洞爺湖の美しい景観で人気の観光地「洞爺」は、北海道・道南で登別と並ぶ人気温泉地でもあります。
洞爺湖を望むホテルをメイン会場に、北海道洞爺湖サミット2008が開催されたことで、その名を知る人も多いでしょう。
今回は洞爺湖を中心に、虻田郡洞爺湖町と有珠郡壮瞥町のおすすめ観光ポイントを、洞爺(とう・や)にちなんだ18か所ご紹介します。
洞爺ってどんなところ?
洞爺の魅力
日本が5回目の議長国を務め2008年7月に開催された「G8 北海道洞爺湖サミット2008(第34回主要国首脳会議)」で一躍その名が世界に知られる洞爺。
北海道の南西部、太平洋(噴火湾)に面した「胆振(いぶり)」地域に位置し、およそ11万年前の大規模な火山噴火によって形成された洞爺カルデラ内の湖「洞爺湖」と、その南側の有珠山(うすざん)および昭和新山など、景観が素晴らしい景勝地・観光地が四季を通じて多くの観光客を魅了します。
風景の美しさは「日本百景」「新日本旅行地100選」および「美しい日本の歩きたくなるみち500選」にも選定されているほど。
また、洞爺湖周辺は「支笏洞爺国立公園」に指定されいるほか、火山活動により形成された地質や周辺の自然、さらにはこうした自然環境に育まれた縄文文化の遺跡群・アイヌの人々の生活の証などを含め「洞爺湖有珠山ジオパーク」として、2009年に日本で最初の「世界ジオパーク」にも登録されていました。
また、これに先立ち前年の2008年には「日本ジオパーク」に登録されています。
この有珠山の火山活動によって湧出した温泉が洞爺湖周辺に点在することも、洞爺観光での大きな魅力のひとつです。
洞爺の気候・観光時の服装
北海道の中でも太平洋に面した洞爺、冬の寒さが厳しいのは言うまでもないですが、春~夏にかけてはどうだろう?と気になるところ。
太平洋側ということもあって、北海道の他の地域よりはやや寒さも緩みます。
春頃(4月~6月)、ダウンや厚手のコートまでは必要ありませんが、寒さを感じた時にすぐに使える様、ストールなどは用意しておくと良いでしょう。
男性も薄手のコートに手袋や、インナーとしてセーターを組み合わせるのがオススメ。
また、まだこの時期は長袖や七分丈の着用が必須です。
7月~9月になってくれば、インナーは半袖でも過ごしやすくなってきますが、海風が強めの日なども考慮してカーディガンや薄手の羽織れるものがあると良いです。
洞爺への行き方
【航空機利用】
北海道において就航便数や各地へのアクセスの豊富さではやはり新千歳空港がダントツ!
洞爺と新千歳空港は、直線距離でおよそ100km弱、車では道央自動車道利用で1時間半ほどの距離感です。
新千歳空港に次いで東京からの航空便が多い道南の函館空港。
函館空港の場合には、直線距離でおよそ150km、車では道央自動車道利用で約2時間20分の距離感の為、やはり新千歳空港からのアクセスが確実でしょう。
新千歳空港・函館空港どちらの場合にも洞爺まで直通する高速バス路線はなく、鉄道も一度途中で乗り換えが必要です。
アクティブに周遊したい時などは、レンタカーの利用もおすすめします。
*北海道旅行でのレンタカー利用についてはこの記事もご参考に!
【鉄道利用】
洞爺には札幌と函館を繋ぐ大動脈路線の一部を構成するJR室蘭本線が通っています。
特急「北斗」が1時間に1本の割合で運転されているので、札幌や函館からのアクセスがよく、新千歳空港からも乗り換え一回で利用可能です。
JR洞爺駅から、洞爺湖温泉へは道南バスにて約20分ほど。
■札幌から
JRの特急「北斗」にて約2時間
■新千歳空港から
快速エアポートに乗車、次の停車駅「南千歳」で、特急「北斗」に乗り換え、1時間半前後
※南千歳駅では、札幌行きの快速エアポートと室蘭・函館方面行きの特急が同じホームに発着するため、階段の昇り降り不要です。
■函館から
JRの特急「北斗」にて約2時間前後
JR北海道 運行情報
【バス利用】
新千歳空港からの路線はありませんが、札幌からはルスツリゾート経由の路線バスがあります。
なお、バスターミナルは温泉街にあるので、ダイレクトに洞爺湖温泉へアクセスできます。
またJR洞爺駅から、洞爺湖温泉へは道南バスにて約20分ほどです。
■札幌から
道南バス「札幌洞爺湖線」(※予約制)で約2時間45分
■その他
郊外路線バスにて伊達や室蘭との行き来も出来ます。
道南バス 運行情報
洞爺湖のおすすめ観光スポット
洞爺湖
洞爺観光の中心となる洞爺湖は、面積は日本で9番目、火山活動によって形成されるカルデラ湖としては屈斜路湖、支笏湖に次いで日本で3番目の大きさです。
湖の中央には噴火による溶岩ドームが変化した、大島、観音島、弁天島、饅頭島の4つの島があり、これらを総称して「中島」と呼んでいます。
洞爺の語源の「トヤ」とは、アイヌ語で「湖」や「湖岸」を意味し(後に「洞爺」の漢字が当てられた)、洞爺湖なくして洞爺は語れません!
洞爺湖ロングラン花火大会
洞爺湖畔で例年4月下旬から10月末までの長期間で開催される花火大会です。
期間中は毎日20:45~20分間に約450発が打ち上がり、夜空と水面に映る色鮮やかな大輪の花火は圧巻!
洞爺湖の湖上を2kmにわたって移動しながら打ち上げられていますので、洞爺湖温泉街の湖沿いからであれば、どこからでも花火を見ることが可能です。
期間中は花火鑑賞船(有料・予約制)もあり、船上から見るのもよし、湖畔で楽しむのもよし、色々な見方で花火を満喫できます。
洞爺湖ロングラン花火大会 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉・洞爺湖湖畔
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
洞爺湖遊覧船
まるで湖畔に佇む中世ヨーロッパの古城の様な優雅な外観が目立つこの船は、希望を意味する「エスポアール」と名付けられた、洞爺湖・中島を巡る洞爺湖遊覧船です。
これまでの遊覧船とは全く違ったコンセプトから生まれた「エスポアール」は旅客定員700名の大型船で、大理石模様の1階メインフロアは洞爺湖の美しい景色を眺めながら食事が楽しめるように、各座席にテーブルが設けられ、最大310名まで収容可能。
シックなインテリアでコーディネートされた2階フロアは、最大270名まで収容可能となっており、湖上でのひとときをゆったりと楽しめるよう、後方にはコーヒーショップがあります。
遊覧船は「エスポワール」のほかに「羊蹄」があり、夏季は30分ごと、冬季は60分ごとに運航されていますが、夏季のみ大島に下船可能となっています。
また、先ほどご紹介した「洞爺湖ロングラン花火大会」開催期間である4月下旬~10月末日には花火鑑賞船が運航され、打ち上げポイントの移動に合わせて花火鑑賞船も移動しますので、花火をほぼ正面で楽しめます。
洞爺湖遊覧船 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉29
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
中島・湖の森博物館(旧洞爺湖森林博物館)
洞爺湖遊覧船で上陸できる中島にあり、洞爺湖を取り巻く水と緑に恵まれた豊かな自然と、そこに生きる様々な生き物をテーマにした博物館です。
中島には、洞爺湖観光の情報発信施設として洞爺湖森林博物館がありましたが、老朽化による建替えで新博物館「中島・湖の森博物館」が2021年4月28日に開業しました。
ユネスコ世界ジオパークに認定されているエリアの自然や文化を観光や教育に活かしていくため、ジオパークエリアの特徴や見どころ、洞爺湖や中島の自然環境の特性などを様々な視点から紹介しています。
展示エリアは、ジオパーク情報ゾーン、洞爺湖と中島の自然ゾーン、中島散策情報ゾーンの3つに分けて展開しており、テラス付きのカフェも併設され、散策の休憩にも利用できます。
大島の中央部には、林野庁「森の巨人たち百選」に選ばれた樹齢350年のアカエゾマツの巨木があり、博物館はこれらを巡る散策路の入口にもなっています。
洞爺湖温泉のおすすめ観光スポット
洞爺湖温泉/洞爺湖温泉 開湯100年記念モニュメント
洞爺湖の南側湖畔に広がる北海道内屈指の温泉郷で、泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物温泉。
源泉は50度と高温にて臭いはなく、やや黄色がかった水色が特徴。
有珠山の火山活動と密接に結びついていて、天然湧出泉としては誕生経緯がはっきりしている極めて珍しい温泉とされています。
効能は、きりきず、末梢循環障害、冷え症、うつ状態、皮膚乾燥症などに効果的と言われ、12本ある源泉井戸は、深さ60m~150mから汲み上げられて湧出しています。
温泉の歴史は意外と浅く、1917年(大正6年)に湖岸で源泉が発見され、2000年の有珠山噴火で泉質の効能が高まったという説もあります。
湖に面した風光明媚な温泉地として、多くの旅館・ホテルが建てられて、年間70万人に上る観光客・宿泊客が訪れるまでになりました。
2016年7月に洞爺湖温泉開湯100周年を記念して、ステンレス製のモニュメントがお披露目されました。
これは消印を押した切手をモチーフにした、高さ約3m、横4.2mのフレーム状で、洞爺湖と中島、羊蹄山を背景に収めた記念写真を撮影でき、人気の映えスポットとなっています。
洞爺湖温泉 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
TOYAKOマンガアニメフェスタ
洞爺湖温泉街を会場として行われるマンガ・アニメを主体としたイベントで、2010年の洞爺湖温泉開湯100年記念事業に際して町民からの一般公募を元にスタートしました。
当初は一回きりの開催の予定だったが、参加者やファンなどからの多くの要望にこたえ、以降も年に1度6月下旬に定期的に行われています。
メインイベントの「温泉街まるまるコスプレ会場」では温泉街や湖畔でのコスプレ撮影なども行われ、事前の許可を得た多くの宿泊施設や土産店・飲食店にはコスプレでの入店も可能!
宿泊施設ではコスプレのまま部屋に戻り翌朝コスプレのままチェックアウトも可能とするなど、町ぐるみでの一体感も特徴のひとつです。
洞爺湖温泉を中心に商業施設や公共施設の職員もコスプレで接客するほか、町民やイベントのスタッフ自身もコスプレで参加するなど、雰囲気の盛り上げに一役買っています。
第一回目では、約3,000人ほどだった参加者も回を追うごとに増えていき、2018年、2019年には70,000人前後にまで達しました。
毎年、イベント独自の公式キャラクターが設定されることも、ファンにとって注目のポイントです。
TOYAKOマンガアニメフェスタ 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉ほか、洞爺湖畔の各所
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車など
北海道洞爺湖サミット記念館/北海道洞爺湖サミット宣言の地
2008年に行われたG8北海道洞爺湖サミットの会場となった洞爺湖。
会議で使用された、美しい地球を守るために各国の首脳たちが意見を戦わせた会議テーブルや円卓等を、そのままの状態で保存展示しているほか、各国首脳に送られたお土産、各国からのお土産の紹介など、サミット関連の資料が展示されています。
洞爺湖観光情報センター内に併設されており、一階にはバスターミナルや観光案内所、二階には「みずうみ読書の家」、三階には「北海道洞爺湖サミット記念館」のほか、「洞爺湖有珠山ジオパークと大地の恵み展会場」があります。
また、洞爺湖畔には北海道洞爺湖サミットの開催が宣言された場所に、花で飾られた碑が立っています。
北海道洞爺湖サミット記念館 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
洞爺湖ビジターセンター・火山科学館
1977年および2000年3月の噴火を中心に、これまでに度々噴火を繰り返してきた有珠山の歴史や噴火のメカニズム、火山活動を映像や解説、体感装置などで紹介し、被害の実態や防災の方法などを写真や模型、映像などで学習できる施設です。
火山科学館は2007年4月、洞爺湖ビジターセンター隣にリニューアルオープンしました。
洞爺湖ビジターセンター・火山科学館 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉142-5
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
わかさいも本舗
北海道を代表するお土産・銘菓のひとつ「わかさいも」は、ここ洞爺湖発祥の道民のソウルスイーツです。
創業者の若狭函寿氏が、洞爺湖温泉の名物を作ろうと考えたとき「サツマイモのとれない土地で、焼きいもを作りたい」とのシンプルなおもいから誕生しました。
北海道で大切に育てられている、雪のように白い「大福豆」を用いることで、焼きいもの様なホクホク食感を再現し、白餡に練りこまれた北海道産のきざみ昆布は、焼きいもの繊維感にこだわったもの。
洞爺湖本店では、各種お菓子やお土産だけでなく、わかさいもを天ぷらにした「いもてん」の実演コーナーもあり、他では味わえない名物が人気です。
また、2階には和食レストラン「仙堂庵」があり、大きな窓から雄大な洞爺湖の風景を眺めながら食事が楽しめます。
わかさいも洞爺湖本店 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉144
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
薬師の湯/洞龍の湯(足湯)
洞爺湖温泉では、ホテル・旅館の日帰り入浴のほか、気軽に楽しめるよう2003年に魅力ある観光地づくりの一環として、ホテル前などを中心に個性ある手湯が10か所設置されました。
また薬師の湯/洞龍の湯の2つの足湯も作られています。
2004年に完成した足湯ポケットパーク「薬師の湯」は手湯も併設された公園になっています。
すぐ横に湯前薬師如来堂があり、賽銭を入れると何かが起こる⁈面白い仕掛けがありますので試してみましょう!
温泉につけると占い結果が浮き上がる「絵馬みくじ」も販売しているので、パワースポット・洞爺湖で運試しにもチャレンジ!
一方、洞爺湖を眺めながら楽しめる足湯「洞龍の湯」はロングラン花火開催期間には、湖上で打ち上がる花火を間近で鑑賞できます。
洞龍とは、旧虻田町が2000年に洞爺湖の守り神「龍」をモチーフとした町のロゴマークを公募した際に付けられた名前に由来します。
「薬師の湯」「洞龍の湯」とも、オリジナルタオルの販売機も設置されているので、手ぶらでも気軽に温泉を満喫できます。
薬師の湯 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉91
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
洞龍の湯 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉142
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
洞爺湖周辺のおすすめ観光スポット
サイロ展望台
洞爺湖の西岸、洞爺湖を囲む大地の端にあり、洞爺湖の大パノラマをはじめ、中島、有珠山、昭和新山等を一望できる絶景ポイント。
おすすめのお土産として、サイロ展望台オリジナルの洞爺湖キャラメルプリン・白雪みるくぷりんが人気です!
また、搾乳缶を模したミルク缶キャンディーなどの菓子類の他、雪華馬油、ラベンダーオイルを使った化粧品などもそろっています。
各種の団体体験メニュー(10名以上かつ1週間前までの要予約、有料)もある2階のレストランのほか、江戸打ち蕎麦「そばらぼ」があり、ドッグランを備えた中庭ウッドデッキ前にテイクアウト専門のオープンカフェ「balher」も新設。
こちらでプレスコーヒーや牧家のソフトクリームなどが楽しめ、特にオススメは「白いおしるこサンデー」とのこと。
春~秋にかけては洞爺湖を展望する中庭に「TOYA」のオブジェが設置され、絶好のフォトスポットになっています。
そして、ここで春~秋に是非体験してほしいのが、ヘリコプターで上空から洞爺湖周辺のパノラマを満喫できる「洞爺湖スカイクルージング」!
約3分間のお試しコースから、中島コース、有珠山火口コース、最長約12分間の絶景満喫コースまで4つのコースが用意されています。
冬場は隣接する「スノーパーク雪遊広場」にて、スノーラフティングやスノーモービル、ソリ遊びが楽しめ、四季を通じて洞爺湖を体感できる観光スポットです。
サイロ展望台 基本情報
- 住所:〒049-5832 北海道虻田郡洞爺湖町成香3-5
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から車で約20分
道の駅とうや湖
国道230号線沿い、洞爺湖を一望できる丘の上にある道の駅です。
洞爺湖を中心に広がる農地の野菜と、噴火湾の海の幸、洞爺湖町から生み出されるたくさんの美味しいを発信しています。
特に、豊富な水とミネラルたっぷりの土で育った野菜が自慢!秋に収穫された野菜は、雪や氷を利用した天然の冷蔵庫に貯蔵することで、極寒の中で自分を守るために甘味が増し味わい深くなります。
また、洞爺湖畔沿いは気温の寒暖差が大きいことから、旨味を増し美味しさの詰まった財田米は、この恵まれた自然環境で育まれたからこそ。
20軒以上の洞爺の農家さんが出品するこれら大地の恵みを購入できるほか、併設の「道の駅とうや湖食堂」では評判のほたて汁など御当地グルメも味わえます。
レイクトーヤランチ
世界でも珍しい洞爺の特異な自然環境を、ネイチャーツアー的に紹介する海外型のホーストレッキング。
レイクトレッキングでは、洞爺湖をぐるっと見渡せる高台まで上がり、森の中を抜ければ北海道らしい自然の絶景が広がります。
洞爺湖から有珠山、羊蹄山までをも一望できる絶景のルート設定は初心者の方でも楽しめるようになっています。
そのほか、小さなお子様とご一緒に参加できるサポート付のファミリーコースや、馬場の中をぐるっと3周する引き馬子供トレッキングも用意されているので、家族みんなで乗馬を体験できます。
12月下旬頃からの冬場には雪の中を馬で進む各コースのウィンター版も!
洞爺いこいの家/浮見堂公園
長年町民に愛されている町営の日帰り入浴施設ですが、洞爺湖畔の少し高台にあり広めの浴槽から見下ろす洞爺湖の景色は、公共の日帰り温泉施設とは思えないくらいの絶景です。
露天風呂はなく、2つの内風呂を備えた浴場と休憩所だけのシンプルな造りながら、その分ゆったりとくつろぐことが出来、名前の通り「憩いの場」にぴったりです。
「洞爺・陽だまり温泉」の名称で、国民保養温泉地にも指定され、泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・ 塩化物泉で、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症への効能が期待されます。
洞爺いこいの家から望む眼下には、湖畔に浮見堂公園があり、湖に突き出した小さな岬にある浮見堂には、この地を行脚していた僧侶により寄贈された、聖徳太子の木像が納められているそうです。
洞爺湖の風景の中でまるで湖面に浮かんでいるような朱色の屋根の二重の塔がよいアクセントとなり、写真家にも人気の撮影スポットとなっています。
洞爺いこいの家 基本情報
- 住所:〒049-5802 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺199
- アクセス:洞爺湖温泉より道南バス乗車「いこいの家前」バス停または「浮見堂前」バス停下車
とうや湖ぐるっと彫刻公園/洞爺湖芸術館
洞爺湖町と壮瞥町が洞爺湖をぐるっと囲むように「人と自然がふれあう野外彫刻公園」として、湖畔に全58基のアート作品(彫刻)を配しています。
個性あふれる彫刻・アート作品群をめぐって洞爺の自然と芸術の調和を楽しみましょう!
思いがけずSNS映えする景色に出会えるかもしれません。
彫刻・アート作品群は主に、洞爺湖温泉町と洞爺芸術館周辺の洞爺町を中心に展開されていますが、一部湖畔から離れた国道230号線沿いなどにも設置されています。
また、洞爺湖を一望できる洞爺湖芸術館は、1952年から2006年まで旧洞爺村の役場として使用されていた建物を改装し、2008年4月に開館しました。
小規模ながらも、すぐれた収蔵品とともに訪れる人をあたたかく迎えてくれます。
常設展示作品として「手のひらの宇宙」をテーマにした洞爺村国際彫刻ビエンナーレ作品、北海道を代表する彫刻家・砂澤ビッキ氏の絵画・彫刻作品、ユネスコ世界遺産主席写真家を務めた写真家・並河萬里氏の写真作品を収蔵・展示するほか、石島成美氏が約40年間かけて収集された約400冊もの近・現代文学初版・限定本コレクションが寄贈され、大切に保管されています。
道の駅あぷた
温泉街からは少し離れますが、国道37号線に面した虻田漁港と内浦湾が眺望出来る立地で、海と調和を図った番屋をイメージした外観の道の駅。
夕暮れには夕日に染まった光景がとても印象的です。
1階のレストランでは、噴火湾のパノラマを眺めながら、うに丼や特産のホタテを使ったメニューなど自慢の逸品を味わえます。
また、この地域は北海道におけるジャガイモ生産発祥の地でもあることから、じゃがいもやとうもろこし等の農産物、畜産物も豊富で、 ぐる巻きソーセージは、魚介類と並ぶ人気メニューのひとつです。
有珠山・昭和新山のおすすめ観光スポット
金比羅火口災害遺構散策路
有珠山噴火による熱泥流などで居住が困難になるほど壊滅的な打撃を受けた旧虻田町桜ヶ丘団地を中心に、かつての町営温泉浴場やすらぎの家や土石流で流された橋などを被災当時のまま保存し、火山噴火エネルギーの大きさなどを伝えていくため、災害遺構散策路として整備された散策路です。
洞爺湖有珠山ジオパークの洞爺湖有珠山フットパス「金比羅ルート」ともなっています。
散策路は「洞爺湖ビジターセンター・火山科学館」の裏手からスタートとなり、少し足を延ばすと大きな火口の縁まで行くことができます。
開放期間は4月下旬から11月中旬まで。
金比羅火口災害遺構散策路 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉142-5(洞爺湖ビジターセンター・火山科学館)
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
西山山麓火口散策路
2000年3月の有珠山噴火の爪痕を火山学習の教材的役割として生かすため、水没した道路や建物、噴火の被害を受けた旧とうやこ幼稚園、階段のように隆起した旧国道230号線のアスファルトなど、当時の災害の様子をそのまま残しています。
枕木を並べた散策路が約1.8km整備されているので、今も水蒸気を上げる人里、道路にできた火口や地熱帯、噴石・地殻変動で被災した遺構など、散策しながら当時の様子や自然の脅威を間近で体感できます。
なお現在(2023年4月時点)は噴火などによる危険はありませんのでご安心を。
開放期間は4月下旬から11月中旬まで。
西山山麓火口散策路 基本情報
- 住所:〒049-5600 北海道虻田郡洞爺湖町泉
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約15分「西山遊歩道」バス停下車
有珠山ロープウェイ
昭和新山山麓駅から有珠山山頂駅まで、昭和新山、洞爺湖、羊蹄山、そして有珠山を展望しながら片道約6分の空中散歩。
2020年春、スイス製のゴンドラにリニューアルされ、窓が大きくガラス面が広いため、全方向360°の大パノラマで絶景を眺望できるようになりました。
2022年4月23日には洞爺湖展望台の「Mt.USUテラス」が、さらに広くなりグレードアップ!
絶景を独り占めできるプライベートシートが3席作られ、ソファ席数は全部で89席となり、より多くの人が大自然をこころゆくまで満喫できるように。
春から初夏にかけての朝方は運がいいと雲海が見られることも!
テラスに併設された「Café Mt.USU」では、旬の味が楽しめる地元食材を使用したスムージーなどがあり、火山の恵み満載のジオ・スムージーとお山のホットサンドのセットが特におすすめです。
有珠山山頂駅から火口原展望台のさらに先には、片道約1,1km・徒歩40~50分で、有珠外輪山展望台まで続く「有珠外輪山遊歩道」があり、有珠外輪山展望台では、噴火口を始め洞爺湖・羊蹄山・太平洋が見渡せる大パノラマが広がっています。
伊達市有珠町へ下る登山道ともつながっており、世界ジオパークをゆくトレッキングの縦走コースとしても人気がありますので、脚に自信のある方はチャレンジしてみよう!
ロープウェイ山麓駅に併設の「火山村」には、洞爺湖有珠山ジオパーク火山村情報館、噴火体験室、山頂防災シアターがあり、有珠山をはじめ「洞爺湖有珠山ジオパーク」の魅力と大地の驚異を学べるほか、火山ラーメンが一番人気の「有珠山食堂噴火亭」、北海道グッズも豊富な「火の国屋本舗」があり、有珠山・昭和新山をたっぷりと楽しめます。
有珠山ロープウェイ 基本情報
- 住所:〒052-0102 北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山184-5
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から車で約20分
※大型連休などには洞爺湖温泉から昭和新山まで道南バスが期間限定運行されます。
昭和新山熊牧場
ヒグマにアライグマも!?いろんなクマをウォッチング!
広い場内では、大牧場、若くま牧場、こぐまの幼稚園、くまのアパートと、年代別のグループで遊んだりくつろいだりしている熊が見られ、のんびり寝転がったり、じゃれ合ってお相撲をとっていたり、可愛い様子から大迫力のくまの泣き声まで楽しめます。
入り口で販売されている熊用のえさやおやつには、リンゴやクッキーがあり、手招きしておねだりするくま達にエサやり体験が大人気です。
クマ達に大人気のリンゴのエサやりが楽しめるのは、壮瞥町のリンゴが収穫される秋から3月いっぱいくらいまで。
期間限定の楽しみ方ですのでこの時期に訪れたら是非!(※収穫量により、リンゴが無い場合もございます。)
クッキー(くまのエサ)は場内に設置された自動販売機でも購入可能なので、遊び足りないときは「おかわり」もできます。
また、より一層くま達を間近に感じたい方は、大牧場に設置された特別観察室「人のおり」へどうぞ!
くまの息づかいや声を肌で感じる事ができます。
昭和新山熊牧場 基本情報
- 住所:〒052-0102 北海道有珠郡壮瞥町昭和新山183
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から車で約20分
※大型連休などには洞爺湖温泉から昭和新山まで道南バスが期間限定運行されます。
洞爺・洞爺湖温泉でイチオシホテル
ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ
第34回北海道洞爺湖サミットの主会場に選定されたことでも有名になった「ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ」
G8をはじめ計22カ国7連合の全首脳がひとつのホテルに宿泊することはこれまでになく、ひとつのホテルだけでサミットのすべての公式行事が行われたのも初めてでした。
ポロモイ山(標高625m)という洞爺湖や内浦湾を一望できる小高い丘の上に、ノースウィング、サウスウィングの2棟で構成された地上11階、地下1階の12のフロアは、特典満載のスイートルームをご利用できる「プリミエールスタイル」、気軽な滞在に最適な「カジュアルスタイル」の2つのホテルステイスタイルでリゾートライフを満喫できます。
「プリミエールスタイル」では、G8サミットスイートやG8サミットスイートプライムなど、サミットにちなんだお部屋もあります。
日本情緒溢れる数寄屋造りの温泉「山泉」には檜風呂と石風呂の2つの大浴場を備え、檜風呂側では露天風呂も完備。
食にも定評があるザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパでは、ホテル内にある各レストランの料理長が食の垣根を超えその魅力を集結し、ホテル最上階の特等席から「ここにしかない洞爺の景色」と「天空のアフタヌーンティー」で至高のティータイムを楽しめるのもオススメのひとつ。
ガイド付きツアーやオリジナルフォトフレームやガーデンキャンドル作り体験、スターゲイジングなど各種のアクティビティも非常に充実しており、ホテルステイを存分に満喫する「ホカンス」にもオススメのリゾートです。
ザ・ウィンザーホテル洞爺 リゾート&スパ 基本情報
- 住所:〒049-5722 北海道虻田郡洞爺湖町清水336
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅、洞爺湖温泉バスターミナルから無料シャトルバス(予約制)
道央自動車道虻田洞爺湖I.Cから車で約25分
ザ レイクビューTOYA 乃の風リゾート
ホテルの名前にもある様に、客室は全室がレイクビュー!正面には洞爺湖越しに秀峰・羊蹄山がそびえ、時間とともに移りゆく洞爺の景色は、日常を忘れさせてくれる美しさです。
カジュアルに利用できる「スパリゾート館」と、展望風呂付客室やスィートルームのある「乃の風倶楽部」の2棟で構成されます。
温泉は「スパリゾート館」最上階に展望大浴場「EZOFUJI」、天空貸切風呂(有料・予約制)、セルフロウリュを備えたサウナのほか、その屋上に「パノラマ露天TENQOO」があります。
こちらの露天風呂は遮るもののない屋上の利点を生かし、まるで洞爺湖と一体になれたような感覚のインフィニティバスになっています。
全身で洞爺湖を感じられるといっても過言ではないほど!
そしてさらに面白いのが「乃の風倶楽部」2階にある、ザ・銭湯「昭和乃湯」だ。
まるでタイムスリップしてしまったかのような、昭和の下町にあるような銭湯を再現した遊び心あふれる「ザ・銭湯」がそこに・・・
唐破風(からはふ)屋根の入口から暖簾をくぐれば番台があり、ロッカーの鍵は勿論木製!
浴室のカランの前に並ぶのはあの黄色い「ケロリン桶」、壁一面に描かれた風景画は銭湯絵師によるもので、定番の富士山ではなく蝦夷富士(羊蹄山)と洞爺湖が描かれている乃の風リゾートオリジナル。
細部にまでこだわって再現された、まさに本物ともいえる「エモさあふれる」温泉です。
そのほかの館内施設もスポーツ観戦ライブカフェGANBA!、自社農園の製品や今注目の月浦ワインなど道内の選び抜かれた品々を集めたセレクト108、カフェ ガトードボヌールなど多彩です。
ザ レイクビューTOYA 乃の風リゾート 基本情報
- 住所:〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉29-1
- アクセス:JR室蘭本線 洞爺駅から道南バス乗車 約20分「洞爺湖温泉バスターミナル」下車
せっかくならば周遊しよう!
日程に余裕があるならば、登別や室蘭、苫小牧など周辺の地域にも足を伸ばしてみることをおすすめします!
■登別
JR特急「北斗」利用で約40分前後、車では道央道経由で約50分
■室蘭
JR特急「北斗」利用、東室蘭で乗り換え約45分~1時間半前後、車では道央道経由で約45分
■苫小牧
JR特急「北斗」利用約1時間~1時間10分、車では道央道経由で約1時間20分
♨寒いからこそ、あたたかさが心にしみる北海道の温泉特集記事
最後に
洞爺湖を中心に洞爺の観光スポットや温泉をご紹介してきましたが、大自然のパワーによって産み出された洞爺の魅力を発見していただけましたでしょうか?
魅力満載で身も心も癒される、温泉と絶景の洞爺へ、ぜひお出掛けください!
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