尾道は瀬戸内海に面した山が迫る立地で坂道や神社仏閣が多く、尾道水道と街並みが織りなす風情に魅せられて、観光はもちろん、数々の文学作品や映画・アニメなどの舞台ともなっています。
また、尾道ラーメンなどグルメも人気で、最近は古くからの店構えを活かしたカフェやベーカリーも注目されています。
近接する福山エリアでは、福山城や風光明媚な鞆の浦(とものうら)など、観光でめぐるだけでも、どこか懐かしい風景に魅了されることでしょう。
この記事では「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」として日本遺産第一号に認定された尾道、および人気アニメ映画のモデルとして有名になった鞆の浦など広島県の東部の尾道・福山エリアの観光スポットをご紹介します。
尾道のみどころ・おすすめ観光スポット
千光寺
尾道港を一望する尾道の風景を象徴し、大宝山の中腹標高140mにある「大宝山権現院千光寺」は、弘法大師によって開基されました。
作家・林芙美子さんの文学作品「放浪記」の中で「赤い千光寺の塔が見える」と書かれている本堂は、この地方には珍しい舞台造りで、別名「赤堂」とも呼ばれています。
境内の中央にそびえる巨岩「玉の岩」は、その昔この岩の頂に如意宝珠(にょいほうじゅ)があったそうで、夜になると海上を照らしていたことから、この地を「玉の浦」と呼ぶようになったそうです。
赤堂や玉の岩と共に、尾道らしい風景を成している鐘楼の鐘は、除夜の鐘でもおなじみ。
「音に名高い千光寺の鐘は、一里聞こえて二里ひびく」と謡われるほどで、「音風景100選」にも選ばれています。
また、千光寺公園は、春は多くの花見客・観光客でにぎわう桜の名所としても知られており、特に朱塗りの本堂と淡い桜のコントラストは美しく、人気の写真撮影スポットです。
ロープウェイの頂上駅より「文学のこみち(尾道にゆかりの作家や詩人の名作が刻まれた、自然石の文学碑が25基あります)」を経由して境内を巡れば、神が宿るという信仰の対象であった「鏡岩」、徳川五代将軍、綱吉公の頃に刻まれたと云われる「梵字岩」、かつての修行場であった「くさり山(石鎚山)」などの奇岩、奇勝を巡ることができます。
【鼓岩】
別名ポンポン岩と呼ばれる「鼓岩」は、岩の上を石で打つと「ポンポン」と鼓のような音がする不思議な岩です。
岩の右側に一列に並ぶ四角い穴がありますが、大阪城築城の際に石垣の石材として搬出するために割りかけた、ノミの跡だといわれています。
鼓岩からは、尾道水道を行き交う船や対岸の向島などしまなみ海道の島々までも見通せます。
尾道を愛した有名映画監督作品のロケ地にもなっているので、岩の上から絶景を眺めながら映画に思いを馳せてみては。
千光寺山ロープウェイ
千光寺山の麓から尾道独特の景観の中、艮(うしとら)神社や千光寺の上を通過する日本でも珍しいロープウェイで、1957年に開通しました。
眼下には尾道の街並みや尾道水道、春には日本さくら名所100選に選ばれた千光寺公園の桜が舞い散る景色など、所要時間約3分ながら尾道観光の見どころいっぱいです。
尾道の中でも一番尾道らしい場所とも言われている風景を、空中散歩で楽しめる「千光寺山ロープウェイ」に乗車してみてはいかがでしょうか。
大きな窓が印象的な現在のゴンドラは3代目で、2基の愛称は代々受け継ぐ「さくら」と「かもめ」。
景観に溶け込むダークブラウンをベースに「さくら」は山をイメージした緑色、「かもめ」は海をイメージした青色が、ワンポイントカラーやドアの色に使われています。
観光スポットとしておすすめなのが、山頂駅から徒歩約2分のところにある近未来的なデザインの展望台「千光寺頂上展望台 PEAK」です。
延長63mの展望デッキから、尾道の街並みや尾道水道の大パノラマを一望できます。
千光寺山ロープウェイ 基本情報
- 住所:〒722-0046 広島県尾道市長江1丁目3-3(山麓駅)
- アクセス:JR山陽本線 尾道駅から山麓駅まで徒歩約15分
艮神社(尾道)
創建は平安初期の806年で、尾道で一番古い歴史のある神社といわれる艮(うしとら)神社。
千光寺山ロープウェイ山麓駅のすぐ横にあり、大林宣彦監督の代表作映画のロケ地としても知られ、アニメの舞台ともなっています。
境内の本殿脇には樹齢900年といわれる大楠の樹が境内を覆うかのように茂っており、広島県の天然記念物「艮神社のクスノキ群」のひとつです。
名前にある「艮」とは風水陰陽学の方角、丑(うし)と寅(とら)の中間で、北東の方角を指します。
古来より北東は「鬼門(きもん)」にあたるとされることから、艮神社は鬼門の方角を護る「鬼門封じ」のために建造されたとの説があるそうです。
街中からアクセスしやすいこともあり、パワースポット巡りやロケ地観光、聖地巡礼などでも賑わいます。
艮神社(尾道) 基本情報
- 住所:〒722-0046尾道市長江1-3-5
- アクセス:JR山陽本線 尾道駅から東方面行バスで約5分「長江口」バス停下車徒歩約3分
御袖天満宮
御祭神に菅原道真公を祀り、古来より「学問の神様」としてあがめられ「天神さん」の名で親しまれます。
菅原道真公が太宰府に赴かれる時、この地の里人が麦飯と醸酒を供したところ、道真公は歓待を大変喜ばれ、衣の片「袖」を裁って自らの姿を描き、里人に与えたそうです。
その後、延久年間に祠を建ててお祀りし、これが「尾道御袖社(おのみちみそでしゃ)」の起源とされています。
御袖天満宮の授与品は故事にちなみ、「袖」や「着物」に関連するものが多いことも特徴です。
こちらも「尾道三部作」と呼ばれる映画の舞台(ロケ地)になっており、有名な階段落ちのシーンは御袖天満宮の55段の石段で撮影されました。
また、アニメなどにも登場することから、最近では受験生だけでなく「ロケ地めぐり」「聖地巡礼」などの観光、「縁結び」および「悪縁絶ち」「勝負に勝つ」「いじめに打ち克つ」といったご利益を求めて参拝する人も多いそうです。
御袖天満宮 基本情報
- 住所:〒722-0046 広島県尾道市長江1-11-16
- アクセス:JR山陽本線 尾道駅から東方面行バスで約5分「長江口」バス停下車徒歩約7分
尾道七佛めぐり(持光寺、天寧寺、千光寺、大山寺、西國寺、浄土寺、海龍寺)
古来より寺社の多い尾道。
その中心に位置する由緒ある七つの寺が「癒しのまち尾道」の象徴として宗派を越えて繋がりを持ち、やがて「尾道七佛めぐり」となりました。
満願成就を願い、尾道の七つのお寺を巡ることで、たくさんのご縁を結び深めてみては。
七つの寺にはそれぞれ御朱印や七色の宝印紙があり、尾道七佛めぐり専用の朱印色紙に全ての寺の御朱印をいただくと、最後のお寺で「満願成就」の印を押してもらえ、紙掛け軸をプレゼントされます。
また、それぞれの仏さまのおかげを現す七つのパワーストーンもあり、すべて集めるとブレス念珠を作ることができるので、尾道七佛めぐりに記念になりますよ。
(別途ブレス念珠の作り方セットを購入)
ご利益 | ご本尊 | 念珠の石 | おすすめポイント | |
持光寺 | 延命祈願 | 五劫思惟阿弥陀如来 | 黄水晶(シトリン) | 粘土を握って作る「にぎり仏」が楽しめます。 |
天寧寺 | 病気平癒祈願 | 釈迦牟尼佛 | 蛍石(フローライト) | 地元の方に「さすり仏さん」と慕われています。 |
千光寺 | 開運厄除祈願 | 千手観世音菩薩 | 方曹達石(ソーダライト) | 「諸願成就」のご利益を求め、お参りが絶えません。 |
大山寺 | 合格祈願 | 大日如来 | 赤瑪瑙(カーネリアン) | 心願成就の日限地蔵尊、重軽地蔵とおさすり観音 |
西國寺 | 健脚祈願 | 薬師瑠璃光如来 | 紫水晶(アメジスト) | 仁王様のたくましい脚にあやかろうと、大わらぞうりが奉納されています。 |
浄土寺 | 必勝祈願 | 十一面観世音菩薩 | 紅琥眼石(レッドタイガーアイ) | 足利尊氏公が湊川の戦に赴く際に戦勝祈願を行い、勝利を収めました。 |
海龍寺 | 技芸上達祈願 | 千手観世音菩薩 | 空色縞瑪瑙(ブルーレース) | お経の塚を撫でながら念じると、技芸上達するといわれています。 |
猫の細道
坂の町、文学の町、芸術の町として知られる尾道ですが、路地のそこかしこに佇む猫の姿が注目され「猫の町」としても知られています。
尾道の「猫の細道」とは、千光寺山ロープウェイ乗り場から艮神社の向かって左脇を進み、突き当たったところから左右に続く約200mほどの細い路地です。
作家の宮沢賢治と縁のある芸術家・園山春二氏によって宮沢賢治の地元・岩手にゆかりの「奥の細道」をもじって「猫の細道」と名付けられました。
猫の細道の道沿いには、古民家をリノベーションしたカフェやバー、雑貨や小物のセレクトショップ、小さな美術館や庭園などが点在し、宮沢賢治が掲げた理想郷にちなむ「尾道イーハトーヴ」を形成しています。
猫の細道を中心に尾道の町中や路地の脇には、丸い石に描かれた「福石猫」が置かれ、現在では1,000匹以上もの福石猫が、尾道の各所に棲みついているそうです。
中には恋愛成就や健康回復といった不思議な力を持つとされる福石猫もいるそうですので、お気に入りの福石猫を探して、懐かしい雰囲気の尾道の街並みを探索してみるのも楽しいでしょう。
尾道本通り商店街(おのみち林芙美子記念館/尾道みなと館)
尾道本通り商店街は、JR尾道駅前から市役所方面に向かって延びる全長約1.2kmにわたる日本有数の長さを誇る商店街です。
「芙美子通り」「中商店街」「本町センター街」「絵のまち通り」「尾道通り」の5つの通りで構成され、約210件の店舗が軒を連ねています。
JR尾道駅に近い「芙美子通り」はその名の通り、昭和を代表する女流作家・林芙美子さんの旧居を保存する「おのみち林芙美子記念館」があり、商店街入口にある林芙美子像とあわせて人気の観光スポットです。
「中商店街」から海岸通りへ抜ける、歴史のある石畳小路からは尾道水道が眼下に広がります。
尾道本通り商店街の真ん中に位置する「本町センター街」は、吉備津彦神社のお膝元であり、尾道市無形民俗文化財に指定されている奇祭「尾道ベッチャー祭り」で有名です。
絵になる商店街「絵のまち通り」では、街角コンサートが開かれたり、不定期にストリートピアノを置くなど、芸術の町尾道らしく音楽も大切にしています。
千光寺山ロープウエイ乗り場や尾道市役所に近接する「尾道通り」は、旧山陽道と出雲街道の結節点でもあり、江戸時代には本陣を有した歴史ある通りです。
通りの路面は、2004年に厚さ10cmの石で石畳化され、往時の賑わいを彷彿させます。
また、尾道市街地唯一の天然温泉付きホテル「天然温泉 尾道みなと館」があり、日帰り温泉も楽しめることから観光客に話題の観光スポットとなっています。
尾道本通り商店街 基本情報
- 住所:〒722-0035 広島県尾道市土堂2-10-3(尾道本通り商店街事務局)
- アクセス:JR山陽本線 尾道駅から徒歩3分
▼尾道観光の記念におひとついかが?
ONOMICHI U2
尾道水道に面する港の倉庫街に1943年に建てられた「県営上屋(うわや)2号倉庫」という海運倉庫をリノベーションして活用したのが「ONOMICHI U2」で、観光スポットとしても注目されています。
「まちの中のちいさなまち」をテーマに、ホテルやレストラン、カフェ、ベーカリー、バー、ライフスタイルショップ、自転車のプロショップがあり、2014年3月にオープンしました。
U2という名前は、元の県営上屋2号の名称から「U」と「2」をとって名付けられたものです。
館内は、小さな店舗と路地で形成されている尾道の町、尾道本通商店街のイメージを詰め込み、倉庫全体を「まち」と見立てています。
日本で初めての自転車を持ったままチェックインできるホテル「HOTEL CYCLE」は、全室自転車の持ち込みが可能で、サイクリストのためにサイクルハンガーを設置した客室もあります。
ホテルに併設された「Yard Café」では、瀬戸内の小規模ロースターの豆を使ったコーヒーや、瀬戸田産のレモンをはじめとする瀬戸内のフルーツを使った、季節のドリンクやスイーツで、ほっと一息。
海に面するドライブスルーならぬ「サイクルスルー」は、サイクリストに向けたボトルウォーターチャージが受けられるほか、エナジーバーやオリジナルサンドウィッチなどを提供しているので、サイクリング出発前に立ち寄るのもよいでしょう。
The RESTAURANT内の「KOG BAR」は「漕ぐバー」を意味し、カウンターにはペダルとサドルがついた「コグ チェア」を設置する、とてもユニークなバーです。
ペダルを漕ぎながら窓越しに尾道水道を眺めつつ、ワインやシャンパンをはじめとするアルコールドリンクを楽しめます。
このように、ONOMICHI U2は随所でサイクリストにとって、心にくい演出があふれています。
【ツーリング・サイクリング】
尾道や瀬戸内観光で注目されているのが、自転車(レンタサイクル)で街並みを巡ったり、サイクリストの聖地「瀬戸内しまなみ海道」をツーリングで走破すること!
サイクリングや原付の場合、新尾道大橋は通行できませんが、尾道駅前から駅前渡船を利用して向島へ渡ることができます。
向島から先は、因島(いんのしま)、生口島(いくちじま)と、橋を利用して爽やかな風を感じながら愛媛県今治市の島々へ。
レンタサイクルは、ONOMICHI U2のほか、ルート上のレンタサイクルターミナルや観光案内所などで取り扱いがあります。
また、JR尾道駅より徒歩3分の「レンタサイクルステーション尾道ベース」では、選りすぐりのE-BIKEもレンタル可能です。
🚲瀬戸内しまなみ海道を渡って愛媛県へ!瀬戸内しまなみ海道や愛媛県の観光はこちらの記事もご覧ください。
福山エリアのみどころ・おすすめ観光スポット
鞆の浦
広島県福山市の沼隈半島先端に位置する「鞆の浦(とものうら)」は、古くは遣唐使の船が寄港し、江戸時代には北前船の寄港地および「潮待ちの港」として栄え、大伴旅人らによって万葉集にも詠まれました。
風光明媚な景色は、ハリウッド映画のロケ地や人気アニメ映画作品の舞台にも選ばれ、歴史ある町並みや仙酔島(せんすいじま)をはじめ瀬戸内海に浮かぶ島々の優美さに魅了されるでしょう。
鞆の浦には、当時から残る古い町並みや鞆の津の商家、港には「雁木(がんぎ)」と呼ばれる瀬戸内海の干満に合わせて見え隠れする石段や、石積みの防波堤「波止」などが大切に保存されています。
特に、港に立つ石造りの常夜燈は、現存する江戸時代の常夜燈としては最大級の大きさを誇り、鞆の浦のシンボルです。
これら江戸時代の港湾施設がまとまって現存する国内唯一の近世港町として、日本遺産にも認定されました。
また、鞆の浦は幕末の英雄・坂本龍馬率いる海援隊ともゆかりが深く、借用していた「いろは丸」が鞆の浦沖で紀州藩の「明光丸」と衝突、鞆の浦へ曳航される中で沈没した「いろは丸事件」でも知られています。
鞆の浦で4日間行われた談判において、龍馬たち海援隊も鞆の浦に滞在し、関連する商家などはギャラリーや旅館として活用され、内部の観光も可能です。
国の史跡に指定されている「福禅寺 対潮楼」は、江戸時代・元禄年間に創建された福禅寺本堂に隣接する客殿です。
仙酔島と弁天島を配する海の眺めがとても美しく、朝鮮通信使の李邦彦は「日東第一形勝」と賞賛しました。
【ボンネットバス市内観光】
JR福山駅から鞆の浦へは、鞆鉄バス(路線バス)なら約30分で行くことができますが、夏場や冬季をのぞく土・日・祝日であれば、定期観光バスの乗車もおすすめ。この定期観光バスは今では全国でも数えるほどとなった、昔懐かしいボンネットバスが現役で運行しています。
愛らしい丸みを帯びた車体や、茶系の濃淡に塗られたその姿は、有名なアニメ映画に出てくる、あの「ネコバス」そっくりと、子どもから大人まで大人気。
ルートは朝9時40分に福山駅を出発し、途中「福山自動車時計博物館」や、国宝の「明王院」を見学し、お昼前に鞆の浦に到着します。
鞆の浦で解散して自由に散策もできますし、約95分間の「対潮楼」の見学や町並み観光の後、出発地点の福山駅まで戻るコースも選べます。
仙酔島
鞆の浦の沖、船で5分のところに浮かぶ無人島「仙酔島」。
1934年に日本で最初の国立公園に指定された「瀬戸内海国立公園」を代表する景勝地の1つとして知られています。
その昔、仙酔島には仙人が住んでいたとの伝説があり、この島の風景が「仙人も酔う程に美しい」ということに由来し、島の名前になったと云われているそうです。
また、江戸時代の儒学者 頼山陽(らいさんよう)は、この仙酔島や瀬戸内海の美しさを見て「山紫水明(さんしすいめい)」という言葉を生み出したとも。(※諸説あります)
福山城
福山城は市街地にあり、新幹線のホームからも間近に見えるという全国的にも珍しい城です。
徳川家康のいとこにあたる、備後国福山藩初代藩主・水野勝成が、西国鎮衛(さいごくちんえい)の拠点として1622年に築城しました。
5層6階の天守など、当時の石高に比べて破格の規模を誇ります。
城郭の中には天守のほか、月見櫓や御湯殿などさまざまな建造物があり、伏見櫓と筋鉄御門は国の重要文化財に指定されています。
伏見櫓は解体修理の際に京都の伏見城から移建したことが明らかになった全国に例のない重要な建物です。
2022年8月に築城から400年を迎えるにあたり、全国からの寄付によって「全国唯一」といわれる天守北側鉄板張りなど、外観復元をはじめとする「令和の大普請(だいぶしん)」が完了しました。
天守内部は「福山城博物館」となっており、福山城の歴史や初代藩主・水野勝成など歴代藩主について紹介しています。
また、水野勝成の逸話を基にした「火縄銃体験」や、大坂夏の陣での水野勝成の活躍を体験できる「一番槍レース」など、体験コンテンツも楽しめる観光スポットです。
艮神社(福山)
艮神社(うしとらじんじゃ)は、平安時代、福山が藤原家の荘園として栄えていた天永年間に、須佐之男命(すさのおのみこと)を祀る「牛頭天王社(ごづてんのうしゃ)」として建立されました。
※牛頭天王とは須佐之男命の呼称です。
明治以降に、現在の御社名「艮神社」となり、北吉津町を始めとする約5,000戸の氏神、福山地方一円の鬼門守護神、厄除神として多くの参拝者が訪れます。
ご祭神には、須佐之男命とともに伊邪那岐命(いざなぎのみこと)を祀り、摂末社には天宇受売命(あめのうずめのみこと)を祀る、福山最古の神社です。
パワースポット・開運の神社として知られ、特に干支が丑から寅へと変わる年(最近では2021年~2022年)は御社名にあやかり、例年にも増して多くの参拝者や観光客で賑わいます。
尾道・福山へのアクセス
広島県の空の玄関「広島空港」は三原市郊外にあり、尾道、福山など各方面に空港連絡バスが運行され、ダイレクトにアクセスできます。
尾道まで、JR東海道・山陽新幹線利用であれば、山陽新幹線「新尾道」駅もしくは「三原」駅が最寄り駅ですが、新尾道駅はやや内陸部にあり、観光スポットの多い瀬戸内海側へは路線バスを利用します。(所要時間約15分)
三原駅を利用する場合は在来線に乗り換えて「尾道」駅下車が便利です。
高速道路網では、瀬戸内海側には山陽自動車道、北部側には中国自動車道がそれぞれ大動脈となって東西に横断。
両自動車道を結んで広島自動車道と尾道自動車道が縦断します。
瀬戸内海の島々へは、尾道から四国の今治へと延びる、西瀬戸自動車道(通称:瀬戸内しまなみ海道)が便利です。
🚅新幹線・鉄道利用のツアーもあります。
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