九州北部と対馬の中間の玄界灘に位置している長崎県の離島・壱岐島。
透きとおった海に囲まれ、自然の美しさを楽しめる絶景スポットだけではなく、150を超える神社が点在していることから島全体がパワースポットとしても知られています。
絶景と歴史、さまざまな楽しみ方ができる神秘的な壱岐島の観光スポットをご紹介します!
壱岐への行き方
壱岐島へは長崎空港から飛行機のほか、福岡の博多港や佐賀から高速船でもアクセスできます。
長崎空港~壱岐空港:飛行機で所時間約30分 1日2便運行
時刻表など詳細はこちら▶▶オリエンタルエアブリッジ(外部サイト)
■福岡(博多港)から
・博多港~芦辺港:高速船(ジェットフォイル)で所要時間約1時間5分
・博多港~芦辺港:カーフェリーで所要時間約2時間10分
・博多港~郷ノ浦港:高速船(ジェットフォイル)で所要時間約1時間10分
・博多港~郷ノ浦港:カーフェリーで所要時間約2時間20分
■佐賀(唐津東港)から
・唐津東港~印通寺港:カーフェリーで所要時間約1時間45分
時刻表や料金など詳細はこちら▶▶九州郵船(外部サイト)
※天候状況により、到着する港が変更になる場合もあります。
壱岐の自然を楽しむスポット
錦浜海水浴場(にしきはまかいすいよくじょう)
壱岐空港から車でわずか3分程。ファミリーでも安心して楽しむことのできる波の穏やかなビーチは、広くて解放感も抜群!
透明度も抜群でエメラルドグリーンの透きとおった海は魚の姿もよく見え、岩場ではシュノーケリングも楽しめます。
バナナボートなどのマリンスポーツも充実しているので、壱岐島の美しい海を思う存分堪能するのにぴったりのスポットです。
- 住所:〒811-5203 長崎県壱岐市石田町筒城東触
- アクセス:壱岐空港から車で3分、印通寺港から車で7分、郷ノ浦港・芦辺港から車で20分。
辰の島 遊覧船
壱岐島でも随一の透明度を誇る美しい海を楽しむなら、勝本港からわずか10分で行ける無人島・辰ノ島への遊覧クルーズがおすすめ!あまりにも透きとおった海は、運が良ければ海上の船がまるで宙に浮かんでいるかのような現象が見られるほどだとか。
エメラルドグリーンの海と、ダイナミックな奇岩や断崖絶壁が織りなす景色は、遊覧船だからこそ見られる景観です。
また、渡船で辰ノ島へ上陸することもでき、日本の快水浴場百選に選ばれている透明度の高いビーチ「辰ノ島海水浴場」でのんびり過ごしたり、冒険気分で島を探索してみるのもおすすめです。
※島内は足場が悪い所もあるので、散策の際は十分ご注意ください。
※遊覧船や辰ノ島への渡船は冬期は予約制です。必ず事前にご確認ください。
- 住所:〒811-5501 長崎県壱岐市勝本町勝本浦575-61(渡船・遊覧発着所)
- アクセス:印通寺港から車で30分、郷ノ浦港から車で25分、芦辺港から車で20分。
猿岩(さるいわ)
壱岐島のシンボル的存在ともいえる、ニホンザルが真横を向いたようなユニークな形の奇岩。高さ45mのこの巨大な岩は神話にも登場していて、壱岐島が流されないように神様が建てた八本柱のうちの一本だとも言われています。
壱岐島の西側に位置しているので、絶景の夕日スポットとしても有名です。
鬼の足跡
絶壁の上に広がる草原の中にぽっかりと開いた大穴。その周囲は約110mもあり、海岸の浸食による自然が創り出した景勝地ですが、「大鬼が鯨を捕るために踏ん張ってできた足跡」という言い伝えも残っています。
「鬼の足跡」は郷ノ浦町の先端、牧崎公園内にあり、近くの海上には横を向いたゴリラのように見えるゴリラ岩もあるので、こちらも必見です。
- 住所:〒811-5154 長崎県壱岐市郷ノ浦町渡良東触1796
- アクセス:郷ノ浦港から車で約18分、壱岐空港から車で約30分
左京鼻
壱岐島の東側、八幡半島の先端に位置する岬が左京鼻と言われています。約1kmも続く断崖絶壁は壱岐島を代表するビュースポットとして人気です。
左京鼻に広がる草原からは、すぐ先の海中に細い柱が束になったような奇岩「観音柱」が突き出している光景が見られます。
壱岐イルカパーク&リゾート
「どこにいてもイルカと共に」をコンセプトにし、入り江の中を自由に動き回るイルカは自然に近い状態で飼育され、海上のデッキからその様子が見られます。
間近でイルカを観察したり、エサやりができる体験プログラムも充実しています。
さらにマリンアクティビティを楽しむこともでき、人気のSUPやカヤックで壱岐の美しい海を満喫するのもおすすめ。
アクティビティはインストラクター付きなので初心者でも安心。
大自然に囲まれた施設内では、1日1組限定のキャンプや壱岐牛BBQなどアウトドアを存分に楽しむこともできます。
- 住所:〒811-5512 長崎県壱岐市勝本町東触2668-3
- アクセス:芦辺港から車で約30分、壱岐空港から車で約35分
壱岐島のパワーと歴史に触れるスポット
住吉神社
壱岐唯一の官社にして、「日本四大住吉」のうちの一社と称される代表的な神社。境内には「夫婦クスノキ」と呼ばれる立派な楠があり、この樹を男性は左回り、女性は右回りに回ると良縁に恵まれると言われています。
毎年12月には大大神楽が奉納され、国の重要無形文化財に指定されている「壱岐神楽」を見ようと多くの人が訪れます。
男嶽神社(おんだけじんじゃ)
導きの神様、縁結びの神様として知られる猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀った神社。明治時代までは一般の方の入山が禁じられた神聖な場所でしたが、入山規制の解消後はお参りの際に御祭神にちなんで猿の石像がつぎつぎに納められ、今ではなんとその数200体以上!
ずらりとお猿さんの像がならぶ、少し珍しい風景を目にすることができます。
神社内の御神体の岩は不思議な磁力があるパワースポットとしても知られています。
- 住所:〒811-5466 長崎県壱岐市芦辺町箱崎本村触1678番地
- アクセス:芦辺港から車で約15分、壱岐空港から車で約35分
黒崎砲台跡
猿岩近くの小高い丘をくりぬいて作られた、巨大な砲台跡。対馬海峡を航行する艦船を攻撃するために昭和3年から4年もの歳月をかけて作られました。
砲台の口径約41cm、砲身の長さ約18m、弾丸の重さ約1トン、東洋一の射程内と破壊力を誇る砲台と言われていました。
実際にこの砲台から発射されることはなく、戦後に取り壊されました。
巨大な穴をのぞき込めば、そのスケール感に圧倒されること間違いなし!
※砲台内部の天井や壁にひび割れがあるため、現在立ち入り禁止になっています。スロープを登った丘の上から砲台跡の大穴は見学可能です。
- 住所:〒811-5103 長崎県壱岐市郷ノ浦町新田触870
- アクセス:郷ノ浦港から車で約20分、壱岐空港から車で約30分
はらほげ地蔵
海女さんの里・八幡浦の海の中にたたずむやや変わったお地蔵さん。満潮時には胸のあたりまで海に浸かってしまう不思議な光景が見られ、干潮時には近くで拝めます。
お供え物が波に流されないよう胸のあたりに穴が開いているため、「はらほげ」という不思議な名前が付いたのだとか。
- 住所:〒811-5311 長崎県壱岐市芦辺町諸吉本村触1342
- アクセス:芦辺港から車で約10分、壱岐空港から車で約20分
壱岐市立一支国(いきこく)博物館
古代の壱岐島は、中国の歴史書「魏志」倭人伝に「一支国(いきこく)」というクニの名で登場し、大陸や朝鮮半島と日本を結ぶ重要な役割を果たしていたと言われています。それを象徴するように、壱岐に存在する遺跡や古墳から弥生時代や古墳時代の土器や金具などが発掘され、常設展示室にはその貴重な実物が多数展示されています。
また、朝鮮半島と一支国を往来していた木造古代船の実寸大模型や、一支国の王都と特定された原の辻󠄀遺跡のジオラマなども展示され、弥生時代の人々の生活風景などを楽しく学べる博物館です。
- 住所:〒811-5322 長崎県壱岐市芦辺町深江鶴亀触515-1
- アクセス:芦辺港から車で約20分、壱岐空港から車で約12分
原の辻󠄀遺跡
原の辻󠄀遺跡は弥生時代から古墳時代のはじめ頃にかけて形成された大規模な環濠集落で、当時の一支国(いきこく)の王都として、対外交流において重要な役割を果たしていました。丘陵地の広大な敷地に、発掘調査を基に復元された当時の建物や集落を取り囲む環濠の一部、発掘された日本最古の船着き場(再現模型)などを見学することができます。
ほかにも発掘調査で出土した種子に基づいて現代の類似品種を栽培している植物栽培園や、火起こし・土器づくりなど古代技術体験や古代米料理メニューを食することができる施設も併設され、より身近に古代の歴史を感じられます。
- 住所:〒811-5322 長崎県壱岐市芦辺町深江鶴亀触1092-5
- アクセス:芦辺港から車で15分、壱岐空港から車で約10分
小島神社
海に浮かぶ小島にある神社で、干潮時のみ参道が出現し歩いて渡れます。潮が引くに連れ徐々に砂浜の参道が現れ、鳥居へと一筋の参道が繋がった風景は幻想的で写真スポットとしても人気です。
小島神社は島全体が神域な場所とされ、島内のものは小枝1本でも持ち出すことはできない風習があるのでご注意ください。
月讀神社(つきよみじんじゃ)
森の静寂に包まれ、厳かな雰囲気の石段を登った先にある月讀神社。航海安全、大漁、安産、健康などにご利益があるとされ、日本各地の月讀神社の本宮でもあります。
毎年旧暦の9月23日に例大祭が行われ、壱岐神楽が奉納されます。
壱岐の癒しスポット・温泉
湯本温泉
壱岐島の北西岸に湧き出る「湯本温泉」。源泉が13か所もあり、温泉宿や民宿、日帰り温泉など温泉郷として観光客だけでなく地元の人からも人気です。
神経痛、外傷などに効能があり、鉄分を多く含んだ温泉成分のため赤褐色のにごり湯が特徴的です。
保温効果が高く、体の芯から温めてくれるので女性におすすめの温泉と言われています。
夕日を眺めながら温泉に入れる宿もあり、周辺の美しい島々を眺めながらゆったりと過ごすのもおすすめです。
壱岐の食を楽しむ!おすすめご当地グルメ
壱岐の麦焼酎
焼酎のメッカ・九州の中でも、麦焼酎といえば壱岐島!実は麦焼酎は壱岐発祥のお酒で、400年以上の歴史があると言われています。
豊かな水と麦によって生み出された、まろやかな味わいをぜひ本場で味わってみてください。
ウニ丼・ウニ飯
壱岐の食の名物といえば、プリプリのウニ!海底の良質な海藻類をたっぷり食べて育つので、壱岐のウニは甘みのある濃厚な味わいを楽しめます。
生ウニを乗せたウニ丼や、炊き込みのウニ飯ははずせません。
※ウニが食べられる時季は例年4月~10月です。また、漁期でも入荷のない日もあります。
最後に
壱岐の観光スポットはいかがでしたか?
エメラルドグリーンの海と歴史を感じる観光スポットに、大自然のめぐみを感じられる豊かな食。
大自然に育まれた壱岐島は、心も体も満たされるパワーあふれる島です。
次はどこに行こうかな?と迷ったら、ぜひ壱岐島を選んでみてください!
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