北海道の日本海に面した留萌(るもい)。
美しい夕陽のまちとして知られ、絶景スポットが多いのも魅力です。
冬は荒れた天気の日も多く、日本海の冬の厳しさを象徴するまちでもあります。
ここでは留萌への行き方やおすすめ観光スポットをご紹介します。
留萌ってどんなところ?
北海道の北西部に位置するハートの形をした留萌市。
広い北海道をエリアで分けるとすると北海道の最北端に位置する稚内市と同じ、道北エリアに区分されます。
小樽から稚内まで約380km続く海岸沿いの道「オロロンライン」は北海道の最高のドライブウェイとして知られ、留萌はその中間地点にあたります。
日本海に面し、新鮮な甘えび、ウニ、ホタテなど海の幸が豊富で、水産加工が盛んな北海道を代表する港町の一つ。
なかでも昔からニシン漁が盛んで、数の子の生産・加工量は全国の約50~70%を占め、日本一です。
海と山の豊かな自然に恵まれ、新鮮な海の幸を堪能できる北海道の穴場的観光スポットとして注目されています。
留萌の気候・観光時の服装
留萌市の西側が日本海に面している為、海流の影響を受けやすい留萌の気候を季節別で見てみましょう。
■冬の天候・服装
平均気温-3.1℃、平均降雪量80cm
内陸部は道内でも降雪量が多い地域です。
市街地の沿岸部は特に季節風が強く、吹雪、ホワイトアウトなど荒れた天候になることも珍しくありません。
早い年では10月下旬頃から雪が降り始め、降雪量も多く、晴れ間が少ないのが特徴。
1か月間晴れ間がないこともあります。
服装はとにかく風を通さないダウンジャケットなど厚手のもので、帽子、マフラー、手袋は必須です。
■夏の天気・服装
平均気温18.6℃
夏は天候が安定しやすく、晴れる日が多くなります。
沿岸部は道内の中では気温が高め。30℃を超える日はそれほど多くはありませんが、25℃以上の暑さを感じられる日は多くなります。
7・8月の日中はTシャツで過ごせますが、夜は長袖のシャツがあった方がよいです。
また、夏場でも朝の気温が10℃位まで下がる日もあるので、必ず長袖の上着を持参しましょう。
留萌は秋がとても短く、9月頃にはセーターが必要になる日も出てきます。
▼北海道の気候・服装に関する記事はこちら
留萌への行き方
飛行機で
飛行機でアクセスする場合、留萌に最も近い空港は旭川空港になります。旭川空港へは東京の羽田空港から定期便が就航。
(夏季のみ中部国際空港、関空から直行便が就航する場合もあります。)
旭川空港から留萌市街地までの移動手段はレンタカーなどの車のみになり、所要時間は最短で約1時間50分。
■新千歳空港からアクセス
新千歳空港からもアクセスでき、所要時間は道央自動車道を利用して車で最短約2時間30分。
▼各空港からの詳しいアクセスはこちら
留萌へのアクセス | 留萌観光協会公式サイト
各空港から留萌までの所要時間をみると旭川空港の利用がおすすめですが、日本各地からの就航数が多い新千歳空港を利用するのも一つの手です。
道内からバスで
【札幌から】
札幌から留萌へは2社の高速バスが運行しています。
■北海道中央バス:高速るもい号(札幌駅~留萌市街地):所要時間約2時間40~3時間(停車する停留所によって所要時間が異なります。)
■沿岸バス:特急はぼろ号/特急ましけ号(札幌駅~留萌市街地):所要時間約2時間15分/完全予約制。
【旭川から】
旭川から留萌へは高速バス、路線バスが運行。
■沿岸バス:特急あさひかわ号(旭川駅前~留萌駅前):所要時間約1時間25分
※但し、本数が少なく、運行していない期間もあるため事前にご確認ください。
■沿岸バス:一般路線バス(旭川市街~留萌市街):所要時間約2時間
列車で
留萌にはJR留萌本線が運行していましたが、2023年4月で留萌駅~石狩沼田駅間が廃線となったため、列車の運行はありません。
オロロンラインとは?
日本海に面した小樽(※)から稚内までの約380kmに続く海沿いの国道・道道がオロロンラインと言われています。北海道には数々のドライブウェイがあり、広大な大地を貫く道が多い中、オロロンラインは北海道の海を体感できる絶景の道として知られています。
道民でも小樽から稚内まで走行するには休憩を挟みながら約7時間はかかると言われていますが、その道中には多くの観光スポットが点在しており、留萌の黄金岬から見える夕陽もそのひとつです。
留萌からは少し離れますが、オロロンラインを稚内方面へ北上した天塩郡幌延町にあるオトンルイ風力発電所の眺めもおすすめ!
高さ約100mの風車が約3kmにもわたって一直線に連なっているフォトジェニックなスポットです。
道路そのものが絶景スポットとも言えるオロロンラインをドライブしながら道北を周遊するのもおすすめです。
※オロロンラインの始点は石狩市からとする場合もあります。
▼レンタカーの検索・予約はこちら
▼北海道のレンタカーに関する記事はこちら
留萌の絶景スポット
黄金岬海浜公園
留萌を代表する絶景スポット。かつて夕陽に照らされたニシンの群がきらきらと輝きながら泳いでいる姿が見られたことから「黄金岬(おうごんみさき)」と呼ばれるようになりました。
岬を囲むように柱状の奇岩が並び、自然が造りだすダイナミックさと造形美を感じられます。
磯遊びなどにもぴったりのスポット。
黄金岬で絶対に押さえておきたいのはそこから見える夕陽。
日本の夕陽百選にも選ばれており、日本海に沈む美しい夕陽が辺りをオレンジに染める景観はため息がでるほどの美しさです。
千望台
留萌市の郊外にあり、海抜180mのなだらかな丘陵地帯から留萌港や市街地を一望できる景勝スポットとして知られる千望台(せんぼうだい)。
水平線に浮かぶ国定公園の天売島(てうりとう)・焼尻島(やぎしりとう)の島影や条件が揃うと利尻富士のシルエットを望むこともできます。
絶好の夜景スポットとしても人気です。
塩見緑地
留萌港の塩見地区、留萌川の河口付近にある緑地です。海に面した広い緑地はのんびり過ごすのにおすすめ。
留萌港の白い灯台があり、例年5月頃にその灯台を囲むように芝桜が咲き誇ります。
夕暮れ時には夕陽に照らされた灯台と芝桜の美しい風景が見られます。
- 住所:〒077-0002 北海道留萌市塩見町
- アクセス:旧JR留萌駅から車で約7分
留萌で遊ぶ・学ぶ
ゴールデンビーチるもい
北ビーチ・南ビーチの2つから構成され、約1kmにも渡って砂浜がつづく道北エリア最大の海水浴場です。海水の透明度も高く、夏は多くの海水浴客で賑わいます。
北には黄金岬をみることができ、内海は穏やかで海水浴にぴったり。
ビーチから見える夕陽も絶景です。
また、キャンプサイトもあり、海水浴だけでなくバーベキューなども楽しめます。
※但し、海水浴期間外は海が荒れ危険な場合もあり、遊泳禁止です。
- 住所:〒077-0037 北海道留萌市沖見町地先
- アクセス:旧JR留萌駅から車で約8分。深川留萌自動車道 留萌ICから約10分。
礼受牧場
日本海に面した丘陵地にある礼受(れうけ)牧場。
施設の一部は「風が見える丘」として開放され、一画には大型風車が建ち並ぶ長閑な景色が広がります。
特に5月頃には風車の下に菜の花畑が広がり、黄色い菜の花と風車のコラボレーションが見られます。
牧場内にあるレストラン「畜産館 トリム」では牧場ならではのソフトクリームがおすすめ。
日本海を望むテラス席でバーベキューも楽しめます。
※冬季は閉鎖するので、必ず事前にご確認ください。
留萌市海のふるさと館
留萌の自然・文化・歴史に触れられるスポット。古い時代の留萌を映した映像やニシン漁で使われていた道具などが展示されています。
他にも海の生き物や留萌港内遊覧シミュレーションなど、留萌の海についても学ぶことができます。
展示だけでなく、日本海を一望できる展望ラウンジもあります。
- 住所:〒077-0048 北海道留萌市大町2丁目3-1
- アクセス:旧JR留萌駅から車で約5分。深川留萌自動車道 留萌ICから約7分。
留萌のグルメ&お土産
道の駅るもい
留萌の美味しいものやお土産が揃った道の駅。
新鮮なたこを使った留萌特選のたこザンギやタコ飯など名物を堪能できます。
さらに名産である数の子やにしんの加工品などのお土産や、人気の駅弁むさし家の「にしん親子弁当」など様々な名産品が取り揃えられています。
留萌の名産品である数の子を乗せたルモカフェの「数の子ジェラート」など他では食べられないオリジナルデザートも。
終わりに
留萌の観光スポットはいかがでしたか?
冬になると天気予報でも目にする寒さ厳しい留萌。
実は日本海に沈む夕陽の美しさや自然を体感できるスポットも沢山!
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