強力な縁結びスポットとしても知られる「出雲大社」や夕日の絶景スポット「宍道湖」、世界遺産「石見銀山」など人気観光地が点在している島根県。
さらに美肌の湯「玉造温泉」、風情漂う津和野など女子旅におすすめのスポットや、雄大な自然のパワーあふれる隠岐の島など見どころが満載!
島根県の王道から、隠れた名所まで魅力ある観光スポットをご紹介していきます。
松江市・安来市周辺エリア
宍道湖
「夕日の絶景スポット」として知られる宍道湖(しんじこ)は、季節や時間帯によって表情がさまざまに変わり、「日本百景」に選ばれるほどの美しい湖。国内で7番目に広い面積を持ち、その一部がラムサール条約に登録されています。
また、西日本有数の水鳥の渡来地でもあり、毎年約240種類以上の鳥が確認されています。
淡水と海水が入り混じった汽水湖で、宍道湖で獲れるしじみはカルシウムやミネラルが多く含まれているとして人気です。
松江城
松江城は日本に現存する12天守のうちの1つで、2015年に天守は国宝に指定されています。明治時代には「廃城令」により、ほとんどのお城が壊されていく中、当時売却予定だった松江城を地元の豪農家である勝部本右衛門(かつべもとうえもん)父子と旧藩士(きゅうはんし)である高木権八らが自らの財産をはたき天守を買い戻し、松江城を守ったと言われています。
現存天守の中でお城の広さは全国で2位、高さは3位と広大な敷地面積を持っています。
- 住所:〒690-0887 島根県松江市殿町1-5
- アクセス:JR松江駅からレイクラインバスで約10分、国宝松江城・県庁前下車。徒歩約5分。
日本庭園 由志園
由志園(ゆうしえん)とは中海の大根島にあり、牡丹の花で知られる美しい日本庭園です。池を中心にして園路を張り巡らせた池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)で、約1万坪の広大な敷地の中に四季折々の花が咲き誇ります。
由志園の代名詞とも言える牡丹は一年中見ることができますが、牡丹を絨毯のように敷き詰めた牡丹苑路や、約3万輪の牡丹の花が池を覆い尽くす池泉牡丹はゴールデンウィーク期間にしか見られない特別なイベントで、圧巻の光景が見られます。
ほかにも秋の紅葉など四季の美しさを体感できます。
玉造温泉
玉造温泉(たまつくりおんせん)は島根県随一の歴史を持つ温泉で、山陰・山陽地方を代表する温泉地の1つです。美肌の温泉としても知られており、「硫酸塩」や「塩化物泉」の成分が肌のハリの強化、保湿効果を高めると言われています。
温泉街を流れる玉湯川沿いには美肌や縁結びに関連したお土産店やカフェなどもあり、温泉以外に散策を楽しめるのも人気のポイント。
また日帰り利用ができる温泉が多くあるので、温泉をハシゴして湯めぐりするのも玉造温泉の楽しみ方の1つです。
- 住所:〒699-0201 松江市玉湯町玉造255番地((一社)松江観光協会 玉造温泉支部)
- アクセス:JR松江駅から玉造温泉駅まで車で約30分
島根県立美術館
宍道湖畔に建つ島根県立美術館は、水との調和をテーマにした美術館です。「日本の夕陽百選」にも選ばれ、宍道湖の夕日をゆっくりと観賞できるよう3月から9月は日没後30分まで開館しています。
約3,000点の浮世絵を所蔵し、館内の「北斎展示室」は常時約40点の北斎の木版画と肉筆画が鑑賞できる特別な場所となっています。
- 住所:〒690-0049 島根県松江市袖師町1-5
- アクセス:JR松江駅から徒歩約15分、または松江市営バス「南循環線内回り」で6分。 県立美術館前バス停下車。
松江堀川遊覽船
松江城を囲うお堀を中心に3つのエリアを遊覧する「ぐるっと松江 堀川めぐり」。武家屋敷など風情ある景色が見られる歴史区、現在の市街地周辺をめぐる市街地区、水辺の鳥や豊かな自然景観が見られる自然区の3エリアを、約50分かけてめぐる船の旅。
堀川遊覧船ではスリル満点の低い橋をくぐったり、船頭さんの案内も見逃せない名物。
また、季節限定の遊覧船もあり、中でも12月上旬~3月末の冬季に運航するこたつ船は冬の風物詩として人気です。
暖かなこたつに包まれながら風情ある街並みを眺められるのは至福の時です。
- 住所:〒690-0876 島根県松江市黒田町507-1(乗船場:松江堀川ふれあい広場)
- アクセス:JR松江駅から車で約10分。またはJR松江駅からレイクラインバスで約20分、堀川遊覧船乗場バス停下車。
松江フォーゲルパーク
のどかな丘陵地にある花と鳥のテーマパーク。国内最大級の花の温室をはじめ、4つの温室がありますが、屋根付きの回廊でそれぞれが繋がっているので雨でも楽しめます。
約8,000㎡もある花の温室では満開のベゴニアなど約1万株の花が一年中咲き誇り、フォトジェニックなスポットとしても人気。
水鳥温室や熱帯鳥温室など園内各所で約90種類の鳥類とふれあうことができ、熱帯鳥温室ではかわいいペンギンのお散歩やハシビロコウは必見!
また、水鳥温室ではトキやハクチョウなど水辺で暮らす鳥たちを間近で見ることができます。
ほかにも餌やり体験やショーイベントもあり、大人から子供まで存分に楽しめます。
八重垣神社
日本神話に登場する素盞嗚尊/須佐之男命(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治し、稲田姫の命(イナタヒメノミコト)を救った場所と伝えられ、縁結びの神社として知られています。本殿の奥にある「鏡の池」は縁結び占いで人気。
占い用紙を池に浮かべ、その上にそっと硬貨を乗せます。
早く沈めば縁が早く、遅く沈めば縁が遠いと言われており、訪れた人の多くが縁結び占いを行っています。
足立美術館
「庭園日本一」と称される足立美術館は、米国専門誌「数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングで2003年から連続1位に選出されています。世界的に評価されている背景には、365日行き届いた清掃や、専属の庭師による管理など徹底的なおもてなしの姿勢があります。
背景の山々を借景として庭園に取り込むことにより、四季折々の美しさがよりいっそう際立ちます。
同館は横山大観をはじめとする日本画や北大路魯山人(きたおおじろさんじん)の陶芸を中心に約2,000点を所蔵し、順次公開しています。
- 住所:〒692‐0064 島根県安来市古川町320
- アクセス:山陰自動車道 安来ICより車で約10分、またはJR安来駅より無料シャトルバスで約20分
出雲市・雲南市周辺エリア
出雲大社
大国主大神様(おおくにぬしのおおかみ)を祀っており、縁結びの神社として知られる「出雲大社」。日本最古の神社建築様式”大社造”のご本殿は高さ24mもあり、国宝に指定されています。
また、神楽殿の正面には長さ約13m、重さ5.2tにも及ぶ大注連縄(おおしめなわ)があり、出雲大社を象徴する景観の一つになっています。
一年に一度、神在月(旧暦10月)の頃には日本全国の神々が出雲の国に集まると言われ、集まった神々が「神議り(かみはかり)」というが男女の縁をはじめ、仕事の縁やお金の縁を決める会議が開かれると言い伝えられています。
なお、出雲では神在月と言われますが、他の地域では神が不在になることから神無月と言います。
稲佐の浜(いなさのはま)
稲佐の浜は神在月に全国からお集りになった神々をお迎えする神聖な浜で、神話の舞台にもなっており、パワースポットとしても有名です。特徴的なのが、ひときわ目立つ大きな岩にある「弁天島」で、豊玉毘古命(とよたまひこのみこと)が祀られています。
以前は海の中にありましたが、近年砂浜が広がったことにより歩いて渡れるようになりました。
弁天島の背景に夕日が沈む景観が美しく、日本遺産「日が沈む聖地出雲」のシンボルとなっています。
須佐神社
須佐能袁命(スサノオノミコト)の御魂が祀られている神社で、家内安全、良縁などにご利益があるとされ、パワースポットとしても知られています。ご本殿は出雲大社と同じ”大社造”で、島根県指定文化財に指定されています。
パワースポットと言われる由縁の一つにご本殿の裏手に樹齢約1300年と言われる大杉があります。
直接触れることはできませんが、傍に立つだけでもご利益がありそうで、良縁を願う人が多く訪れます。
▶詳細はこちら「須佐神社の御遷宮」(外部サイト)
島根ワイナリー
島根ワイナリーでは国内外の数々のコンクールで受賞したワインを製造。ぶどうの生産に適した冷涼な地域の奥出雲町にある自社農園で栽培されたぶどうを使用し、こだわりの島根ワインを醸造しています。
ワイナリー内のワイン醸造館では発酵・熟成・ろ過・瓶熟成のワイン製造の一連の行程が行われており、無料見学も可能です。
また、旬のワインの無料試飲を行っており、自分のお気に入りワインを購入できる「試飲即売館バッカス」ではワインだけでなくぶどうジュースの試飲もあります。
出雲大社から車で約5分という立地なので、参拝後のお土産探しにもぴったりです。
- 住所:〒699-0733 島根県出雲市大社町菱根264-2
- アクセス:JR出雲市駅から車で約15分、または出雲大社から車で約5分
大田市・浜田市周辺エリア
世界遺産 石見銀山
石見銀山は2007年に鉱山遺跡としてアジアで初の世界遺産に登録されました。銀の採掘には通常多くの木が伐採されますが、石見銀山では山や森林を伐採せずに環境に配慮された方法で採掘されていたことが世界遺産登録の重要なポイントとなりました。
石見銀山は銀の採掘が行われた銀山エリアと、採掘で栄えた周辺の町並みが今も残る歴史的な大森エリアからなります。
銀山の銀を採掘した坑道のことを間歩(まぶ)と言い、中でも「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」は1715年に掘られた坑道で約600mあります。
現在もその一部が公開され、ノミで掘った内部の見学ができ、当時の様子をうかがい知ることができます。
周辺には石見銀山世界遺産センターがあり、映像や模型の展示で石見銀山について詳しく解説されています。
三瓶山
三瓶山(さんべさん)とは島根中央に位置する6つの峰が連なる山で、その地形を活かしたさまざまなアクティビティを楽しむことができます。
レベルに合わせた登山コースがあり、初心者でも登りやすくなっており、山頂からは日本海、中国地方の山々、大山(だいせん)など大パノラマを見渡すことができます。
(※天候により見えない場合もあります。)
登山の他、温泉やキャンプ、サイクリングなど自然を堪能できるアクティビティが充実しています。
仁摩サンドミュージアム
ガラス張りの6基のピラミッド型が並ぶ特徴的な外観の仁摩(にま)サンドミュージアム。1tの砂が一年間かけて時を刻む世界一大きな砂時計「砂暦」があることで知られる砂の博物館です。
例年大みそかの深夜にはライトアップされた一年計砂時計「砂暦」を回転させる「時の祭典」が行われています。
館内には世界の砂の標本や、砂の魅力などについても展示があり、顕微鏡を使って砂の違いについて学ぶこともできます。
また、砂絵やオリジナルの砂時計を作れるワークショップ、ガラス工芸体験なども行われており、女子旅や家族旅行にも思い出作りのおすすめスポットです。
- 住所:〒699-2305 島根県大田市仁摩町天河内975
- アクセス:山陰自動車道 仁摩・石見銀山ICから車で約3分
しまね海洋館アクアス
島根県立石見海浜公園内にあり、中国・四国地方最大級の水族館。口からバブルリングを出す神秘的で愛くるしいシロイルカが飼育されていることで有名で、そのパフォーマンスは特に人気!
シロイルカがいる水族館は日本で4か所しかなく、そのうちの1か所がしまね海洋館アクアスです。
島根の神話に基づいてメジロザメやシュモクザメなどが悠々と泳いでいる神話の海ゾーン・海底トンネルも見応え十分。
ほかにもペンギン館や世界の海ゾーンなどさまざまな海の生き物が飼育され、癒しの空間が広がっています。
津和野町周辺エリア
津和野・殿町通り
津和野は山陰の小京都と呼ばれ、江戸時代に城下町として栄えました。町の中心には藩校養老館跡(はんこうようろうかんあと)や郡庁跡(ぐんちょうあと)、太鼓谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)など歴史ある建物が集中しています。
中でも津和野観光で外せないメインストリート「殿町通り」は、掘割(水路)に色鮮やかな錦鯉が泳ぐ風情ある景観が見られ、散策におすすめのエリア。
特に6月頃は紫色の菖蒲の花と、白壁、掘割の美しいコントラストが見られます。
また、津和野のもう一つの魅力は和の風情を感じながら、西洋ゴシック建築の津和野カトリック教会など洋の文化にも触れられるところです。
- 住所:〒699-5605 島根県鹿足郡津和野町後田(殿町通り)
- アクセス:JR津和野駅から徒歩約10分
太皷谷稲成神社
参道にある263段の石段と約1,000本の朱塗りの鳥居をくぐり抜けた先にある太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)。
日本五大稲荷のうちの一つで、願望成就、商売繁盛の神様として知られ、多くの参拝者が訪れます。
参拝の作法として、境内にある4か所の参拝所を参拝し、それぞれにろうそくとお揚げをお供えするのが習わしとなっています。
隠岐諸島
ユネスコ世界ジオパークに認定されている隠岐諸島(おきしょとう)。
4つの有人島は島前(どうぜん)【西ノ島町、海士町、知夫村】、島後(どうご)【隠岐の島町】のエリアに分かれ、それぞれ雄大な自然に恵まれています。
国賀海岸【西ノ島町】
隠岐諸島の西ノ島にある景勝地。約13kmにわたって約200mもの高さの断崖絶壁(海食崖)が続く海岸です。
切り立った崖「摩天崖」や、海にせり出したアーチ状の巨岩がまるで架け橋になっているような「通天橋(つうてんきょう)」など、自然の造形美が見られます。
- 住所:〒684-0211 島根県隠岐郡西ノ島町浦郷(国賀海岸展望台)
- アクセス:別府港から車で約20分、または電動アシスト自転車で約40分
摩天崖【西ノ島町】
摩天崖(まてんがい)は波で浸食された海抜約250mの絶壁で、日本有数の高さを誇ります。崖の上の周辺一帯は牧草地になっており、放牧された牛や馬の姿が見られることも。
広大な草原の向こうには日本海が臨め、雄大な自然を体感できます。
国賀海岸から摩天崖まで高低差約250m、距離約2.3kmの遊歩道(摩天崖遊歩道)が整備され、その途中には摩天崖や通天橋を一望できる絶景スポットにもなっています。
- 住所:〒684-0211 島根県隠岐郡西ノ島町浦郷(魔天崖展望台駐車場)
- アクセス:別府港から車で約25分、または電動アシスト自転車で約60分
ローソク島【隠岐の島町】
隠岐エリアでも人気の夕日スポット。
島後(隠岐の島町)の北西の沖合に浮かぶ小島に高さ約20mの奇岩が立ち、その先端に夕日が重なる瞬間はまるでろうそくに炎が灯ったような光景が見られます。
ただし、その光景が見られるのは夕暮れの時刻に合わせて出航するローソク島遊覧船からのみで、晴れて、波が穏やかな日だけの奇跡の絶景です。
※天候、季節、海上の状態により、必ず見られるものではありません。
- 住所:日本、〒685-0301 島根県隠岐郡隠岐の島町北方2003(遊覧船出航場所:福浦岸壁)
- アクセス:西郷港から車で約30分
▼他にもあります!隠岐諸島への旅行はこちら
終わりに
島根県の魅力は伝わりましたでしょうか?
日本の中でも屈指のパワースポットが集まる島根県。
パワースポット巡りをはじめ、雄大な自然の絶景や温泉、グルメなどさまざまな楽しみ方ができます。
島根県にぜひ、リフレッシュの旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
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