「沖縄」「観光」と聞くと、家族旅行で海水浴、カップルでロマンチックに、気のあう仲間同士でウェーイ!と想像すると思いますが、やりたいことも時間も行先も、みんなの都合に縛られない、自由気ままなひとり旅に、実は沖縄がおすすめなんです。
そもそもひとり旅って
これまでの常識が大きく様変わりする中で、ひとり旅に対する認識も変わってきています。
誰かに無理に合わせることも、誰かの都合に左右されることもなく、自分がやりたいことを、自分がやりたいようにやる。
旅先での急な思い付きで予定変更したっていいじゃん!だって一人なんだもん。
それが出来るのがひとり旅の醍醐味です。
まずは、ひとり旅を思う存分楽しむためのポイントをcheck!
まずは旅の計画
ひとり旅でしばしば懸念されるのが、旅行代金・交通費。
お得なツアーを利用して・・・と思っても、最少催行人員2名様~だったり、 一人部屋追加代金が必要だったり、そういったことでこれまで諦めてきた。
のは、もう昔の話!そこでおすすめしたいのが・・・
「ダイナミックパッケージ」と「LCC」
「ダイナミックパッケージ」なら、それぞれの旅のテーマや予算にあわせて航空券と宿泊を個別に組み合わせが出来ます。
自由度は高いけれど料金は割安で、旅行会社が販売するプランならば、話題の「LCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)」を片道ずつ別の航空会社で組み合わせることだって可能です。
また「LCC」は予約時期による航空運賃の変動(いわゆる早く買うほど安い)に依らず、残席数による需給変動制を採用しているため、空席が多い便は直前でもかなり安く予約購入が可能です。
つまり!急に思い立って「ひとり旅」を断行したい!という時でも意外とリーズナブルに飛べたりするんです。
何で飛ぶ?どこへ飛ぶ?
やりたいことを基に大まかなプランが決まったら、旅程を組んでいこう!
例えば今までなら、往復の飛行機は那覇に着いて、帰りも那覇からが当たり前な状態でしたが、「ダイナミックパッケージ」や「LCC」を活用すれば、那覇を経由することなくアイランドホッピングも出来るんです。
東京(成田)✈ LCCの「Peach」利用で一気に「石垣島」へ
【翌日以降】
石垣島 ✈「日本トランス―シャン航空」や「琉球エアコミューター」を利用して「宮古島」へ
【復路】
宮古島と橋で結ばれた下地島にある「みやこ下地島空港」✈「スカイマーク」で東京(羽田)へ
もちろん那覇を含めて「JAL」や「ANA」、「Jetstar JAPAN」や「ソラシドエア」も組み合わせ可能です。
滞在先だってこだわりたい!
往復や移動の行程が決まれば、宿泊先にもこだわりたいものです。
最近では、大型リゾートホテルで滞在そのものをゆっくりと楽しむ方も多く、ホテルでバカンスを意味する「ホカンス」も、ひとり旅の重要なポイントとなっています。
繁華街の喧騒を離れて、沖縄ならではのゆったり流れる島時間を独り占めするのも最高に贅沢です!
また、ひとり旅とはいえ、夜は誰かと楽しく飲みたい!泡盛で乾杯したい! 夜遅くまで飲んで食べて歌って踊って?が楽しめるのも沖縄だからこそです。
【本島の場合】
那覇周辺・国際通り周辺は昨今ホテル建設ラッシュで、シングルルームのあるホテルも増えました。
またリーズナブルなビジネスホテル、ホステルやドミトリーは、国際通りのほか国道58号線沿いに集中しています。
【離島の場合】
呑み屋街がある石垣島の美崎町周辺、石垣港離島ターミナル周辺はホテルも多く、翌朝の移動にも便利です。 宮古島ならば、中心地区は西里通り、下里通り周辺に飲食店が集中し空港シャトルバスのバス停も近いので行動しやすいです。
沖縄ひとり旅のすすめ
準備が出来たら、さぁ出発!ひとり旅だからこそのこんなテーマで旅してみるのはいかがでしょうか?
HISが令和の時代に提案する「沖縄ひとり旅おすすめ5つのテーマ」気になるテーマがあったらLet’sGo!
絶景放浪
ひとりココロ癒される、自分だけの絶景を求めて西へ、東へ。
聞こえるのは、波の音、風のささやき、沖を渡る鳥の声、そしてたまにヤギの鳴き声!?
本島から気軽に渡れる島々
那覇のある沖縄本島から、定期船や路線バスで気軽に渡れる、伊江島、久高島、水納島、屋我地島など、本島周辺にある島々の絶景を探しに行ってみよう。
大海原を独占できる岬の絶景
ひとり旅だからこそ、行けるところまでとことん行こう!行く道の果てに絶景が待つ。
太平洋や南シナ海などが外洋に面した沖縄だからこそ、岬から眺める景色の雄大さには、喩えがたい迫力があります。
圧巻の大自然を前に、人間ひとりはとても小さい存在だけれど、小さな一歩でもこんな果てにだってこの足で到達できるんだ!という充足感に満ち溢れる事でしょう。
アイランドホッピング(離島めぐり)
沖縄には人気の石垣島や宮古島をはじめ大小様々な離島が点在し、その数は約160あると言われています。
独自の風習や文化、豊かな自然があり、その島ならではの魅力的な体験ができること間違いなし!
船便や離島間の航空路を駆使して、複数の島々を巡るアイランドホッピングも、自由気ままなひとり旅ならではと言えるでしょう。
バイクツーリング
バイク乗りなら誰しも一度は、愛車(愛機)を駆って爽快なツーリングへと願うのではないでしょうか?
沖縄まで愛車(愛機)とともに向かうためには、本土からフェリー利用となりますが、愛車(愛機)でなければ現地でレンタルする方法もあります。
これならば、沖縄の青空の下、憧れの名車で念願のツーリングデビューも夢ではありません。
憧れのハーレーダビッドソンを駆る!
日本の中で沖縄ほどハーレーダビッドソンが似合う街も他にないのではないでしょうか?
沖縄にはハーレーダビッドソン専門店や、ハーレーダビッドソンをレンタル可能なバイクレンタルがあるので、せっかくのひとり旅、憧れの名車に跨ってRoute58を疾走するのも夢ではありません。
ライダーウェルカムなダイナー
古くからアメリカ文化が息づく沖縄、数ある飲食店の中には、ライダー・バイカー歓迎の店も少なくない。
宜野湾市普天間にある「RIDER’S GARAGE CAFE & DINER」もその一つ。
古い大きなガレージをリノベーションしたカフェダイナーで、インダストリアルで写真映えする雰囲気の店内では、
チキンオーバーライスを始めとする、世界中の美味しいものをピックアップした本格的なメニューが楽しめ、夜はダイニングバーとしても人気です。
海外からの来店も多く、異国感を味わえる点もオススメポイント!
店名にあるガレージの名の通り、秘密基地のようでライダーだけでなく、男子全般としてワクワクが止まらないでしょう。
RIDER’S GARAGE CAFE & DINER 基本情報
- 住所:〒901-2202 沖縄県宜野湾市普天間1-5-1
- 電話:098-943-8802
また沖縄のソウルドリンク「ルートビア」でおなじみの「A&W名護店」も、バイクツーリングの聖地として知られています。
県民には親しみを込めて「エンダー」と呼ばれるA&Wの店舗の中で、一番広い店内を誇るのがこの名護店。
晴れた週末の朝には、多くのバイカーが集まり、駐車場はたちまちバイクでいっぱいになります。
聖地巡礼
好きな映画やドラマ・アニメに思いを馳せて、そのモデルとなった土地を巡る「聖地巡礼」も思いっきり趣味に走ることが出来る、ひとり旅の醍醐味のひとつです。
青い空と青い海、南国ムードと異国感を感じる沖縄は、数々の映画やドラマ、アニメのロケ地・舞台・モデルとして登場します。
※アニメについては、一般社団法人アニメツーリズム協会にて『訪れてみたい日本のアニメ聖地88』として、紹介されている中から選定。
与那国島(Dr.コトー診療所)
劇中で描かれる絶海の孤島「志木那島」として、島内各地でロケが行われたのが「与那国島」です。
放送終了後も診療所のセットはそのまま残され、内部の見学も可能なため、ドラマの世界観そのままに体感できます。
2022年12月には、ドラマのその後を描いた劇場版も公開され、再び話題となっています。
志木那島診療所オープンセット 基本情報
- 住所:〒907-1801 沖縄県八重山郡与那国町与那国3111
- アクセス:与那国空港より約車で約20分
- 入場料:300円(高校生以下無料)
小浜島(朝の連続テレビ小説)
連続テレビ小説において、初めて沖縄を舞台にした作品が「小浜島」でロケを行っています。
主人公一家の民宿「こはぐら荘」、サトウキビ畑の中のまっすぐに伸びる「シュガーロード」など、印象深いシーンがよみがえることでしょう。
また、後半の本島・那覇に舞台が移った後は、首里城近くの首里や金城町周辺が主な撮影地となっています。
沖縄本島北部・やんばる(朝の連続テレビ小説)
こちらも朝の連続テレビ小説にて、沖縄の本土復帰50周年を記念して放送されました。
主人公の実家がある前半の舞台「山原村(やんばるむら)」はその名の通り、本島北部のやんばる地域がモデル。
名護市や国頭郡国頭村(くにがみそん)、同・今帰仁村(なきじんそん)周辺にて撮影が行われました。
沖縄本島・那覇・北谷町・恩納村(映画 涙そうそう)
2006年に公開された映画で、主人公の青年が働く市場周辺として、那覇市の「平和通り商店街」や「桜坂」、幼少期のシーンでは「残波岬」、青年期の各シーンにてカーニバルパーク・ミハマやサンセットビーチのある「北谷町」、妹がアルバイトしていたホテルとして「万座ビーチ」などが登場します。
石垣島(アニメ)
2020年1月に放送された作品で、“天体観測の聖地”とも言われる「石垣島」の星空スポットとして「国立天文台VERA石垣島観測局」や「南ぬ島新石垣空港」、島内各所が登場します。
聖地巡礼をきっかけに、日本初の「星空保護区」にも選ばれた石垣島の魅力を満喫してみましょう。
沖縄本島南部・南城市(漫画・アニメ)
2021年7月~放送された沖縄の水族館をテーマにした作品で、主に南城市が舞台となっています。
主人公が最初に飼育員として活躍する架空の老舗水族館「がまがま」があるのが南城市の設定。
オープニングシーンには、ブランコのあるビーチ「あざまサンサンビーチ」や「知念岬公園」が登場します。
また、第一話に登場する「ニライカナイ橋」は絶景のドライブスポットとしても人気です。
その後、主人公たちが勤務する新規オープンの水族館「アクアリウム・ティンガーラ」は、中頭郡読谷村(なかがみぐんよみたんそん)の「渡具知(とぐち)ビーチ」にある設定となっています。
あえて、何もしない。
ここまで“ひとり旅のすすめ”として「テーマのある旅」を提案してきましたが、逆に誰に遠慮することもない旅ゆえに「何もしない」選択肢もあると思います。
あちこちと観光地を巡るというのではなく、滞在先だってこだわりたい!で触れたように、極上のホテルリゾートステイ「ホカンス」を満喫するもよし、絶景放浪で紹介した地で、時間を忘れてぼ~っと景色に癒されるもよし。
そこで“時間を忘れて没入”するのにも最適な、おすすめスポットをもうひとつご紹介します。
水族館で誰にも邪魔されず癒しのひとときを…
水がゆらめいたり、魚が優雅に泳いだりする姿を見ていると、不思議とストレスや緊張がほぐれていくそうで、この作用が「アクアリウムセラピー」と呼ばれています。
事実、水族館の癒し効果がストレスを低減してくれることは、科学的にも証明されていますので、日々の生活や人間関係に疲れを感じているときこそ、ひとり旅で水族館を訪れることをおすすめします。
また、小動物たちと触れ合うことも「アニマルセラピー」として知られていますので、魚類のみならず、よちよちと歩くペンギンや、の~んびりとした生き物たちに触れ合える水族館をご紹介します。
沖縄美ら海水族館
那覇空港から約2時間ほどの海洋博公園内にあり、巨大水槽「黒潮の海」には魚類最大のジンベエザメをはじめ、エイの中でも最大級と言われるナンヨウマンタや黒潮の回遊魚たちが悠々と泳ぐ姿は、いつまでも眺めていたくなります。
館内は控えめな照明でやや薄暗くしてあることにより、大水槽の中の世界がより神秘的に青く際立つため、あたかも自分も黒潮の海の中に、たゆたゆと漂っているような感覚にさえ感じられます。
DMMかりゆし水族館
沖縄県初のショッピングセンター併設の水族館として、イーアス沖縄豊崎に隣接している「DMMかりゆし水族館」は、亜熱帯の自然の魅力などを最新の映像技術や空間演出で表現した新1階の「多彩な生物が息づく澄み切った海」には「幻想的なクラゲの巨大な円柱水槽」や、グルクマやウシバナトビエイ、アオウミガメなど沖縄近海の様々な海洋生物が回遊する大水槽があり、2階の「亜熱帯気候が織りなす常緑の森」ではユーモラスなフタユビナマケモノやフンボルトペンギンなど、陸上の動物たちにも会うことができま
DMMかりゆし水族館 基本情報
- 住所:〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎3番35
- アクセス:那覇空港から95番空港あしびなー線、TK02番ウミカジライナーで約20分
ひとり旅で気を付けたいこと
最後に、沖縄でのひとり旅において注意すべきことも触れておきましょう。
自由をはき違えない、無理は禁物。
気ままなひとり旅とはいえ「旅の恥はかき捨て」なんてことにはならない様に、そして万が一の事態に陥らない為にも、旅程や行動に無理は禁物です。
困難に遭遇しても一人で解決しなければならない事は忘れずに。
連絡先を周囲に伝えておく。
意外と忘れがちですが、家族や友人、時には宿泊先などへも携帯電話番号や緊急時の連絡先を伝えておきましょう。
特に離島に行く際などは、船便の予期せぬ欠航で戻れなくなる場合にも備えて、行動予定や旅程を伝えておくことも大切です。
荷物や貴重品の管理
ある意味当たり前の事ではありますが、同行者に荷物番を頼むことが出来ませんので、荷物をなるべくコンパクトにし、両手が自由になるようにしたり、財布などの貴重品をバッグやリュックなどの外ポケットには仕舞わないなど、現金を持ち歩くことになりがちな沖縄では工夫が必要です。
携帯電話・スマートフォンの充電
ひとり旅において、連絡はもちろん、写真・動画撮影に情報収集、時にはナビとして使ったりと、大活躍するスマートフォンやモバイル端末。
都会と違い沖縄では気軽に充電できるところも少ない為、レンタルのモバイルバッテリーを空港やコンビニエンスストアなどで事前に借りておくなど、しっかり準備しましょう。
締めくくり
ひとり旅に沖縄がおすすめの理由と、5つのおすすめテーマをご紹介しましたが、ひとり旅に対する印象は変わりましたでしょうか?
日常生活の変化や、多様性が重視される今だからこそ、ひとり旅デビューにうってつけだと思います。
さぁ、既成概念にとらわれず、自分らしさを再認識できる旅へ出掛けましょう!
▼沖縄旅行をお探しの方はこちら