現在日本にも25の世界遺産があり、また全国各地には心躍る観光地や絶景、歴史的建造物など訪れたいスポットがたくさんあります。
今回の記事では、渡航国数143か国、訪れた世界遺産461(2022年8月時点)とたくさんの国や世界遺産を巡った私の視点から世界に負けない日本の観光スポット5選として紹介します。
2017ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー グランプリ表彰。
その他、世界遺産マイスター、エリアスペシャリスト、添乗能力資格1級などに加えJ.S.Aワインエキスパート(日本ソムリエ協会)でもあるすご腕添乗員
「文化の伝播」にとても興味があります。なかでも大航海時代は私の旅のテーマの一つです。
カリブやアフリカの海が見える要塞なんかに立つと、かなりテンションが上がります。
次行きたい国:サントメプリンシペ
旅行して何したい:博物館、遺跡など歴史の足跡をたどり、疲れたら美味しい食事とワイン
世界に負けない日本の観光①流氷
流氷とは?
文字通り海に浮かび漂う氷のことで、日本では北海道の北東に位置するオホーツク海の流氷が有名です。
流氷は、日本でしか見られない?
もちろん、日本でしか流氷が見られないわけではありません。
流氷は南極やグリーンランドへ行けば見ることが出来ます。
しかし、そんな遠くまでお金と時間をかけて行かなくとも、北海道で見られるのです!
道東へは、東京から飛行機でわずか2時間で行けます。
また、オホーツク海沿岸などの北海道周辺の海域は、世界で最も低緯度の流氷が見られる場所であることから、グリーンランド等と比較すると断然温暖なのです。
流氷の大パノラマ
海一面に押し寄せる、白い氷で埋め尽くされる大パノラマは圧巻で、時を忘れてしまいます。また、流氷とともに訪れるアザラシや、オジロワシにも出会えるかもしれません。
世界に負けない日本の観光②法隆寺
現存世界最古の木造建築を過小評価していない?
法隆寺は、1993年に「法隆寺地域の仏教建造物」世界文化遺産に登録され、建造物以外にも、飛鳥・奈良時代の仏像、仏教工芸品など多数の文化財を有しています。
石の文化のヨーロッパと違い、保存が難しい日本の気候の中で、古代の木造建築が現存することはすごいことです。
7世紀後半頃に再建された、金堂、五重塔、中門、廻廊は現存世界最古の木造建築なのです。
法隆寺のある奈良は世界有数の木造建築の博物館
中国で最古の木造建築といえば、山西省にある、遼代1056年の応県木塔という八角塔であり、ヨーロッパで1番古いと言われる木造建築は、スイス・シュヴィーツ州にある、1287年に建てられた「ベツレヘムの家」。
法隆寺はこれらと比べても、格段に歴史があります。
その他、法起寺三重塔、世界最大級の木造建築東大寺、薬師寺東塔、また、8世紀の海龍王寺などがあり、法隆寺のある奈良は世界有数の木造建築の博物館なのです。
世界に負けない日本の観光③富士山
世界のMt.FUJI
日本の偉大な象徴として世界に広く知られている富士山は2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の名で世界文化遺産に登録されました。
パーフェクトなプロポーション
世界には富士山より高い山はもちろん、たくさんあります。
しかし、単独峰で麓から山頂までその全貌を眺めることが出来きる美しい山は世界を見渡しても、そう多くはないのです。
富士山が日本人に与えたインスピレーション
富士山はその、比類なき美しさで芸術家の創作意欲を掻き立て、葛飾北斎、歌川広重など多くのアーティストの作品を通して世界中に知られ、名声を高めたのです。
また、古来より霊峰として、多くの人々の信仰を集め、「信仰の対象と芸術の源泉」として日本人の心のよりどころになっていったのです。
- 所在地:静岡県(富士宮市、富士市、裾野市、御殿場市、駿東郡小山町)、山梨県(富士吉田市、南都留郡鳴沢村)
世界に負けない日本の観光④縄文遺跡
縄文時代
世界史では中石器時代ないしは、新石器時代に相当する時代です。
2021年「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」として、津軽海峡を挟んだ北海道・北東北に位置する17遺跡が世界遺産として登録されました。
世界に誇る縄文土器
日本最初期の土器の歴史は古く世界最古の土器の一つであり、アジアでも孤立したものと言われています。
『太陽の塔』を作った岡本太郎は火焔型土器から大きなインスピレーションを受けたと言います。
縄文遺跡どこへいけばいい?
世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を代表する構成資産として、青森県の三内丸山遺跡があげられます。
縄文前期から中期(約5,500年前)に繁栄した巨大集落で、500以上の住居跡、巨大な掘っ立て柱の建造物などを有して定住していたという日本の古代史を塗り替えた遺跡です。
日本で最も有名な土偶が発見された
土偶と言えば、だれもが知っている、あの、宇宙人を思わせる遮光器土偶が発見された、亀ヶ岡石器時代遺跡は青森県つがる市にあり土偶のモニュメントが迎えてくれます。
日本最大のストーンサークル
秋田県鹿角市にある大湯環状列石は、縄文時代後期のストーンサークルです。諸説ありますが、葬送儀礼に関する施設ではないかと推測されています。
- 住所:〒038-0031 青森県青森市三内字丸山305
- アクセス:JR青森駅から市営バス「三内丸山遺跡」行きで約30分、東北自動車道青森I.Cから車で約5分
世界に負けない日本の観光⑤姫路城
日本のシンボル
お城は富士山と並び日本のシンボルです。
姫路城の外国人入城者数は、2019年度は395,003人で過去最高を記録しています。
現存12天守
最盛期には全国に約3,000もの天守があったと言われていますが、江戸時代以前に建設され、現代まで残っているのは、わずか12城の天守です。
そのうち5城が国宝、さらに、国宝の中で唯一、世界遺産に登録されているのが姫路城です。
日本式城郭建築の代表
多くの人が想像する日本のいわゆる「お城」は戦国時代に発展し、織田信長の安土城により、天守閣と呼ばれる高層建築が確立されました。
17世紀初頭に築かれた、姫路城は連立式天守群を中心に櫓や門、土塀、石垣などの保存状態も良く、木造建築としても最高水準に達した日本を代表するお城なのです!