根室ってどんなところ?
太平洋とオホーツク海に面した日本で一番東に位置する街です。
「日本で一番早く朝日が昇る街」としても知られています。
根室の行き方
根室に一番近い空港は根室中標津(ねむろなかしべつ)空港です。
羽田空港からの便は一日1便と少ないですが最短で行くことができます。
根室中標津空港から根室市へはレンタカーかバスで移動することができます。
バス🚌
根室中標津空港⇔根室駅前ターミナル
空港連絡バス
所要時間:約1時間35分
レンタカー🚙
根室中標津空港⇔根室市内
所要時間:約1時間30分
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根室のおすすめ観光スポット
最東端スポットや自然を感じることができるスポットがたくさん!
日本屈指のバードウォッチングスポットも目白押し。
根室のおすすめ観光スポットをご紹介します。
東根室駅
根室本線(花咲線)が運行している「東根室駅」は日本最東端の駅です。駅舎がない、無人の駅ですが「日本最東端の駅」という看板が立っています。
一つ隣の終点駅「根室駅」に隣接する根室市観光インフォメーションセンターで最東端駅 東根室到達証明書をもらうことができます。
この駅に止まる電車は少ないので根室駅から徒歩や車で行くのもおすすめです。
納沙布岬
日本最東端の岬「納沙布岬(のさっぷみさき)」。
岬の名前はアイヌ語で「岬の傍ら」を意味する「ノッ・サム」から由来しています。
岬の先端の灯台は1872年に設置された道内初の洋式灯台。
納沙布岬付近は霧が濃く航海が難航していたため、明治政府によっていち早く設置されました。
北海道で一番早い日の出としても有名で、夏は午前3時~4時ごろ、冬は午前6時~7時ごろに日の出を見ることができます。
沖縄の那覇に比べると約2時間も早い日の出です。
毎年元旦には日本一早い初日の出を見ようと全国から多くの人が訪れます。
納沙布岬から見える一面の海では夏はラッコ、冬は流氷と共にクジラを観察することができます。
風蓮湖
風蓮湖(ふうれんこ)は根室市と別海町にまたがる汽水湖です。
(汽水湖とは淡水と海水が混ざった湖のこと。)
野付半島と共に「野付風連道立自然公園」となっており、ラムサール条約登録湿地です。
風蓮湖の名前はアイヌ語で「赤い川」を意味する「フーレ・ペツ」から由来しています。
元々は流入河川の風蓮川を指した地名でしたが川に湿原由来の赤く染まった水が流れ込んでいたことにちなんでいます。
手付かずの自然が残る広大なエリアには数多くの野生の動植物たちが生息しています。
また、特別天然記念物のタンチョウを含む約240種類にも及ぶ鳥類が観察できる国内屈指のバードウォッチングスポットとしても有名です。
特に11月中旬頃にはシベリアからオオハクチョウが渡ってきて風蓮湖で羽を休めます。
約5,000羽のオオハクチョウが湖面を埋める光景は圧巻です。
- 住所:〒087-0001 北海道根室市(別海町)
- アクセス:JR根室駅から根室交通バスで約25分「白鳥台センター」下車または、根室中標津空港から車で約1時間15分
春国岱
春国岱(しゅんくにたい)は風蓮湖と根室湾を区切るように伸びる長大な砂洲です。
第一砂丘、第二砂丘、第三砂丘の3つの砂洲からなり、長さは約8km、面積は約600ヘクタールもあります。
第一砂丘は国内最大級のハナマスの大群落があり、例年6月から8月にかけて一面に深紅のハナマスが咲き誇ります。
第二砂丘は砂丘上にアカエゾマツの純林が自生する世界的にも希少な地です。
第三砂丘はアカエゾマツやトドマツなどの巨木が生い茂り、地面が苔で覆われていてまるで、原始の森を感じさせられます。
温根沼
温根沼(おんねとう)は風蓮湖と並んで根室を代表する湖沼です。根室半島の付け根にある周囲約15kmの汽水湖で、根室湾につながっています。
温根沼の名前はアイヌ語で「大きな沼」を意味する「オンネ・トー」から由来しています。
周囲はエゾマツが茂る森に囲まれています。
干潮時には沖合まで砂洲になるため、例年4月下旬から7月にかけてアサリやホッキ貝が取れる潮干狩りスポットとしても有名です。
- 住所:〒087-0000 北海道根室市温根沼
- アクセス:JR根室駅からバスで約15分
明治公園
日本の歴史公園100選に選ばれた「明治公園」。
北海道で2番目に古い牧場の跡地に作られた公園です。
シンボルになっているの3基のサイロはレンガ造りのサイロとしては国内最大級。
写真映えすること間違いなしです。
北海道における近代農業、食品加工業などの発展の歩みを物語る近代化産業遺産に認定されています。
園内には芝生広場や噴水広場、バーベキュー広場があります。
落石岬
根室半島の付け根から太平洋に突き出している落石岬(おちいしみさき)。
海岸線は断崖になっていますが、その上は台地になっていてアカエゾマツの純林や、湿地には花々が自生しています。
例年5月下旬から6月頃に見ごろを迎えるサカイツツジは国の天然記念物に指定されています。
入口の駐車場から岬突端の灯台までは散策道で繋がっており徒歩約20分。
広大な草地にポツンと佇む落石岬灯台は道内で10番目、1890年に設置された灯台です。
赤と白のツートンカラーの四角い形が特徴で「日本の灯台50選」に選ばれています。
花咲灯台 根室車石
さんまの漁獲量日本一の花咲港を望むことができる花咲岬。駐車場から伸びる遊歩道を歩くと花咲灯台が見えてきます。
落石岬灯台と同様に「日本の灯台50選」に選ばれている灯台です。
周辺は「車石園地」として整備されていて散策を楽しめます。
灯台からさらに遊歩道を進んでいくと見えてくるのが奇岩「根室車石」。
玄武岩の放射状節理でまるで車輪のような形になっており、大きいもので直径約6mにも及びます。
ここまで大きく、美しい形をしているものは世界的にも珍しく、国の天然記念物に指定されています。
- 住所:〒087-0032 北海道根室市花咲港
- アクセス:JR根室駅から根室交通バスで約10分「車石入口」下車徒歩約20分または、根室中標津空港から車で約1時間40分
根室半島チャシ跡群
「チャシ」とはアイヌ語で「柵囲い」という意味で、砦と考えられていますが見張り場や祭祀場など様々な用途で使用される場所とされています。その規模や形状は様々で北海道内でチャシ跡は500箇所ほど確認されており、根室市内には32箇所残っていて他地域と比較すると保存状態が良好で分布密度も濃いことで有名です。
うち24箇所が「根室半島チャシ跡群」として国指定史跡に指定されています。
根室市内のチャシ跡は海を臨む崖上に、半円形や方形の濠を巡らせた「面崖式」(めんがいしき)のチャシ跡が多く、見学先として整備されているのは「ノツカマフ1号・2号チャシ跡」と「ヲンネモトチャシ跡」の2箇所です。
- 住所:〒087-0166 北海道根室市温根元59
- アクセス:JR根室駅から根室交通バスで「納沙布岬」下車、湯根元漁港方面に徒歩約20分
北方原生花園
オホーツク海を臨む約75ヘクタールの原生花園。
木道が整備され、ヒオウギアヤメやクロユリ、エゾカンゾウなど約100種類もの花々が初夏から秋にかけて咲き誇ります。
特にヒオウギアヤメは例年7月初旬から8月初旬に見ごろを迎え、辺り一面紫の絨毯を敷き詰めたような景色を見ることができます。
強い北風に打たれ低く這うように伸びているミズナラの風衝林(ふうしょうりん)は根室市の天然記念物に指定されています。
夏になるとポニーが放牧されているので運が良ければポニーに会えるかも!
海岸側にあるノッカマップ岬には上記でご紹介した根室半島チャシ跡群の一つ「ノツカマフ1号・2号チャシ跡」があります。
ユルリ島・モユルリ島(落石ネイチャークルーズ)
花咲岬の約7.5km沖に位置するユルリ島とモユルリ島は手付かずの自然が残る無人島です。海鳥の繁殖地として有名で、特にエトピリカについては国内最後の繁殖地となっています。
国指定ユルリ・モユルリ鳥獣保護区、北海道の天然記念物に指定されているため人の立ち入りが禁止されていますが、落石ネイチャークルーズで海上から島周辺にいる海鳥たちを観察することができます。
運が良ければ野生のラッコにも会えるかも♪
落石ネイチャークルーズは例年1月から3月中旬、6月から9月中旬に開催されており、3日前までに予約が必要!
地元漁師さんの漁船に乗ってのクルージングはここならではの特徴です。
絶対食べてほしい!根室グルメ
海の幸はもちろん、忙しい漁師思いのご当地メニューも地元で愛されています。
根室を訪れたら絶対食べたい!根室グルメをご紹介♪
エスカロップ
エスカロップとはバターライスまたはケチャップライスにトンカツをのせ、デミグラスソースをかけた根室の名物郷土料理。
根室市の洋食屋さんが「忙しい漁師でも早く食べられる、ある程度ボリュームのあるメニュー」として考案しました。
今では地元の学校給食で出るほど地元で愛される料理です。
エスカロップという名前はフランス語の「肉や魚の薄切り」という意味する「エスカロープ」から由来しています。
略して「エスカ」とも呼ばれ、バターライスのエスカを「白エスカ」ケチャップライスのエスカを「赤エスカ」とも呼ばれています。
白エスカの方がメジャーで、細切りのタケノコが入っているのも特徴です。
花咲ガニ
根室の花咲港は国産の花咲ガニの水揚げが日本一!トゲトゲした見た目でハート形の甲羅が特徴の花咲ガニは根室の地名「花咲」からその名がついた説と、茹でると花が咲くように鮮やかな朱色に染まることから名がついた説があります。
花咲ガニは日本では道東でしか獲ることができない「幻のカニ」と呼ばれており、貴重なため水産資源保護の目的で漁獲量が規制されています。
漁獲時期も例年7月から9月ごろと短いので冷凍ではない新鮮な花咲ガニを食べるためにはこの時期を狙って訪れるのがおすすめです。
トゲが大きくて硬いので剥くのは大変ですが他のカニに比べ弾力のある身は味が濃厚!
いいお出汁も出るので鍋や鉄砲汁でいただくのが定番です。
さんま
根室はさんまも水揚げ日本一!
2022年現在で漁獲量は13年連続で日本一を記録しています。
漁獲時期は例年8月中旬から12月上旬で、光に集まるさんまの習性を利用して、夜間に集魚灯で魚群を集め漁獲します。
秋には「根室さんま祭り」が開催され、脂ののった旬のさんまは秋の主役になっています。
いかがでしたか?
豊かな自然、豊かな海の幸に恵まれた日本最東端の街、根室はいかがでしたか?
海でも湿原でもバードウォッチングが楽しめるのは根室の魅力!
ぜひ、根室に訪れて広大な自然、かわいい鳥たちに癒されてください。
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