星野リゾートが運営する総合リゾートや幻想的な雲海の絶景で一躍有名になったトマム。
その魅力は雲海だけでなく、ここだけで様々な体験ができるのも魅力です。
この記事では、星野リゾートのあるトマムおよび占冠(しむかっぷ)村の人気観光スポット・アクティビティをご紹介します。
トマムってどんなところ?
北海道のど真ん中、富良野にも近く、冬はスキーリゾートとして大変人気のある勇払郡占冠村(ゆうふつぐんしむかっぷむら)トマム。
「自然体感占冠」をキャッチコピーに、周辺の6市町村とで「富良野・美瑛観光圏」を形成しています。
占冠村の東部にあるトマムは、北海道開発庁などにより当初は「石勝高原」の名称で開発されたリゾートエリアです。
現在では、星野リゾート、クラブメッドなどのリゾートホテル施設があり、海外からも旅行客が訪れる人気リゾートになりました。
ちなみにトマムは「湿地」を意味するアイヌ語に由来し、あまり知られていませんが漢字では「苫鵡」と書きます。
星野リゾート トマムのおすすめポイント
星野リゾート トマムは様々なアクティビティや観光スポットがあります。
リゾート内で滞在中のあれこれがほとんど体験出来てしまうほど充実!
雲海テラス
星野リゾート トマムを代表する施設のひとつ「雲海テラス」は、気象条件がそろったときに流れ込むダイナミックな雲海を、間近で観賞できる展望施設です。
スキー場山頂付近でゴンドラの整備を行っていたスタッフの、見慣れたいつもの風景だった雲海を「お客様にも、この眺めをぜひ見せたい。ここでおいしいコーヒーを飲んでくつろいでほしい。」との想いから誕生しました。
雲海ゴンドラに乗って行く「雲海テラス」には滞在を楽しめる様々なスポットがあります。
Cloud Pool(クラウドプール)
雲の形をした、縦横約10mの巨大なハンモックのような展望スポットで、地上からの高さが最大で約8mあります。
まるで雲海の上に浮かんでいるような不思議な感覚を味わいながら、雲海の絶景を眺める展望スポット。
Cloud Bar(クラウドバー)
雲海や朝日などの絶景を眺めることができるバーカウンターをイメージした展望スポット。
高さ約3m、長さが約13mあるカウンターに足の長い椅子が並んでいます。
椅子についている梯子を登れば、山々の風景と雲海の中に浮かぶように座ることができるのが特徴です。
Cloud Bed(クラウドベッド)
雲をつくっているひとつひとつの「雲粒」をイメージした様な展望スポットエリアで、直径40~60cmの弾力のあるクッションが連なって設置されています。
寝そべる様に寄りかかったり、座ったりと、リラックスした姿勢で利用でき、ふんわりと雲の上にいるような感覚で雲海を眺められるのが特徴です。
Cloud Walk(クラウドウォーク)
雲の上を歩くような感覚を味わえる全長57mの展望遊歩道スポットです。
地面からの高さは最大で約10m、およそ210°の広大な景色を見渡せます。
吊り橋のような構造になっていることから歩くと少し揺れるので、景色を眺めながらまるで雲の上をふわふわと歩いているような気分を味わえます。
Sky Wedge(スカイウェッジ)
Cloud Walk(クラウドウォーク)から階段を少し上ったところに、船の舳先のようにせり出した展望ポイントがあります。
ここでは、雲海をバックにまるであの有名映画のワンシーンのような写真を撮ることができます。
Contour Bench(コンターベンチ)
山の等高線をイメージして自然の地形を生かす様に設置された全長約117mのベンチです。
雲の動きに合わせて様々な高さ、方角や角度の席を選ぶことができます。
風に吹かれ、刻々と変化する雲海の様々表情をゆっくりと楽しめます。
雲Cafe
雲海ゴンドラを降りた標高1,088mに位置するカフェは、屋内の大きな窓越しにも雲海を眺めることができます。
カフェのメニューは「雲ソフト」や「雲マカロン」など、雲を表現したふわふわなスイーツが大人気。
雲形のマシュマロを添えた「雲海コーヒー」や、綿あめがのった「雲海ソーダ」など、ドリンクも雲海テラスにちなんだオリジナルメニューを提供。
雲海を待つ間も、雲をテーマにしたドリンクやスイーツを、屋内のソファでくつろぎながら楽しく過ごせます。
雲海ポスト
屋外や雲Caféで雲海の絶景を眺めながら、友達や家族、大切な人へ思いをシェアしてみませんか?
ポストカードを、テラスにある空色の「雲海ポスト」から切手を貼らずに全世界へ送ることができます。
トマムで見られる雲海の種類
雲海シーズン中の早朝に、トマムで雲海に出逢える確率はおよそ40%と言われています。
また、その日の気温や湿度、様々な状況によって見られる雲海の表情も千差万別。
では、トマムで見られる雲海にはどのような種類があるのでしょうか?
雲海の発生する仕組みとそれぞれの性質について、ここでちょっとご紹介します。
太平洋産雲海
トマムから南にある十勝や、東の釧路沖の海水温の低い海に、太平洋高気圧による暖かい空気が流入すると、大規模な海霧が発生します。
この海霧が、南東の風に吹かれて十勝平野を覆い、日高山脈を越えるとトマムに到達します。
海霧から発達した雲海の勢いが強すぎると雲海テラス全体が雲の中に入ってしまい、逆に勢いが弱いと日高山脈を越えられず、トマムにこの雲海は発生しません。
滝のような雲海は、これら絶妙な条件が揃ったときにだけ見られる希少な雲海なのです。
ダイナミックな動きの太平洋産雲海は「トマムならではの雲海」とも言えるでしょう。
【太平洋産雲海が発生しやすい条件】
- 北海道東部が高気圧に覆われて海霧が発生する
- 東から南東の風が、トマムエリアへ吹き込み海霧を運ぶ
- 前日の夜から明け方にかけて風が弱い
トマム産雲海
風が弱く晴れた夜に熱が上空に行き、トマムの盆地に冷気が貯まる、いわゆる「放射冷却現象」が起きた際に見える雲海。
トマム産雲海が発生するときは山の麓よりも山頂の方が気温が高い状態になります。
朝日が昇り、盆地の気温が温かくなってくると徐々に消えていってしまう雲海です。
雲海の発生する高度が低いため、雲海の上にホテルのツインタワーが突き出る、印象的な光景が望めます。
【トマム産雲海が発生しやすい条件】
- トマムエリアが高気圧に覆われて、朝方は晴れる
- 朝方に気温が急激に低下する
- 前日の夜から明け方にかけて風が弱い
悪天候型雲海
天気が優れないとき(雨や曇りなど)や、これから悪くなりそうなときに出現する雲海です。
雲海テラスから見える山にまとわりつくように発生した層雲が広がってやがて雲海となり、その雲海の上にも雲があります。
立派な雲海ができることもありますが、雲の動きが激しいため、やがては雲海テラス自体も雲の中に入ってしまうことがあります。
一般的にはせっかくの旅行で天気が優れないと、がっかりしてしまいますが、悪天候型雲海の場合は天気が優れない日だからこそ、見られるチャンスがあります。
【雲海が発生しやすい条件】
- トマム周辺に低気圧が接近している
- 天気が下り坂となる予報が出ている
- すでに天気が優れない
翌日の雲海予報については、公式WEBサイトにも15時ごろ掲載されますので、気になる方はぜひチェックしましょう。
ミナミナビーチ
ガラス張りの大きなドーム内に波のあるプールを備えたインドアビーチが!
北海道にありながら室温30℃以上の常夏気分を楽しめます。
メインの「ウェーブプールは」30m×80mと日本最大級の規模を誇り、穏やかな波だけでなく時には荒波も押し寄せる?
小さな子供も楽しめるように、深さ30cmの「こどもプール」もあるのは、家族連れにもうれしいところ。
また20時以降はライトダウンを行い、昼間のにぎやかさとは打って変わって、大人が楽しめる優美な空間を演出します。
水着やラッシュガード、浮き輪などの遊具のレンタル、SUPやサイバーホイールなどの各種アクティビティもあって多彩に楽しめるのもポイント。
カフェや露天風呂「木林の湯(きりんのゆ)」も併設されているので、ここだけで丸一日楽しむことも可能です。
ホタルストリート
日本で初めてのスキーやスノーボードを履いたままでアクセス可能な「スキーイン・スキーアウト・ヴィレッジ」として、トマムスキー場のゲレンデ中腹に2017年12月に登場した店舗・飲食店のある施設。
もちろん、ホテルエリアから回廊を歩いてもアクセス可能です。
また冬だけでなく夏はウッドデッキで飲食をを楽しんだり、北海道トマムの大自然の心地よさを感じながら過ごせます。
ホタルストリートにはカフェやラーメン店、ステーキダイナーなどからアウトドアグッズのセレクトショップまで個性豊かな9つの店舗があり、なかには北海道ならではのスープカレーの有名店も。
このホタルストリートの命名には、 ホタルが住んでいたと言われるトマムの原風景をゲストに楽しんでもらえるよう、 以前の環境を少しずつ蘇らせていきたいという考えからだそうです。
水の教会
世界的な建築家「安藤忠雄」氏による、光の教会、風の教会とともに「教会三部作」の一つと言われる「水の教会」
トマムの森の中に静かに佇み、木立に囲まれた湖の水面に浮かび上がる十字架が実に神秘的です。
らせん状の階段を下りた先、礼拝堂の前にこの十字架の立つ人工湖が現れ、大きな窓越しに見る光景は額縁に収めまれた一枚の絵画のようにも感じられます。
日中は結婚式等に使用されますが、夜は一般の方でも見学可能となっています。
ファームエリア
かつてトマムはリゾート開発が始まる以前、約700頭の牛を飼育する農業が営まれていました。
その頃の風景を楽しんでもらえるようにと、作られたのが「ファームエリア」です。
牛たちがの~んびりと草をはむのを眺めながら過ごせる「巨大牧草ベッド」、リアルに羊を数えながら眠りにつける「羊とお昼寝ハンモック」、ヤギや羊たちに癒される「牧場ラウンジ」は、心地よい時間が過ごせそうです。
広大なトマムの景色の中で「ファーム星野」で作られた乳製品を味わう季節限定の商品や、
トマムで体験できるアクティビティ
ラフティング
大自然に囲まれたトマムでは豊富な自然アクティビティが充実しています。
中でもラフティングは空知川・十勝川を中心に初級から上級者までお楽しみいただけます。
各種オプショナルツアーに参加すれば、経験豊かな専門スタッフがガイドしてくれるので安全に楽しめ、必要な装備もすべて用意されているので安心です。
星野リゾート トマムのホテル
トマムには旅行スタイルにあわせて、複数のタイプのリゾートホテルがあります。
それぞれに特徴のあるリゾートホテル、あなたはどこにステイしますか?
星野リゾート トマム ザ・タワー
リゾートセンターに近く、
山々を背景にしたツインタワーはリゾートのランドマーク的存在で、大自然に溶け込みつつ存在感を放つ外観と、高い利便性が特徴です。
星野リゾート トマム ザ・タワー 基本情報
- 住所:〒079-2204 北海道勇払郡 占冠村中トマム
- アクセス:JR石勝線 トマム駅より送迎車、新千歳空港から車で1時間40分
星野リゾート リゾナーレトマム
リゾートの高台、針葉樹の森に佇む、全室100㎡以上のオールスイートホテルです。
全ての客室に展望ジェットバス・
星野リゾート リゾナーレトマム 基本情報
- 住所:〒079-2204 北海道勇払郡 占冠村中トマム
- アクセス:JR石勝線 トマム駅より無料シャトルバスで約10分、新千歳空港から車で1時間40分
トマムへの行き方
トマムリゾートの開発にあたり、当時の国鉄(現JR北海道)が札幌や新千歳空港とのアクセスルートとして石勝線を建設しました。
そのため鉄道によるアクセスが良く、スキーシーズンには臨時列車やリゾート専用特急も運行されています。
また道東自動車道が通っており、トマムインターチェンジ(以下 IC)があるので、新千歳空港や帯広、および道央自動車道を経由して札幌や旭川からも車でアクセス可能です。
【鉄道利用】
リゾート地区に石勝線「トマム(旧:石勝高原)」駅があり、特急列車が停車します。
■札幌から
特急「とかち」「おおぞら」で約1時間30分~2時間
■新千歳空港から
快速エアポートに乗車し次の「南千歳」で特急「とかち」「おおぞら」に乗り換え、約1時間30分
■帯広から
特急「とかち」「おおぞら」で約1時間前後
【リゾートライナー(バス)利用】
札幌市内から新千歳空港経由で星野リゾートへのシャトルバスが運行されます。
OMO3札幌すすきの(おも) by 星野リゾートから約3時間45分、新千歳空港国内線ターミナルから約2時間。
途中、由仁パーキングエリア又は占冠パーキングエリアで休憩をとります。
※利用日の3日前18時までにWEBまたは電話で予約が必要。
【車利用】
高速道路経由でアクセスする場合には、道東自動車道トマムICが最寄のICです。
■札幌から
札幌北ICから札樽自動車道、道央自動車道、道東自動車道経由で約2時間
■新千歳空港から
道央圏連絡道路、道東自動車道経由で約1時間40分
■帯広から
国道38号線、道東自動車道経由で約1時間
星野リゾート トマムで過ごすリゾートバカンス
北海道を代表する巨大リゾート「トマム」は、星野リゾートによる運営になり、その魅力はさらに充実したものとなりました。
冬のスキーだけではなく、四季折々の滞在スタイルを提案する星野リゾート トマムおよびその周辺施設で、リラックスそしてリフレッシュするバカンスを存分に楽しみましょう。
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