鹿児島県と沖縄県との間に連なる島々のうち鹿児島市から南へ約115~130km、隣り合う様に並ぶのが屋久島と種子島です。
世界自然遺産に登録され、樹齢数千年の屋久杉に代表される太古からの原生林が一躍注目をあつめる屋久島。
年間を通じて雨が多く、日本の年間平均降水量の2倍を大きく上回るほど。
ほぼ全域が山地であり、1,000m~1,900m級の山々の連なりから「洋上アルプス」とも呼ばれています。
日本最大のロケット発射基地がある「宇宙に一番近い島」種子島は、ポルトガル人から鉄砲が伝来した地として歴史の教科書でもおなじみです。
美しい遠浅のビーチも多く、ダイビングやシーカヤックなどで一年中マリンスポーツが楽しめるほか、太平洋の荒波が打ち寄せる絶好のサーフポイントが多いのも特徴です。
雄大な大自然が魅力の屋久島・種子島にはパワースポットとして人気の観光スポットも多く、この記事では様々な楽しみ方をご紹介します。
屋久島・種子島への行き方
鹿児島県の離島群の屋久島・種子島へは、鹿児島空港からの航空便と、鹿児島港からの船便があります。
ツアーでは航空便で鹿児島空港に到着後、バス等で港へ移動してから船で島に渡るケースも多いので、 移動手段など事前に確認しておきましょう。
【飛行機で行く】
鹿児島空港へは東京・大阪・名古屋など主要各地から直行便があり、屋久島・種子島へ乗り継ぐJAC 日本エアコミューター便はこれらに接続しやすいダイヤが組まれています。
鹿児島空港からの所要時間は屋久島、種子島ともに約40分、概ね1日5本前後の運航です。
また、屋久島空港はJAC 日本エアコミューターによる福岡からの直行便(所要時間約1時間10分)があります。
※種子島空港は年末年始の特定日のみ、J-AIRによる大阪(伊丹)との直行便が運航されます。
【船で行く】
鹿児島市内にある鹿児島本港南埠頭および、指宿市の指宿港から種子島の西之表港と屋久島へ高速船(ジェットフォイル)トッピー・ロケットとフェリー屋久島2、フェリープリンセスわかさの航路があり、種子島と屋久島間にも高速船とフェリー太陽Ⅱの航路があります。
なお、屋久島では宮之浦港(こちらの本数が多い)と安房(あんぼう)港の2つの港があり、フェリー太陽Ⅱのみ種子島での発着島間港となるので注意が必要です。
- 鹿児島=屋久島(宮之浦港) 高速船で約1時間50分~(種子島経由便の場合は約3時間)フェリーで約4時間
- 鹿児島=屋久島(安房港) 高速船で約2時間40分(種子島経由)
- 鹿児島=種子島 高速船で約1時間35分~(屋久島・指宿経由便の場合は約3時間5分)フェリーで約3時間30分
- 指宿=屋久島(宮之浦港) 高速船で約1時間15分
- 指宿=種子島 高速船で約2時間20分(屋久島経由)
- 種子島=屋久島(宮之浦港・安房港) 高速船で約50分
- 屋久島(宮之浦港)=種子島(島間港) フェリーで約65分
また、鹿児島港(谷山港)を夕方出航し、種子島 (西之表港)を経由して、屋久島(宮之浦港)に翌朝到着するフェリー「はいびすかす」も運航されています。
高速船・フェリー 基本情報
屋久島のおすすめ観光スポット
縄文杉
標高1,300mの深い森にどっしりと根を下ろし、現在確認されている中で最大の屋久杉。
推定樹齢は2,170年~7,200年ともいわれている最長寿です。
屋久島の厳しい自然を生き抜いてきた巨大な幹は、縄文土器のようなひだとこぶに覆われ、その圧倒的な存在感に驚きと感動を覚えます。
現在は近づくことはできず、15mほど離れた展望デッキから眺めるようになっています。
ちなみに屋久島では樹齢1,000年以上の高齢杉のことを屋久杉と呼び、それに満たない数百年の若木は小杉と呼ぶそうです。
縄文杉 基本情報
- 住所:〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦
- アクセス:屋久島空港から屋久杉自然館まで車で約20分、宮之浦港から屋久杉自然館前まで約40分、
屋久杉自然館から荒川登山口バス停まで登山バスで約40分。荒川登山口から徒歩で片道約4~5時間
ウィルソン株
縄文杉登山の途中に見ることができるウィルソン株は、1914年に屋久杉を調査したイギリス人植物学者アーネスト・H・ウィルソン博士によって世界に紹介されました。
推定樹齢およそ3,000年、高さ4m、周囲13.8mの屋久島最大の切り株です。
内部はおよそ10畳ほどの広さの空洞で小さな祠が祀られています。
周囲は立入禁止区域ですが、空洞の中は立ち入ることができ、空を見上げると「ハート」型に見えるポイントがあることから、最近ではパワースポットとしても話題に。
ウィルソン株 基本情報
- 住所:〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦
- アクセス:屋久島空港から屋久杉自然館まで車で約20分、宮之浦港から屋久杉自然館前まで約40分、
屋久杉自然館から荒川登山口バス停まで登山バスで約40分。荒川登山口から徒歩で片道約3時間
ヤクスギランド
安房港から約16km、標高1,000m~1,300m付近に広がる広大な自然休養林の愛称が「ヤクスギランド」です。
およそ270ヘクタールの広大な原生林の中に5つのトレッキングコースや遊歩道が設定され、屋久杉の巨木も多く原生林をそのままに感じることができます。
千年杉、仏陀杉などの巨木やくぐり杉、ひげ長老などユニークな名前が付いた特徴のある杉を見ることができます。
ヤクスギランド 基本情報
- 住所:〒891-4311 鹿児島県熊毛郡屋久島町安房
- アクセス:屋久島空港から車で約50分。宮之浦港から車で約60分。安房港から車で約40分。「ヤクスギランド」バス停下車。
白谷雲水峡
標高600~1,050mにあり、ヤクスギなどの原生林を容易に観賞できる屋久島自然休養林です。
ハイキングなどで気軽に訪れることが出来ることから、1974年に森林レクリエーション地区に指定されました。
有名アニメ映画のモデルになったといわれる苔の森が人気で、シダやコケで覆われた原生林を流れる白谷川の清流は、森の精霊たちが姿を現しそうな幽玄な美しさです。
宮之浦岳への登山道が縦断しており、辻峠、ウィルソン株、大王杉、縄文杉を経て山頂へと続きます。
白谷雲水峡 基本情報
- 住所:〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦
- アクセス:屋久島空港から車で約40分。宮之浦港から車で約25分。安房港から車で約55分
西部林道
屋久島の西側、栗生と永田の集落を結ぶ海岸沿いの原生林の中を通る林道の通称で、世界自然遺産の原生林を車で走るという貴重な体験ができるエリアです。
全長約20kmのうち、瀬切大橋から屋久島灯台入口の手前あたりまでの約15kmは、世界自然遺産地域に含まれており、人の手が加わっていない森林が続いています。
このあたりは野生のヤクシマザルやヤクシカを高い確率で見ることができる観光ポイントでもあります。
しかし、2024年の台風10号通過に因る影響で、瀬切地区から屋久島灯台入口の手前あたりまでが、2024年8月末より当面の間、再び通行止めとなっています。
西部林道 基本情報
- 住所:〒891-4200 鹿児島県熊毛郡屋久島町
- アクセス:宮之浦港から永田側西部林道入り口まで車で約45分。安房港から栗生側西部林道入り口まで車で約50分。
永田いなか浜
永田いなか浜とは、永田集落にある「前浜」、「いなか浜」、「四ツ瀬浜」の3つの浜の総称です。
四ツ瀬の鼻まで白い砂浜が800m続く屋久島で最も大きな砂浜で、日本一そして世界有数のアカウミガメの産卵地としても知られます。
2005年には貴重な湿地としてラムサール条約登録湿地となりました。
5月中旬から7月末まで、永田ウミガメ連絡協議会によってアカウミガメの産卵を見学できる観察会が行われています。
また、島の西側にあるいなか浜は夕陽の美しい浜としても知られています。
雨の多い屋久島にあって、夕陽を見られるチャンスは多くはありませんが、夏ならば口永良部島(くちのえらぶじま)の右側あたりに、冬には左側あたりに沈む夕陽は、息をのむほどの絶景です。
※産卵や孵化のシーズン中(5/1~8/31)および夜間(19:30~翌朝5:00)は浜への立ち入りを制限しています。
永田いなか浜 基本情報
- 住所:〒891-4201 鹿児島県熊毛郡屋久島町永田
- アクセス:宮之浦港から車で約30分。安房港から車で約60分。「田舎浜」バス停から徒歩約3分。
屋久島うみがめ館(展示館)
国内最大のアカウミガメの産卵地であり、国内ではアオウミガメの産卵地の北限である屋久島。
毎年日本に上陸するウミガメの約半数がここ屋久島で産卵を行う、ウミガメ達にとって重要な場所です。
屋久島うみがめ館(展示館)は、ウミガメの生態調査研究と保護活動を行っているNPO法人の運営で、ウミガメの生態について写真パネルや剥製等、このうみがめ館でしか見られない貴重な展示物を多数展示しています。
またウミガメ観察について正しい知識を得られるようにスタッフが随時レクチャーしてくれるので、観光等で浜を訪れる際は、ぜひ立ち寄ってみてください。
屋久島うみがめ館 基本情報
- 住所:〒891-4205 鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦805-1
- アクセス:宮之浦港から徒歩で約10分。屋久島空港から車で約20分。安房港から車で約30分。
大川の滝
大川(おおこ)の滝は「日本の滝100選」にも選ばれている島内一の落差88mを誇る屋久島を代表する滝です。
豪快な水しぶきをあげて流れ落ちる様はダイナミックで、その水量や規模に圧倒されます。
駐車場から徒歩2分程度で滝壺の真下まで近づくことができます。
特に夏場は、冷たい水しぶきとほとばしるマイナスイオンに癒しを求めて、多くの訪問者で賑わいます。
大川の滝 基本情報
- 住所:〒891-4409 鹿児島県熊毛郡屋久島町栗生
- アクセス:宮之浦港から車で約75分。安房港から車で約50分。「大川の滝」バス停下車徒歩約5分
千尋の滝
千尋(せんぴろ)の滝はモッチョム岳の麓近く、幅200m程の巨大な花崗岩の一枚岩から流れ落ちる落差60mの迫力ある滝です。
壮大なV字谷を形成しており、大川の滝とはまた違った滝の姿が楽しめます。
滝の左側に1,000人が手を繋いだほど大きな岩があることから名付けられました。
(昔は、人が両手を広げた時の幅(長さ)を「一尋」と呼び、目安にしていた事に由来します。)
雨の降った後など鯛之川(たいのこう)が増水しているときは特にその迫力を増し、滝からは少し距離のある展望所からの遠望ながら、雄大な姿を十分に満喫できるでしょう。
千尋の滝 基本情報
- 住所:〒891-4402 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生(展望所は〒891-4403 鹿児島県熊毛郡屋久島町原)
- アクセス:屋久島空港から車で約35分。宮之浦港から車で約50分。安房港から車で約25分。
トローキの滝
地形が急峻で雨の多い屋久島では、いくつもの滝の流れが川となって谷へ注ぎ、海へと向かいます。
その中でも、この「トローキの滝」は滝の水が海へ直接流れ落ちる非常に珍しい滝です。
潮の満ち引きによってその落差は変わりますが、およそ5m~6mと言われています。
麦生地区の「ぽんたん館」から歩いてすぐのところに展望台があり、鯛ノ川(たいのこ)に架かる赤い橋とモッチョム岳を背景にして、トローキの滝が海へ流れ落ちる珍しい光景を眺めることができます。
トローキの滝 基本情報
- 住所:〒891-4402 鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生
- アクセス:屋久島空港から車で約30分。宮之浦港から車で約50分。安房港から車で約15分。「鯛ノ川」バス停下車徒歩約5分
平内海中温泉
平内(ひらうち)の海岸にある海中から湧き出た温泉で、1日2回の干潮時の前後約2時間だけ入浴できる珍しい温泉です。
泉質は単純硫黄泉でリウマチ、神経痛、皮膚病、婦人病に効果があるといわれています。
昼間は海の絶景、夜は波の音と満天の星空を眺めながらの入浴が可能ですが、波の浸食などで自然にできた窪みに少し手を加えただけの男女混浴で、脱衣所もないため岩陰で着替えることになります。
※水着や下着着用での入浴はできませんが、バスタオル巻きや、湯浴み着は可能です。
平内海中温泉 基本情報
- 住所:〒891-4406 鹿児島県熊毛郡屋久島町平内7-2
- アクセス:屋久島空港から車で約50分。宮之浦港から車で約80分。安房港から車で約35分。「海中温泉」バス停下車徒歩10分。
種子島のおすすめ観光スポット
鹿児島県の佐多岬から南東約40kmに位置する種子島は、西之表市、中種子町、南種子町からなる南北に細長い島です。
「鉄砲伝来の地」のみならず、日本で唯一の実用衛星打ち上げ基地(ロケット発射基地)があることでも有名。
それらに関する観光スポットのほか、美しいビーチやサーフスポットも多く、サーフィンやシーカヤック、スキューバダイビングなどマリンスポーツができる場所としても人気です。
種子島宇宙センター
総敷地面積約970万㎡にもおよぶ日本最大のロケット発射場です。
種子島東南端、南種子町の海岸線に面しており、青い海と白い砂浜に囲まれた場所で、世界一美しいロケット発射場といわれています。
JAXAの宇宙開発に関する最先端研究や開発の現場として、種子島宇宙センターの過去から未来へと続く取り組みを紹介する目的で、施設見学が可能です。
展示スペースは、ロケットや宇宙環境利用などに分かれ、実物大の試験モデルもあり、宇宙開発の現場に触れることができます。
施設見学のハイライトとなるのが、種子島宇宙センター内のロケット打上げ関連施設などを、ガイドによる解説付きご案内してくれる「施設案内バスツアー」です。
種子島宇宙センターの北側を占める「大型ロケット発射場」、H-II型ロケットの実物など、ロケットの部品を展示する「ロケットガレージ」、ロケット打上げの頭脳となる施設「総合指令棟」などを、1日3回(12月~2月は1日2回)1時間15分かけてたっぷりと見学できます。
種子島宇宙センターには他に「衛星組立棟」「衛星フェアリング組立棟」「ロケットの丘展望所」「小型ロケット発射場跡」「宇宙科学技術館」などの設備があります。
中でも、宇宙科学技術館にある大迫力のロケット打ち上げを大画面と大音響やスモークで体感できる「リフトオフシアター」は必見です。
種子島宇宙センター 基本情報
- 住所:〒891-3793 鹿児島県熊毛郡南種子町大字茎永字麻津
- アクセス:種子島空港から車で約30分、西之表港から車で約1時間
竹崎海岸
種子島宇宙センター一帯の竹崎海岸は、南種子町を代表する景勝地の一つとして「南種子名勝八景」にもなっている美しい海岸です。
最先端の科学技術の象徴でもある近代的な宇宙センターと、遥か昔から絶えず波が打ち寄せる白浜の自然美との対照的な景観は、ここ種子島ならでは。
驚くほどに透明度が高い海は、波質も良くサーフポイントとしても人気です。
鉄砲伝来の地(門倉岬)
1543年、ポルトガル人の乗った中国船がここ種子島に漂着したことによって、日本にはじめて鉄砲が伝えられました。
種子島最南端の岬「門倉岬」には、その歴史を伝える「鉄砲伝来紀功碑」が建立されています。
また、門倉岬から300mほどの場所には「鐵砲傳来 葡國人上陸之地」碑(ポルトガル人上陸の地碑)もあり「鉄砲伝来の地」としています。
例年10月に行われる「鉄砲伝来記念式典」では、種子島火縄銃南部鉄砲隊による古式砲術流儀の保存試射などが行われます。
「放て」の号令で威勢よく試射される様は、なかなか見ることが出来ない光景で一見の価値があります。
門倉岬にはそのほかにも展望台、御崎神社などがあり、海岸線の美しい観光スポットになっていますので、歴史の思いを馳せながら散策してみましょう。
鉄砲伝来の地(門倉岬) 基本情報
- 住所:〒891-3705 鹿児島県熊毛郡南種子町西之
- アクセス:種子島空港から車で約50分、西之表港から車で約1時間10分
鉄砲館(種子島開発総合センター)
南蛮船をイメージした外観が目を引く「鉄砲館(種子島開発総合センター)」は、種子島の歴史・文化・自然を実物資料やジオラマ、写真などで広く紹介する博物館です。
種子島は鉄砲の伝来地であるのとともに、国内で初めて火縄銃を製作した地でもあることから、ポルトガル銃や国産第1号の銃、さらに国内外の旧式銃など約100挺が展示され、火縄銃の歴史や世界の鉄砲が見学できます。
動く人形で鉄砲伝来の様子を再現した約12分間の「鉄砲伝来物語」は、鉄砲館で一番人気の見どころです。
2階のポルトガル交流展示室では西之表市とポルトガルとの交流の品々も紹介されています。
鉄砲館(種子島開発総合センター) 基本情報
- 住所:〒891-3101 鹿児島県西之表市西之表7585
- アクセス:種子島空港から車で約25分、西之表港から徒歩約15分
千座の岩屋
南種子町の東海岸、浜田海水浴場内にある太平洋の荒波が作り出した「千座の岩屋(ちくらのいわや)」は、種子島最大の海蝕洞窟です。
干潮時のみ洞窟に入ることができ、洞窟の中には1,000人が座れるともいい伝えられています。
自然が作り上げた岩のオブジェの美しさは、自然のパワーを感じ幻想的な雰囲気を漂わせています。
※洞窟内に入れる時間は、干潮時刻の前後2時間となります。
男淵・女淵の滝
ほぼ全域が山地で「洋上アルプス」とも呼ばれている屋久島に対して、島全体が割と平坦で高地のない種子島では珍しい滝です。
この滝は上下2連の滝で、上を男淵(おぶち)、下を女淵(めぶち)と呼ばれています。
淵全体が明るく、渇水期でも滝水が止むことはありません。
男淵・女淵の滝 基本情報
- 住所:〒891-3603 鹿児島県熊毛郡中種子町増田3131-55
- アクセス:種子島空港から車で約10分、西之表港から車で約40分
宝満神社・宝満の池
宝満大明神として古くから親しまれ、玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)を祭神とし、水田を開いて稲を作った御神徳を称え祀った神社です。
竜宮より赤米の種を持ち帰り、種子島で稲作を始めたと言われる赤米伝説が残っています。
赤米にまつわる神事(お田植祭:町無形文化財に指定)を通じて地域の稲作と深く関わっており、現在でも御神米として神田で作られています。
近くには周辺が4kmを越える広さを持つ宝満の池があり、池の周辺は古来より宝満神社の神域とされてきたため、今も手つかずの自然が残された神秘的な雰囲気の景勝地です。
種子島で一番大きな淡水池で冬には数多くの水鳥が飛来し、鴨の乱舞する姿は必見です。
雄龍雌龍の岩
ある嵐の夜に崖崩れに遭い、海に投げ出された達五郎・達江という夫婦の生まれ変わりだという伝説のある岩です。
寄り添うように立つ2つの岩のうち、右が雄龍(おたつ)、左が雌龍(めたつ)と呼ばれています。
2つの岩の間に沈む夕陽が海面に反射する様子は、得も言われぬ圧巻の景色を楽しめます。
浦田海水浴場
種子島の北側、日本の水浴場88選の一つにも数えられ、白い砂浜と青い海がとても美しく、地元の方にも人気です。
透明度の高い水質が魅力で、4月下旬から9月中旬まで長期間にわたって開放されます。
海水浴だけではなく、釣りやスキューバダイビング、キャンプなど様々な楽しみ方ができる観光スポットです。
総合案内所「シーサイドハウス」にはシャワー、トイレ、展望デッキ、休憩所、管理棟があり、居心地よく快適に過ごせます。
「シーサイドハウス」前のテラスに置かれた、ピンク色のブランコが白い砂浜と青い海を背景に絶好のSNS映えスポットと話題に!
アニメの聖地巡礼
種子島は、種子島宇宙センターやロケットの打ち上げが見られる展望所、豊な自然風景、有数のサーフポイントなど、種子島ならではのロケーションから、アニメ作品の舞台やモデルになっています。
一般社団法人アニメツーリズム協会が認定する「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選定されました。
超有名アニメ監督が手掛けたアニメ映画では、主人公たちの通う高校、帰り道に立ち寄るコンビニ、ヒロインがサーフィンに明け暮れる海岸、ロケット発射に関連するシーン、旧種子島空港など、島の日常風景が多数登場します。
ゲームソフトとして発売されTVアニメ化された作品では、主人公たちのロボット研究部がある高校を中心に、種子島宇宙センターや宇宙ヶ丘公園、浜田海水浴場など島内の各地が登場。
公開・放映から10年以上経った今でも、作品を通じて国内外から多くのファンが種子島を訪れています。
ぜひ種子島を満喫しながら聖地巡礼を楽しんでみてください。
アニメの聖地巡礼 基本情報
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