九州の北東部に位置し、山と海に囲まれた自然豊かな大分県。
温泉の「湧出量」日本一を誇り、源泉、泉質の種類にも恵まれた大分はまさに「温泉王国」。
温泉巡りはもちろん、別府地獄めぐり、絶景の九重”夢”大吊橋、歴史ある磨崖仏など魅力スポットがたくさん。
さらに大分を代表する特産品の関アジ・関サバ、とり天など郷土料理も豊富。
温泉・グルメが揃った大分 観光で絶対外せないおすすめスポットをエリア別にご紹介します!
大分市周辺エリアの観光スポット
大分マリーンパレス水族館「うみたまご」
「動物たちとなかよくなる」をコンセプトにし、別府湾のそばにある水族館。セイウチ、トド、オットセイなど多くの生き物が飼育され、トレーナーとの息がぴったりのパフォーマンスを観ることができます。
観客席と距離が近いことで人気のイルカプールでは大迫力のパフォーマンスを間近に観られ、中でも日本の水族館で飼育されているのはうみたまごだけという貴重なハセイルカは必見!
ほかにも大分の海を表現した水槽や、畳より広いエイが悠々と泳ぐ大回遊水槽など見応えたっぷりです。
- 住所:〒870-0100 大分市大字神崎字ウト3078-22
- アクセス:<バス>別府駅から大分交通路線バス「大分駅行」へ乗車 約15分。/<車>東九州自動車道 別府ICより車で約20分。
高崎山自然動物園
水族館「うみたまご」のすぐそばにある高崎山。別府湾に面する高崎山には古くから野生のニホンザルが生息していましたが、サルの生活を広く公開する施設として、1953年に高崎山自然動物園は開園しました。
園内では922頭(※2024年1月時点)のサルが姿を現し、柵もない自然に近い状態で群れをなして生活している姿をすぐそばで見ることができます。
存在感あるオスザルからかわいい子ザルまでさまざまで、足元まで近寄ってくることも!
高崎山のサルは大人しいと言われていますが、それでも野生のサル。
すぐそばで騒いだり、目を見つめないなど5つの「おさるの約束」といういうルールが設けられているので、そのルールを守りながら見学してくださいね。
- 住所:〒870-0802 大分県大分市神崎3098-1
- アクセス:<バス>別府駅から大分交通路線バス「大分駅行」へ乗車 約15分。/<車>東九州自動車道 別府ICより車で約20分。
大分県立美術館(OPAM)
「五感で楽しむことができる美術館」をコンセプトにし、訪れる人のさまざまな感覚を通して新しい発見ができる美術館として人気です。美術館というと敷居が高く感じられますが、誰でも身近に感じ、開かれた美術館を目指し、1階はガラス張りの開放的な建物が特徴的です。
コレクション展では大分にゆかりのある作家の作品が多く展示され、自然豊かな大分各地の趣深い風景画などを楽しむことができます。
※展示内容は期間によって変更になります。
- 住所:〒870-0036 大分県大分市寿町2-1
- アクセス:<バス>JR大分駅から中心市街地循環バス「大分きゃんバス」に乗車約11分。/<徒歩>JR大分駅から徒歩約15分。
別府周辺エリアの観光スポット
別府温泉
源泉数、湧出量ともに日本一を誇る別府温泉。別府市の源泉数(総数)は2,847もあり、102,671ℓ/分の豊富な湯量が湧き出ています。(※2022年時点、出典:大分県庁ホームページ)
湧出量が多いことに加え、硫黄泉や塩化物泉、含鉄泉など泉質の種類が豊富なことも別府温泉の特徴。
市内には8つの温泉郷が点在し、それぞれ泉質が異なります。
その8つの温泉郷を総称して「別府八湯(べっぷはっとう)」と言われ、浜脇温泉、別府温泉、観海寺(かんかいじ)温泉、堀田(ほりた)温泉、明礬(みょうばん)温泉、鉄輪(かんなわ)温泉、柴石(しばせき)温泉、亀川(かめがわ)温泉があります。
硫黄の香りが漂い、湯治効果が高い明礬温泉や、別府の代名詞ともいえる街のあちこちから湯けむりがのぼる風景が見られる鉄輪温泉は観光客にも人気で、鉄輪温泉では別府ならではの地獄蒸し料理の体験もおすすめ。
また、約150の温泉の中から88湯をめぐる別府八湯温泉道というものもあります。
スパポートとよばれるスタンプ帳に入湯記念印を集めて「温泉道名人」を目指します。
別府の魅力、歴史や文化を知りながら別府八湯の湯巡りを楽しんでみてはいかがですか?
別府では日帰り温泉を楽しめる施設も多く、周辺にはテーマパークや観光スポットもあることから、ファミリー、カップル、女子旅などさまざまな旅行スタイルに人気です。
- 住所:〒874-0938 大分県別府市末広町1-3レンガホール1F(別府市観光協会)
- アクセス:JR日豊本線 別府駅から徒歩で約5〜10分など
べっぷ地獄めぐり
別府観光で絶対外せないのが「べっぷ地獄めぐり」。千年以上も前から別府では熱泥・熱湯が噴出していたことから、この地は地獄のようと言われ、別府では今でも温泉の噴気があがるところは地獄と言われています。
水面が美しいコバルトブルーに見える熱泉「海地獄」をはじめ、池一面が赤色な「血の池地獄」、灰色の熱泥がぽこぽこと湧きあがる様子がまるで坊主頭のような「鬼石坊主地獄」など、「かまど地獄」「鬼山地獄」「白池地獄」「龍巻地獄」と合わせて全部で7つの地獄があります。
7つの地獄それぞれ特徴的で、中でも海地獄、血の池地獄、龍巻地獄、白池地獄は国の名勝にも指定されており、必見です。
お得な「別府地獄めぐり共通観覧券」もあるので、別府の地獄を制覇してみてはいかがですか?
- 住所:〒874-0045 大分県別府市鉄輪559-1
- アクセス:東九州自動車道 別府ICから県道11号経由、車で約5分
城島高原パーク
別府と湯布院の中間の城島高原に位置し、どちらからもアクセスしやすい遊園地。城島高原パークのアトラクションの中でも特に人気なのは日本初の木製コースター「ジュピター」。
6万本の米松が組み合わされ、圧巻の美しい見た目とは対照的にスリル満点。
速さや、最高到達点42mの高さはもちろんのこと、木製だからこそ感じられる激しい揺れや、木がきしむ音でより恐怖感が倍増!
他にも地上30mから急降下して、豪快な水しぶきをあげるポセイドン30など絶叫系アトラクションが充実。
絶叫系だけでなく、小さな子供も楽しめるローラーコースターなども種類豊富で、大人から子供まで存分に満喫できます。
サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド
子供だけでなく、大人にも人気のサンリオ。そのサンリオのキャラクターたちに会えるのが日出町にあるテーマパーク「ハーモニーランド」です。
ハローキティのお家や、マイメロディやポムポムプリンがデザインされた大観覧車などのアトラクションをはじめ、かわいいが詰まったライブショーなどサンリオの世界を存分に楽しめます。
また、キャラクターをモチーフにしたメニューが人気のレストラン「ハーベストテーブル」ではキティちゃんのドレスオムライスや、ぐでたまのデミハンバーグ&オムライスなどかわいい見た目とボリュームも満点の食事も堪能できます。
季節限定、ここでしか食べられないメニューは写真映えもばっちり。
他にもかわらしいスイーツが人気のカフェなどもありグルメも充実。
親子で楽しめて、サンリオのキャラクターに会えるテーマパークは、東京と大分にしかない貴重なスポットです。
- 住所:〒879-1598 大分県速見郡日出町藤原5933
- アクセス:大分空港道路 日出ICから国道10号線経由、車で約5分
湯布院周辺エリアの観光スポット
由布岳
由布院盆地の北東部に位置する標高1,583mの由布岳。その雄大な姿から別名「豊後富士」とも言われています。
毎年、初春に山麓で野焼きが行われるため、山肌を覆う草は背丈が低く、特に初夏の新緑の季節は鮮やかな若草色の草が一面に広がった美しい景観が見られます。
由布岳の麓にある展望台「狭霧台(さぎりだい)」からは眼下に広がる由布院盆地を眺めることができ、秋から冬にかけて運が良ければ朝霧が盆地を包む景観を見ることができます。
登山も可能で、山頂からは別府湾や、くじゅう連山を見渡すことができます。
※登山道は途中険しい箇所もあり、往復4~5時間程度かかります。しっかりとした登山準備が必要です。
- 住所:〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上
- アクセス:大分自動車道 湯布院ICから正面登山口まで車で約20分
金鱗湖
JR由布院駅から25分ほど歩いた先にある、由布院を代表する景観スポット。
湖底から清水が湧き、周辺から水や温泉が流れ込む水量豊かな湖で、金鱗湖(きんりんこ)とは湖で泳ぐ魚の鱗が夕日に照らされ、金色に輝いていたことが由来と言われています。
金鱗湖の周辺は散策路が設けられ、自然豊かな由布院の中でも特に四季折々の美しさが感じられるスポットとして人気です。
温泉が混じっているため年間を通して水温が高く、気象条件が揃えば、秋や冬の早朝に湖面から霧が立ち上がり、朝霧に包まれた幻想的な景色が見られることがあります。
- 住所:〒879-5102 大分県由布市湯布院町川上1561-1
- アクセス:大分自動車道 湯布院ICから車で約10分/JR久大本線 由布院駅から徒歩約23分
由布院温泉
周囲を由布岳をはじめとする山々に囲われている盆地に広がる温泉郷で、大分県内では別府に次ぐ源泉数の多さを誇ります。由布院は美しい自然景観と温泉により癒し効果が高く、古くから人気の温泉地です。
趣向を凝らした個性的な宿や老舗旅館など宿の幅も広く、季節によっては盆地を覆う朝霧を眺めながら温泉に入れるところもあります。
また、由布院の中心地の目抜き通り「湯の坪街道」にはお土産店、カフェ、食事処などが並び、老舗から新しいお店までバラエティー豊か。
由布院は春にはわらびやぜんまいといった山の幸に恵まれ、夏には川沿いに蛍が飛び交う様子も見ることができ、紅葉や霧氷など四季折々の楽しみ方があります。
- 住所:〒879-5114 大分県由布市湯布院町川北8-5(由布市ツーリストインフォメーションセンター)
- アクセス:大分自動車道 湯布院ICより車で約15分/JR久大本線 由布院駅から徒歩約5〜10分
▶列車「特急 ゆふいんの森」
由布院へ行くなら一度は乗ってみたいJR九州の特急「ゆふいんの森」がおすすめ。博多~由布院の間を約2時間15分で結ぶ特急「ゆふいんの森」はメタリックグリーンの車体が特徴的。
車内は木の質感を大切にし、床や天井は木が使われ、森の中をイメージしたグリーンを基調とする座席など至るところに自然が感じられます。
田園や山間部を悠々と走り抜ける姿を写真に収めようとするカメラマンもみかけるほど。
大きめに作られた車窓の景色を眺めながら優雅に過ごしてみませんか?
※外観、内装の写真は一例です。乗車する便によって異なります。
※所要時間は乗車する便によって異なります。
※全席指定です。
▼九州の温泉はこちらの記事もおすすめ!
九重・久住・竹田周辺エリアの観光スポット
やまなみハイウェイ
別府~阿蘇まで九州を横断する県道11号の一部区間(由布市水分峠~熊本県阿蘇市一の宮町)が、やまなみハイウェイの愛称で呼ばれ、九州だけでなく全国でも有数のドライブロードとして知られています。
真っ直ぐに進んだり、カーブしたりと起伏に富んだ道を進みながら九重連山、飯田高原、長者原など大草原のパノラマが目の前に広がります。
やまなみハイウェイ沿いには温泉や、美しい自然を感じられるスポットが多く、観光にもおすすめ。
長者原に広がるタデ原湿原では木道が敷かれ、くじゅうを代表する景観美の中ハイキングを楽しめます。
- 住所:大分県由布市水分峠から熊本県阿蘇市一の宮町宮地まで
- アクセス:大分自動車道 湯布院ICから車で約40分
九重“夢”大吊橋
2006年に完成した吊橋で、長さ390m、高さ173mもあり、歩道専用としては「日本一の高さ」を誇ります。
一度に約1,800人まで乗ることができ、なんと震度7、風速約65kmまで耐久できる頑丈な橋。
九重“夢”大吊橋(ここのえゆめおおつりはし)の魅力は日本一の高さだけでなく、橋から見える圧巻の景色。
「日本の滝100選」にも選ばれた「震動の滝」を一望でき、足元には鳴子川渓谷の原生林が広がっています。
秋には紅葉の名所としても人気があり全国から多くの観光客が訪れます。
くじゅう花公園
阿蘇国立公園内の久住高原にあるくじゅう花公園は目の前に九重連山が連なる絶好のロケーション。
20万㎡もの広大な敷地に、毎年4月~11月頃まで季節ごとにさまざまな花畑が広がります。
春のチューリップに始まり、ネモフィラ、夏のラベンダー、ひまわり、秋のサルビア、コスモスなど色とりどりの花が山々の大パノラマを背景に咲き誇ります。
季節ごとに違った花を見られるので、一度だけでなく何度訪れても違った風景を見られるのもおすすめポイントです。
また、キャンプ場も併設されており、久住高原の美しい星空と広大な花畑の贅沢な景色を楽しめます。
- 住所:〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住4050
- アクセス:大分自動車道 湯布院ICからやまなみハイウェイ(県道11号)経由、車で約1時間
久住高原
阿蘇くじゅう国立公園内中部のくじゅう連山南麓に位置し、広大な緑の大パノラマを見ることができます。久住高原で有名なのは毎年3月頃に行われる大規模な野焼き。
古くから、害虫駆除や枯草を燃やして新しい芽吹きを助けるために野焼きが行われてきました。
そのおかげで久住高原の春~夏には緑豊かな美しい草原が広がります。
特に晴れた日には空の青と草原の緑の鮮やかなコントラストは息を呑むほどの美しさ。
久住高原に広がるミヤマキリシマなど四季折々の花と草木のかおり、秋の牧草の干し草のかおり、春の野焼きのかおりが魅力的であることから環境省が選定する「かおり風景100選」にも選ばれています。
- 住所:〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住
- アクセス:大分自動車道 九重ICからぐるっとくじゅう周遊道路経由、車で約1時間
中津・国東・宇佐周辺エリアの観光スポット
耶馬渓・青の洞門
奇岩と渓谷が織りなす景観美で知られる耶馬渓(やばけい)。紅葉の名所として知られていますが、秋だけでなく新緑の季節から四季折々の壮大な景色を楽しませてくれます。
耶馬渓は広く、本耶馬渓、深耶馬渓、裏耶馬渓、奥耶馬渓と大きく4つのエリアに分かれています。
特に深耶馬渓の一目八景(ひとめはっけい)は風光明媚な耶馬渓を代表する景観で、360度ぐるりと奇岩に囲まれ、一箇所にいて8つの景が堪能できることからその名が付いています。
他にも五百羅漢がおさめられている山の中腹にある羅漢寺や、巨大な岩山が続く競秀峰(きょうしゅうほう)など風情を感じられる見どころが数多くあります。
また、耶馬渓で有名なスポットの一つに「青の洞門」があります。
昔この周辺は高い崖壁で鉄の鎖を命綱に道を行ききしており、多くの人が命を落とすのを見て心を痛めた禅海和尚という人物が資金集めをし、雇った石工たちと手作業でトンネルを掘り進めました。
約30年かけて、全長約342mの洞門(うちトンネル部分は約144m)を完成させ、現在は当時の面影を残すトンネル内を見ることができます。
- 住所:〒871-0202 大分県中津市本耶馬渓町曽木(青の洞門周辺)
- アクセス:JR日豊本線 中津駅から国道212号経由、車で約20分
中津城
大河ドラマで話題にもなった黒田官兵衛(孝高)により1588年に築城が開始された中津城。
中津川の河口に位置し、堀に海水が引き込まれており、潮の満ち引きによって堀の水位が変わることから水城と言われ、高松城、今治城と並び日本三大水城の一つです。
現在の天守閣は1964年に復元されたものですが、石垣は当時のものが残っています。
天守閣の中は奥平家歴史資料館として、奥平家の貴重な資料などが展示されており、最上階からは市街地を一望できます。
また、周辺の金谷武家屋敷跡には、武家屋敷は残っていませんが、土塀や白壁が残されており、かつて城下町だった名残が感じられます。
宇佐神宮
宇佐神宮は全国約4万ほどの八幡社の総本山で、725年に創建された歴史ある神社として知られています。最初に出迎えてくれる赤い大鳥居が印象的ですが、本殿へと続く石段の頂上にある宇佐鳥居は笠木が反り上がり、柱の上部に黒い台輪が置かれているのが特徴で、宇佐神宮の象徴でもあります。
また、樹齢約800年にもなるご神木「大楠」、ハート形の文様や踏むと幸せになれるという夫婦石などパワースポットとしても人気で、恋愛成就や縁結びの御利益があると言われており、多くの観光客が訪れます。
本殿は「八幡造(はちまんづくり)」と言われる貴重な建築物で、国宝に指定されています。
九州自然動物公園 アフリカンサファリ
115万㎡もの草原に広がる動物園で、マイカーで進みながら動物を至近距離で観察できるサファリゾーンが大人気。サファリゾーンでは草原や岩場、水辺など6つの環境を組み合わせて自然環境を再現し、動物たちが自然に近い状態で飼育されています。
チーターやトラ、キリン、ゾウ、ライオンなども放し飼いにされ、約6kmもあるサファリゾーンでは、動物が走行中の車のすぐそばまで寄って来ることや、道を遮ることも珍しくありません。
まるでアフリカのサバンナを探検しているような気分を味わえます。
マイカーであればサファリゾーンを何度も周れるのもうれしいポイント!見逃した動物がいても、また見れるチャンスがあります。
マイカーでの見学以外にジャングルバスツアーで見学する方法もあり、周りが見渡せる大きな金網越しに動物を間近で見ることができます。
ジャングルバスツアーは金網越しにエサをあげることもでき、ライオンやゾウがバスに寄ってくる様子は迫力満点。
また、ふれあいゾーンもあり、カンガルーやモルモット、ミニチュアホースなど可愛らしい動物とふれあうことができます。
- 住所:〒872-0722 大分県宇佐市安心院町南畑2-1755-1
- アクセス:東九州自動車道 別府ICから国道500号経由、車で約35分
昭和の町
まるで昭和にタイムスリップしたような世界を体験できる豊後高田市の「昭和の町」。映画のロケ地としても使用されるなど、昭和30年代をテーマにした商店街は懐かしさが感じられ、昭和を知らない若い世代の人にも写真映えスポットとしてその街並みに魅了されます。
多くの写真スポットがある中でも人気なのは当時実際に運行していたボンネットバス。
土日はそのバスに乗って、無料で市内を15分程度周るミニ周遊も行われています。
運行が無い日でも車内に入ることはできるので、座席に座っている姿を写真におさめてみてください。
さらに、昭和のくらしを再現した様子や、昭和のおもちゃなどが展示されている博物館「昭和ロマン蔵」もあります。
五右衛門風呂やちゃぶ台のある茶の間なども見学でき、さまざまな仕掛けも体験できます。
また、最新技術を用いたチームラボギャラリーもあり、懐かしさだけではなく新しいものを取り入れているところも人気のポイント。
商店街にはアイスキャンディーやコロッケなど食べ歩きグルメから郷土料理も食べられるレストランまであり、お腹も心も満たされるスポットです。
- 住所:〒879-0628 大分県豊後高田市新町989−1
- アクセス:東九州自動車道 宇佐ICより車で約25分/大分空港より県道34号経由、車で約50分
熊野磨崖仏
国内最大級の磨崖仏(まがいぶつ)で、国の重要文化財にも指定されています。平安時代後期に作られたと言われている「大日如来」(約7m)と、鎌倉時代前期に作られたと言われている「不動明王(約8m)」の磨崖仏は近くで見るとその精巧な作りに感動するほど。
また、岩肌に彫られた磨崖仏とその周辺を覆う木々が一体となった様子は神秘的でもあります。
熊野磨崖仏に続く石段は、昔、鬼が一晩だけで99段築いたという言い伝えがあります。
この石段は自然の石が積み上げられ、足元が険しいため歩きやすい靴や服装で訪れることをおすすめします。
磨崖仏からさらに坂道を登ったところに熊野神社があります。
- 住所:〒879-0853 大分県豊後高田市田染平野2546-3
- アクセス:JR日豊本線 中山香駅から県道655号経由、車で約10分/ 大分空港から車で約38分
真玉海岸
「日本の夕陽百選」にも選ばれた美しい夕陽が見られる真玉海岸。夕日が水平線に沈む光景は息を呑むほど。
干潮時に日の入りが重なると、干潟に美しい縞模様が出現しますが、気温や天候などの条件が揃った時にしか見られないとても貴重な光景です。
真玉海岸を通る国道213号は、その道路周辺に縁結びの神様・粟嶋社や、花とアートの岬・長崎鼻などロマンティックなスポットが多数あることから恋叶(こいかな)ロードと言われています。
真玉海岸を訪れたら、恋叶ロードのドライブもおすすめです。
日田周辺エリアの観光スポット
豆田町
江戸時代、幕府の天領として栄えた日田。中でも豆田町はなまこ壁や白壁造りの建物や石畳の街並みが残り、文化庁の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
風情漂う街は写真スポットとしても人気のほか、伝統工芸品などが買える土産店やお洒落なカフェがあり、散策を楽しむ観光客が多く訪れます。
人力車の体験(要事前予約)もあるので、心地よい風を感じながら趣のある街を観光するのもおすすめです。
小鹿田焼の里
日田市北部に1705年、江戸時代に開窯(かいよう)されたと言われる小鹿田焼(おんたやき)。谷川の水を利用して唐臼で土を砕き、薪を使用して窯で焼き上げるという技法で、現在もその頃と同じ手作業で丁寧な陶器づくりが行われ、国の重要無形文化財にも指定されています。
静寂の中、土を砕く唐臼の音が響く風景は風情漂います。
現在も9軒の窯元が小鹿田焼を守り続け、その集落は文化庁の重要文化的景観に選定されています。
小鹿田焼の歴史がわかる資料館「小鹿田焼陶芸館」もあります。
日田温泉・屋形船
水郷(すいきょう)と言われるほど、美しい水資源が豊かな日田市。その中心部を流れる三隈川沿いには趣向を凝らした温泉宿が立ち並んでいます。
5月下旬~10月には、日田の風物詩でもある屋形船が三隈川に並ぶ景色が見られ、屋形船から「鵜飼」見学を楽しめます。
また、冬は温かい温泉に浸かりながら三隈川の景色を眺めることができる宿もあり、季節を感じられる温泉として人気です。
佐伯・臼杵・豊後大野周辺エリアの観光スポット
豊後二見ヶ浦
海沿いを走る国道217号線から見える夫婦岩。佐伯市のシンボルでもあるこの夫婦岩は豊後二見ヶ浦と言われ、高さ17mの男岩と高さ10mの女岩が重さ2tもある大しめ縄で結ばれています。
初日の出スポットとして有名ですが、毎年3月上旬と10月上旬には男岩と女岩の中央付近から朝日が昇る景色が見られ、その瞬間を写真に収めようと多くの人が訪れます。
2022年11月には遊歩道が整備され、女岩まで歩いて渡れるようになり、間近で大しめ縄を眺められるようになりました。
遊歩道にある休憩所では、豊後二見ヶ浦オリジナルグッズをガチャで販売しており、遊歩道の先端では願いを込めて福玉を投げ入れる祈願もできるようになっています。
臼杵石仏
臼杵(うすき)を代表するスポット臼杵石仏(磨崖仏)。平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫られたと言われ、磨崖仏では全国で初めて、彫刻としては九州で初めて国宝に指定されました。
石仏は60体以上もあり、ホキ石仏第一群、ホキ石仏第二群、山王山石仏(さんのうさんせきぶつ)、古園石仏(ふるぞのせきぶつ)の4つの群に分かれています。
※ホキとは「崖(がけ)」という意味です。
中でも古園石仏にある「大日如来」は日本の石仏の中でも秀逸の作りで、切れ長の目や眉など端正な顔立ちながら、温かさも感じられる表情で、その姿は神秘的です。
原尻の滝
田園地帯に突如現れる原尻(はらじり)の滝。
滝というと多くは山間部や、道の険しい場所にありますが、原尻の滝は平地にある珍しい滝です。
そのため、滝のすぐそばまで車で行くことができ、足元の悪い道を通ることなく気軽に滝の見学が可能です。
幅約120mに渡って、落差20mの幾筋もの滝が流れ落ちる様子は東洋のナイアガラと称されることもあるほど。
滝の正面には吊橋が架けられ、真正面から滝を眺めることができるほか、滝の上にも歩道が整備されているので雄大な景色を眺めながら散策もできます。
さらに下に降りて、滝つぼに近づくこともでき、迫力を間近で体感できます。
- 住所:〒879-6631 大分県豊後大野市緒方町原尻410
- アクセス:東九州自動車道 大分米良ICから車で約55分
稲積水中鍾乳洞
世界でも珍しい水中鍾乳洞。約3億年前に形成され、その後30万年前の阿蘇火山大噴火により水没し、現在の稲積(いなずみ)水中鍾乳洞の形式になったと言われています。
洞内には水中鍾乳石や珊瑚石などが見られるほか、無数の鍾乳石、水深40mをこえる深渕、奥から湧き出る清流など幻想的な世界が広がり、探検気分で歩いて見学可能です。
また、水中洞窟でのダイビングやシュノーケリングといった体験プランもあり、美しい清流を満喫できます。
さらに日本でもここでしか体験できないテントサウナと水中鍾乳洞の水風呂に入るプランもあり、神秘的な鍾乳洞の水風呂で心まで癒されること間違いなしです。
- 住所:〒879-7263 大分県豊後大野市三重町大字中津留300
- アクセス:東九州自動車道 大分米良ICから国道10号経由、車で約1時間
大分へのアクセス
飛行機で
大分県内の空港には大分空港があり、国内線は東京、大阪、名古屋間でフライトが就航しています。
■就航都市&所要時間
東京(羽田空港・成田空港)⇔ 大分空港
所要時間:約1時間40分~約2時間
大坂(伊丹空港)⇔ 大分空港
所要時間:約1時間5分
名古屋(中部国際空港)⇔ 大分空港
所要時間:約1時間15分
その他国際線では大分空港⇔ソウル(仁川)間の定期便も就航しています。
●バスで(大分空港発)
大分駅前行き:直行バスで所要時間 約58分
別府駅前行き(別府市内経由):所要時間 約53分
由布院駅前行き:所要時間 約55分
中津駅前行き:所要時間 約107分
●車・レンタカーで
県内各地に観光スポットがある大分 観光は車が便利!電車の本数が少ないことも多く、周遊するならレンタカーがおすすめ!
▼レンタカーをお探しの方はこちら
電車で
新幹線が停車する福岡(博多、小倉)は大分県の隣なので、本州からは飛行機だけでなく、新幹線でもアクセス可能!
福岡(博多駅)⇔ 大分駅
特急(鹿児島本線・日豊本線)所要時間:約2時間
福岡(小倉駅)⇔ 大分駅
特急(日豊本線)所要時間:約1時間20分
鹿児島(鹿児島中央駅)⇔ 大分駅
新幹線(小倉乗り継ぎ)~特急(日豊本線)所要時間:約3時間30分
高速バスで
福岡(博多駅)⇔ 大分駅
所要時間:約2時間30分
※スーパーノンストップバス利用
福岡(博多駅)⇔ 別府駅
所要時間:約2時間20分
※ノンストップバス 利用
熊本(熊本駅前)⇔ 大分県庁前
所要時間:約4時間
終わりに
大分の観光は温泉をはじめ、雄大な自然や歴史スポットなど見どころがいっぱいです。
絶景と温泉に癒され、郷土料理や街歩きが楽しめる大分県にぜひ、リフレッシュの旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
▼九州の祭り・花火・イベントをお探しの方はこちら!
▼大分旅行をお探しの方はこちら