で人気となっていますが、観光列車「おれんじ食堂」はその先駆けと言えます。
人吉・球磨周辺のおすすめ観光スポット
九州山地に囲まれた盆地に位置し熊本県の最南部の人吉は、球磨(くま)地方の中心地で人吉藩相良氏の城下町。
急峻(きゅうしゅん)な山々の谷間を流れ、幾度となく氾濫を繰り返してきたことから「暴れ川」の異名を持つ日本三大急流の球磨川下りでも有名です。
また、球磨川沿いには美人の湯とも言われる人吉温泉をはじめ、人吉・球磨には沢山の温泉が点在しています。
一部区間で代替えバスによる運行が行われていますが、レンタカーの利用等もご検討ください。
青井阿蘇神社
地元の人々からは親しみを込めて「青井さん」と呼ばれている青井阿蘇神社は、今からおよそ1200年前の806年に創建されました。
阿蘇神社の御祭神十二神のうち、神武天皇の孫にあたられる健磐龍命(たけいわたつのみこと)、その妃の阿蘇津媛命(あそつひめのみこと)、お二人の子供の國造速甕玉命(くにのみやつこはやみかたまのみこと)の三柱の神々の御分霊が祀られています。
本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門、五棟一連の御社殿は、江戸時代はじめの慶長年間の造営されたもの。
本殿はじめ一連の御社殿がすべて同時期のものであるということは全国的に見ても大変貴重であり、2008年に熊本県初の国宝指定建造物となりました。
栃木県の日光東照宮や広島県の厳島神社と並び、社殿群全てが国宝として指定される例はとても珍しく、さらに茅葺き屋根の社寺建築が国宝指定されるのは、青井阿蘇神社が全国でも初めてです。
例年、重陽の日(現在の10月9日)前後に行われる「おくんち祭り」、600年の間守られ続けた伝統神事「夏越祭」、稲荷神社の「初午の祭り」と、大きな祭りが執り行われています。
人吉クラフトパーク石野公園(道の駅人吉)
人吉相良藩700年の歴史と暮らしに息づく文化を継承し今に伝える、伝統文化体験型の歴史テーマパークです。
人吉の伝統工芸を体験できるコースや伝統工芸を守る職人の作品展示、球磨焼酎を紹介する焼酎館、茶室、高さ25mの展望所などがあります。
民工芸館では「きじ馬」や「花手箱」をはじめとする郷土玩具やアクセサリー、導遊館では革小物製作、陶芸館では焼き物体験、木工館ではキーホルダーづくり、硝子工房ではサンドブラストグラス製作、鍛冶館では包丁の鍛冶体験など、様々なクラフト体験が楽しめます。(曜日により体験メニューが異なるため、事前予約を行ってください)
また、園内には郷土物産館やキャンプ場、子どもが遊べる遊具を備えた公園もあるので、親子でまる一日楽しめますね。
人吉クラフトパーク石野公園(道の駅人吉) 基本情報
- 住所:〒868-0825 熊本県人吉市赤池原町1425-1
- アクセス:人吉駅から産交バスで「石野公園前」バス停下車。または人吉球磨スマートIC(ETC専用)から車で約2分
球泉洞
球泉洞(きゅうせんどう)は、1973年に愛媛大学学術探検部によって発見され、その全長は約5,000mと全国で3番目に長く、九州本土最大級の鍾乳洞です。
約3億年前までは海中にあった石灰岩の層が地殻変動で隆起し、地下水などにより徐々に侵食を受けながら形成されていったと考えられますが、その侵食は今もなお続いているとか。
鍾乳洞を巡るコースは、30分かけてゆっくりと周回する「一般コース」と、40mある縦穴などを階段で下る「探検コース」の2つが設定されています。
世界的にも貴重な鍾乳石が豊富に点在する洞窟内には、神秘的な魅力と大自然の作り出した悠久の時を超える芸術がいっぱい!
併設されている「森の香房」は球磨村の自然をイメージし、木材をふんだんに使ったショッピングスポットです。
特産の球磨焼酎をはじめとするお土産や木工品の販売コーナー、かつて球泉洞で人気を博した「森のパン屋」をリニューアルオープンした食パンとはちみつの専門店「ひなた」、Café「花香房」などがあります。
2023年4月には、熊本県南初となるモンベルコーナーがオープンしました。
球泉洞とモンベルがコラボした、ここでしか買えないオリジナル商品を販売しています。
また、球泉洞は「恋人の聖地」プロジェクトにおいて、熊本県内で3件目にその認定を受けた場所でもあります。
森の香房2階のウッドデッキには、恋人の聖地のモニュメントとして、球泉洞の復旧に向けて応援してくれた方々、球泉洞に足を運んでくれた方々の幸せを願って「幸せの鐘」が設置されました。
球泉洞の探検コース内にただひとつ、幸せを呼ぶと噂される「ハートストーン」があり、恋人と一緒に見れば必ず結ばれる・・・と言われているそうですよ?
球泉洞 基本情報
- 住所:〒869-6405 熊本県球磨郡球磨村大字大瀬1121
- アクセス:人吉駅から球磨村コミュニティバス(人吉・神瀬線)で「球泉洞前」バス停下車。人吉ICより車で30分
日本三急流 球磨川くだり
球磨川水系の本流、一級河川「球磨川」は熊本県内最大の川であり、山形県の最上川、静岡県の富士川と並び「日本三大急流」の一つです。
この球磨川を行く「球磨川くだり」の歴史は100年以上とも言われ、あの西郷隆盛も西南の役の際、秘かに熊本へ入るために球磨川を下ったとのいわれもあります。
詩人の与謝野鉄幹・晶子夫妻も人吉を訪れた際には、球磨川くだりを楽しんだとされ、滞在中に17首の歌を詠んでおり、その中には球磨川を詠ったものもいくつかあります。
球磨川くだりは人吉駅より徒歩20分ほどの球磨川のほとりにあるHASSENBA(人吉発船場)から出発し、船の先頭と船尾に立つ熟練の「船頭」さんと「ともはり」さんの2人に導かれ、人吉城跡や四季折々で表情を変える美しい山々を楽しむ事が出来ます。
また球磨川は鮎でも知られ、水の透明度が高いので運が良いと鮎が泳ぐ姿を船上から目にすることが出来るかも!
※2023年5月より当面の間、「球磨川くだり清流復興コース」の運航を休止し、「球磨川遊覧船梅花の渡し」のみとなっています。
日本三大急流をさらに豪快かつスリリングに楽しみたい方は、ラフティングは如何でしょうか?美しい景観も魅力的な球磨川は全国的にも人気のラフティングスポットでもあります。
現在催行しているのは、川下りと同じHASSENBA(人吉発船場)から出発し、渡発船場まで約1時間半から2時間に渡って楽しめるコースです。
レギュラーコースの途中にはびしょ濡れ必至のスイムポイントがいくつかあり、球磨川を知り尽くしたリバーガイドとともに、川をボートで下ったり泳いだりしながら、球磨川の雄大で豊かな自然を満喫できます。
ラフティングのゴール地点からHASSENBAへはバスで送迎してくれ、体験後にはHASSENBA併設のシャワールームも利用できます。
またHASSENBAにある、九州の素材からつくられた「ふわもち」食感が大人気の「九州パンケーキカフェ」で一息つくのもおすすめですよ。
日本三急流 球磨川くだり 基本情報
- 住所:〒868-0033 熊本県人吉市下新町333-1
- アクセス:人吉IC乗降口バス停から産交バスで「二日町(にのまち)」バス停下車徒歩約10分。人吉ICより車で5分
球磨焼酎蔵元体験
今や世界的にも有名になった「球磨焼酎」は人吉・球磨地方で造られる、米のみを原料として人吉球磨の自然豊かな地下水で仕込んだ焼酎です。
スコッチウィスキーやボルドーワインの様に、世界貿易機構より産地指定を受けた国際的なトップブランドになっています。
市内には多数の蔵元があり、蔵元ごとに様々な体験プランや蔵元見学、焼酎の試飲・飲み比べなどを用意しています。
球磨焼酎ミュージアム「白岳伝承蔵」は白岳しろなどの銘柄で有名
また物販・
産地を訪れてこそ味わえる、
※20歳未満の飲酒ならびに飲酒運転は法律で禁じられています。
球磨焼酎ミュージアム白岳伝承蔵 基本情報
- 住所:〒868-0026 熊本県人吉市合ノ原町461-7
- アクセス:人吉駅および、人吉ICより車で10分
人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868
日本最古の現役蒸気機関車、大正生まれの8620形が走ることで一躍脚光を浴びたJR肥薩線の人吉駅。
その人吉駅のすぐ横に隣接して2015年5月にオープンした鉄道ミュージアムが「MOZOCAステーション868」です。
MOZOCA(もぞか)とは「小さい」、「かわいい」といった意味の球磨地方の方言。
人吉は、明治時代から続く肥薩線の中で吉松までの山越え(通称「加久藤越え」)に備えて機関庫などの鉄道施設が設けられ、鉄道の町としても賑わいました。
館内にはそんな肥薩線の歴史と魅力を伝える数々のゆかりの品々や鉄道の備品、ジオラマなどが展示されています。
また敷地からは国内唯一である現役最古の石造り機関庫が間近に見られ、鉄道ファンにとって最高のロケーションです。
またミニトレインやレイルバイク、子どもが遊べるスペースも多く用意されているので、親子で遊べるスポットとしてもおすすめです。
人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868 基本情報
- 住所:〒868-0008 熊本県人吉市中青井町343-14
- アクセス:人吉ICより車で6分または、人吉IC乗降口バス停から産交バスで「人吉駅前」バス停下車徒歩約2分
くま川鉄道
JR肥薩線の人吉(くま川鉄道での駅名は「人吉温泉駅」)と湯前(ゆのまえ)とを結ぶ路線で、JR「湯前線」から継承した第三セクター鉄道です。
第三セクターとして開業時に新駅として誕生した「おかどめ幸福駅」が、日本で唯一「幸福」と付く縁起の良い駅として有名になり、 鉄道ファンのみならず、観光客も多数訪れるようになりました。
2020年7月に人吉・球磨地方を襲った集中豪雨による壊滅的な被害によって長らく全線の運休が続いていましたが、翌年に肥後西村~湯前区間において部分運行を再開し、3輌の田園シンフォニーが運行しています。
現在は国からの特定大規模災害復旧補助金を活用して、2025年度の全線開通に向け、復旧工事が進められています。
くま川鉄道では、全国の第三セクター鉄道で展開されている「鉄印」や「鉄印帳」を販売しており、こちらも鉄道ファン・ローカル線ファンに大人気!
また、湯前線が2024年3月に開業100周年を迎えたこと記念して、ヘッドマークの掲示や様々なイベントも計画されています。
レールサイクル「くまチャリ」
人吉温泉~肥後西村駅間で運休中のくま川鉄道ですが、その区間を活用して全線復旧までの期間限定イベントが行われています。
それが、九州初!レールの上を専用のマウンテンバイクで走るアクティビティ「くまチャリ」です。
土日祝日に1日6便(10時、11時、13~16時)の運行で、学問の神様「十島菅原神社」近くの乗り場から、相良藩願成寺駅手前の折り返し地点間を約30~40分で往復。
途中、春には桜並木、夏はひんやりと涼しい木々で作られた自然の「森のトンネル」もあり、球磨川、人吉の街並みを望む比較的走りやすいコースになっています。
廃線ではない「現役の鉄道レール」を走る、まさに今しかできない貴重な体験です!
2名1組~利用可能で、ホームページから事前予約を行ってください。
また平日も2名~12名までで貸し切り運行も可能なので、詳しくは2週間前までに電話等で相談してご予約を!
このレールサイクル「くまチャリ」や、これまでのイベントの様子など「くま鉄」に関する動画を、公式Youtubeチャンネル「くま鉄チャンネル」でも発信しています。
※レールサイクル「くまチャリ」は2023年は11月26日(日)まで。2024年は3月から再開予定です。
レールサイクル「くまチャリ」 基本情報
最後に
雄大な自然と清流に恵まれた熊本県では、たくさんの自然美を見ることができます。
また熊本ならではの郷土料理や、温泉など楽しみ方は様々。
魅力満載の熊本県へぜひ一度、足を運んでみてください。
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