ひとえに兵庫県といっても、人気の港町「神戸」や完成当時世界最長を誇った「明石海峡大橋」、「甲子園球場」に「宝塚歌劇団」などの瀬戸内海沿岸だけはありません。
歴史ある温泉地の「有馬温泉(ありまおんせん)」をはじめ、世界文化遺産認定の国宝「姫路城」や日本100名城に選ばれた「竹田城跡」も兵庫県です。
風情ある「城崎温泉」や、コウノトリの故郷「但馬」といった日本海側まで、実に多くの人気観光地が点在しています。
この記事では人気の港町「神戸」や「明石」のある瀬戸内海側から、風光明媚な日本海側まで広がる兵庫県の、定番観光スポットから隠れた名所まで、魅力ある観光地をご紹介していきましょう。
阪神・山陽エリア(神戸・摂津・播磨)のおすすめ観光スポット
大阪府と接する地域から、瀬戸内海沿岸に沿って広がる阪神・山陽エリア。県庁所在地であり国際港湾都市「神戸市」を筆頭に、大阪国際空港に離着陸する航空機を間近に見られる「伊丹スカイパーク」や「尼崎城」など、大阪府だと思われがちながら地域から、日本三大佛の一つに数えられることもある「兵庫大仏」のある兵庫、世界文化遺産「姫路城」のお膝元まで、兵庫県を代表する観光スポットから巡っていきましょう。
メリケンパーク
元町駅から徒歩10分~15分ほどにある、明治時代に造られたメリケン波止場と、大正時代に建設された中突堤を埋め立ててできた港湾公園です。
神戸港のランドマークとして有名な、高さ108mの「神戸ポートタワー」や「神戸海洋博物館」など、観光スポットがいくつもあります。
「神戸ポートタワー」の展望台からは神戸の街並みや港の風景、六甲山を一望することができ、夜景や夜のライトアップもおすすめです。
メリケンパークには2017年に神戸開港150年を記念して設置された「BE KOBEモニュメント」や「神戸港震災メモリアルパーク」など神戸を象徴するスポットもあります。
爽やかな潮風を感じながら散策やクルージングも楽しめ、隣接するハーバーランドとともに、港町・神戸の観光において欠かせない定番スポットと言えるでしょう。
※メリケンとは、波止場開設当時「アメリカ」を指す言葉として用いられていました。
メリケンパーク 基本情報
- 住所:〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町2-2
- アクセス:JR神戸線・阪神本線 元町駅から徒歩10分、 神戸市営地下鉄海岸線 みなと元町駅から徒歩8分
南京町
南京町(なんきんまち)は、神戸の元町にある中華街のことで、横浜の中華街・長崎の新地中華街とともに「日本三大中華街」の一つです。
西日本エリア最大の中華街で、中華料理店など多彩な店舗が軒を連ねています。
そのはじまりは明治元年頃。
神戸港の開港とともに、多くの中国人が外国人居留地の西側に隣接する場所に移住し、飲食店や卸業を始めたことに由来します。
今では神戸の人気観光スポットの一つとなり、有名な「老祥記の豚まん」や焼き小籠包といった点心のお店や、テイクアウトができる中華料理のお店も多く、観光だけでなくグルメを楽しむのにぴったりです。
例年、旧暦のお正月を祝う「春節祭」(1月中旬~2月中旬の旧暦元日を含む数日間)や、1996年から始まった12月に開催されるイルミネーションイベント「ランターンフェア」など、あづまやのある「南京町広場」を中心に様々なイベントも開催され、異国情緒溢れる街並みは歩いているだけでもワクワクしてくるでしょう。
南京町 基本情報
- 住所:〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通1-3-18(組合事務局)
- アクセス:JR神戸線・阪神電鉄 元町駅から徒歩5分、
神戸市営地下鉄海岸線 旧居留地・大丸前駅から徒歩2分
六甲山
最高峰は標高931mの神戸を代表する山として、神戸の人々から愛されている「六甲山」。
標高737.5mの「天覧台」からは、明石海峡から大阪平野、空気が澄んだ時期には関西国際空港まで広がる大パノラマの眺望を一望できます。
特に夜景は「日本新三大夜景都市」に選ばれたこともあるほどで、「日本夜景遺産」にも選定されています。
素晴らしい眺望に加えて、さわやかな空気が味わえ、自然を生かしたアスレチック(六甲山アスレチックパークGREENIA)、レストランやカフェもあるので、神戸の自然・山の観光を楽しむのにぴったり。
春~夏は登山やハイキング、冬にはスキーやスノーボードなども楽しめます。
神戸の都心三宮からも近く、六甲山上へのアクセスは路線バスと「六甲ケーブル」が便利です。
また「六甲有馬ロープウェー」を利用すれば、有馬温泉(ありまおんせん)はすぐそこ!
2020年にリニューアルした新ゴンドラの大きなガラス面からは六甲山の空中散歩を楽しめ、天下の名湯で疲れを癒すのもいいものです。
「六甲摩耶スカイシャトルバス」を利用すると、六甲山系のもう一つの名峰「摩耶山(まやさん)」を訪れることもできます。
六甲山 基本情報
- 住所:〒657-0101 兵庫県神戸市灘区六甲山町一ヶ谷1-32(六甲山上駅)
- アクセス:阪急神戸線 六甲駅から市バスで約15分、JR神戸線 六甲道駅からは約20分、阪神本線 御影駅からは約30分
いづれも「六甲ケーブル下駅」バス停下車、六甲山上駅まで六甲ケーブルで約10分
【自然体感展望台 六甲枝垂れ】
六甲山上に立つ1本の大樹のような目を引く出で立ち、眺望とアート、そして六甲山の自然が融合した展望台、それが「自然体感展望台 六甲枝垂れ(ロッコウシダレ)」です。
六甲枝垂れは六甲山上で最も標高の高い(※六甲山観光株式会社調べ)展望台で、最大標高は888m。
包まれるような優しい「ヒノキの香り」と、ちりばめられた「枝葉」というフレーム越しに太陽の光を感じられる展望台は、見る角度や時間によって異なる表情が楽しめ、外からと中からとでも、また違った顔を見せてくれます。
アート展示の「シダレミュージアム」は大人から子どもまで、見て・聴いて・触って楽しめる体験型アートで、六甲山に来たなら一度は訪れたいビュースポットです。
自然体感展望台 六甲枝垂れ 基本情報
- 住所:〒657-0101 兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山1877-9(六甲ガーデンテラス内)
- アクセス:六甲ケーブル山上駅から六甲山上バスで約10分「六甲ガーデンテラス」バス停下車
▼ファミリーでの観光やデートにもおすすめ!神戸の観光についてはこちらの記事もご覧ください。
宝塚大劇場(宝塚歌劇)
宝塚といえば「宝塚歌劇」というくらい、関西のみならず日本のエンターテインメントの代表ともいえるでしょう。
多くの人をとりこにする宝塚歌劇ですが、最大の特徴は、出演者が女性だけで構成された劇団であることです。
宝塚歌劇団には、花・月・雪・星・宙の5つの組があり、各組には主演を務める男役・トップスターとその相手役となるトップ娘役がいます。
5組のトップスターはそれぞれの魅力をいかしたパフォーマンスで組を率いるスター中のスターです。
公演の多くはお芝居とレビューの二本立てで、一度の観劇でどちらも楽しめる華やかなステージは様々な魅力にあふれています。
本拠地・宝塚大劇場には、ステージ観劇だけでなく宝塚歌劇の世界を楽しめる施設も充実しています。
なかでも、ステージ衣裳(レプリカ)を着て写真撮影できる「ステージスタジオ」は、本格的な舞台メイクありのコース(要予約)のほか、憧れのスターとのツーショット合成サービスもあり、観劇の記念に素敵な思い出を残すことができます。
宝塚市立手塚治虫記念館
5歳から24歳までの約20年を宝塚で過ごした、日本を代表する漫画家「手塚治虫」さんの功績を称え、手塚治虫さんが唱え続けてきた「自然への愛」「生命の尊さ」をテーマに、青少年の夢と希望を未来へ広げていく施設として設立されました。
外観は、ヨーロッパの古城をイメージしたデザインとなっており、 手塚治虫さんのエッセイ「ガラスの地球を救え」をモチーフにした、ガラス製の地球がシンボルとなっています。
館内では、手塚マンガの1ページを再現した空間の中で「鉄腕アトム」や「リボンの騎士」、「ジャングル大帝レオ」や「火の鳥」など、手塚治虫さんのゆかりの品や数々の作品を見たり、 実際にアニメ作品を制作する体験も楽しめます。
手塚治虫さんの心、そして世界を見て、触れて、感じて・・・おもしろいこと、嬉しいこと、ふしぎなこと、多くの発見がある観光スポットです。
宝塚市立手塚治虫記念館 基本情報
- 住所:〒665-0844 兵庫県宝塚市武庫川町7-65
- アクセス:JR・阪急 宝塚駅から「花のみち」経由で徒歩約10分または阪急 宝塚南口駅徒歩約7分
阪神甲子園球場・甲子園歴史館
「阪神甲子園球場」は春夏の高校野球全国大会、プロ野球チーム・阪神タイガースのホームグラウンドとして使用され、多くの方に「野球の聖地」として親しまれています。
2024年8月1日に100周年を迎えた阪神甲子園球場には、高校野球や阪神タイガース、阪神甲子園球場の歴史を学べる「甲子園歴史館」を併設されており、野球に関する貴重な展示物や、懐かしい名場面映像等を見学できます。
春夏の甲子園大会出場校の、名前が印字された野球ボールでできたボールウォールや、2023年の阪神タイガース日本一ペナントは必見!
球場の裏側をガイドが案内してくれる「スタジアムツアー」も開催しています。
また球場南側にある「甲子園プラス」には、日本初の阪神甲子園球場を完全再現したバーチャルバッティングセンター「BE-STADIUM KOSHIEN supported by STAND IN」も併設。
阪神甲子園球場でバッティングやピッチングをしているかのような体験ができます。
球場周辺には、野球及び甲子園の歴史にまつわるモニュメントなども多く、お土産のショップも充実。
近くのショッピングモールには、楽しみながら社会のしくみが学べる「キッザニア甲子園」もあり、 野球観戦だけでなく家族みんなで楽しめる魅力が詰まった観光スポットです。
阪神甲子園球場 基本情報
- 住所:〒663-8152 兵庫県西宮市甲子園町1-82
- アクセス:阪神本線 甲子園駅から徒歩で約4分
明石海峡大橋
明石海峡大橋は、兵庫県神戸市と淡路島の間の明石海峡に架かる、全長3,911m、中央支間長1,991mの世界最大級の吊橋です。
本州と四国を道路と鉄道で繋ぐ本州四国連絡架橋事業の一環として建設されたもので、およそ10年の歳月をかけて1998年4月に完成しました。
現在は、淡路島を縦断し徳島県鳴門市へと繋がる「神戸淡路鳴門自動車道」の一部として供用されています。
神戸市側の橋桁内には「舞子海上プロムナード」という回遊式遊歩道があり、海面からの高さ約47m、淡路島側へ約150mの位置に設置された展望台まで歩いて行くことができます。
同じく神戸市側には、明石海峡大橋を中心に橋についての技術的、歴史的な展示を見学できる「橋の科学館」があります。
また「明石海峡大橋ブリッジワールド」は、橋の建設に携わったツアーリーダーが世界最大級の橋の建設ついて、隠された橋の技術や歴史などを分かりやすく楽しく説明しながら、普段立ち入ることができない管理用通路を通り、主塔の頂上高さ約300mからの絶景パノラマを体験できる感動のツアーです。
明石海峡大橋 基本情報
- 住所:〒655-0047 兵庫県神戸市垂水区東舞子町~〒656-2401 兵庫県淡路市岩屋
- アクセス:(本州方面から淡路島方面)神戸淡路鳴門自動車道「垂水IC」利用
(淡路島方面から本州方面)神戸淡路鳴門自動車道「淡路IC」利用
【ひっぱりだこ飯】
西明石駅や新神戸駅、神戸駅などを中心に、明石海峡大橋の開通を記念して1998年に売り出した名物駅弁が「ひっぱりだこ飯」です。
明石名物の「たこ」にちなんだユニークな駅弁を!との思いから、たこ漁に使う「蛸壺」を模した陶器の器が、なんともインパクトのあるもの。
真だこや季節のおかずを盛りつけた炊き込みご飯に、たこ焼き?の様な練り物の「たこ天」が隠れている、楽しい工夫も詰まった明石の新名物です。
発売以来1,500万個以上も売れているそうで、平成以降の駅弁では最大のヒット商品となりました。
ちなみに、ひっぱりだこ飯の容器で、たこは獲れるのでしょうか?
実際に試したところ、2024年に苦節5年目にして本当にたこが獲れたそうです。
ひっぱりだこ飯(淡路屋) 基本情報
- 住所:〒658-0025 兵庫県神戸市東灘区魚崎南町3-6-18(本社工場)
- 県内のおもな販売箇所:西明石駅、新神戸駅、神戸駅、垂水駅、ほか神戸や三宮のデパートなど
明石市立天文科学館
明石市のシンボルのひとつである塔時計があり、東経135°の「日本標準時子午線」の真上に建つのが「明石市立天文科学館」です。
「時と宇宙の博物館」として、1960年に6月10日の「時の記念日」に天文科学館が開館しました。
日本標準時子午線の標識を兼ねた地上54mの展望塔と、当時としてはめずらしいドイツの大型プラネタリウムを備え、時や宇宙について学ぶことができます。
塔頂の南面にある直径6.2mの塔時計はいつも正確な時を示しており、まさに「時のまち明石」のシンボルとして市民に親しまれ、現在の塔時計は3代目です。
展望塔の13階・14階は展望室になっており、エレベーターもしくは、らせん階段でも上がることができます。
360度の大パノラマは、明石海峡大橋を眼前に見られるほか、淡路島や播磨灘に浮かぶ島々、明石の町並み、六甲山系の山々など、すばらしい眺望が楽しめるでしょう。
14階展望室の南北にある柱や床には「日本標準時子午線」を示す赤いラインが引かれています。
16階の天体観測室には口径40cmの天体望遠鏡が設置され、月に1回程度開催される「天体観望会」で公開しています。
周辺には、明石城跡を中心に整備された「明石公園」もあり、四季折々の自然を満喫できる観光スポットです。
春には約1,400本の桜が咲き誇り、日本さくら名所100選にも選出されている桜の名所としても知られます。
明石市立天文科学館 基本情報
- 住所:〒673-0877 兵庫県明石市人丸町2-6
- アクセス:JR神戸線 明石駅から徒歩約15分、山陽電車 人丸前駅から徒歩約3分
【世界文化遺産・国宝】姫路城
天から見下ろすような高さにある姫路城は、天守をはじめとして白漆喰総塗籠(しろしっくいそうぬりごめ)の白壁が広がり、白鷺が羽を広げたような優美な姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」の愛称で親しまれています。
毎日白漆喰が最も映える白色ライトアップも実施しており、毎月変わるカラーLED照明による季節に応じた特別演出も見どころです。
姫路城は天守閣を中心とする8棟が国宝となっており、1993年12月に奈良の法隆寺とともに、日本で最初の世界文化遺産となりました。
大天守の最上階には姫路城が姫山に築かれる以前よりこの地にあった、刑部神社(長壁神社)の一部「刑部大神(おさかべたいじん)」が祀られており、姫路城の守り神として崇められています。
姫路城周辺に広がる姫路公園は「日本の歴史公園100選」にも選ばれ、日本城郭研究センター、好古園、姫路市立美術館、県立歴史博物館、姫路市立動物園があります。
また、城の玄関口に大手門公園、家老屋敷跡公園、城の北にシロトピア記念公園、東には東御屋敷跡公園、城見台公園と、姫路公園内にも通称名で呼ばれている様々な公園が整備されています。
城内の観光のみならず散策しながら、様々なアングルで四季折々の姫路城の姿を楽しむのにぴったりです。
▼世界遺産「姫路城」特集
姫路セントラルパーク
地元では「姫セン」の通称で親しまれている「姫路セントラルパーク」は、サファリパークに遊園地、夏季はプール、冬季はアイススケートと1年中楽しめる大型テーマパーク。
広々とした園内で野生に近い状態で暮らす動物たちと間近に遭遇できるサファリパークは、ウォーキングサファリとドライブスルーサファリで、お好みに合わせて楽しめます。
緑に囲まれたコース内を自由に歩きながら、さまざまな動物たちと間近に遭遇する「ウォーキングサファリ」では、世界的にも希少なホワイトライオンやホワイトタイガーに、えさやり体験も!
普段は間近に見ることのできない牙や舌をじっくりと観察しながら、迫力ある生の息使いを感じられます。
「ドライブスルーサファリ」は、マイカーや子ども達にも大人気のアニマル柄のサファリバスに乗ったままで、野生動物の世界へ!
雨の日でも快適に、車内で目の前にいる動物たちの生態について解説を聞きながら観察できます。
よりスリルと迫力を楽しみたい方には、遊園地エリアから出発する全面檻ライドの元祖「サファリ・ザ・ライド」と、ワイルド感MAXの展望デッキが付いた「冒険ライド」にチャレンジしてみましょう。
また小さなお子様も楽しめる「チャイルズファーム」では小型犬やモルモット、ミニブタやハリネズミなどを抱っこしたり、ヤギやヒツジ、馬たちにエサやりも体験可能です。
変わったところでは、ウォーキングサファリ山麓の「野生の国」駅からサファリパーク山頂の「ふれあいの国」へと向かう「スカイサファリ」がおすすめ!
シマウマ柄の3連ゴンドラのロープウェーからは、360°のサファリのパノラマと、眼下にサイ、ラクダ、シマウマの姿を見ることができます。
姫路セントラルパーク 基本情報
- 住所:〒679-2121 兵庫県姫路市豊富町神谷1434
- アクセス:山陽自動車道「姫路東IC」から車で5分、JR・山陽電鉄 姫路駅から神姫バスで約30分
灘五郷酒蔵めぐり
兵庫県・灘は日本一の酒どころ!
灘五郷とは西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域からなる、日本を代表する清酒メーカーや伝統の製法を今に伝える酒蔵の多い地域。
兵庫県は清酒生産量で全国1位を誇り、中でも灘五郷は県内でも随一の生産量を誇る、酒造りに適した風土に恵まれ、水・米・技に優れた「日本一の酒どころ」です。
「菊政宗酒造記念館」や「神戸酒心館」「白鶴酒造資料館」など、大手清酒メーカーでは、実際に使用されてきた酒蔵等を活用した見学施設を開設。
醸造蔵の見学のほか、昔ながらの酒造工程を人形や実際の道具を用いて再現したり、灘の酒造りの歴史を学べたり、清酒の生まれるまでをわかりやすく展示しています。
試飲コーナーあり、全国の酒蔵をめぐって集める「御酒印」がもらえる酒蔵もあり、日本酒ファンの方にはたまらない観光スポットです。
また、酒蔵ソフトクリームや酒まんじゅうなど、お酒以外の商品を扱っているところもあるので、家族で楽しめる観光スポットでもあります。
但馬・丹波エリアのおすすめ観光スポット
兵庫県の北西部に位置し、有名な但馬牛、松葉ガニ、ホタルイカ「浜ほたる」などのグルメも楽しめるなど、日本海の絶景と豊富な海の幸が魅力のエリアです。
コウノトリの生息地としても知られている豊岡は日本有数の鞄の産地でもあり、地域ブランド「豊岡鞄」は世界でも高い評価を受けています。
日本でも有数の高熱温泉で知られる「湯村温泉」や、奈良時代から愛されている「城崎温泉」など、温泉も満喫できるほか、天空の城として一躍有名になった竹田城跡や、生野銀山などの観光スポットもあり、山も海も堪能できる魅力的なエリアです。
天空の城・国史跡 竹田城跡
「国史跡 竹田城跡」は全国でも珍しい標高約353.7mの山城遺跡で「日本100名城」にも選ばれています。
自然石をほとんど加工せずに積み上げられた、江戸期より前の時代の石垣がほぼそのまま完存しているところも魅力のひとつです。
城が廃城になった後も石垣が壊されずに残されていることは、竹田城にまつわる謎の一つにもなっています。
見どころはなんと言っても「天空の城」として知られる朝霧が竹田城跡を取り囲む景色で「日本のマチュピチュ」としても有名です。
毎年9月~11月にかけての早朝に見られる、雲海に浮かぶ様子が有名ですが、四季折々で美しい景色を見せてくれます。
また日没後や早朝にはライトアップも行われるので、闇に浮かぶ天空の城の幻想的な姿も楽しめます。
観光ポスターなどで見られる風景をカメラに収めたい時には、竹田城跡に登城するのではなく、同じ朝来市(あさごし)にある「立雲峡(りつうんきょう)」からの眺めがおすすめ。
「天空の城」の展望スポットとなっており、春は「但馬吉野」とも呼ばれる山陰随一の桜の名所です。
竹田城跡 基本情報
- 住所:〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169
- アクセス:JR播但線 竹田駅から山城の郷まで車で約10分、山城の郷から竹田城跡まで徒歩で約40分
3月~11月は竹田城跡や山城の郷などを周遊する天空バスで竹田駅から「竹田城跡」バス停まで約20分、その後徒歩約20分
史跡 生野銀山
室町年間に本格的な採掘が始まり、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康それぞれの幕府直轄鉱山として栄え、多くの銀、銅などを産出してきた「生野銀山(いくのぎんざん)」。
特に徳川家康は、但馬金銀山奉行を配置し、佐渡金山、石見(いわみ)銀山と並ぶ天領として、徳川幕府の財政を支えてきました。
1973年に閉山したあと、翌年に観光施設として史跡・生野銀山が開業。
坑道の総延長は350km以上、深さは880mにまで達し、近代坑道の金香瀬坑道や江戸時代の旧坑道など、全長約1,000mの坑道内コースが観光坑道として公開されています。
約40分あまりの観光坑道内の温度は、年間を通じてなんと約13度と、夏でも肌寒いくらい。
猛暑日が続く季節には最高の涼感スポットです。
坑道内には、多くの坑内作業者を運んだ人車、エレベーターや、その巻揚げ機など採掘当時の設備があり、良質な銀が盛んに採掘された銀山隆盛の歴史を今に伝えています。
作業者ひとりがやっと通れるほどの旧坑道では、岩肌のノミ跡も生々しい掘り跡を紹介し、江戸時代の坑内作業を電動人形等で再現しています。
そして、生野銀山がちょっと変わったことで脚光を浴びているのが、2017年にデビュー?した超スーパー地下アイドル「GINZAN BOYZ」です。
その正体は、江戸時代の坑内で作業の様子を再現している、60体の人形たち!(中にはBOYZのファンの女子の姿も)
いずれも凛々しき顔立ちのGINZAN BOYZ、推しメンを探しに生野銀山へ出かけてみては。
生野銀山の周辺では、関西でも有数のススキの群生地「砥峰高原(神河町)」や、5月~7月には約2万株のラベンダーが咲き誇る「ラベンダーパーク多可(多可町)」など、四季の景観が美しい観光スポットも見逃せません。
城崎マリンワールド
テーマは「水族館以上、であること。」
日本海に面した豊岡市の日和山海岸(ひよりやまかいがん)沿いに作られた「城崎マリンワールド」は、既存の水族館の枠にはまらない、水族館らしくない水族館です。
アザラシやペンギンなど、海獣たちのアスレチックフィールド「Tube」。
もっと、会話のある水族館へ。をコンセプトとした「SeaZoo」、未知の世界を実現する新しい体験ゾーン「DiVE」。
そして水族館なのに「アジ釣り」ができる、しかも釣った魚をその場で天ぷらにして食べられるという、思いもよらない体験ができる「Fishing」。
イルカやアシカ、セイウチたちのショーエリア「SeaLand」などで構成されています。
2024年7月25日にリニューアルした「SeaZoo」に新たに誕生した20個のキューブ型水槽は、もっと自由に見てもらいたいとの想いから生まれた新しい展示スタイル。
「DiVE」にあるドーナツ型の大水槽「フィッシュダンス」では、魚たちの驚きの行動を、これまでにない角度から見られるほか、特別ステージ体験では、水槽の中(ドーナツの穴の様なところ)から迫力のエサやり体験ができたりもします。
また日和山海岸は「山陰海岸ジオパーク」にも含まれ、併設する「日和山海岸ミュージアム」や「日和山海岸ガイドセンター」では、専門のガイドがガイドセンターから見える景色やジオパークについて解説してくれます。
2万年前の地層から湧出し「化石水」とも呼ばれる日和山温泉を足湯で楽しめるなど、城崎温泉に行くならば、是非とも足を伸ばして行ってほしい観光スポットです。
城崎マリンワールド 基本情報
- 住所:〒669-6192 兵庫県豊岡市瀬戸1090
- アクセス:JR山陰本線 城崎温泉駅から全但バスで約10分「日和山(マリンワールド)」バス停下車
玄武洞公園
玄武洞では、約160万年前に起こった火山活動で流れ出したマグマが冷え固まる際に、規則正しく六角形に割れ目を作り出し、柱のように形成され誕生した「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」を見ることができます。
江戸時代に幕府の儒官であった柴野栗山が「玄武洞」と命名、玄武洞で採れる岩石は大きさが均一で利用しやすく、岩石の運搬に便利な川が近くにあったことから、江戸時代には採石場としても利用されてきました。
1926年に京都帝国大学(現京都大学)の松山基範博士によって、玄武洞の玄武岩が現在とは逆向きの磁性を持つことが発見され、「時代によって地磁気が逆転していた」ことを1929年に世界で初めて発表。
これらのことから、玄武洞や「青龍洞」が国の天然記念物に指定され、2000年代にはいると、玄武洞を含む「山陰海岸ジオパーク」はユネスコ世界ジオパークの認定を受けました。
玄武洞公園は、この玄武洞や見事な柱状節理が見られる青龍洞のほか「白虎洞」「南朱雀洞」「北朱雀洞」など、自然が作り出したダイナミックな景観を観ることができます。
【玄武洞ミュージアム】
玄武洞公園の入口にあるのが、玄武岩の六角形と5つの洞の並びをイメージした施設「玄武洞ミュージアム」です。
鉱物や宝石から化石まで、見て触って驚きながら学べる様々な「石」に関する展示、体験コーナーがあるほか、レストラン&カフェでは但馬牛や八鹿豚、但馬鶏など地元の食材を使ったグルメも味わえます。
前を流れる円山川の景色を遊覧船や渡し船で楽しみながら、船から玄武洞を眺める格別の体験もでき、運が良ければ観光の途中でコウノトリにも会えるかもしれません。
出石
昔ながらの面影が残る美しい街並みから「但馬の小京都」とも呼ばれる城下町の「出石(いずし)」。
古くは「古事記」や「日本書紀」にもその名が記されているほどの長い歴史があり、但馬開発の祖神ともいわれる天日槍(あめのひぼこ)の宝物である「出石小刀」に起因したといわれています。
室町時代には但馬地方の中心として繁栄し、出石城の築城により城下町が整備されました。
町内には、明治の頃より時を刻む日本最古年の時計台「辰鼓楼(しんころう)」や、近畿最古の芝居小屋「永楽館」など、出石のシンボルとなる歴史的建造物も多く、着物で巡る城下町ツアーも人気の観光プランのひとつです。(町内で着物レンタルも行っています。)
【出石そば】
うどんやそうめんなど小麦の麺が主流の関西にあって、出石は約40軒ものそば屋が並ぶ、関西屈指のそば処として知られています。
江戸時代、七代にわたって出石藩を治めた信州上田の仙石政明(せんごくまさあきら)が、信州からそば職人を連れてきたことから「出石そば」が特産となりました。
出石焼の小皿に盛られたそば「出石皿そば」は、今でも城下町出石の名物となっています。
また、伝統工芸の白磁で知られる「出石焼」も江戸時代中期頃に始められました。
いずし観光センターで「出石皿そば巡り巾着セット」を購入すれば、出石ちりめんの巾着の中に入った3枚の永楽通宝で、出石皿そば店3軒を巡ることができます。
皿そばを手打ちで楽しんでもらおうと、そば打ち体験ができるそば道場もありますので、出石名物のそばを存分に満喫してみては?
出石 基本情報
- 住所:〒668-0214 兵庫県豊岡市出石町内町104-7(NPO法人但馬國出石観光協会)
- アクセス:JR・丹鉄 豊岡駅、JR山陰本線 江原、八鹿の各駅から全但バスで約30分
兵庫県立コウノトリの郷公園・豊岡市立コウノトリ文化館
兵庫県の県鳥にも指定されている特別天然記念物「コウノトリ」の野生復帰の取り組みを行っているのが「兵庫県立コウノトリの郷公園」です。
コウノトリの郷公園がある豊岡市は、野生のコウノトリの最後の生息地でした。
広大な敷地の園内は、非公開エリアの「自然ゾーン」と「飼育ゾーン」のほか、公開エリアの「観察ゾーン」に分かれています。
観察広場では、飼育コウノトリを生態展示しており、開園中は常時観察することができます。
コウノトリの郷公園周辺を一望できる位置にある山頂あずまやからは祥雲寺巣塔の中の様子を上から観察できるため、春から夏にかけてはコウノトリのヒナや、子育ての様子も観察可能です。
飼育コウノトリの繁殖ペアが暮らすドーム型ケージもあり、ドームの中でコウノトリが羽ばたく姿を間近に見られます。
教育・研究ゾーンにある「豊岡市立コウノトリ文化館」は、コウノトリを育んできた豊岡盆地の特徴的な自然や文化、山陰海岸ジオパークを紹介・展示。
屋外の公開飼育ケージにおいても、飼育コウノトリの姿を観察できます
兵庫県立コウノトリの郷公園 基本情報
- 住所:〒668-0814 兵庫県豊岡市祥雲寺128
- アクセス:JR・丹鉄 豊岡駅から全但バス(コウノトリの郷公園・法花寺・下の宮行)で 「コウノトリの郷公園」バス停下車
丹波篠山
京都府や大阪府とも隣接し、大阪・神戸から1時間圏域の丹波篠山。
篠山城跡周辺には、京文化の影響を受けながら独自の発展をとげた城下町の歴史的な街並みがひろがります。
文化庁が2015年に創設した制度「日本遺産」の第一期目に選定された「デカンショ節」のふるさとで、日本六古窯の1つである丹波焼の産地です。
四斗谷川(しとだにがわ)沿いに「立杭陶の郷」をはじめ、60を超える丹波焼の窯元があり、10月には陶器まつりや窯元めぐり市も行われ、陶芸体験など体験型観光も楽しめます。
おせち料理の「黒豆」で抜群の知名度を誇る大粒の黒大豆「丹波黒」や、ひときわ大きい「丹波栗」、“幻の枝豆”とも言われる「黒枝豆」など、丹波篠山は秋の味覚を中心とした食材の宝庫としても知られます。
また丹波篠山は、ジビエ料理(野生のイノシシやシカやクマなどの肉料理)も有名で、特にイノシシの肉は「ぼたん」と呼ばれ、イノシシの肉を味噌で炊いた「イノ鍋」を起源とする「ぼたん鍋」は丹波篠山発祥です。
丹波篠山黒枝豆の販売が解禁になる10月は「丹波篠山味まつり月間」として、丹波篠山黒枝豆をはじめ、丹波栗、イノシシ肉、丹波篠山牛などの特産品や秋の味覚が味わえる他、丹波焼陶器まつり「秋の郷めぐり」も開催され、多くの観光客で賑わいます。
高源寺 基本情報
- 住所:〒669-3821 兵庫県丹波市青垣町桧倉514
- アクセス:JR福知山線 柏原駅から車で約50分、神姫バス(大名草行)で約50分 「桧倉」バス停下車徒歩約10分
高源寺
高源寺は鎌倉時代に建てられた臨済宗中峰派の本山で「もみじの寺」としても知られる紅葉の名所です。
丹波市氷上町の「円通寺」、丹波市山南町岩屋の「石龕寺(せきがんじ)」とともに「丹波紅葉三山」の1つとして知られています。
中国の天目山から遠谿祖雄禅師(えんけいそゆうぜんし)が持ち帰ったと言われる「天目カエデ」は、葉が小さく、切れ目は深く、枝が垂れてくるのが特徴。
11月上旬頃から色づきはじめ、11月中旬に見ごろの時期を迎えると色づいた葉が境内を埋め華やかな景色になります。
特に惣門から山門へ続く参道が、カエデや山モミジで色づく「紅葉のトンネル」や、多宝塔周辺の紅葉が見どころです。
関西花の寺二十五霊場第4番札所でもあり、境内の苔も風情があります。
高源寺 基本情報
- 住所:〒669-3821 兵庫県丹波市青垣町桧倉514
- アクセス:JR福知山線 柏原駅から車で約50分、神姫バス(大名草行)で約50分 「桧倉」バス停下車徒歩約10分
旧余部鉄橋・展望施設「空の駅」
1912年に完成した山陰本線の旧余部鉄橋(あまるべてっきょう)は、東洋随一の鋼トレッスル橋梁で、日本海を背にどっしりと構えた姿は有名撮影地として知られ、多くの鉄道ファンだけでなく日本各地から多くの人々が訪れる観光名所としても親しまれてきました。
約100年間もの間、山陰本線の運行を支えてきた旧余部鉄橋ですが、老朽化等により2010年には現在のコンクリート橋に架け変えられ、一部の橋脚が現地保存されています。
2013年には、旧余部鉄橋の歴史を後世に継承するとともに人々の交流・観光拠点とするため、保存されていた旧余部鉄橋の一部を展望施設「空の駅」としてオープン。
さらに4年後には、全面ガラス張りのエレベーター(愛称:余部クリスタルタワー)が設置され、旧余部鉄橋の真下の自由広場や公園、道の駅あまるべからも展望施設へ行きやすくなりました。
「空の駅」展望施設では、現役当時のままのレールや枕木の上を歩いたり記念撮影を楽しめ、地上から40mの高さより日本海を眺められるので、日本海から吹き付ける風の強さも体感できるでしょう。
また、新しいコンクリート橋は、旧余部鉄橋に沿う形で建設されたため、山陰線の列車がすぐ真横を通過する迫力も味わえます。
旧余部鉄橋・展望施設「空の駅」 基本情報
- 住所:〒669-6671 兵庫県美方郡香美町香住区余部1861-2
- アクセス:JR山陰本線 餘部駅から徒歩ですぐ
夏休み期間はJR城崎温泉駅から周遊バス「たじまわる・マリンコース」も運行
【余部埼灯台】
旧余部鉄橋から日本海の海岸線に沿って御崎街道を進むと、平家伝説の里として知られている香美町香住区御崎地区があります。
ここに建つのが「余部埼灯台(あまるべさきとうだい)」です。
灯台自体は高さは14mですが、海面から光源までの高さは284mで、海面からの高さが日本一の灯台として知られています。
灯台にいたる御崎街道は、春は桜並木が美しく、夏には眼下に美しい漁火を見ることができる絶景スポットです。
日本の夕陽百選にも選ばれている夕日スポットでもあることから、2016年に恋する灯台プロジェクトによって「恋する灯台」に認定されました。
淡路島エリアのおすすめ観光スポット
瀬戸内海で一番大きい島、自然や観光スポットが多く点在する淡路島エリア。
「うずの丘 大鳴門橋記念館」にある、巨大オブジェ「おっ玉葱」が示す通り、特産のたまねぎが有名です。
「花の島」としても知られ「あわじ花さじき」や「淡路島国営明石海峡公園」では、潮風に吹かれながら四季折々の植物が楽しめます。
また淡路島は、古事記に記された「国生み神話」で「はじまりの島」とされ、日本最古の神社である「伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)」は、夫婦円満や縁結びのパワースポットとして人気です。
ニジゲンノモリ
「兵庫県立淡路島公園」内にある「ニジゲンノモリ」は、今や世界に誇る日本のアニメや漫画にゲーム、COOL JAPANの象徴ともいえる「二次元コンテンツ」の世界観を、五感で体験できるアニメパーク。
最新のテクノロジーを駆使して、自分自身が作品の中へ入り込んだかのような、没入感を味わえる数々のアトラクションや、世界観を忠実に再現したアクティビティなど、ここにしかない「二次元体験」を体感できます。
淡路島産の地元食材にこだわったメニューや香り豊かな燻製料理を提供する、森の隠れ家レストラン「モリノテラス」も人気です。
開放感あふれるテラス席もあり、コラボメニューやキッズメニューも豊富で、小さな子ども連れの観光でも安心して食事を楽しめます。
またニジゲンノモリは、キャラクターコラボルームもあるラグジュアリーヴィラ「GRAND CHARIOT北斗七星135°」を併設しているので、1日中遊んでも遊びつくせない「ニジゲンノモリ」で、人気キャラクターの世界感にどっぷりと浸ってみては。
ニジゲンノモリ 基本情報
- 住所:〒656-2301 兵庫県淡路市楠本2425-2
- アクセス:JR新神戸駅、三宮、神戸空港などから直通高速バスで約45分~1時間30分
※「ハイウェイオアシス ニジゲンノモリ入口」バス停の場合は有料トラムカーでアトラクションエリアへ。
淡路ファームパーク イングランドの丘
淡路島の中央部にある「淡路ファームパーク イングランドの丘」は、イギリスの湖水地方をイメージして造成された農業公園です。
園内は動物が暮らす「グリーンヒルエリア」と、湖が広がる「イングランドエリア」に分かれており、それぞれのエリアは無料シャトルバスで自由に行き来できます。
「グリーンヒルエリア」には、様々な小動物がいる他、オーストラリアから贈られたイングランドの丘のシンボル「コアラ」が見られます。
北方系コアラと南方系コアラの2種のコアラを飼育しており、特に南方系コアラが見られるのは、日本ではイングランドの丘だけ。
園内の畑や温室では、たまねぎやトマト、いちごなど季節ごとに様々な野菜の収穫体験も楽しめたり、「イングランドエリア」の遊びの広場では、ゴーカートやボート、アスレチックに、乗馬も体験できます。
また、1月下旬~11月中旬には、チューリップやネモフィラ、ひまわりやコスモス、バラなど季節の花々を楽しめるなど、癒しと感動にあふれる観光スポットです。
淡路ファームパーク イングランドの丘 基本情報
- 住所:〒656-0443 兵庫県南あわじ市八木養宜上1401
- アクセス:洲本バスセンターから路線バス(福良行)で約30分「イングランドの丘」バス停下車徒歩1分
湯ったり楽しむ兵庫県のおすすめ温泉・観光地
実は温泉も豊富な兵庫県。
日本最古の名湯で名高い「有馬温泉(ありまおんせん)」を筆頭に、日本海側にも古くから湯治や観光で賑わう有名な温泉地が点在しています。
また、瀬戸内海沿岸でも温泉を掘り当てたところがあり、新しい温泉施設も誕生しているので、観光とあわせて楽しむのもおすすめです。
有馬温泉
六甲山の麓に広がり、日本最古の歴史を持つ名湯「有馬温泉」の最大の魅力は泉質です。
環境省が指定する療養泉の9成分のうち、7成分が混合しており、古くは室町時代より、草津温泉や下呂温泉とともに「三名泉」や「天下の三名泉」と称えられました。
有馬温泉の湯は、その特徴から大きく「金泉」と「銀泉」の2つに分けられます。
鉄分と塩分を多く含む赤銅色の湯が特徴的で、保温効果が高く冷え性や関節痛などに効果的な「金泉」。
炭酸やラドン泉を含み、高血圧や食欲増進、自然治癒力を高めるなどの効果が得られる「銀泉」。
各温泉で異なる様々な泉質を楽しめ、金泉を楽しめる「金の湯」、銀泉を楽しめる「銀の湯」など日帰りでも利用可能な温泉があります。
金泉・銀泉に炭酸泉を一度に楽しめる有馬唯一の温泉テーマパーク「太閤の湯」も人気です。
また有馬温泉は、太閤・秀吉も愛した関西の奥座敷で知られ、有馬川周辺には数々の文豪や著名人に愛されてきた情緒あふれる温泉街が広がっています。
川沿いは「有馬川親水公園」として整備され、春には「有馬さくら祭り」、夏は「有馬涼風川座敷」がここで開催されます。
温泉で癒された後は、有馬六甲ロープウェイで六甲山からの夜景を楽しむもよし!
お土産には名物の「炭酸せんべい」や「有馬サイダー」もおすすめです。
有馬温泉 基本情報
- 住所:〒651-1401 兵庫県神戸市北区有馬町790-3(有馬温泉観光総合案内所)
- アクセス:神戸電鉄有馬線 有馬温泉駅下車、三宮から高速バス「有馬エクスプレス」で約30分
城崎温泉
兵庫県北部の日本海側に面した城崎温泉(きのさきおんせん)は、開湯から約1,300年以上の長い歴史を持つ温泉地です。
道智上人が一千日祈願して湧き出した、城崎温泉のはじまりとされる「まんだら湯」や「地蔵湯」「鴻の湯」「一の湯」など、趣向を凝らした7つの外湯(街中の共同浴場 ※さとの湯は休湯中)があります。
外湯が1日入り放題の入浴券「ゆめぱ」が販売されているので、複数の外湯をはしごする「外湯めぐり」がおすすめです。
城崎温泉は柳並木が美しい大谿川(おおたにがわ)沿いに土産店や飲食店などが軒を連ね、文豪「志賀直哉」らが愛した風情と情緒ある温泉街を浴衣で散策するのも楽しみ方のひとつ。
「まち全体が大きな温泉宿」の精神で、2013年発行の「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」では⼆つ星を獲得。
国内のみならず海外からも日本ならではの趣が魅力的な温泉として知られています。
城崎温泉の周辺には、城崎温泉の守護寺「温泉寺」や歴史・文学に触れる「城崎文芸館」、「城崎ロープウェイ」など歩いて回れる観光スポットも豊富です。
また、日本海に近いことから松葉ガニなど新鮮な魚介類が揃う「海の幸の宝庫」でもあり、きれいな水と空気が育む高級和牛の但馬牛など「山の幸の宝庫」でもあります。
城崎温泉へ観光に来たならば、外湯めぐりと城崎グルメは外せません!
【城崎温泉ロープウェイ】
7つの外湯めぐりも楽しい城崎温泉の観光名所の一つ「城崎温泉ロープウェイ」は、大師山で開通して約60年、複線交走式では全国でも珍しい中間駅を経由するロープウェイです。
城崎温泉ゆかりの但馬最古のお寺「末代山温泉寺」への参拝客や、城崎を訪れる多くの観光客に利用されています。
末代山温泉寺の本堂や多寶塔への参拝には、中間の温泉寺駅で下車すると便利です。
その昔、城崎温泉へ入湯するには、まず末代山温泉寺道智上人の霊前に参拝して湯杓を授かり、湯治していたそうで、今もこの入浴作法の伝授は体験することが出来ます。
城崎温泉ロープウェイで山頂駅に到着したら、まずは展望台や「城崎珈琲みはらしテラスカフェ」へ。
ガラス張りのカフェからは眼下に広がる城崎温泉の町並み、遠くに日本海を一望!
自家焙煎のスペシャリティー珈琲を飲みながら美しい山々などの絶景を満喫でき、温泉街とは違った城崎の観光を楽しめます。
「八鹿豚」や「但馬鴨」「但馬牛」を使用したロングスモークソーセージのホットドッグや、人気定番メニュー「本わらび餅パフェ」など、軽食メニューも豊富です。
大師山に登ったら「かわらけ投げ」に挑戦してみては?
的に当たれば一願成就!当たらなくても厄除・吉祥・甘露の3枚のかわらけが割れて、厄を落としてくれます。
大師山の正式名称は甘露峰といい、甘露とは仏様のお力を象徴する言葉です。
是非かわらけを投げて、霊山聖地のエネルギーの恩恵を受けてください。
3枚のかわらけも山頂のカフェで販売していますが、かわらけ投げをされる時は、まず奥之院・大師堂へお参りするのをお忘れなく。
城崎温泉ロープウェイ・末代山温泉寺・城崎珈琲 基本情報
- 住所:〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島806-1(山麓駅)
- 住所:〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島985-2(温泉寺)
- アクセス:JR山陰本線 城崎温泉駅から山麓駅まで温泉街経由で徒歩約20分
湯村温泉
「湯村温泉」は、兵庫県北西部の日本海側に位置し鳥取県にも接する地域です。
春来川(はるきがわ)のほとりに湧く日本屈指の高熱温泉で知られ、およそ1,200年前に慈覚大師によって発見されたと伝えられています。
元湯は「荒湯」と呼ばれ、98度の高温泉が毎分470ℓ湧出、この「荒湯」でたまごを茹でる観光客の姿は、湯村温泉ならではの風景です。
弱アルカリ泉で肌に優しく、湯上り後はさらっとして身体の芯からぽかぽかと温まります。
飲用利用もでき、慢性消化器病、慢性便秘、痛風や肥満症に効果があるといわれ、臭いも味もほとんどありませんが、口に含むとほんのりトロっとしています。
これはお湯に重曹が含まれているためで、荒湯のお湯を使って作る湯豆腐「荒湯豆腐」は、木綿豆腐がまるで絹ごし豆腐のようになめらかになる、湯村のお湯ならではの逸品です。
豊富な湯量を誇る湯村温泉の中心を流れる春来川沿いには、天然かけ流しの足湯「ふれ愛の湯」が設けられています。
その昔、旅人や農作業帰りの人々が川に溢れ出た温泉に足をつけて一休みしたそうで、当時を懐かしんで作られました。
春来川沿いには、湯村を訪れた芸能人や文化人の手形プレートが63基設置されています。
その中には、湯村温泉を舞台に描かれたドラマ「夢千代日記」に出演された俳優さんの手形もあります。
ドラマにちなんだ「夢千代館」でも、夢千代の和傘をイメージした足湯「アオギリの湯」が無料で楽しめるので、観光の休憩がてら立ち寄ってみましょう。
湯村温泉は夜もお楽しみがあります。
午後5時から午後10時まで、石井幹子氏による日本で初めての温泉地での景観ライトアップ「湯村温泉 光のファンタジー」を実施。
また、7月末~8月にかけて春来川沿いにて期間限定で行われる「灯籠絵巻・ジャンボ絵灯籠」も、とても幻想的で情緒があります。
湯村温泉 基本情報
- 住所:〒669-6821 兵庫県美方郡新温泉町湯98(湯村温泉観光協会)
- アクセス:JR山陰本線 浜坂駅から全但バスで約25分、神戸からも高速バスあり
赤穂温泉
「赤穂温泉(あこうおんせん)」は播磨灘(はりまなだ)に面した海岸沿いの高台にあります。
1970年に「赤穂御崎温泉」として出湯し、瀬戸内海の夕陽を眺めながらのんびりできる温泉で、多くの観光客に親しまれてきました。
平成に入り、新しく天然の源泉を地下1,600mから掘削して、供給を始めたのを機に名称を改めたのが現在の「赤穂温泉」です。
生まれ変わったのは名称だけではなく、その泉質は含弱放射能 カルシウム・ナトリウム 塩化物強塩低温泉で、塩分やミネラル成分を多く含み、なめらかな感触で保温効果が高いとされています。
適応症も浴用で24種類、飲用で8種類の計32種類と多様になり、温泉の三要素「温度・成分・湯量」を兼ね備えた温泉です。
その優れた泉質から別名「よみがえりの湯」とも呼ばれ、赤穂温泉のパワーは、前にも増して多くの人に喜ばれています。
赤穂温泉がある「塩の国」赤穂には日本100名城にも選ばれた「赤穂城」や、大石内蔵助や赤穂義士にゆかりの「赤穂大石神社」「赤穂八幡宮」、などの歴史観光スポットもあります。
【伊和都比売神社・きらきら坂】
赤穂市御崎の赤穂温泉街にある伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)は、元々は大園という海上の八丁岩の上に祀られていましたが、江戸時代に浅野内匠顕長矩によって今の場所に移したと言われています。
地名から「御崎明神」とも呼ばれ、航海安全(東郷平八郎も勝利祈願に立ち寄ったそうです)や大漁祈願として参拝されるほか、最近では恋愛成就にご利益があるとされる「姫守」を求めて、女子旅などで参拝する方も多いそうです。
神社の前には「日本の夕陽百選」にも選ばれた美しい瀬戸内海の景色が広がっており、境内から海へとつながるなだらかな坂道「きらきら坂」はレトロな雰囲気が素敵!と人気の観光スポットになっています。
ガラス作家の工房アトリエや海辺のカフェなど、おしゃれな店舗が建ち並び、坂の中心にはきらきら坂と命名した西川さんのナポリピッツァ店もあります。
きらきら坂には石畳が敷かれていますが、その中にはハート型の石もあるので恋人との観光で訪れた際など、ぜひ探してみてください。
伊和都比売神社 基本情報
- 住所:〒678-0215 兵庫県赤穂市御崎2
- アクセス:JR赤穂線 播州赤穂駅から神姫バスで約15分「御崎」バス停下車徒歩1分
まとめ
兵庫県の観光の魅力は伝わりましたでしょうか? 太平洋(瀬戸内海)と日本海の両方に面する珍しい立地の兵庫県。
異国情緒あふれる国際的な港町神戸や有馬温泉、六甲山から世界遺産の姫路城に、自然に囲まれた但馬地方の城崎温泉などなど、楽しみ方は様々。
各地からアクセスもしやすく、気軽に行ける観光地です。
ぜひ一度、兵庫県へリフレッシュの旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
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