歴史ある名所から、山と海の自然を満喫できる人気スポットまで、数多くの魅力がある四国地方。
人気の温泉地から秘湯と言われる温泉まで、多彩な四国地方の「温泉地」をご紹介します!
泉質や効能もまとめてみたので、四国への温泉旅行を計画する際のに参考にしてみてください!
目次
愛媛県の温泉♨
道後温泉
3000年と言われる歴史を誇る道後(どうご)温泉は、兵庫の有馬温泉、和歌山の白浜温泉と並ぶ日本三古湯の一つといわれています。「日本書紀」や「源氏物語」などさまざまな文献にも登場し、古くから人々に親しまれてきました。
泉質はアルカリ性単純温泉で、肌に優しいなめらかなお湯で刺激が少ないのが特徴。
湯治や美容効果が高いとして知られています。
また、道後温泉が人気の理由は泉質だけでなく、温泉街の散策も楽しめる点!
道後温泉本館から伊予鉄道の「道後温泉駅」を結ぶL字型のアーケード「ハイカラ通り」では名物の坊ちゃん団子や愛媛の特産品などを堪能できます。
道後温泉本館
道後温泉のシンボルでもある「道後温泉本館」。1894年に改築した公衆浴場で、1994年には国の重要文化財に指定されました。
現在も現役の公衆浴場として営業しており、「入浴できる文化財」として多くの人に利用されています。
外観は歴史を感じさせる趣と威厳のある佇まいで、まるでそこだけタイムスリップしたような雰囲気。
建物内の1階には「神の湯」「霊(たま)の湯」の2つの浴場があります。
神の湯は広々とした空間で、壁に愛媛県の伝統工芸品である砥部焼の陶板が飾られているのが特徴。
一方、霊の湯は以前は皇室や政府要人のための浴場として使用されており、大理石を使用した壁など高級感が漂います。
2階には大広間の休憩室、3階には個室の休憩室があり、入浴コースによって使用できる休憩室も異なっています。
入浴だけのコースもありますが、せっかくなら湯上りにのんびりと休憩するのがおすすめです。
※道後温泉本館は保存修理工事完了に先立ち、全館営業再開に向けた準備のため、令和6年6月18日(火曜日)から7月10日(水曜日)まで臨時休館になります。
※令和6年7月11日(木曜日)より全館営業再開です。
湯ノ浦温泉
四国で最初に環境省から「国民保養温泉地」に指定された瀬戸内海に面した温泉地。周辺には海水浴を楽しめる桜井海岸やキャンプ場などファミリーで楽しめるスポットもあり、夏はとくに賑わいます。
また、瀬戸内海に面しているだけあって、タイ、カレイをはじめとする新鮮な魚介料理を堪能できる食事処が周辺にあるのも人気の理由のひとつ。
弱アルカリ性冷鉱泉の泉質は神経痛、疲労回復、冷え性などに効果があるとされています。
温泉郷の入り口に位置する道の駅 今治 湯ノ浦温泉には源泉があり、それを象徴するように湯けむりを噴き上げるモニュメントや、100円/95ℓでお湯を購入できる温泉スタンドもあります。
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香川県の温泉♨
こんぴら温泉郷
「こんぴらさん」で知られる金刀比羅宮。お土産店やうどん屋、宿が軒を連ねる表参道から御本宮に続く785段の石段が有名で、その石段を登り切った際には御本宮の前の展望台から、瀬戸大橋や讃岐平野を望む絶景が見られます。
また、こんぴらさんの麓には、現存する日本最古の芝居小屋『旧金毘羅大芝居』(金丸座)があり、春には「四国こんぴら歌舞伎大芝居」が開催されます。
こんぴら温泉郷は金刀比羅宮の門前町周辺に湧く温泉で、老舗から新しい宿まで大小さまざまな宿が建ち並んでいます。
お風呂の種類が豊富な宿や展望風呂を設えている宿など、趣向を凝らした宿が多いのも特徴です。
こんぴら温泉郷の泉質は3種類あり、炭酸水素塩泉と単純弱放射能冷鉱泉とナトリウム塩化物泉で、効能は神経痛、筋肉痛、きりきず、肌の乾燥など。
※宿によって引いている泉質は異なっています。
塩江温泉
約1300年前、奈良時代に発見され、その後空海が湯治場として伝えた言われる塩江(しおのえ)温泉郷。香川県と徳島県の県境にある讃岐山脈の麓に位置し、自然豊かで長閑な雰囲気に包まれ「高松の奥座敷」として親しまれています。
山間の静寂に包まれた温泉郷は四季折々の自然を感じられ、6月頃には温泉郷の中心を流れる清流・香東川周辺に蛍が舞う幻想的な光景が見られることも。
春の新緑や秋の紅葉など、温泉とともに四季の移ろいを感じることができる癒しの場所です。
泉質は弱アルカリ性冷鉱泉で、神経痛・肩こり・疲労回復・冷え性などに効果があります。
塩江温泉 基本情報
- 住所:〒761-1612 香川県高松市塩江町安原上東390-9(塩江温泉観光協会)
- アクセス:JR高松駅から国道193号経由、車で約50分
小豆島温泉
オリーブや『二十四の瞳』の舞台で知られる瀬戸内海に浮かぶ小豆島。島内には「オリーブ公園」や「エンジェルロード」、「寒霞渓(かんかけい)」など、フォトジェニックなスポットもたくさんあることで人気の観光地。
その小豆島にも温泉が湧き、瀬戸内海に沈む夕日を眺めながら温泉に浸れる宿や、新鮮な海の幸を存分に楽しめる宿など島内の各地に多彩な温泉宿が揃っています。
小豆島オリーブ公園内にある日帰り温泉施設「サン・オリーブ温泉」では露天風呂のほかにハーブ浴などリラックス効果の高い温泉もありおすすめ。
泉質は、塩化物泉で、切り傷・筋肉痛・神経痛・冷え性・ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)などに効果があります。
小豆島温泉 基本情報
- 住所:〒761-4434 香川県小豆郡小豆島町西村甲1941-1(サン・オリーブ温泉)
- アクセス:JR「高松駅」から徒歩約10分で高松港、高松港からフェリーで約60分。土庄港から路線バス「オリーブ公園口」まで約30分。
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徳島県の温泉♨
大歩危祖谷温泉郷
日本三大秘境「祖谷(いや)」や、吉野川の激流によって浸食された峡谷「大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)」の山里にある温泉郷。四季折々の雄大な自然の景勝を存分に堪能でき、山間にある秘湯の温泉として人気。
祖谷では谷底までケーブルカーで行く露天風呂が名物で、目の前に流れる急流を眺めながら温泉に入れる宿があります。
また、近くに日本三大奇橋の一つの「祖谷のかずら橋」や、祖谷渓の「ひの字渓谷」があるなど観光も一緒に楽しめるのも人気の理由です。
泉質は、硫黄泉やアルカリ性単純泉などで、筋肉痛・腰痛・神経痛・冷え性などに効果があります。(※宿により泉質・効能に違いがあります。)
さらに、大歩危祖谷温泉郷の温泉は美肌効果があり、肌がすべすべになると言われています。
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高知県の温泉♨
あしずり温泉
四国最南端の足摺岬(あしずりみさき)周辺にあり、眼下に太平洋が広がる温泉地。弘法大師が金剛福寺を建立した際に、湯に浸かって疲れを癒したことが始まりと言われ、その後も疲労回復や傷の治療で多くの人に利用されています。
オーシャンビューの宿が多いのが特徴で、土佐の雄大な自然・絶景を楽しみながら、ゆっくりとした時間を過ごせるのも魅力のひとつ。
泉質は単純弱放射能冷鉱泉で、ラドンを多く含んでおり、神経痛、関節痛、冷え性に効果があります。
あしずり温泉 基本情報
- 住所:〒787-0315 高知県土佐清水市足摺岬
- アクセス:中村駅からバスで約1時間40分、「足摺国際ホテル前」下車
※下車するバス停は利用する宿によって異なります。
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最後に
四国の温泉情報はいかがでしたか?
観光やグルメも楽しめる温泉地が豊富な四国。
今回紹介したスポット以外にもおすすめの温泉地はまだまだあります。
ぜひ四国に足を運んで、温泉で癒されてくださいね!
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