広大な海がまるで白銀の大陸のように真っ白に埋めつくされる流氷をご存じですか？
サハリン北部で生まれ、寒さで氷を厚くしながらオホーツク海を流れて北海道までやってくる流氷は、日本で唯一、北海道でしか体験できない冬の風物詩です。
網走地方気象台は、2024年1月19日に網走で「流氷初日」を観測したと発表しました。
例年より3日、2023年より14日早い観測とのことです。
今回はこの神秘の流氷が「いつ」「どこで」「どうやって」見ることができるのかをご紹介します。
また、冬の北海道を楽しむための服装アドバイスもご案内しますので、是非参考にしてみてください♪
今回聞いた人：北海道企画担当 Mさん海外企画歴4年目、国内企画歴1年目
趣味は読書と旅行ガイドブックを眺めること！
流氷のシーズンっていつなの？
例年1月下旬～3月中旬がシーズンで、2月上旬～3月上旬が見ごろといわれています。
流氷初日（沿岸部から肉眼で見えた最初の日）は、1月下旬～2月上旬とその年により異なります。
毎年の気候により変動し、3月後半に見ることができる年もあります。
【流氷初日】気象台から海面で初めて見られた日
【接岸初日】流氷により船舶が航行できなくなった最初の日
【流氷終日】視界内の海面で見られた最後の日（2021年以降は観測を実施していません。）
どこで流氷は見られるの？
流氷は北海道のオホーツク海側で見ることができます。
特に、網走（あばしり）・紋別（もんべつ）・知床ウトロ、そして知床半島と北方領土に挟まれた羅臼（らうす）の4箇所は、流氷を楽しめる施設やアクティビティがそろっています。
網走と紋別では流氷を砕いて進む大迫力の砕氷船流氷クルーズ、知床では流氷の上を歩く流氷ウォーク®、羅臼では流氷とともに天然記念物のオオワシなどの野鳥を観察できる流氷観光船など、様々な角度から流氷を楽しめるアクティビティが楽しめます。
どうやって流氷をみるの？
北海道では様々な方法で流氷を見ることができます。
その中でオススメアクティビティをご紹介！
【紋別】流氷砕氷船ガリンコ号
ガリガリ・ゴリゴリ！と大迫力な音とともに突き進む！
紋別には、船首に装備されたドリル状のスクリューを回転させ、流氷を砕きながら進むガリンコ号に乗船ができます。
船首側にある展望スペースからは、スクリューが流氷を砕く迫力満点の瞬間を体感できるので必見です！
2021年1月からは3代目のガリンコ号Ⅲが就航！巨大ドリルを搭載しひとまわり大きくなった新ガリンコ号で、スリリングな流氷観光が楽しめます。
【網走】流氷砕氷観光船おーろら
厚い氷を切り裂いてパワフルに突き進む！
網走では、南極観測船と同じ構造をもつ「流氷観光砕氷船おーろら」に乗船ができます。
定員450名の大型船で、船の重みで氷を砕きながら進みます。
広々とした船内は暖房も完備なので安心！1・2階の客室からのんびり流氷観光を楽しめます。
流氷の大迫力を感じるなら展望デッキへ！ 防寒対策をしっかりして氷を砕く音と衝撃を体感してみてください。
【知床・羅臼】 流氷バードウォッチングクルーズ
手付かずの大自然と豊かな漁場が生んだ氷と動物の競演に大感動！
知床半島と北方領土に挟まれた羅臼周辺は、流氷時期になると知床に越冬してきた天然記念物のオオワシやオジロワシといった大型猛禽類が飛来し、多い時で1,000羽近くが集まる大迫力の光景が見られます。
ちなみに、冬の知床半島で流氷観光船に乗ることができるのは羅臼だけです。
【知床】サンセット流氷ウォッチ
着替え不要で気軽に流氷ウォッチ！
ドライスーツなどに着替える必要がなく誰でも気軽に参加できるアクティビティ。
ガイド引率による流氷ウォッチツアーです。運が良ければオジロワシやオオワシなど、野生の動物に遭遇する事も！
さらに「知床斜里/来運神社湧水の氷」をグラスに入れたお飲み物で乾杯！
グラスの氷と流氷上に沈む夕日とともに美しい光景が楽しめます。
【野付半島】氷平線ウォーク
流氷の上を歩いて思い出を作ろう！
北海道の東のはて、野付半島では広い海が厳冬期になり一面が凍るため、平らで広大な平原が現れます。
360度パノラマの氷の景色を楽しめて、フォトジェニックスポットとしても人気！トリックアートのような写真撮影を楽しめます！
【知床】流氷浴
「何もしない」がコンセプトの静寂の流氷体験
流氷海岸にイスを置き、寝袋に包まりながら流氷を感じる静かなアクティビティ。
澄んだ空気に包まれた静寂の中、遠くの水平線と流氷を見ながら贅沢な時間をお過ごしください。ホットドリンク＆ドロ－ンでの記念撮影付です。
【知床】流氷ウォーク®
真っ白い氷に覆われた海の上を歩く想像を超えた大冒険！
間近で流氷を観察することで、自然のパワーを肌で感じる事ができます。
ドライスーツを着用するので流氷と一緒に海にプカプカ浮かんだり、運が良ければ野生の生き物と遭遇することもあるそう。
また船上からでは見る事が難しい流氷の妖精クリオネがゆらゆら泳いでいるのが見られる可能性も！
地球の壮大さを感じながら流氷の創り出す美しい光景を是非体感してください。
どんな服装で参加すればいいの？
平均気温がマイナスになる北海道では寒さ対策が必須！
ポイント①インナーウェアが重要！
肌に直接触れるインナーは必ず着ていきましょう。
保温機能・発熱昨日を持ったインナーがオススメ
ポイント② アウターは厚手＆防水機能が鍵！
コートやブルゾンはダウンなど厚手のものがオススメ！水分を多く含んだ雪が降るときもあるので、防水仕様のアウターまたは防水スプレーをかけて出かけましょう。
ポイント③ 小物をうまく使おう！
手袋は必須アイテム。また、帽子や耳あてなどの小物をうまく使うのがポイントです。また、カイロもあると便利なのでオススメ！
最後に
北海道の流氷についてご紹介しましたが、いかがでしたか？
流氷はいつでもどこでも見られるものではありません。
この時期、ここでしか体験できない感動を是非肌で感じてみてください。
HISでは今回紹介した流氷ツアーを豊富にご用意しています！！
是非希望に合うツアーを探してみてくださいね！
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