大阪・京都・滋賀・奈良・和歌山・兵庫の関西地方は桜の名所が数多くあります。
それぞれの地方ならではの桜の楽しみ方ができるおススメお花見スポットを厳選してご紹介します。
🌸滋賀県
三井寺(みいでら)(園城寺/おんじょうじ)
天台寺門宗の総本山で、正式名称は「長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)」です。
国宝・重要文化財は100余点あり、金堂や西国第十四番札所の観音堂、釈迦堂、唐院など多くの堂舎が建ち並んでいます。
広大な境内にはソメイヨシノを中心に約1,000本の桜が咲き誇ります。
満開時には夜間特別拝観として一帯がライトアップされ、幻想的な景色を楽しむことができます。
【例年の見頃】4月上旬~4月中旬
琵琶湖疏水(びわこそすい)
琵琶湖の水を京都へ供給するために造営された運河です。
両岸に植えられた山桜やソメイヨシノなどの桜並木があり、疏水を流れる湖水に映えて美しく、桜の名所として人気があります。
見頃の時期にはライトアップされることもあり、日中とは異なった幻想的な景色を楽しむことができます。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
海津大崎(かいづおおさき)
琵琶湖八景「暁霧・海津大崎の岩礁」として有名な景勝地で、びわ湖随一の岩礁と、湖の碧、竹生島の見事なコントラストが魅力です。
びわ湖岸約4kmにわたって約800本のソメイヨシノが咲き誇る姿は圧巻で、「日本のさくら名所100選」に選ばれています。
近年の見頃は4月上旬頃で、近畿圏では遅咲きの桜名所として知られています。
【例年の見頃】4月上旬~4月中旬
- 住所:〒520-1811 滋賀県高島市マキノ町海津
- アクセス:JR湖西線マキノ駅から高島市コミュニティバス国境線乗車約6分「海津1区」下車 並木口まで徒歩約2分、またはマキノ高原線乗車約3分「海津大崎口」下車 並木口まで徒歩約6分
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🌸京府都
平野(ひらの)神社
794年に桓武天皇による平安京遷都に伴い、奈良の平城京から遷座したのが始まりといわれています。
現在の社殿は「平野造」と呼ばれ、本殿は重要文化財に指定されています。
伊勢神宮や松尾大社などと並ぶ格式高い名社で、江戸時代には桜の名所「平野の夜桜」として知られていました。
代表的な名桜である早咲きの魁桜(さきがけざくら)や寝覚桜、平野妹背、手弱女、突羽根など珍しい種類が多く、約60種類400本の桜が咲き誇ります。
【例年の見頃】3月上旬~4月下旬
平安神宮神苑
1895年に平安遷都1,100年を記念して創建されました。
広大な池泉回遊式庭園で、国の名勝に指定されています。
約20種類300本の桜が咲き誇り、中でも谷崎潤一郎の「細雪」に登場するヤエベニシダレザクラが有名です。
例年、夜にはライトアップ鑑賞が楽しめる他、観桜茶会も行われています。
【例年の見頃】4月上旬〜4月中旬
仁和寺の御室桜(にんなじのおむろざくら)
真言宗御室派の総本山で、国宝の金堂をはじめ、重要文化財の「五重塔」「御影堂」「観音堂」など歴史的建造物が多く残されています。
中門内の西側一帯に、京都で一番遅咲きの桜として親しまれている「御室桜」の林があります。
樹高は約2メートル~3メートルで低く、「わたしゃお多福 御室の桜 鼻が低ても 人が好く」と詠われました。
「花(鼻)が低い」ことから「お多福桜」とも呼ばれています。
【例年の見頃】4月上旬~4月中旬
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🌸大阪府
花博記念公園鶴見緑地
EXPO’90「国際花と緑の博覧会」会場の跡地を再整備した公園です。
2月下旬から見頃を迎える河津桜をはじめ、オカメや陽光、ソメイヨシノと時期をずらして桜が彩り、長い間花を楽しむことができます。
約1,100本の桜が植えられ、その過半数はソメイヨシノです。
その他、5,500種約15,000株の植物を温室栽培展示された「咲くやこの花館」や、日本庭園、国際庭園、ハナミズキホール(鶴見スポーツセンター)など当時のパビリオンや庭園が残されています。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
大阪城公園
1931年に再建された天守閣を中心に広がる公園です。
園内全体で約3,000本の桜が咲き、中でもソメイヨシノを中心に約300本の桜が咲く西の丸庭園(有料)は見どころです。
天守閣を背景に見る桜が広がる景色をお楽しみいただけます。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
毛馬桜之宮(けまさくらのみや)公園
大川(旧淀川)の両岸に広がる4.2キロの河川敷を利用した河岸公園で、右岸沿いには造幣局や泉布観など明治初期の建物が立ち並んでいます。
大川の流れに沿ったプロムナードには桜並木が続き、ソメイヨシノや山桜、里桜など約4,800本が植えられています。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
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🌸兵庫県
姫路城
世界文化遺産・国宝姫路城はシラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城(しらさぎじょう)」の愛称で親しまれています。
城の周辺には約1,000本のソメイヨシノが植えられており、「日本のさくら名所100選」に選ばれています。
城を背景にした三の丸広場の桜並木や西の丸庭園のソメイヨシノやシダレザクラが有名です。
【例年の見頃】4月上旬
明石公園
明石城を中心につくられた県立公園で、芝生広場やスポーツ施設、図書館などの様々な施設があります。
約55ヘクタールの広大な園内には、約1,400本のサクラが咲き誇り、「さくら名所100選の地」に選ばれています。
明石城は、築城から400年以上の歴史があり、巽櫓(たつみやぐら)、坤櫓(ひつじさるやぐら)は、ともに現存の三重櫓で国の指定重要文化財になっています。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
夙川(しゅくがわ)河川敷緑地(夙川公園)
河川全体が公園として整備された都市公園です。
川の両岸に南北2.8キロにわたって桜並木が続きます。
ソメイヨシノを中心に約1,660本の桜があり、「日本さくら名所100選」に選ばれています。
尚、「飲酒・宴会等禁止」となっておりますので、美しい桜を眺めながら散策を楽しみましょう。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
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🌸奈良県
奈良公園
若草山のふもとに広がる660ヘクタールという広大な公園で、貴重な歴史的文化遺産がある春日大社や興福寺、東大寺、国立博物館、正倉院などが隣接しています。
ナラノヤエザクラ、ナラノココノエザクラのほか、ヤマザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラなど約1,700本の桜が咲き誇り、「日本さくら名所100選」に選ばれています。
例年4月下旬頃から5月上旬頃にかけて開花する「奈良の八重桜」と呼ばれる小ぶりな桜も見どころです。
奈良公園に生息しているシカは国の天然記念物に指定されている野生動物で、飼育されている動物ではありません。
【例年の見頃】3月下旬~4月下旬
吉野山(中千本)
吉野山には古来から桜が多く、シロヤマザクラを中心に約200種約3万本の桜が4ヶ所に密集しています。
下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、上千本(かみせんぼん)、奥千本(おくせんぼん)と呼ばれており、下→中→上→奥千本と、山下から山上へ順に開花していくため、長い間桜を見ることができます。
目に千本見える豪華さという意味で「一目千本」とも言われています。
桜の開花に合わせて夜桜のライトアップも行われており、日中と異なる風情ある景色も楽しむことができます。
【例年の見頃】4月上旬
高田千本桜
高田川畔の千本桜は、市制施行の1948年に植樹されました。
樹齢70年を超え年輪を重ねた約1,200本の桜が川の両岸南北2.5キロにわたって続く桜並木は圧巻です。
夜間はライトアップされた夜桜を楽しむことができます。
某映画のロケ地としても使われました。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
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🌸和歌山県
和歌山城
江戸時代は、徳川御三家の一つ紀州徳川家の居城で、虎伏山(とらふすやま)に立つ白亜の天守閣は、和歌山市のシンボルとなっています。
天守閣を中心とした和歌山城公園一帯でソメイヨシノを中心に約600本の桜が咲き乱れます。
例年3月下旬頃から4月上旬頃に開催される「桜まつり」期間中は、日没後ライトアップが実施され、100本のぼんぼりと400個のちょうちんが灯ります。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
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