北見ってどんなところ?
北海道の東部エリアに位置する北海道最大の市です。
市の東部はオホーツク海に面し、西部は大雪山国立公園の麓まで広がり、東西約110kmにわたる長細い形が特徴。
2006年に北見市と周辺の端野町(たんのちょう)、常呂町(ところちょう)、留辺蘂町(るべしべちょう)が合併し、現在の広大な北見市が誕生しました。
広い北見市には各エリアごとに特色があり、様々な楽しみ方ができます。
北海道最大の湖・サロマ湖やキタキツネ牧場など自然を活かしたスポットから歴史スポットまで名所が沢山。
また、市が東西に長いことから漁業と農業の両方が盛んで、海の幸、山の幸が豊富なため、オホーツクの台所とも言われています。
最近では北見焼肉や塩焼きそばなどご当地グルメでも注目され、イベントなどで盛り上がりを見せています。
北見への行き方
飛行機で
北見市へ一番近い空港は女満別空港です。
女満別空港は道東エリアの玄関口として東京(羽田空港)、大阪(関空)、札幌(新千歳空港・丘珠空港)から直行便が就航しています。
・空港連絡バス:北見バスターミナルまで約42分。
スケジュールなど詳細はこちら▶▶北海道北見バス
・レンタカー:北見市街地まで車で約35分。空港の到着ロビーにレンタカー各社のカウンターがあります。
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列車で
●札幌駅から(旭川駅乗り換え)所要時間:約4時間32分(特急列車利用)
●旭川駅から 所要時間:約2時間47分(特急列車利用)
車で
●札幌方面から約4時間30分(旭川紋別自動車道経由)
●帯広方面から約2時間30分(北海道横断自動車道/道東自動車道経由)
●釧路方面から約2時間40分(国道240号経由)
また、東西に広い北見市での観光にもレンタカーなど車の利用がおすすめです。
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北見の気候
北見市はオホーツク海に面しているエリアもありますが、大部分は内陸部に位置します。
年間を通して平均気温は低く、北海道の中でも寒冷の地域です。
冬は寒さが厳しいことで知られる旭川よりも冷え込むことがあるほどです。
一年の中でも最も寒さが厳しい1月~2月にかけては平均気温-8℃、平均最低気温-14℃くらいまで下がります。
東西に長い北見市では海側と内陸部での気候の違いもあり、内陸部は特に冷え込みやすいのが特徴です。
夏はオホーツク海高気圧の影響で6月~8月頃は曇りや小雨が降ることも多く、梅雨のない北海道にしてはどんよりとした天気が続くこともあります。
また、一方でフェーン現象の影響で気温が30℃以上の真夏日になることもあります。
気温差に注意して観光しましょう。
北見の大自然を楽しむ
北見市の各エリアに観光スポットが点在しており、北見の大自然を満喫・体感できるスポットや歴史あるスポットが数多くあります。
サロマ湖
オホーツク海に面したサロマ湖は北海道最大で、日本で3番目に大きい湖です。
周辺にはキャンプ場や展望台などがあり、観光スポットとして人気です。
特にサロマ湖は夕陽の美しさで知られ、昼間は青く輝く湖面がオレンジ色に染まり、絶景です。
- 住所:〒093-0216 北海道北見市常呂町
- アクセス:JR北見駅から車で約50分(道道655経由)
ワッカ原生花園/サロマ湖ワッカネイチャーセンター
ワッカ原生花園とはオホーツク海とサロマ湖を隔てる砂州の中に300種類以上の草花が自生する群生地です。ワッカとはアイヌ語でワッカ・オ・イ=水が・ある・ところ、を意味しており、真水が湧いている沼が近くにあったことが由来しています。
網走国定公園の区域にも指定され、北海道遺産にも認定されており、春から秋にかけて様々な種類の花を観賞できるほか、野鳥の繁殖地でもあります。
花の最盛期は6月下旬~7月中旬頃で、ハマナスやエゾスカシユリ、ゼンテイカなどが咲き誇ります。
秋にはサンゴ草が紅葉し、紅い絨毯が敷かれているような美しい光景が広がります。
砂州の中を通っている道は「竜宮街道」と言われ、散歩やサイクリングを楽しめます。
湖と海の両方を眺められ、周囲には草花が咲く絶景は見逃せないスポットです。
サロマ湖ワッカネイチャーセンターはワッカ原生花園(竜宮街道)のスタート地点にある拠点スポットです。
センターハウス内には周辺の自然を紹介するパネル展示や売店、休憩スペースもあります。
竜宮街道をサイクリングする際の自転車もここでレンタルできます。
- 住所:〒093-0216 北海道北見市常呂町字栄浦242-1
- アクセス:JR北見駅から車で約60分(道道7号/道道655号経由)
北の大地の水族館 ー山の水族館ー
”日本一と世界初がある水族館”をコンセプトにし、淡水魚を中心とした水族館で、珍しい魚の飼育で知られています。なかでも体長が1mになるのに15年はかかると言われているイトウですが、ここ北の大地の水族館では日本最大の1m級のイトウが11匹も飼育されており、広い水槽を悠々と泳ぐ姿は圧巻です。
さらに滝を再現した日本初の「滝つぼの水槽」では激流の中を力強く泳ぐ魚たちの様子を見ることができます。
また、寒さが厳しい北海道ならではの展示もあり、世界初の「冬に凍る水槽」では凍った川の底で寒さに耐えながら力強く泳ぐ魚たちの様子は必見です。
北海道の四季、自然に近い飼育が見られることで人気の水族館です。
- 住所:〒091-0153 北海道北見市留辺蘂町松山1-4
- アクセス:JR北見駅から車で約45分(国道39号経由)
北きつね牧場
北海道にしかいないキタキツネが放し飼いにされており、間近で見ることができる貴重な施設です。また、北きつね牧場ですが、エゾタヌキも同じエリアに放し飼いにされており、その可愛らしさで人気者です。
北海道を旅していると野生のキツネに出会うこともありますが、間近で見られるのはここだけ。
のんびりうたた寝する姿に癒されるかも。
キーホルダーやぬいぐるみなどキツネグッズも販売されています。
- 住所:〒091-0157 北海道北見市留辺蘂町花丘52-1
- アクセス:JR北見駅から車で約45分(国道39号経由)/JR北見駅より北見バス温根湯行 道の駅おんねゆ温泉バス停にて下車 徒歩約7分
北見の歴史にふれる
ピアソン記念館
大正から昭和にかけて北海道でキリスト教の伝道に尽くした、アメリカ出身の宣教師ピアソン夫妻が約15年暮らした住宅です。北海道遺産にも認定され、現在は資料館となっています。
1914年(大正3年)に山小屋風の西洋館として建てられ、建築史の中でも有名な、ウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計ということでも知られています。
1階にはピアソン夫妻の思い出の品々が展示され、2階にはピアソンの故郷エリザベス市の資料が展示されています。
北見ハッカ記念館
抗菌作用があり痛みや炎症を抑える薬として、また食べ物としても多く利用されるハッカ。
明治から始まった北見のハッカ生産は昭和14年に最盛期を迎え、当時世界のハッカ市場の約70%を占めるほどでした。
ハッカの生産に大きく貢献したのがホクレン北見薄荷工場で、その研究所兼事務所が現在の北見ハッカ記念館で、ハッカ生産の歴史にまつわる資料や工場で使用されていた機械等が展示されています。
また、隣接する薄荷蒸溜館ではハッカの蒸留の過程が実演されています。
ところ遺跡の森
オホーツク海に面した国指定史跡「常呂遺跡」から程近い、サロマ湖の近くにある「ところ遺跡の森」。広大な森林内に「ところ遺跡の館」、「ところ埋蔵文化財センター」があり、常呂遺跡や常呂地域の遺跡から出土した考古資料の展示、体験学習が行われています。
そのほかにも縄文の村、続縄文の村、擦文の村など時代ごとの集落遺跡や竪穴住居跡、復原された竪穴住居を見ることもできます。
北見で人気スポーツを体験
冬の国際的スポーツイベントで一躍有名になったカーリング。
北見市はカーリングがとても盛んで、学校の授業でも取り入れられるほどです。
カーリングの街・北見として知られ、プロチームもあります。
北見では一般の人でもカーリングを楽しめる施設があり、一度は体験してみたいカーリングに挑戦してみては!?
アドヴィックス常呂 カーリングホール
そのカーリングを体験できる施設がアドヴィックス常呂 カーリングホール。国内最大6シートもあるカーリング専用の屋内施設で、各種カーリング大会の開催や、一般の方の利用も可能です。
せっかく北見を訪れたなら、カーリングを体験してみませんか?
※利用には事前予約が必要です。必ず施設にご確認ください。
- 住所:〒093-0213 北海道北見市常呂町字土佐2-2
- アクセス:JR北見駅から車で約50分(道道308号/道道7号経由)
北見の温泉で癒される
温根湯温泉
留辺蘂地区にある温根湯(おんねゆ)温泉。オンネとはアイヌ語で「大きい温泉」が語源と言われています。
北見の奥座敷とも言われる場所にあり、大自然を感じられるのんびりとした雰囲気の温泉郷です。
湯量が豊富なため、各温泉宿は源泉100%かけ流しで、美肌の湯として知られています。
温泉郷にある宿では日帰り温泉も楽しめるので、各宿の湯巡りもおすすめです。
広い北見市を周遊する合間に温泉でのんびりと癒されてみてはいかがですか?
川沿いに建つこちらの宿は川を眺めながら入れる開放的な露天風呂が自慢で、肌が白くすべすべになる美白の湯として人気です。
また、宿でのお料理はオホーツクの旬の食材が使用され、北海道の食も堪能できます。
宿泊プランも豊富で、ファミリー、カップル、日帰りなど様々な旅行プラン・世代におすすめの宿です。
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▼他にもあります!北海道の人気温泉スポット
北見のおすすめ&ご当地グルメ
北見焼肉
北見のご当地グルメといえば「焼肉」。市内には多くの焼肉店があり、北海道の中でも人口に対して焼肉店の割合が高い焼肉の街です。
北見には昔、家畜処理場があり、新鮮なお肉が手に入りやすかったことが北見で焼肉が拡まった理由の一つです。
焼肉の中でも北見では特にホルモンが人気で、新鮮でていねいに下処理のされた美味しいホルモンを手軽に食べられるお店が沢山あります。
また、北見焼肉の特徴の一つにタレがあります。
北見の名産品として知られる玉ねぎを使用した生ダレは店ごとの味わいがあり、食べ比べも楽しみのひとつ。
また、例年2月には「北見厳寒の焼き肉まつり」が開催され、寒空の下にずらりと並べられた七輪を囲みながら、皆で焼き肉を堪能します。
-10℃を下回ることもある厳しい寒さの中、遠方からも多くの人で賑わう一大イベントです。
(※イベントは例年2月上旬に行われますが、天候等の状況により急遽中止になる場合もあります。)
- 住所:〒090-0811 北海道北見市泉町1丁目3-22 北見芸術文化ホール駐車場特設会場
- アクセス:JR北見駅より徒歩約4分
オホーツクビアファクトリー
日本で初めて地ビール製造免許を取得し、北見で誕生したオホーツクビール。もともと北見市近郊でビール用の大麦が栽培されていたこともあり、地元の人に喜んでもらえるビールを作りたいという思いで、オホーツクビールの製造が始まりました。
口当たりがよく、キレのあるオホーツクピルスナーやイギリスの伝統的なビールのオホーツクエールなどがあり、飲み比べてみるのもおすすめ。
併設されたレストラン「オホーツクビアファクトリー」では作り立てのオホーツクビールや地元の食材を使用したビールに合うメニューが揃っています。
北見市の特産品でもある玉ねぎを使用したメニューも多く、北見玉ねぎとオホーツク海産のホタテを使用したご当地グルメの北見塩焼きそばもあります。
オホーツクビールと共に北見のグルメを満喫できます。
ホタテ
ホタテの養殖発祥の地でもある常呂地区はホタテ王国と言われるほどで、日本有数のホタテの水揚げ量を誇ります。
肉厚なホタテの貝柱はお刺身はもちろん、干貝柱として様々な料理に使用されています。
上質な北見のホタテは海外にも輸出されるほど人気です。
終わりに
北海道で一番広い市・北見。沢山の北海道一があるほか、海外との歴史も深い街です。
新鮮な魚介や焼き肉など年間を通してグルメも盛り沢山。
北見を訪れたら思う存分堪能しましょう!
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