全国で最も桜の開花の遅い北海道では4月下旬から5月中旬にかけてお花見を楽しむことができます。
日本の桜の約8割を占める「🌸ソメイヨシノ」をはじめ、北海道特有の桜である「🌸エゾヤマザクラ」、日本で最も開花が遅い「🌸チシマザクラ」など、広い北海道ならではの様々な桜を見ることができるのも特徴のひとつです。
北海道の桜の開花は道南から始まり、最後にひがし北海道へ到達となるため、長期間に亘って桜を満喫できるのも魅力です。
その年の見頃の時期に合わせて、観光場所を選ぶのも楽しみ方の一つとなるでしょう。
そんな北海道の桜の名所・おススメお花見スポットを桜前線の北上に沿ってご紹介します。
🌸函館
五稜郭公園
星型の城塞跡で知られる五稜郭(ごりょうかく)公園は、国の特別史跡に指定されています。
函館でも有数のお花見スポットで、公園内には「🌸ソメイヨシノ」や「🌸ヤエザクラ」などを中心に約1,500本あります。
隣接するタワーの展望台からは星形に縁取られた満開の桜を見ることができ、地上と上空の両方で楽しむことができます。
なお、函館のサクラの開花状況は、裏門の橋付近にある標本木(ソメイヨシノ)で観測されるそうです。
五稜郭公園 基本情報
- 住所:〒040-0001 北海道函館市五稜郭町44
- アクセス:函館駅前からバス 約15分、「五稜郭公園入口」下車徒歩10分
市電「五稜郭公園前」電停下車徒歩15分
【🌸例年の見頃】 4月下旬~5月上旬 |
函館公園
自然豊かな函館山の麓にある日本で最初の市民によって造成された都市公園「函館公園」には「🌸ソメイヨシノ」を中心に、約360本の桜の木が中央噴水広場の周辺などを薄紅色に彩ります。
公園内は山の麓のため高低差があり、下から見上げる桜と、上から見渡す桜とで見比べることができます。
園内に遊園地「函館公園こどものくに」や動物施設もあるので、子ども連れ・家族連れでのお花見にもオスス♪
函館公園 基本情報
- 住所:〒040-0044 北海道函館市青柳町17
- アクセス:市電「青柳町」電停下車徒歩約3分
【🌸例年の見頃】 4月下旬~5月上旬 |
🌸松前
松前公園
250種1万本という多種多数の桜が咲く桜の名所で、早咲き、中咲き、遅咲きと時差開花していくため、長期間に亘ってお花見を楽しむことができます。
広い敷地内には、樹齢300年以上と推定される光善寺の「🌸血脈桜(けちみゃくざくら)」や龍雲院の「🌸蝦夷霞(えぞかすみ)桜」、天神坂門の「🌸夫婦(めおと)桜」の松前三大名木などがあります。
日本各地から集められた110種類300本の桜が植えられた「桜見本園」、100品種110本の桜が植えられた「新桜見本園」は桜の種類を学ぶ教育植物園として造られました。
2004年に北海道遺産に選定された松前城を中心とする一帯は「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれ、お城と桜のコントラストは風情があります。
桜の見頃にあわせて、例年「松前さくらまつり」が開催されます。
松前公園 基本情報
- 住所:〒049-1511 北海道松前郡松前町字松城
- アクセス:JR北海道新幹線・道南いさりび鉄道 木古内駅前からバスで約1時間30分「松城」下車徒歩7分
【🌸例年の見頃】 4月下旬~5月上旬 |
光善寺
松前の光善寺(こうぜんじ)は、1533年に開山され、その後松前藩の奥方子供の菩提寺として栄えました。
3度にわたる火災により多くの部分が消失しましたが、仁王門、山門は現存しています。
ご本尊の阿弥陀如来像は北海道指定の有形文化財となっています。
本堂前にある樹齢約300年という「🌸桜の名木・血脈桜(けちみゃくざくら)」が有名です。
松前を代表する早咲き桜の品種「🌸南殿(なでん)」の親木で、マツマエハヤザキとも言われる「🌸ヤエザクラ」は松前町の三大名桜の一つで、1973年には北海道指定記念樹木に選ばれています。
光善寺 基本情報
- 住所:〒049-1511 北海道松前郡松前町松城303
- アクセス:JR北海道新幹線・道南いさりび鉄道 木古内駅前からバスで約1時間30分「松城」下車徒歩7分
【🌸例年の見頃】 5月上旬頃(血脈桜) |
🌸森町
オニウシ公園
アイヌ語で「樹木の生い茂った所」を意味する「オニウシ」と名付けられた公園で、町名の由来にもなっています。
国道5号線沿いにあることからドライブの休息ポイントとしても利用されています。
「🌸ソメイヨシノ」の他、森町にしかない稀少な固有種の「🌸駒見桜(コマミザクラ)」や「🌸堀井緋桜(ホリイヒザクラ)」など、約500本の桜が植えられています。
併設している道の駅「YOU・遊・もり」からは、噴水モニュメントを中心とした公園全体と秀峰駒ケ岳や羊蹄山、有珠山など360度の大パノラマを楽しむことができます。
ちなみに、茅部郡森町は人気駅弁の「いかめし」が有名なJR函館本線「森」駅のある町です。
オニウシ公園 基本情報
- 住所:〒049-2311 北海道茅部郡森町上台町326
- アクセス:JR函館本線 森駅から徒歩で約15分
【🌸例年の見頃】 5月上旬 |
青葉ヶ丘公園
元々競馬場だった地に大正3年に開設された歴史ある公園で、植栽から100年というソメイヨシノの古木をはじめ約1,000本もの桜が植えられています。
園内には「🌸森小町(モリコマチ)」や「🌸青葉枝垂(アオバシダレ)」といった固有種や、「🌸御衣黄(ギョイコウ)」、「🌸鬱金(ウコン)」など黄緑色の花を咲かせる珍種もあります。
園内の「茅部の栗林」は北海道天然記念物に指定されており、中には樹齢300年を超える老木も!
例年5月上旬から約2週間に亘って開催される「もりまち桜まつり」は昭和25年からの伝統の祭りで、青葉ヶ丘(あおばがおか)公園を主会場に、歌謡ショーの他、各種の参加型イベントも行われます。
桜の開花状況や桜まつりの最新情報は森観光協会の公式Twitterで配信されています。
🌸登別・洞爺
登別桜並木
5月上旬頃、JR登別駅から登別温泉方面へ向かう約8kmの道が「花のトンネル」で覆われます。
これは地元の人々が丹精込めて植えた約2,000本の「🌸エゾヤマザクラ」で、登別温泉やカルルス温泉を訪れる人々を優しく迎えてくれます。
登別桜並木 基本情報
- 住所:〒059-0463 北海道登別市中登別町
- アクセス:JR室蘭本線 登別駅より道南バスで約5分
【🌸例年の見頃】 5月上旬〜5月中旬 |
有珠善光寺自然公園
有珠善光寺は江戸幕府よって建立されたは蝦夷(えぞ)三官寺のひとつで、蝦夷地最古の寺院です。
一年を通してツツジ、アジサイ・カタクリ、イチョウなどの花々が色鮮やかに咲き「花の寺」として親しまれています。
周辺の自然公園に約1,000本の「🌸ソメイヨシノ」「🌸ヤマザクラ」「🌸御衣黄桜(ギョイコウザクラ)」などが順次咲くほか、中でも巨石を割りながら成長した「🌸石割桜」が有名で、北海道の記念保護樹木にも指定されています。
🌸札幌
円山公園
札幌市民の憩いの場として親しまれており、古くからの桜の名所として知られ、園内には「🌸エゾヤマザクラ」、「🌸ソメイヨシノ」など約160本の桜が植えられています。
桜の開花時期には、期間限定でお花見用バーベキューコンロのレンタルもあるため、ジンギスカンで花見を楽しむ北海道ならではの光景も。
園内にはスギ林やカツラの大木も見られ、タイミングが合えばリスや野草、野鳥なども多く観察することができます。
円山公園 基本情報
- 住所:〒064-0959 北海道札幌市中央区宮ヶ丘3-1
- アクセス:地下鉄東西線「円山公園」からJR北海道バス「動物園前」「総合グラウンド前」「円山西町2丁目」下車
【🌸例年の見頃】 4月下旬~5月上旬 |
モエレ沼公園
基本設計は世界的に著名な彫刻家イサム・ノグチ氏が手がけ「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもとに造成が進められた「自然」と「アート」が融合した公園です。
「🌸エゾヤマザクラ」を中心に「🌸カスミザクラ」「🌸チシマザクラ」他、約1,600本が植樹されているサクラの森、その中に隠されるように7つの遊具エリアがあります。
設置している遊具もすべて、イサム・ノグチ氏がデザインしたものです。
モエレ沼公園 基本情報
- 住所:〒007-0011 北海道札幌市東区モエレ沼公園1-1
- アクセス:地下鉄東豊線「環状通東駅」より中央バス「モエレ沼公園東口」下車
【🌸例年の見頃】 5月上旬~5月中旬 |
🌸小樽
手宮公園
市の北部地区・手宮(てみや)の高台にあり、面積19.7haの園内には自然林としては北限といわれる栗林や緑化植物園があります。
「🌸ソメイヨシノ」や「🌸エゾヤマザクラ」、「🌸チシマザクラ」など約700本の桜が植えられ、桜の名所として有名です。
手宮公園 基本情報
- 住所:〒047-0041 北海道小樽市手宮1、2、3丁目
- アクセス:JR函館本線 小樽駅前から北海道中央バスで約10分「手宮」下車
【🌸例年の見頃】 5月上旬〜5月中旬 |
🌸浦河・新ひだか
優駿さくらロード(西舎桜並木)
優駿(ゆうしゅん)の里公園の入口から、約3kmにわたって1,000本を超える「🌸エゾヤマザクラ」が道路の両側に立ち並び、桜のトンネルとして親しまれています。
例年、桜の開花にあわせて「浦河桜まつり」が開催され、桜並木のライトアップも行われます。
元々は地名から西舎(にしちゃ)桜並木と呼ばれていましたが、2004年4月に町民から新しい名称を募集し「優駿さくらロード」と名付けられました。
優駿さくらロード(西舎桜並木) 基本情報
- 住所:〒057-0171 北海道浦河郡浦河町字西舎141-11
- アクセス:札幌から道南バス高速「ペガサス」号で「浦河ターミナル」下車、車で約10分
【🌸例年の見頃】 5月上旬 |
二十間道路桜並木
直線7kmに渡って、近隣の山々から移植した2,000本を超える「🌸エゾヤマザクラ」などが咲き誇るこの道は、かってこの地にあった宮内省御料牧場の道路として造成されたのがはじまりとされています。
造成時の道幅がちょうど二十間(約36m)あったことから二十間道路と呼ばれるようになりました。
「日本の道百選」「さくら名所100選」「北海道遺産」にも選ばれたことから、日本屈指の桜の名所として多くの人から親しまれます。
艶やかに咲き誇る桜並木を観ようと、春の連休に開催される「しずない桜まつり」の期間前後には全国各地から10万人もの観光客が訪れます。
二十間道路桜並木 基本情報
- 住所:〒056-0144 北海道日高郡新ひだか町静内田原~静内御園
- アクセス:札幌から道南バス高速「ペガサス」号で約2時間40分「静内ターミナル(旧JR静内駅)」下車、
道南バス「農屋」行に乗り換え「桜丘小学校」バス停下車徒歩15分
新千歳空港から車で約1時間30分
【🌸例年の見頃】 5月上旬から5月中旬 |
🌸美唄(びばい)
美唄市東明公園
丘陵地にある都市公園で、空知管内随一の桜の名所である東明公園は、日本最北の「🌸ソメイヨシノ」の群生地です。 その他にも「🌸エゾヤマザクラ」などを含め約2,000本もの桜が広がります。
また桜に次いで、5,000本を超えるツツジの群生地としても知られ、こちらも美唄市随一の名所になっています。
例年、5月上旬頃には「びばい桜まつり」が開催され、主役である桜に囲まれたなか、夜桜のライトアップで毎年多くの人々を魅了しています。
「びばいさくら2022」では、夜桜ライトアップやSNSでのフォトコンテスト、スカイランタンなど、各種イベントで盛り上がりました。
美唄市東明公園 基本情報
- 住所:〒072-0808 北海道美唄市東明町
- アクセス:JR函館本線 美唄駅から美唄市民バスで「東明公園」下車
【🌸例年の見頃】 | 4月下旬~5月上旬(エゾヤマザクラ) |
5月上旬~5月中旬(ソメイヨシノ) | |
5月中旬~5月下旬(ヤマサクラ) |
🌸旭川
神楽岡公園
市の中心部から南東3kmほどの起伏に富んだ丘陵地地帯の一角にあり、うっそうと茂るニレやドロ、ナラなどの天然の美林と、約500本の「🌸エゾヤマザクラ」が咲きほこる、旭川市内でも有数の桜スポットです。
神楽岡公園 基本情報
- 住所:〒078-8327 北海道旭川市神楽岡公園
- アクセス:JR旭川駅前から旭川電気軌道バスで約10分「上川神社前」下車、旭川鷹栖I.Cから車で約20分
【🌸例年の見頃】 5月上旬 |
🌸網走
天都山桜公園
北上する桜前線のラストシーンを飾る、網走・オホーツクを代表する桜の名所です。
山頂からの絶景が「天の都にいるような心地にさせるほど美しい」と称えられる天都山は、国指定の名勝地にも指定。
桜を間近に見上げるだけでなく、隣接する展望台からはオホーツク海、知床連山、網走湖など360度のパノラマを楽しむ事が出来ます。
例年であれば雪を抱く斜里岳を、約1,000本の「🌸エゾヤマサクラ」越しに望むお花見を楽しむことができます。
展望台は「オホーツク流氷館」の屋上にあり、こちらでは通年で網走の冬の風物詩「流氷」を展示しているので、お花見と共に網走の魅力を体感しましょう。
別保公園 基本情報
- 住所:〒093-0044 北海道網走市天都山244-3
- アクセス:JR網走駅から網走バス「観光施設めぐりバス」約15分「天都山・流氷館」下車徒歩5分
【🌸例年の見頃】 5月中旬~5月下旬 |
🌸釧路
別保公園
国道44号線(根釧国道)沿いにあり、「🌸エゾヤマザクラ」や「🌸チシマザクラ」、「🌸釧路八重桜」など約700本が咲きほこります。
開花に合わせて「日本一遅い桜まつり」が開催され、園内にはツリーハウスやイベント広場、パークゴルフ場などお花見以外にも施設が充実しています。
別保公園 基本情報
- 住所:〒088-0605 北海道釧路郡釧路町字別保原野南24線
- アクセス:JR根室本線(花咲線)別保駅から徒歩約10分
【🌸例年の見頃】 5月中旬~5月下旬 |
最後に
北海道のおすすめ桜スポットはいかがでしたか?
ぜひ、この時期にしか見ることができない桜の絶景を満喫してくださいね!
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