オホーツク海に面する道北の街「紋別(もんべつ)」は、日本で数少ない流氷が漂着する街として有名ですが、その魅力は流氷だけにとどまりません。
今回は紋別に行ったら是非訪れてほしいおすすめの観光スポットを季節別にご紹介するほか、イベントやグルメも厳選しました。
着いてすぐUターンするだけじゃもったいない!
紋別ってどんなところ?
北海道北部、オホーツク海沿岸のほぼ中央に位置する「紋別市」
実は羽田空港から直行便が毎日就航していて、約1時間45分でアクセスできるんです。
羽田空港を10時台に出発するため、お昼には紋別市内でオホーツクの海の幸を楽しむこともできます。
街の西側を北見山地、南側を千島山系に囲まれ、天塩岳(てしおだけ)を源とする渚滑川(しょこつがわ)流域や、シブノツナイ川流域の農耕地では畑作の他、酪農も行われています。
街の北側、弁天岬から弓状に伸びる岬の海岸線は波風を避ける防波堤の役割をする天然の良港で、古来よりオホーツク海屈指の港町となっています。
紋別の気候・観光時の服装
北海道の中でも冬の寒さが厳しいオホーツク海沿岸、夏でも最高気温は24度程度と、とても涼しく過ごせます。
冬~初春頃(11月~3月頃)は最低気温がマイナス10度にまで下がることもありますので、流氷観光などで訪れる際にはダウンや厚手のコート、マフラー、手袋など、防寒対策は万全にして観光を楽しみましょう。
春~初夏(4月~6月頃)および秋(9月後半~10月頃)にはセーターやカーディガンなどの重ね着、街中ならば半袖シャツでも過ごせますが、必要に応じてジャケットやコートも準備しましょう。
夏(7月~9月頃)になれば、半袖や長袖のシャツで十分過ごせますが、9月になるにつれカーディガンやセーターなどの重ね着も併用をおすすめします。
紋別への行き方
冒頭でご紹介したように東京(羽田空港)からは、航空便が毎日一往復就航しています。
札幌など道内からのアクセスは、今は紋別に鉄道路線がありませんので高速バスを利用します。
オホーツク紋別空港および、道内外各地からのアクセス手段と所要時間をチェック!
【航空機利用】
紋別市の空の玄関口は、その名も「オホーツク紋別空港」
2023年6月現在、東京(羽田)からANAの直行便が毎日就航しています。
紋別市街とオホーツク紋別空港との間は、送迎バスが定期便の発着にあわせて毎日運行しています。
しかも運賃は無料!空港から紋別市内のバスターミナルまで約17分です。
オホーツク紋別空港 基本情報
- 住所:〒099-6132 北海道紋別市小向19-3
【都市間バス利用】
札幌との間に直行便の高速バス「流氷もんべつ号」、旭川との間には「特急オホーツク号」が、それぞれ3往復運行中。
なお、札幌発着の「流氷もんべつ号」は事前にインターネット予約などで予約が必要です。
■札幌から
「流氷もんべつ号」(※予約制)で約4時間20分(途中休憩あり)
■旭川から
「特急オホーツク号」で約3時間(途中休憩あり)
「流氷もんべつ号」「特急オホーツク号」 運行情報
■そのほかの路線
紋別市内での移動には、バスターミナルを中心に「北循環線」「南循環線」の2つの路線バスがあります。
1月中旬頃~3月には市内の観光施設・宿泊施設等とガリンコ号乗り場を結ぶシャトルバス「ガリヤ号」を運行。
特に流氷シーズンの2月には土休日以外にも毎日運行されますので、流氷および市内観光に大変便利になります。
紋別市内路線・郊外路線バス 基本情報
【レンタカー利用】
広大な北海道の中でも、見どころがコンパクトにまとまった紋別市ですが、周辺の周遊を予定されている方や、行きたいところを効率よく回りたい方には、レンタカーの利用をおすすめします。
紋別~各都市・主要空港間の距離と所要時間目安 | ||
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網走市内 | 116km | 2時間 8分 |
旭川市内 | 142km | 2時間16分 |
稚内市内 | 214km | 3時間48分 |
札幌市内 | 274km | 3時間50分 |
女満別空港 | 109km | 1時間58分 |
旭川空港 | 144km | 2時間26分 |
新千歳空港 | 284km | 4時間18分 |
紋別のおすすめ観光スポット10選
紋別の観光施設はもちろん、キュートなしぐさがカワイすぎる♪と話題のアザラシたちから、写真映えすると話題の新スポットまで10選!
オホーツクとっかりセンター
紋別市海洋公園内にある「オホーツクとっかりセンター」は「アザラシランド」と「アザラシ シーパラダイス」の2つの施設で構成され、流氷の時期と前後してオホーツク海沿岸に姿を見せる野生のアザラシだけを保護・飼育している日本で唯一の施設です。
「アザラシランド」は1987年に4頭のアザラシを保護したことから始まり、現在は20頭を超えるゴマフアザラシ、ワモンアザラシの2種類を飼育しています。
アザラシ広場で行われる1日5回のエサの時間には、すぐ目の前(場合によっては足元で!)食事の様子や愛嬌たっぷりの芸を見ることができ、思わずこちらも笑顔になります。
(※えさをあげることはできません。)
飼育員がアザラシの生態について丁寧に解説してくれるほか、飼育プールの壁面にある水中行動観察室では水中を覗ける窓があるので、アザラシが泳ぐ姿も観察できます。
アザラシ シーパラダイス
アザラシランドとあわせて「オホーツクとっかりセンター」を構成し、2015年9月にオープンしました。
現在はゴマフアザラシのアグとキョロ、そして全力の笑顔が話題の日和(ひより)の3頭がなかよく暮らしています。
飼育プールの他にホワイトビーチ(人工海水浴場)の一部を自然環境一体型の展示施設として利用しているのが特徴です。
こちらでは、1日3回のえさの時間に各回先着5名限定で、飼育員のようにアザラシに合図を出したり、えさをあげることもできます!
開館中は再入場も可能ですので、アザラシランドと行き来して、様々なアザラシたちの愛らしい姿に癒されてみてはいかがですか?
オホーツクとっかりセンター 基本情報
- 住所:〒094-0031 北海道紋別市海洋公園2番地
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約8分「オホーツクタワー入口」下車徒歩15分
(冬季のみ)紋別バスターミナルからシャトルバス「ガリヤ号」で約15分
ガリンコ号Ⅲ IMERU・ガリンコ号Ⅱ
紋別の観光を代表するものといえば、流氷を砕く大きなドリルでガリガリと突き進む「ガリンコ号」でしょう!一般的の船とは異なり、船体前部にアルキメデスのねじの原理を利用した「アルキメディアン・スクリュー」と呼ばれる螺旋型ドリルを装備。
この螺旋型ドリルを回転させて分厚い流氷も力強く砕きながら進む様子や、砕かれた流氷が船体横から浮き上がってくる迫力満点のクルーズは、日本で唯一ここでしか体験できません。
2021年1月にはこれまでの「ガリンコ号Ⅱ」に加え、新造船「ガリンコ号Ⅲ IMERU」がデビュー。
※IMERUはアイヌ語で「稲光」「雷」
乗船定員と航行スピードが大幅にアップし、2隻体制で流氷観光を楽しめるようになりました。
実はこのガリンコ号、活躍するのは冬だけではありません!流氷がない夏場は釣りクルーズや遊覧クルーズ・ほたて漁ウォッチングクルーズを行っているのです。
釣りクルーズでは道具一式のレンタルもあるので、初心者の方でも手ぶらでも安心して釣りを楽しめます。
「賞金付き3時間コース」、中級・上級者向けには「釣り公望5時間コース」もありますので、腕に自信のある方は是非チャレンジして釣果を競ってみてはいかがでしょうか。
中には40cm超えのマガレイやイシガレイを狙えるかも!?
ちなみに世界初の流氷観光船で、北海道遺産認定の初代「ガリンコ号」も海洋公園内のガリヤ地区に展示されています。
船が好きな方は、初代からIMERUまでのガリンコ号の進化を比較・観察してみましょう。
ガリンコ号ⅢIMERU・ガリンコ号Ⅱ 基本情報
- 住所:〒094-0031 北海道紋別市海洋公園1番地
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約8分「オホーツクタワー入口」下車徒歩15分
(冬季のみ)紋別バスターミナルからシャトルバス「ガリヤ号」で約15分
氷海展望塔オホーツクタワー
海岸から約1km沖、紋別港第3防波堤の先端にそびえる日本最北・最大級、世界初の氷海海中展望塔です。
海底階と地上3階からなる4層構造で、観光展望施設であることはもちろん、研究観測施設としての一面もあります。
高さは約50m、1階ではミニガリンコやキッズルームがあり、幼児のお子様でも楽しめます。
2階には流氷を持って記念撮影ができるコーナーや、新感覚の「体験する映像」が楽しる「4Dシアター」。
海底階では海の中が見られる観察用の大小11枚の海中窓や、オホーツク海の海洋生物の展示を行っているミニ水族館があり、チョウザメにえさをあげられる「チョウザメ エサパク水槽」もあります。
冬の流氷だけでなく、四季を通じて様々な海洋生物の観察ができます。
3階展望室では、オホーツクの景色を360°見渡すことができる海の上のカフェ「companio」で、こだわりの焼きたてワッフルや、ハンドドリップで淹れるコーヒーなど景色を見ながら楽しめます。
通称「クリオネプロムナード(約515m)」は散歩ポイントとしても人気があるので、徒歩でも行くことができますが、海洋交流館との間を往復する送迎車も無料で利用できます。
氷海展望塔 オホーツクタワー 基本情報
- 住所:〒094-0031 北海道紋別市海洋公園1番地
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約8分「オホーツクタワー入口」下車徒歩15分
(冬季のみ)紋別バスターミナルからシャトルバス「ガリヤ号」で約15分
※ガリンコ号乗り場から無料送迎バスあり。
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カニの爪(オブジェ)
紋別の港湾地区、カリヨン広場の先に突如現れる巨大な「カニの爪」これはいったい・・・
今や新しい紋別の名所にもなった、この「カニの爪」オブジェの正体は、1983年に行われた「流氷アートフェスティバル」というプロジェクトで彫刻家の長崎歳さん、紋別商工会議所の桑原久雄さん、そして紋別市民の皆さんによって共同制作されたアート作品なのです!
「流氷アートフェスティバル」においては、オホーツクの蒼い空と純白の世界をオブジェで表現しようという意図で、当時一緒に作られた「鮭の親子」「ピラミッド型」のオブジェと共に、流氷の時期になると海上に浮かべていました。
それ以外の時期は陸上にて展示をしていましたが、厳しい風雪の影響や老朽化により、この「カニの爪」オブジェのみが生き残り(?)ました。
高さ12m、幅6m、重さは7t!こんなにも巨大なオブジェが流氷の海に浮かんでいた事も驚きですが、陸上展示となった今でも、見た目のインパクトと実は結構リアルな造形で「紋別で写真を撮りたいNo.1スポット」となっています。
また、紋別市のシンボルとして、主要道路わきに設置されるカントリーサインの図柄にもガリンコ号と共に採用されました。
カニの爪(オブジェ) 基本情報
- 住所:〒094-0023 北海道紋別市元紋別
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約8分「オホーツクタワー入口」下車徒歩約5分
(冬季のみ)紋別バスターミナルからシャトルバス「ガリヤ号」で「健康プールステア・流氷科学センター」下車
オホーツク流氷科学センター「GIZA」(道の駅 オホーツク紋別)
「見て」「触って」「体験」できる、世界でただひとつの流氷をテーマにした、ガリヤゾーンにある科学館です。
「厳寒体験室」では、真冬の氷点下20度の世界を再現。
冬の間に採取した本物の流氷が1年中いつでも直接「触る」ことができ、凍るシャボン玉「体験」やタオル凍らせ実験なども親子連れに大人気です。
展示には透明度の高い氷の中に魚介類を閉じ込めた「流氷水族館」もあり、オホーツク海に生息する生き物を間近に「見る」ことができます。
日本でも珍しい傾斜型全天周ドームの「ドームシアター」では、海底や空撮など迫力ある4K映像で、流氷などオホーツクの四季を、360°自分が空中を舞っているかのように「体験」可能。
そのほか「海氷成長模型」や「オホーツク海ジオラマ」では、オホーツク海の流氷がどのように生まれ成長し、紋別に流れ着くのか解説されています。
「流氷の天使クリオネの展示」では、流氷とともにやってくるクリオネの生態、エサを捕食する時の触手(バッカルコーン)を伸ばした、とても天使とは思えない姿が見られるかも・・・
ぜひ一度こころしてご覧あれ。
ちなみに、愛称名の「GIZA」は「建物が流氷の様にギザギザだから」だそうです。
北海道立オホーツク流氷科学センター「GIZA」は「道の駅 オホーツク紋別」としても登録。
一年を通じての流氷体験だけでなく、観光情報の入手や、オホーツクらしい帆立貝の形が特徴のかまぼこなど名産品やお土産の購入もできます。
オホーツク流氷科学センター「GIZA」 基本情報
- 住所:〒094-0023 北海道紋別市元紋別11
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約8分「オホーツクタワー入口」下車徒歩約5分
(冬季のみ)紋別バスターミナルからシャトルバス「ガリヤ号」で「健康プールステア・流氷科学センター」下車
オホーツク氷紋の駅
1989年(平成元年)5月に廃止となったJR名寄(なよろ)本線の紋別駅跡地に誕生した複合施設が「オホーツク氷紋の駅」です。
豊富な品揃えのお土産物店、地元産の海鮮が安価で買えるスーパーマーケット、地元で人気のラーメン店、就労支援施設を兼ねた喫茶店、そして、温浴施設「市民の湯 くつろぎ湯処 紋太の湯」が併設されています。
また、敷地内には旧JR紋別駅の駅名標や動輪のオブジェ、かつてあった軽便鉄道・鴻紋軌道(こうもんきどう)の記念碑を設置し、旧名寄本線の線路跡は市道「メモリアル通り線」として整備されているので、廃線跡巡りにもぴったりなポイントです。
市民の湯 くつろぎ湯処 紋太の湯
こちらの湯は温泉ではありませんが、紋別市の象徴でもある紋別大山から流れる天然の伏流水(地下水)を使用しています。
やわらかで体に優しい湯のお風呂は、内湯の他にサウナや水風呂も完備。
冬の流氷観光や潮風で冷えたからだを芯から温めて「ととのい」ましょう!
湯上がりには庭園を眺めながら寛げる休憩室(大広間)、卓球台・マンガコーナーなどの娯楽も用意されています。
オホーツク氷紋の駅 基本情報
- 住所:〒094-0005 北海道紋別市幸町4-1-1
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約17分「紋別バスターミナル」下車徒歩約3分
オムサロ原生花園(オムサロ・ネイチャー・ビューハウス)
紋別市街地の北西、渚滑川を挟んだ海岸線沿いに約1kmに亘って広がる花園が「オムサロ原生花園」で、その拠点となるのが「オムサロ・ネイチャー・ビューハウス」です。
北海道の花、そして紋別市の市の花に認定されている真紅のハマナス、エゾスカシユリ、エゾカンゾウ、 ハマエンドウなど約50種類もの美しい原生の草花が訪れる人を魅了します。
オホーツクの夏を色鮮やかな花たちが彩る自然の宝庫で、もしかしたら珍しいシロバナハマナス(白い花びらのハマナス)も見られるかもしれません。
近くには標高10~15mの海岸段丘上に「オムサロ台地竪穴群」があり、竪穴住居や高倉が復元された、北海道指定史跡の「オムサロ遺跡公園」もありますので、併せて散策してみることをおすすめします。
オムサロ原生花園 基本情報
- 住所:〒099-5175 北海道紋別市渚滑町川向86
- アクセス:紋別バスターミナルから北紋バス「興部行」で「川向4線」バス停下車徒歩約10分
オホーツクスカイタワー(紋別市大山山頂園)
大山(紋別山)は、標高334mと東京タワーとほぼ同じ高さで、アイヌ語「ポロシリ」に由来しポロ=大きい、シリ=大地、山という意味です。
山頂付近に建つ「オホーツクスカイタワー」はテレビの電波塔を兼ねた展望塔で、ゆるく孤を描くオホーツク海、遠くには斜里岳、知床連山まで見ることができる紋別で最も見晴らしの良いスポットです。
冬にはオホーツク海を埋め尽くす流氷観察もできます。
麓のオホーツク森林公園から山頂に続く4つの遊歩道では、緑あふれる中でバードウォッチングや森林浴、植物観察も楽しめるほか、2つのリフトを完備した市営大山スキー場もあり、流氷のオホーツク海を眺めながらの絶景スキーが体験できます。
オホーツクスカイタワー 基本情報
- 住所:〒094-0021 北海道紋別市大山町4-25-2
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約20分、市内中心部から車で約10分
【季節別】紋別観光のおすすめポイント9選
冬の流氷の印象が強い紋別ですが、四季折々の魅力があります。
ここでは紋別および近隣地域の季節ごとの見どころやイベントを9つご紹介します。
【春】童話村たきのうえ芝ざくらまつり
紋別郡滝上町の小高い丘にある「芝ざくら滝上公園」は北海道有数の芝ざくらの名所のひとつ。
「童話村たきのうえ芝ざくらまつり」は、美しい芝ざくらが咲き誇る最盛期の5月に開催され、まつり期間中にはヘリコプター遊覧を実施!
ピンクの花のじゅうたんが一面に広がる、夢のようなパノラマビューを空から眺めることができます。
当初は「みかん箱一杯」分の苗から始まった園内の芝ざくらは、地域住民の手により育成が続けられ年々その数を増やし、今では10万㎡もの大群落に成長しました。
およそ1ヵ月間咲き続けるこの花は、鮮やかな色彩だけでなく、甘い香りが街中を包み込みます。
見渡す限りの芝ざくらは絶景かつメルヘンチック、そのスケールは日本最大級ともいわれ、網走郡大空町の「ひがしもこと芝桜公園」と共に、ひがし北海道(道東)の花の名所となっています。
童話村たきのうえ芝ざくらまつり 基本情報
- 住所:〒099-5604 北海道紋別郡滝上町元町2358-1
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約50分
紋別バスターミナルから北紋バスで約56分「滝上」バス停下車徒歩約15分
【春】かみゆうべつチューリップフェア
紋別市の東隣り、サロマ湖に面したチューリップのまちが紋別郡湧別町です。
湧別町のほぼ中央に総面積12.5万㎡、作付け面積7万㎡の広大な敷地で、およそ200品種70万本のチューリップを植栽している「かみゆうべつチューリップ公園」があります。
毎年、大勢の来園者が訪れる「かみゆうべつチューリップフェア」では、公園入口から園内をぐるっと約18分で一周する電動バス・チューピット号も運行され、チューリップの本場オランダの木靴職人が樹齢50年のポプラから作製した長さ225cm、重さ300㎏の巨大な木靴が展示されるなど、風車型展望台と共に公園内の人気の写真撮影スポットになっています。
かみゆうべつチューリップフェア 基本情報
- 住所:〒099-6501 北海道紋別郡湧別町上湧別屯田市街地358-1
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約30分
紋別バスターミナルから北紋バス・北見バス「遠軽行」で約1時間「チューリップ公園」バス停下車
【夏】オホーツク流氷公園のラベンダー畑
オホーツク紋別空港と紋別市街地の間、海岸線沿い約5kmにわたる広大な都市公園「オホーツク流氷公園」
Aブロック・楽しみの場所に、4品種約12,000本のラベンダーが植栽され、清涼感のある鮮やかな風景を創出しています。
紫を基調とする「濃紫(のうし)」「おかむらさき」のラベンダー畑の中間に、「しろ」と「ピンク」のラベンダーの花を配置し、オホーツク海を表現。
ラベンダー畑の周りには「花のサロン」や軽食を提供する「花のcafe」があり、ゆったりとラベンダー観賞を楽しめます。
4つの品種のラベンダーはそれぞれ見頃が少しづつ異なるため、鑑賞のタイミングにより様々な表情を見せながら紋別の夏を彩るでしょう。
オホーツク流氷公園内には、あおぞら交流館、チャレンジショップ「はらぺこ」(喫茶コーナー)、海と大地の遊び場、丘のサロン、海のサロンなどなど、広大すぎて紹介しきれないほど充実し、親子連れにも人気で丸一日楽しめます。
オホーツク流氷公園・ラベンダー畑 基本情報
- 住所:〒094-0023 北海道紋別市元紋別101
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約3分
紋別バスターミナルから北紋バス・北見バス「遠軽行」で約10分「オホーツク流氷公園前」バス停下車
【夏】もんべつ港まつり
紋別港から受ける海の恩恵に感謝する行事 「港祭り」を起源とし、旧駅前通り周辺では100軒を超える露店のほか、特設ステージや本町4丁目の歩行者天国などで繰り広げられる、プロ野球のチアガールによるダンスショーや、郷土芸能(上渚滑はばたき太鼓や紋別流氷太鼓)の披露、地元学校の生徒らによる吹奏楽の演奏など、様々なイベントが開催されます。
そして、もんべつ港まつりでの一番の目玉イベントは「オホーツク花火の祭典」!
北海道オホーツク海沿岸で最大級の規模を誇り、紋別港から打ち上がる大輪の花火がオホーツクの夏の海と夜空を鮮やかに染め上げていきます。
3年ぶりに開催された第68回もんべつ港まつりでは、例年より打ち上げ時間、総玉数を拡大し約4,500発の花火と幻想的なレーザーの共演で大いに盛り上がりました。
もんべつ港まつり 基本情報
- 住所:〒094-0005 北海道紋別市幸町周辺
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約17分「紋別バスターミナル」下車徒歩約3分ほか
【秋】錦仙峡
紋別郡滝上町の中央を東西に流れる渚滑川の渓谷は「錦仙峡」と呼ばれ「北海道観光百景」に選ばれたこともある景勝地です。
洛陽の滝、白亜の滝、蛟竜の滝など大小さまざまな滝があり、渓谷の両岸には延長2km余りの遊歩道が整備されているので、秋には滝と紅葉が作り出す自然の絶景や渓谷美を楽しむことができます。
この遊歩道は「美しい日本の歩きたくなるみち500選」、「新日本歩く道紀行100選森の道」にも選定されるほどで、高山植物や様々な樹木、珍しい野鳥など、美しい風景に体も心も癒されるはず。
錦仙峡 基本情報
- 住所:〒099-5604 北海道紋別郡滝上町元町
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約50分
紋別バスターミナルから北紋バスで約56分「滝上」バス停下車徒歩約15分
【秋】もんべつグルメまつり
道内外から2万人近い来場があり、紋別の旬の味覚をお腹いっぱい楽しめる紋別最大の味覚イベントです。
会場となる海洋公園駐車場周辺には、地元・紋別市をはじめ近郊の市町村からカニや鮭、ほたて等の採れたての海産物や水産加工品、新鮮な旬の農産物など、幅広いオホーツクの味覚が大集合します。
これら旬の味覚をお手ごろ価格で購入できるほか、会場中央に設けられたバーベキューコーナーで買った商品をすぐに味わうことができるのもポイント。
更にタラバ・毛ガニ・ズワイの3大ガニとオホーツクの味覚があたる大抽選会も開催されるそうなので、紋別の美味しいものを買って抽選で絶品の品々をゲットしましょう!
※大抽選会の商品は変更の場合があります。
もんべつグルメまつり 基本情報
- 住所:〒094-0031 北海道紋別市海洋公園1番地
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約8分「オホーツクタワー入口」下車徒歩15分
(冬季のみ)紋別バスターミナルからシャトルバス「ガリヤ号」で約15分
【秋】コムケ原生花園のサンゴソウ
オホーツク海に面したコムケ湖は、紋別市街から湧別町寄りにあり、コムケとはアイヌ語で『曲がった』の意で、湖は細長く複雑な形をしています。
オオハクチョウやオジロワシ、アオサギなど約200種類が飛来する野鳥の楽園です。
近くにはコムケ原生花園があり、夏にはハマナス、コケモモといった高山植物が見られ、特に秋には一面真っ赤なジュウタンを敷きつめたかのように広がる、道東の秋の風物詩・サンゴ草(アッケシソウ)群落が見頃を迎え、秋空に映える真紅の絶景を鑑賞することができます。
コムケ原生花園のサンゴソウ 基本情報
- 住所:〒099-6241 北海道北海道紋別市沼の上・小向
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約5分、コムケ湖までは約10分
紋別バスターミナルから北紋バス・北見バス遠軽行で約15分「原生花園」バス停下車
【冬】流氷(紋別公園流氷展望台)
紋別の冬の風物詩・流氷とオホーツク海を一望できる流氷展望台が、市街地のほぼ中央に位置する高台、標高80mの地点の紋別公園にあります。
車で上ることができるので、流氷を広く観賞するパノラマビューポイントとなっています。
展望台2階の展望室には望遠鏡を設置、さらに屋上は展望デッキとして開放されるので、流氷シーズンには、流氷砕氷船、流氷展望塔「オホーツクタワー」とともに人気の施設です。
また例年、元旦は早朝6時から展望台を開放し、初日の出の鑑賞会も開催しています。
紋別公園流氷展望台 基本情報
- 住所:〒094-0015 北海道紋別市花園町8
- アクセス:紋別バスターミナルから徒歩15分、オホーツク紋別空港から車で約15分
【冬】もんべつ流氷まつり
今でこそ「流氷の街」と定着している紋別ですが、かつては海が閉ざされるため、地域住民は流氷の到来を歓迎していませんでした。
そんな厄介者を地域活性化や観光資源に結びつけるべく、1963年に考案されたのが「もんべつ流氷まつり」です。
郷土芸能の「紋別流氷太鼓」「上渚滑はばたき太鼓」の披露、北海道のゆるキャラやご当地ヒーローのステージイベント、オホーツク味覚の市、メインステージには雪の彫刻や氷像、みなとオアシスのイルミネーション、アイスキャンドルの点灯など、海洋公園ガリヤ地区周辺で様々なイベントが催されます。
もんべつ流氷まつり 基本情報
- 住所:〒094-0031 北海道紋別市海洋公園ガリヤ地区
- アクセス:オホーツク紋別空港から送迎バスで約8分「オホーツクタワー入口」下車徒歩15分
(冬季のみ)紋別バスターミナルからシャトルバス「ガリヤ号」で約15分
紋別・オホーツクのグルメ6選
オホーツク海は北海道を代表する海の幸の宝庫!紋別の美味いものを定番から新ご当地グルメまで堪能しましょう♪
ほたて
これぞオホーツク海・流氷の恵み!中でも紋別は大粒なほたて貝が獲れる国内有数の生産地です。
流氷がシベリアの大地の栄養とプランクトンをオホーツクへと運んできます。
その栄養をたっぷりと蓄えて育った紋別産の「地撒きほたて」は弾力があり、濃厚な旨味が凝縮し格別です。
「海明け」と呼ばれる流氷の消える頃からの4月以降に旬を迎えます。
地元の飲食店では、ぜひ生のほたてを刺身で味わうことをおすすめします。
肉厚なのに甘く、むっちりとした歯ごたえは産地ならでは。
また、一般的な食べ方以外にその店独自の調理法で味わうのも旅のポイント!
三大がに
北海道の海の幸と言えば、真っ先にかにを思い浮かべる方も多いでしょう。
紋別漁港はオホーツク海で育ったたらばがに、ずわいがに、毛がにが水揚げされる「かにの産地」でもあります。
高級品として産地によりブランド名も異なるずわいがにですが、紋別の海から流氷が去った直後の春先の3~6月および10~12月までが水揚げの時期。
旬のずわいがには、身は旨みと甘みが強く、濃厚なかにみそも醍醐味です。
同じく春先の3~5月に水揚げされる「海明けの毛がに」は、「堅(かた)かに」ともいわれ、ギュッと引き締まった身と濃厚な味噌がぎっしり詰まった極上品です。
また、6~7月の毛がには脱皮したての身が柔らかめの「若(わか)がに」といって、甘さが際立って美味しくなります。
かまぼこ
出塚水産は昭和5年創業、オホーツク海で採れた新鮮な魚を主原料としたかまぼこの製造元。
新千歳空港国内線ターミナルでも人気のお土産「揚げかまぼこ」はここ紋別発祥なのです。
1階のお土産売り場では直営ならではの揚げたてのかまぼこが購入できます。また2階のフリースペースで港を眺めながら、揚げたてを味わえます。
出塚水産 基本情報
- 住所:〒094-0011 北海道紋別市港町5-3-23
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約12分、紋別バスターミナルから徒歩10分
本ずわい甲羅盛り・海鮮丼
三大ガニ(ズワイ・タラバ・毛ガニ)やほたて、うに、いくらを贅沢に使った海鮮丼や魚介料理が人気の水産会社直営の「紋別漁師食堂」
看板メニューの「本ずわい甲羅盛り」は、旨みが凝縮したずわいがにの棒肉、しっとりジューシーなほぐし身、濃厚なかにみそを甲羅に盛り付けて七輪で炙った名物で、本ずわいがにの旨味は勿論、みそが焼けて香ばしい食感も楽しめる逸品。
どんぶりと甲羅盛りをいっぺんに楽しめる「紋別流氷まかない定食」や、かに・ほたて・いくらの「三色丼」も大人気です。
オホーツク紋別ホワイトカレー
オホーツク北見塩やきそばや、オホーツク網走ザンギ丼とならぶ「オホーツク新三大ご当地グルメ」として、2007年に登場したのが「オホーツク紋別ホワイトカレー」です。
流氷のまち、漁業のまち、農業・酪農のまち「オホーツク紋別」をイメージしたホワイトカレーで、
- オホーツク紋別産のほたてとオホーツク産の牛乳を使うこと、
- 道産米の白いご飯の上に具材をのせ、ルーは別に添えること、
- ガリンコ号IIをイメージした食材を使うこと、
- ガリンコ号II、ほたて、とっかりをプリントした共通のスプーン袋をつけること
など、10の定義のもと、ホテルオホーツクパレス紋別のレストラン「マリーナ」や、市内の飲食店で提供されています。
店によっても味付けは異なりますが、海鮮の風味を生かしたカレーはスパイシーかつ、ほどよくマイルド。
見た目が華やかで特別感もあります。
オホーツク紋別ホワイトカレー 基本情報
- 住所:〒094-0005 北海道紋別市幸町5-1-35
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約15分、紋別バスターミナルのすぐそば
はまなす通り
紋別市中心街の飲食店が集まった繁華街であり、ナイトスポットでもあります。
赤いネオンが輝く「はまなす通り」のアーチは昭和レトロ感たっぷりで北国の情緒満点!
赤提灯を掲げた居酒屋や、スナック・BARが多く、いわゆるせんべろ的な居酒屋でも、生のほたて(一般的な冷凍ものとは口当たりが段違い!)や高級魚のナメタガレイなども驚くほどお値打ちにいただけます。
旨い魚に酒が進むこと間違いなしです!
はまなす通り 基本情報
- 住所:〒094-0005 北海道紋別市幸町
- アクセス:オホーツク紋別空港から車で約15分、紋別バスターミナルから徒歩で約5分
終わりに一言だもん!
紋別・オホーツクの観光は冬だけだと思っていませんでしたか?
四季を通じても魅力のある紋別の街、海鮮を楽しむなら春から夏がベストシーズンとも言えるでしょう。
お馴染みの北海道も、いつもと違う楽しみ方で旅行を満喫してみてください。
オホーツク・紋別ご当地キャラクター「紋太」くんも待ってるもん!
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