四国の東側・徳島といえば「阿波おどり」に「鳴門の渦潮(うずしお)」や「祖谷(いや)のかずら橋」など定番の観光スポットから、一躍注目の的となった新スポットまで多彩です。
お遍路さんの四国八十八か所巡礼など、日本の風情あふれる歴史スポットを巡ったり、海や山の大自然の造形美を愛でたり。
今回は徳島県の「行かなきゃそんそん!」な観光地を一緒に巡っていきましょう。
徳島市内・鳴門周辺エリアのおすすめ観光スポット
阿波おどり会館
徳島が世界に誇る「阿波おどり」は、徳島・四国を代表する一大イベント!
特に徳島市の阿波おどりは、毎年8月12日から15日の4日間にわたって実施される県内最大のおどりです。
その阿波おどりを年間を通して楽しめる施設「阿波おどり会館」の「阿波おどりホール」では、昼は専属連「阿波の風」が出演、夜は有名連が毎日交代で1連ずつ出演し、躍動的な阿波おどりを目の前で披露してくれます。
どちらの公演にも、観覧の後には一緒におどれる体験コーナーがありますので、唄の一節に倣って観るだけでなく「おどらなそんそん!」
また、3階には阿波おどりの歴史が楽しみながら学べる「阿波おどりミュージアム」がリニューアルオープンし、展示だけでなく体験型ブースでも楽しめるようになりました。
1階には徳島のお土産が揃う、徳島県立物産観光交流プラザ「あるでよ徳島」が、5階には「あわぎん眉山ロープウェイ山麓駅」があり、徳島観光における拠点ともなっています。
阿波おどり会館 基本情報
- 住所:〒770-0904 徳島県徳島市新町橋2-20
- アクセス:JR徳島駅から徒歩約10分
眉山
「眉のごと雲居に見ゆる阿波の山」と万葉集にも詠まれた、徳島市のシンボル。
山頂一帯が眉山公園となっており、春には桜の名所として地元の人々に親しまれています。
阿波おどり会館5階にある「山麓駅」から「あわぎん眉山ロープウェイ」に乗れば、約6分間の空中散歩を楽しみながら山頂へ。
標高277m(最高地点は標高290m)から見渡す景色は絶景で、徳島市街はもとより晴れ渡った日には淡路島および紀伊半島まで一望できます。
昼間だけでなく、光り輝く市内の様子や大鳴門橋の灯りが美しい夜景も見逃せません。
眉山 基本情報
- 住所:〒770-0908 徳島県徳島市眉山町・佐古山町
- アクセス:JR徳島駅から徒歩約10分、阿波おどり会館5階からあわぎん眉山ロープウェイで約6分
鳴門の渦潮・大鳴門橋
鳴門市大毛島と淡路島の間にある鳴門海峡で見られ、渦の大きさ世界一!潮の速さ日本一を誇り、世界三大潮流のひとつです。
瀬戸内海と紀伊水道の干満の差や、異なる速さの潮流の差で生まれる渦潮の見頃は、満潮・干潮それぞれの潮の流れが最も速くなる前後の時間帯(大潮は前後2時間、中潮は前後1時間半、小潮は前後1時間まで)が最適といわれています。
特に、月と太陽の引力が重なることにより、満ち潮と引き潮の水位差が大きくなる大潮の日は、潮の流れが時速20km以上と速く、轟音とともに飛沫をあげて巻く、迫力満点な渦潮を観潮出来ます。
轟音をたて逆巻く渦に吸い込まれそうなスリルを体感したいなら是非「観潮船」を体験しましょう!
渦潮の真上まで接近する大型観潮船「わんだーなると」や、水面下1メートルの海中の渦の様子が見られる水中展望室を備えた高速小型船「アクアエディ(要予約)」(いずれも鳴門観光汽船)、小回りの利く小型船で渦潮発生ポイントをめぐる「うずしお汽船」がおすすめです。
鳴門の渦潮・大鳴門橋 基本情報
- 住所:〒772-0000 徳島県鳴門市
- アクセス:JR鳴門線 鳴門駅・JR徳島駅・徳島空港から徳島バスで「鳴門公園」バス停下車
- 住所:〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛264-1(「わんだーなると」「アクアエディ」)
- アクセス:JR鳴門線 鳴門駅・JR徳島駅・徳島空港から徳島バスで「鳴門観光港」バス停下車
- 住所:〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65-63(「うずしお汽船」)
- アクセス:JR鳴門線 鳴門駅・JR徳島駅・徳島空港から徳島バスで「亀浦口」バス停下車
徳島県立渦の道・大鳴門橋架橋記念館 エディ
本州四国連絡橋・大鳴門橋の橋桁スペースを利用して、全長450mの海上遊歩道と渦潮展望室を設置した観潮施設です。
海上遊歩道では、網構造のフェンス越しに潮風や波音を肌で感じられ、途中4ヶ所に設けられたガラス床からは、約45m下に「鳴門の渦潮」を覗き込むことができ、思わず足がすくむほどスリル満点です。
遊歩道の先端にある展望室からは瀬戸内海・太平洋の広大な景色や、幾何学模様の様に鉄骨が組まれた橋桁越しの鳴門海峡を見渡せるほか、こちらにも真下に渦潮を眺められるガラス窓が8ヶ所設けられています。
渦潮の発生時間は毎日違うので公式ホームページなどの潮見表を確認してから訪れましょう。
また、すぐ手前にある「大鳴門橋架橋記念館 エディ」では4Kシアターや体験型デジタルアトラクションで、「鳴門の渦」や「大鳴門橋」について楽しく遊んで学べます。
屋上のパノラマ展望台からは、抜群の開放感と大鳴門橋の最高の眺めを体験できるので、渦の道とセットで観光するのがおすすめです。
徳島県立渦の道・大鳴門橋架橋記念館 エディ 基本情報
- 住所:〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦福池65(鳴門公園内)
- アクセス:JR鳴門線 鳴門駅・JR徳島駅・徳島空港から徳島バスで「鳴門公園」バス停下車徒歩5分
大塚国際美術館
世界26ヶ国の美術館が所蔵する約1,000点の西洋名画を、特殊技術によって陶板で原寸大に再現した「陶板名画美術館」です。
原画が持つ本来の美術的価値を真に味わうことができ、日本に居ながらにして世界の美術館を体験できます。
門外不出のピカソ作「ゲルニカ」をはじめ、かつて兵庫県芦屋市にあり1945年に戦禍で焼失した幻の作品、通称「芦屋のヒマワリ」も含め、ゴッホの「ヒマワリ」7点すべてを見られるのは大塚国際美術館ならではです。
約4kmにも及ぶ鑑賞ルートには、古代遺跡や礼拝堂を現地の空間そのままに立体展示した「環境展示」、西洋美術の変遷が美術史的に理解できる「系統展示」、時代を超えて古今の画家達の代表的な作品を展示する「テーマ展示」の3つがあります。
中でも、ヴァチカンにある「システィーナ礼拝堂」の天井画および壁画を再現した環境展示「システィーナ・ホール」は、大晦日恒例の歌合戦で人気歌手が熱唱したことでも脚光を浴びました。
大塚国際美術館 基本情報
- 住所:〒772-0053 徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1(鳴門公園内)
- アクセス:JR鳴門線 鳴門駅・JR徳島駅・徳島空港から路線バスで「大塚国際美術館前」バス停下車
関西各方面や岡山から直通の高速バスあり。
四国八十八ヶ所霊場第一番札所 霊山寺
全行程365里(約1,460km)におよぶ四国八十八ヶ所霊場の第一番札所「発願の寺」が「竺和山 一乗院 霊山寺(じくわざん いちじょういん りょうぜんじ)」です。
弘法大師が霊場を開こうと、37日間の修法をされた際の念持仏「釈迦誕生仏像」が、本尊の前に納められたことから、第一番札所とさだめられました。
境内には、600年近い歴史を持ち五智如来が祀られている「多宝塔」や、様々な縁結びにご利益があるとされる「縁結び観音」があり、お遍路さんのみならず、ご利益を求めて多くの人が参拝されます。
その御跡である八十八ヶ所霊場を巡礼することがお遍路です。
遍路修行は常に弘法大師と共にいるということから「同行二人(どうぎょうににん)」と云われ、四国遍路の場合は、その象徴として、金剛杖が弘法大師そのものとされています。
四国八十八ヶ所一番札所 霊山寺 基本情報
- 住所:〒779-0230 徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
- アクセス:JR高徳線 板東駅から徒歩で約10分
藍住町歴史館「藍の館」
「青は藍より出でて藍より青し」ということわざがある様に、藍染めの青い色は「JAPAN BLUE」として世界に知られるほど。
深く鮮やかな日本を代表する色で、サッカー日本代表のユニフォームの「ジャパンブルー」も「藍色」を表現しているといわれています。
徳島県は古くから藍染めや、その元となる藍染料の「蒅(すくも)」づくりが盛んに行われている藍染めの本場です。
現在もその伝統が引き継がれ、徳島で作られた高品質な蒅(すくも)を「阿波藍」と呼びます。
徳島を観光するならば、藍染の本場で自分だけの藍染作品を作ってみませんか?
江戸時代より明治30年代ごろまで、「蒅」の一大産地として栄えた藍住にある「藍住町歴史館 藍の館」では、阿波藍を使った藍染め体験に挑戦できます。
灰汁発酵建てによる染液を使った藍染体験では、ハンカチやハンドタオルなどから、大きいものではシルクストールまで選べ、できあがった藍染作品は当日持ち帰りも可能です。
そのほか「藍の館」には、大藍商であった奥村家の旧屋敷13棟の建物や資料館もあり、当時の贅を尽くした屋敷の様子や、藍染の歴史を知ることができます。
藍住町歴史館 藍の館 基本情報
- 住所:〒771-1212 徳島県板野郡藍住町徳命前須西172
- アクセス:JR徳島駅前から徳島バス(鍛冶屋原線)で「奥野」バス停下車徒歩約10分
徳島自動車道 藍住ICから車で約5分
弁天山(日本一低い自然の山)
日本国内には日本一低い山とされている山が、大阪の天保山や仙台の日和山など、いくつかあります。
しかし、これらはいずれも江戸時代以降に人工で造成した築山なのです。
古来より自然にできた山では、この徳島県にある弁天山が、標高約6.1mで国土地理院認定の日本一標高が低い山とされています。
頂上まですぐに登れるので、子どもからお年寄りまで気軽に登山を楽しむことができ、年間1万人を超える人々が日本一低い山登りを楽しんでいるそうです。
山頂には「開運弁財天」といわれる「市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)」を祀る厳島神社があり、日本一低い山に御鎮座されている事から「これより下が無い出発の頂上」として「出世弁財天」とも呼ばれています。
御守や絵馬、御朱印などとともに、日本一低い山の登山証明書を、すぐそばの弁天山保存会・チーアン(中華そば店)で取り扱っていますので、登山とあわせて立ち寄ってみましょう。
南部・南阿波エリアのおすすめ観光スポット
海陽町海洋自然博物館・マリンジャム
徳島県最南端の島、室戸阿南国定公園に指定されている竹ヶ島の海を楽しむなら「海陽町海洋自然博物館マリンジャム」がおすすめです。
群生するたくさんのサンゴや美しい熱帯魚も見られる「スノーケリング」に、潮風を感じながら美しい小島が浮かぶ景勝地を楽しむ「シーカヤック」から、ゆったりと海上の景色も楽しめる、話題の「SUP(スタンドアップパドルボード)」まで、マリンアクティビティを体験できます。
いずれも、インストラクターが丁寧にレクチャーしてくれるので、初心者の方でも安心して体験できるでしょう。
子ども連れにも人気の「海中観光船ブルーマリン号」は、四国八十八景に選定された宍喰の海やサンゴスポットを、海中展望室から観察できるので、泳ぎが苦手な方も素晴らしい海の世界を堪能できます。
マリンジャム館内の「島のちいさな水族館」では、竹ヶ島周辺で見られるサンゴや世界のクマノミなどを水槽に展示しており、実際に海の生物に触れあえる「タッチングプール」もあります。
海陽町海洋自然博物館・マリンジャム 基本情報
- 住所:〒775-0513 徳島県海部郡海陽町宍喰浦字竹ケ島28-45
- アクセス:阿佐海岸鉄道 宍喰駅から徳島南部バス(甲浦方面)で「竹ケ島」バス停下車
徳島自動車道 徳島ICから国道11号・55号線経由で室戸方面へ約130分
大浜海岸
徳島県南部の海岸線は美しいリアス式の海岸が多いのですが、岩場の間ところどころに波穏やかな砂浜の海岸があります。
日本の渚百選にも選ばれた大浜海岸もそのひとつで、南北約500mの美しい砂浜の海岸は、南国詩情あふれる景勝地としても有名です。
この大浜海岸がある美波町日和佐地区では、10月のスポーツの日の前日、前々日となる土日に日和佐八幡神社秋まつりが開催されます。
祭りのクライマックスを迎える本祭りでは8台のちょうさ(太鼓屋台)が、大浜海岸へ練る「ちょうさお浜出で」や八幡神社へ帰る「ちょうさお入り」が行われ、県内随一かつ最大級の勇壮なお祭りとして大いに賑わいます。
日和佐うみがめ博物館カレッタ
環境の変化が少ない大浜海岸は、アカウミガメの産卵地としても広く知られていています。
「大浜海岸のウミガメおよび産卵地」の名で国の天然記念物にも指定され、毎年5月中旬~8月中旬にかけて産卵のためウミガメが上陸します。
大浜海岸近くにある「日和佐うみがめ博物館カレッタ」は自然との共存を目指すウミガメ専門の博物館です。
0歳~3歳までの子ガメの姿も見られる「子ガメ水槽」や、 珍しいウミガメが泳ぐ「ただよううみがめ館」、悠々と泳ぐウミガメにおやつをあげられる屋外の「大ガメプール」など、たくさんのウミガメと出会えます。
※2023年6月1日から2025年夏頃(予定)まで、施設の全面改修工事に伴い、一時休館しています。
大浜海岸 基本情報
- 住所:〒779-2304 徳島県海部郡美波町日和佐浦370-4
- アクセス:JR牟岐線 日和佐駅から徒歩約15分~20分
阿佐海岸鉄道DMV
徳島県海陽町と高知県東洋町とを結ぶ海岸線を、世界初のDMV(デュアル・モード・ビークル)が走ります。
DMVとは鉄道の線路と一般の道路の両方を走ることができ、鉄道からバスへの乗り換えが不要となる夢の乗り物です。
元々、第三セクター鉄道として開業した阿佐海岸鉄道阿佐東線を、2021年12月25日からDMVでの本格営業運行に切替えました。
鉄道区間だった阿波海南駅から甲浦駅間の前後に一般道区間を接続して、阿波海南文化村から道の駅宍喰温泉や海の駅とろむまで、太平洋の海原を横目に1台のDMVで結びます。
2か所の「モードインターチェンジ」で道路から線路へ、線路から道路へと、乗客を乗せたまま僅か15秒でモードチェンジ!
世界で初めて本格営業運行するDMVの走りを体験できるのは、阿佐海岸鉄道だけです。
轟の滝・轟九十九滝
知られざる清流・海部川の上流に轟轟と水音とどろく滝があります。
「日本の滝百選」のひとつにも選ばれ、落差約58mと四国一を誇る豪快な大滝「轟の滝(本滝)」です。
絶壁にはさまれた奥に、轟音を上げて垂直落下する景観は圧巻で、その名のごとく大地をも震わす様な瀑音は豪壮そのもの!
本滝の上流には、それぞれ風情がある大小さまざまな滝が連続してあり、これらは総称して「轟九十九滝」と呼ばれています。
山全体が滝の回廊の様で本滝から最上部の鍋割の滝までは約1.5kmありますが、遊歩道が整備されているので往復2時間あれば、ゆっくりと散策できます。
祖谷・西あわエリアのおすすめ観光スポット
大歩危小歩危
およそ2億年の時を経て結晶片岩が、吉野川の激流で水蝕されてできた約8kmにわたる大峡谷は、まるで大理石の彫刻がそそりたっているかのようです。
吉野川は水量が豊かで、かつ流れが速く、両岸から急な斜面と岩壁が迫るV字谷の一帯は、古くから通行の難所として知られてきました。
大歩危(おおぼけ)の下流約3kmが小歩危(こぼけ)で、大歩危より規模は小さいものの、小歩危砂岩片岩と称される岩肌の美しさは、大歩危片岩にも勝るとも劣らない魅力をもっています。
大歩危は間近に見える美しい奇岩やV字谷の様子から、日本列島の成り立ちが分かる全国的にも貴重な場所であるとして、2014年に国指定天然記念物に、翌年には国指定の名勝にも指定。
さらに、2018年には小歩危が追加されて、現在の国指定の名勝「大歩危小歩危」となりました。
春は桜、秋には一面の紅葉が見ることができ、スリル満点のラフティングや舟下りを楽しめるなど、アクティビティなども充実しています。
大歩危峡観光遊覧船は約30分で吉野川を往復し、 初夏の新緑から、秋の紅葉、冬には雪化粧した渓谷の風景まで、四季折々に変化する大歩危小歩危の絶景を楽しめます。
大歩危小歩危 基本情報
- 住所:〒779-5451 徳島県三好市山城町西宇阿1520(大歩危峡観光遊覧船)
- アクセス:JR土讃線 大歩危駅から四国交通バスで「大歩危峡」バス停下車すぐ
祖谷のかずら橋
長さ45m・幅2m・水面上14m、平家一族の哀話を秘める秘境「祖谷(いや)」にある「かずら橋」は、歩くとギシギシと揺れてスリル満点です。
周辺の山野で採取した重さ約6tものシラクチカズラを編み連ねており、今でも3年毎に架替えが行われます。
国の重要有形民俗文化財にも指定されて、昔は深山渓谷地帯である祖谷地域の唯一の交通施設でした。
日本三奇橋のひとつに数えられる「祖谷のかずら橋」の成り立ちには諸説あります。
屋島の合戦に敗れ逃れた平家の落人が、追手から逃れるために切り落とせるように作ったとする説や、四国を巡行された弘法大師が困っている村人の為に作ったという説などが有力と伝えられているようです。
今では人気観光スポットとなった「祖谷のかずら橋」は、毎日19:00~21:30のライトアップも幻想的な眺めです。
また、橋の近くにはケーブルカーで行く天空露天風呂があり、日帰り利用もできるのでおすすめです。
祖谷のかずら橋 基本情報
- 住所:〒778-0102 徳島県三好市西祖谷山村善徳162−2
- アクセス: JR土讃線 大歩危駅から四国交通バス(かずら橋 または 久保行)で「かずら橋」バス停下車徒歩約5分
祖谷渓(小便小僧・ひの字渓谷)
西祖谷の山間部、深く切り込んだV字谷の祖谷渓は、上から覗き込めば目も眩むほど遥か下に、エメラルドグリーンの祖谷川が流れています。
秋を迎えると谷底から峰まで全山が紅葉し、祖谷街道を行き交う車やバスの車窓に眺められるでしょう。
祖谷川沿いの断崖には、祖谷街道の開設工事で残った岩が突き出ていますが、中でも一番の難所といわれる七曲の岩の上には「小便小僧」が立っています。
なぜ、こんな断崖の岩の上に?と不思議に思いますが、これは昔、地元の子ども達や道路工事の作業員、通りかかった旅人が、度胸試しをしたという逸話をもとに作られたものです。
1968年に徳島県の彫刻家・河崎良行さんが制作したもので、以来ずっと、この場所で谷間を流れる祖谷川を見下ろし続けているのです。
小便小僧が建つ七曲のほど近くには、大きく湾曲した渓谷があり、その形から「ひの字渓谷」と呼ばれています。
祖谷渓 基本情報
- 住所:〒778-0165 徳島県三好市池田町松尾~西祖谷山村
- アクセス:JR土讃線 大歩危駅から四国交通バス(かずら橋夢舞台行)で「祖谷温泉前」バス停下車徒歩約5分(小便小僧)
同じく四国交通バス(かずら橋夢舞台行)で「国ヶ滝」バス停下車(ひの字渓谷)
剣山
標高1,955m、日本百名山のひとつ剣山(つるぎさん)は、愛媛県の石鎚山(いしずちさん)に次ぐ西日本第2の高峰で、山岳信仰の山として栄えた霊峰です。
山頂付近には「平家の馬場」と呼ばれる草原が広がり、360°視界が開けいるので、晴れて空気の澄んだ日には阿讃山脈や石鎚山、遠くは本州の山々をも望むことができます。
登山口にあたる見ノ越から、登山道中央付近の西島駅までは登山リフト(冬季~4月中旬は運休)が設置されているので、日本百名山の中でも非常に登りやすい山であることが特徴です。
剣山系一帯は、1964年に「剣山国定公園」に指定され、、希少植物のキレンゲキョウマをはじめとする高山植物も見られるなど、日本における生態系の宝庫とされています。
剣山 基本情報
- 住所:〒778-0201 徳島県三好市東祖谷菅生~美馬市木屋平
- アクセス:徳島自動車道 美馬ICから車で約90分、登山シーズンには周辺主要駅から「ぐるっと剣山登山バス」も運行されます。
JR土讃線 大歩危駅から四国交通バス(久保行)乗車、「久保」バス停で三好市営バスへ乗換 「剣山」バス停下車
脇町(うだつの町並み)
江戸時代より脇城の城下町として成立した南町通りは主要街道が交差する要所でした。
吉野川の水運にも適した立地から藍染めの藍や絹の原料となる繭の積出し港として栄え、最盛期には百を超える藍商人たちが栄華を極めます。
通りに連なる町家には、豪商たちが家運の隆盛を反映して立派な「うだつ」が建てられ、隣家の屋根との見切りや防火といった本来の役割以上に、富や地位を顕示する象徴ともなりました。
「うだつ」を作るには莫大な費用がかかることから、その町家の「うだつ」を見れば、裕福な豪商かそうでないかが一目瞭然だったという訳です。
このことから「出世できない。身分がぱっとしない。」事の喩えに「うだつがあがらない」と言われるようになりました。
脇町には現在も、明治時代頃の町家を中心に、江戸中期~昭和初期の85棟の伝統的建造物が建ち並び「うだつ」がならぶ町並みがそのまま残されています。
なかでもひときわ立派なのが藍商人だった吉田直兵衛の屋敷「藍商佐直 吉田家住宅」で、約600坪にも及ぶ敷地面積から、当時脇町で一、二を争う豪商であったことがわかるでしょう。
風雅な格子戸や白壁の土蔵といった近世~近代の景観が、当時の豪商たちの隆盛を物語るかのようで「うだつの町並み」は1988年に全国で28番目の国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されました。
周辺には3棟の古民家をリノベーションした「美馬市観光交流センター」や、吉田家住宅の藍蔵として使用されていた建物を再活用した「道の駅 藍ランドうだつ」などもあり、地区全体で古き佳き日本の雰囲気を感じられます。
また、夕暮れから夜にかけての灯篭が照らすやさしい景色は情緒と風情に溢れ、実に幻想的です。
隣家への延焼をおさえるために、建物の二階部分に設けられた防火壁で、文政の頃の大火以降にうだつを設けることが増えました。
藍よしのがわトロッコ
「四国三郎」の異名を持ち、四国山地を横切る吉野川に沿って走る徳島線には「よしの川ブルーライン」の愛称が付けられています。
「藍よしのがわトロッコ」は、その吉野川が育んだ「阿波藍」をテーマに、藍で富を築いた藍商人により花開いた阿波おどりをはじめとする徳島の文化や沿線の歴史、そして地元の食を吉野川に吹き抜ける風とともに体感できる「よしの川ブルーライン」の観光列車です。
徳島を出発し途中の石井駅より、いよいよトロッコ車輛に乗車(徳島=石井間は普通車に乗車)。
地元の歴史や文化紹介のガイドに耳を傾けながら、田園風景や吉野川の景色を堪能します。
終点の阿波池田駅からは、トロッコの到着に合わせたまちあるきガイドツアー「池田の歴史と大地のつながりを知るツアー」も用意され、空きがあれば当日でも参加できる場合があります。
また、「藍よしのがわトロッコ」の運行を機に、駅弁がなかった徳島県に駅弁が復活!
このトロッコでしか購入できない「阿波尾鶏トロッコ駅弁」は、徳島のブランド地鶏「阿波尾鶏」の程よい歯ごたえとコクを感じられる駅弁です。
一緒に添えられた、こちらも徳島名産のすだちで、後味もさっぱりといただける、と運行開始当初より大人気。(駅弁は徳島発の下り便「さとめぐみの風」車内限定で要予約)
車内販売ではオリジナルグッズの他、沿線にちなんだ徳島ならではの飲み物やスイーツも販売しているので、吉野川のめぐみを五感で味わってみては?
徳島へのアクセス
徳島県の位置と行き方(アクセス)についておさらいしましょう。
四国4県のうち、東に位置する徳島県は、本州にも近く、淡路島を経由して兵庫県の明石とも橋で結ばれています。
【航空機利用】
徳島県の空の玄関は愛称を「徳島阿波おどり空港」といい、ここでも徳島観光の目玉をアピールしています!
開港50周年を迎えた翌年の2018年に国際線にも対応した新ターミナルビルが部分供用開始され、3階には飛行機を間近に眺められる展望ホールも出来ました。
2024年4月現在は、下記の路線が就航しています。
■福岡から
JAL
空港から市内のJR徳島駅前までは、航空便の到着便に接続してリムジンバスが運行されています。
また、鳴門方面へはJR鳴門駅・鳴門公園、そしてあの大塚国際美術館方面へも路線バスがあります。
【高速バス利用】
大鳴門橋・淡路島および明石海峡大橋を経由して本州の兵庫県と高速道路で結ばれているため、関西方面とは高速バスが高頻度で運行されています。
また、四国内の各都市および中国地方とも多数の路線が運行されており、利便性が高いのが特徴です。
東京や新宿、名古屋など本州各地の主要駅からJRのドリーム号、徳島バスのEddy(渦潮)号をはじめ、各種夜行高速バスも運行されています。
【鉄道利用】
JR徳島駅を中心に、香川県の高松駅とを結ぶ高徳線、徳島県内を横断する徳島線、徳島県の南部に延びる牟岐(むぎ)線、鳴門方面へは鳴門線の4つの路線があります。
高松からは特急「うずしお」で約1時間~1時間20分、岡山からは瀬戸大橋を経由して約2時間、阿波池田方面へは特急「剣山」で1時間20分前後です
阿波池田駅は香川県と高知県とを結ぶ土讃線に乗り換えでき、観光名所の大歩危・小歩危にもアクセス可能です。
なお、徳島県内には私鉄および電車はありません。
JR四国 基本情報
【レンタカーで四国周遊】
四国は観光スポットが各地に散らばっていますが、高速道路が縦横に整備され、隣県との往復もしやすいのが特徴。
3つのルートで本州ともアクセスしやすいことから、レンタカーで周遊するのもおすすめです。
また室戸岬など徳島から高知方面へは、甲浦から先に鉄道がないため、レンタカーがあると移動が便利でしょう。
まとめ
徳島の定番のスポット「鳴門の渦潮」や「祖谷のかずら橋」、「八十八か所巡礼など」など日本の風情あふれる定番観光スポットから、一躍注目の的となった新スポットまで徳島県のおすすめ観光地を紹介しました!
HISでは今回紹介した観光スポット以外にも、徳島観光の旅行プラン・ツアーも豊富にご用意しています!!
是非希望に合う旅行スタイルを探してみてくださいね!
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