温暖な気候で一年中楽しめる観光王国「九州」
阿蘇の山々や高原リゾート、世界遺産にも登録された個性あふれる島々など、雄大な自然に育まれた景勝地から、有名な温泉地やテーマパークにいたるまで、観光資源が盛りだくさんです。
今回は、九州の観光スポット情報をテーマ別にご紹介していきます。
九州でおすすめの山や渓谷の観光
登ってよし!遠くから眺めるもよし!
登山やトレッキングにハイキング、そして頂上からの見晴らしや夜景に定評のある「山」の観光スポットと、山々が織りなす渓谷美を観賞するのにおすすめの景勝地をご紹介します。
阿蘇山(熊本県)
「火の国」熊本のシンボルである阿蘇山は美しい5つの連山と外輪山などから成り、5つの連山は「阿蘇五岳」と呼ばれています。
この阿蘇五岳を北側外輪山の大観峰(だいかんぼう)付近から眺めると、お釈迦様の寝姿のように見えることもあり、古来より参拝や崇拝の対象として崇められてきました。
大観峰は周辺を散策でき、全国から多くの観光客がドライブやバイクツーリングで訪れ賑わっています。
秋ごろから11月にかけての早朝は運がよければ雲海を見ることもでき、カルデラの盆地に広がる絶景は実に神秘的です!
阿蘇カルデラは世界最大級の規模で、2014年には世界ジオパークに認定加盟しました。
また現在も活発な火山活動が続いている阿蘇山は、中岳火口付近まで行くと白煙がもうもうと上がる様子を見られます。
活きている火口を間近で体感できるのは、ここ阿蘇山ならではです!
78万5,000㎡もの大草原が広がる草千里ヶ浜(草千里)は、熊本・阿蘇を代表する観光地の代表格です。
放牧された馬たちが悠々と歩く姿と、雨水が溜まってできたといわれる大きな池とが織りなす自然のコントラストが非常に美しい観光スポット。
広い草原を散策したり、乗馬体験を楽しむのもいかがでしょうか?
阿蘇山 基本情報
- 住所:〒869-2225 熊本県阿蘇市黒川808-5(阿蘇山上ターミナル)
- アクセス:JR豊肥本線 阿蘇駅から阿蘇山上ターミナルまで車で約24分
大観峰 基本情報
- 住所:〒869-2313 熊本県阿蘇市山田2090-8(大観峰展望所)
- アクセス:JR豊肥本線 阿蘇駅から産交バスで約35分「大観峰入口」バス停下車、大観峰展望所まで徒歩約40分
草千里ヶ浜 基本情報
- 住所:〒869-1404 熊本県阿蘇市草千里ヶ浜
- アクセス:JR豊肥本線 阿蘇駅から産交バスで「草千里阿蘇火山博物館前」バス停下車
高千穂(宮崎県)
宮崎県の代表的な観光スポットとも言える高千穂峡は、阿蘇山の火山活動によりできた美しい峡谷で国の天然記念物に指定されています。
ボートによる観光が有名ですが、周辺には遊歩道があるので歩いて観光することもできます。
約1km続く遊歩道には「仙人の屏風岩(びょうぶいわ)」や「鬼八(きはち)の力石」があり、日本の滝百選にも指定されている名瀑「真名井の滝」は滝と峡谷を間近で見られる最大の見どころです。
周辺には、約1,900年前に創建された歴史ある神社「高千穂神社」や日本神話に書かれている天岩戸伝説を伝える「天岩戸(あまのいわと)神社」など、宮崎県有数のパワースポットも多数あります。
また、惜しまれつつ廃線となった旧高千穂鉄道を再活用して運営される「高千穂あまてらす鉄道」では、日本一高い鉄道橋として有名な高千穂橋梁の約105mの高さを体験できるなど、新たな観光スポットもあります。
高千穂峡 基本情報
- 住所:〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井御塩井
- アクセス:宮崎市内から車で約2時間
高千穂あまてらす鉄道 基本情報
- 住所:〒882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井1425-1
- アクセス:宮崎市内から車で約2時間
湯布院・由布岳(大分県)
大分県のほぼ中央、由布岳を望む高原に位置し、アクセスの良い由布院(湯布院と表記する場合もあります)。
福岡県の博多駅からJR九州のD&S列車「ゆふいんの森」号が毎日運転され、由布院観光とともに絶大な人気を誇ります。
温泉地でも知られる湯布院は、疲労回復や不眠症などに適しているとされていますが、泉質には保湿効果の高いメタイケイ酸が多く含まれることから、美肌の湯としても人気です。
街中にアートスポットが点在しているのも由布院の特徴の一つで、駅にもアートホールが設置されています。
駅前からは「観光辻馬車」が出ており、佛山寺や宇奈岐日女神社をめぐる1周約60分の散策は、由布院の風景の一部として欠かせない観光要素となりました。
由布院周囲は由布岳をはじめ約1,000mほどの山々に囲われている盆地であり、由布院のシンボル「金鱗湖」は、明け方に朝霧が立ち込めることでも知られ、幻想的な雰囲気は多くの人を魅了します。
春にはわらびやぜんまいといった山の幸に恵まれ、初夏には蛍が飛び交い、紅葉や霧氷など、四季折々の楽しみ方があります。
由布院温泉 基本情報
- 住所:〒879-5114 大分県由布市湯布院町川北4-1(由布院温泉観光協会)
- アクセス:大分自動車道湯布院ICから車で約15分
稲佐山(長崎県)
香港やモナコと並び「世界新三大夜景」に認定されている長崎の夜景。
数ある長崎市の観光スポットのなかでも人気があるのが稲佐山山頂の展望台です。
その眺めは1,000万ドルの夜景と称されるほどの美しさを誇ります。
山頂の展望台へはロープウェイ(長崎ロープウェイ)で到達でき、360℃見渡せるゴンドラから絶景の空中散歩を楽しめます。
また、2020年1月には中腹の駐車場から山頂までを結ぶ「長崎稲佐山スロープカー」が誕生しました。
高級スポーツカーも手掛けたデザイナーによるスタイリッシュなデザインで、大きな窓から昼は山や海の景色、夜は夜景を、ロープウェイとはまた違った角度から楽しめます。
稲佐山 基本情報
- 住所:〒852-8011 長崎県長崎市稲佐町
- アクセス:JR長崎駅より長崎バス系統3、4番で7分「ロープウェイ前」バス停下車、ロープウェイ乗換で5分、下車後徒歩2分、
または長崎バス系統5番(稲佐山公園行き)で15分、「稲佐山公園」バス停下車、スロープカー乗換で8分、下車後徒歩2分。
長崎自動車道 長崎ICから車で「ながさき出島道路」経由(7km)約20分
皿倉山(福岡県)
北九州を代表する標高622mの皿倉山(さらくらやま)から眺める大パノ
昼の景色も素晴らしいですが、夜は「100億ドルの夜景」とも呼ばれるほどの絶景で「新日本三大夜景」の一つに認定されています。
ケーブルカーとスロープカーを乗り継ぎ、約10分で登れる山頂からは、北九州の街から関門海峡まで一望できます。
2015年4月には、皿倉山山頂および皿倉山の夜景が「恋人の聖地」にも認定されました。
登山ルートもあり、気軽に登山を楽しめるスポットとして観光客はもちろん、地元の市民からも散策コースやデートスポットとして愛されています。
皿倉山 基本情報
- 住所:〒805-0057 福岡県北九州市八幡東区大字尾倉1481-1(皿倉登山鉄道)
- アクセス:皿倉山ケーブルカー 山麓駅まで、西鉄バス「帆柱登山口」バス停下車徒歩約10分
土日祝および平日の夜間はJR鹿児島本線 八幡駅から無料シャトルバスあり。
※皿倉山頂までは、車で行くことができません。
高崎山自然動物園(大分県)
別府湾に面する高崎山は、標高628m、面積330haの釣り鐘のような形をした山で、戦国時代から野生のニホンザルが生息していました。
野生のニホンザルを餌付けし、サルの生活を広く公開する施設として作られたのが「高崎山自然動物園」です。
高崎山には「おさるの約束」といういうルールが設けられており、ルールを守りながら、柵なしで野生のニホンザルを観察することができます。
一時期はA群~C群の3つの群れがありましたが、現在はB・C群の2つの群れで、合計922頭(※2024年1月末時点)が園内に出現します。
群れを成して生活するニホンザルのリアルな日常を、間近で見られるのは、高崎山ならではの体験といえるでしょう。
高崎山自然動物園 基本情報
- 住所:〒870-0802 大分県大分市神崎3098-1
- アクセス:九州横断自動車道 別府ICから車で約20分、JR別府駅前より大分交通バスで約10分
開聞岳(鹿児島県)
薩摩半島の最南端に位置する標高924mの日本百名山の一つです。
火山特有のなだらかな稜線が美しく、富士山のシルエットに似ていることから別名「薩摩富士」の名で親しまれています。
周囲に他の山がないため、南薩摩のほとんどの地域からその姿を見ることができ、指宿のシンボルにふさわしい山です。
片道約4kmの登山道があり、3時間程度で麓から頂上まで登れるため、年中を問わず多くの登山客でにぎわっています。
頂上から望む大パノラマは圧巻で、北方には霧島連山、南方には屋久島、近景には桜島や池田湖などの観光名所を一望できます。
開聞岳の麓付近を走るJR指宿枕崎線の西大山駅は、JR線における日本最南端の駅です。
正面に開聞岳を望む素晴らしい景観の小さな無人駅は、訪れる観光客の増加により駅前が整備され、花壇や休憩できるベンチなどが設置されました。
駅前に立つ昔懐かしい丸型のポストは、指宿を代表する花・菜の花にちなんだ黄色!
幸せを運ぶポストとして、幸せの鐘とともに人気スポットになっています。
くじゅう連山・九重“夢”大吊橋(大分県・熊本県)
大分県と熊本県ににまたがる「阿蘇くじゅう国立公園」にあり、九州本土最高峰の中岳を含めた山々を「くじゅう連山」と呼びます。
麓や、その周囲には飯田高原や久住(くじゅう)高原など、雄大でなだらかな草原が広がり、由布院から阿蘇へつながる「やまなみハイウェイ」は絶景のドライブコースとして人気です。
最も高い地点の「牧ノ戸峠(まきのととうげ)」は、標高1,333mで久住山への登山口になっており、展望台からは「くじゅう連山」や長者原に阿蘇連峰を一望できます。
県境付近の標高777mの九酔渓に架かるのが「九重“夢”大吊橋(ここのえ“ゆめ”おおつりはし)」という観光用の吊橋です。
全長は390mで、歩いて渡れる吊橋としては日本一の高さ173mを誇り、2006年に完成しました。
橋の上からは360℃見渡せる渓谷の景色や、上流側に日本の滝100選にも選ばれた「震動の滝」と呼ばれる雄滝と雌滝を観賞できます。
秋の紅葉シーズンが特に人気ですが、新緑の初夏や、雪景色が美しく輝く冬も見ごたえがあり、四季折々の大自然の光景にうっとりすることでしょう。
また、橋の中央部には、床板の一部を透明なアクリル板にした新スポット「龍の目」が新たに設けられました。
この透明な小窓や格子状の床から173m下にある鳴子川渓谷の谷底をのぞいてみたり、写真を撮ったりと、高さとスリルを楽しめます。
「九重“夢”大吊橋」はスリル満点のビュースポットとして人気を集め、2017年には来場者が1千万人に達しました。
九重“夢”大吊橋 基本情報
- 住所:〒879-4911 大分県玖珠郡九重町田野1208
- アクセス:大分自動車道 九重ICから車で約25分、JR久大本線 豊後中村駅から九重町コミュニティバスで約25分
唐船峡(鹿児島県)
薩摩半島の南部、池田湖(指宿市)のほとりにある、唐船峡京田湧水(とうせんきょう きょうでんゆうすい)は豊富な水量を誇り、古くから地域の飲み水や灌漑用水として利用されてきました。
環境省の定める「平成の名水百選」にも選ばれるほど、清涼な水質で知られています。
この豊富な湧水を活かし、地元だけでなく、今や日本全国から年間約20万人もの観光客も訪れるのが、名物の「唐船峡そうめん流し」です。
真夏でも涼しい中、湧水で冷やしたそうめんが味わえ、指宿での「そうめん流し」は夏の定番となっています。
当初は竹樋を用いたそうめん流しでスタートしましたが、1963年に回転式そうめん流し器が発明され、全国第一号の「回転式そうめん流し器発祥の地」となりました。
市営唐船峡そうめん流しのほか、周辺には民間のそうめん流しも2軒あります。
年間を通じてそうめん流しが楽しめるうえ、ますの塩焼き、鯉こく、鯉のあらい等、様々な食事も一緒に楽しめます。
九州でおすすめの海や島の観光
風光明媚な海岸線や、絶景を織りなす大小の島々など、九州は海辺の景勝地や、個性あふれる「島の観光地」が多数あります。
九州本土ならびに離島でおすすめの観光地をご紹介します。
九十九島(長崎県)
複雑に入り組んだリアス海岸と大小208もの島々から成る九十九島(くじゅうくしま)は西海国立公園にも指定されています。
2018年に国際NGO「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟認定されました。
国内では、宮城県の松島湾や静岡県の駿河湾など、5湾が加盟しています。
島の密度は日本一で、展海峰(てんかいほう)はその絶景を大パノラマで見られる展望スポットとして人気です。
園内には春は菜の花、秋はコスモスと、それぞれ15万本ずつの花々を楽しめ、きらきらと輝く海や島の間を縫うように航行する遊覧船など、のどかな景色を堪能できます。
昼間はもちろん、ここから見る夕暮れ時の九十九島は絵に描いたような美しい景観で特におすすめです。
遊覧船で島々をめぐる「九十九島クルーズ」は九十九島観光の定番スポットでもあり、多くの観光客に親しまれています。
九十九島・展海峰 基本情報
- 〒857-1232 長崎県佐世保市下船越町399
- アクセス:JR佐世保駅前から「九十九島観光公園(展海峰)」行バスで約40分(1日1便)、
西九州自動車道 佐世保中央ICから車で約20分
海の中道・志賀島(福岡県)
「博多湾」と「玄界灘」の2つの海に囲まれた、志賀島(しかのしま)へと続く砂州状の地形が「海の中道」です。
海の中道には東西に約6km、面積約350haの広大な敷地を有する国営公園「海の中道海浜公園」があります。
一年を通して季節の花々が咲き、動物たちとふれあえる「動物の森」など、子どもから大人まで様々なレジャーを楽しめます。
志賀島は万葉集にも登場する景勝地で「島」と言っても陸続きの半島です。
日本最古の国宝、金印「漢委奴国王」が発見されたことでも有名で、金印が発見された場所は「金印公園」になっています。
島内では海水浴や魚釣り、サイクリングなどレジャーを楽しめ、昼は玄界灘に浮かぶ島々を、夜は市街地や福岡タワーなどの美しい夜景を展望台から一望できます。
日南海岸(宮崎県)
宮崎市から南に下る南部の海岸線を総称して「日南海岸」と呼びます。
海岸線上に様々な観光スポットが点在しており、ドライブコースとして人気です。
波の浸食によって岩が波状に削られた「鬼の洗濯板」や、縁結びにご利益があることで有名な青島神社を有する「青島」など、有名な観光名所が多く点在します。
太陽がきらめく青い海とフェニックス並木という、宮崎県の代表的な風景を楽しめる「堀切峠」もおすすめです。
また、広大なテーマパークに立ち並ぶモアイ像が有名な「サンメッセ日南」も日南海岸の有名観光スポットのひとつ。
世界で唯一イースター島から正式な許可を得て完全復刻した「アフ・アキビ」7体のモアイ像が、太平洋を背にして佇む光景はパワースポットとしても人気です。
サンメッセ日南 基本情報
- 住所:〒887-0101 宮崎県日南市宮浦2650
- アクセス:宮崎空港から車で約40分、JR宮崎駅前から宮崎交通バスで約1時間20分
天草諸島(熊本県)
熊本県南西部に位置し周囲を有明海、不知火海(八代海)、東シナ海に囲まれた、大小120あまりの島々からなる天草地域。
特に20以上の小さな島々が連なる前島周辺の景色は「天草松島」と言われ、宮城県の松島、長崎県の九十九島とともに「日本三大松島」に選ばれています。
温暖な気候で、真珠の養殖や、最近ではイルカウォッチングやクルージングも盛んで、一年を通して海の観光・レジャーが楽しめます。
天草を語るうえで、欠かせないのはやはり「天草四郎」と「キリシタン」ではないでしょうか。
当時の南蛮文化や、天草・島原地域におけるキリシタンの歴史を伝える教会と関連施設が、今も大切に残されています。
🐬天草諸島について、こちらの記事でもっと詳しくご紹介しています。
奄美群島(鹿児島県)
鹿児島本土と沖縄本島のほぼ真ん中に位置する奄美群島。
中心となる奄美大島の面積はおよそ720平方kmあり、本土4島と北方領土を除く離島の中では沖縄本島や佐渡島に次ぐ大きな島です。
島の多くの部分が森で覆われ、特にマングローブ原生林は全国で2番目の広さを誇ります。
アマミノクロウサギやアマミイシカワガエル、ルリカケスやリュウキュウアカショウビンなどの絶滅危惧種や奄美固有の希少動植物が有名です。
こうした希少種を含む多様な生物が生息していることが評価され、2021年7月26日、徳之島や沖縄島北部、西表島とともに世界自然遺産登録が正式に決定しました。
亜熱帯海洋性の気候に育まれた大自然が、手つかずで残るネイチャーリゾートとして、奄美群島は魅力にあふれています。
🌴奄美大島・奄美群島に関する記事でもっと詳しくご紹介しています。
有明海(佐賀県)
有明海(ありあけかい)は佐賀県・福岡県・長崎県・熊本県の4県で囲まれた、面積は約1,700km²の内海です。
満潮と干潮の潮位の差「干満差」が日本一で6~7mにも達し、干潮時の干潟の面積は全国の干潟の約4割を占め、日本最大の大きさを誇ります。
有明海には熱帯・亜熱帯の干潟で見かけるカニ「シオマネキ」など多種多様な生物が生息していますが、特に「ムツゴロウ」は日本では有明海と八代海でしか見ることができない非常に珍しい生物です。
有明海といえば、干潟を舞台にしたスポーツの祭典「鹿島ガタリンピック」も有名です。
出場者は、全身泥だらけになって各種の競技を笑顔で競いあって、干潟を楽しんでいます。
有明海 基本情報
- 住所:〒849-1323 佐賀県鹿島市大字音成甲4427-6(道の駅鹿島)
- アクセス:佐賀空港から車で約15分、JR長崎本線 肥前七浦駅より徒歩で約5分
桜島(鹿児島県)
今なお小規模な噴火により噴煙を上げる活火山の桜島は、鹿児島のシンボルです。
錦江湾にあり、元々はその名の通り「島」でしたが、1914年の大正噴火で流れた溶岩によって海峡が埋め立てられて大隅半島の一部となりました。
大正噴火で埋まった「黒神埋没鳥居(鹿児島県指定文化財)」や、錦江湾を間近に臨む「古里温泉郷」、「桜島溶岩なぎさ公園&足湯」など、観光スポットが点在。
桜島港近くにある桜島ビジターセンターでは、歴史に残る大噴火の様子と噴火による地形の変化など、桜島の成り立ちについて学ぶことができます。
桜島 基本情報
- 住所:〒891-1419 鹿児島市桜島横山町61-4(桜島港フェリーターミナル)
- アクセス:JR鹿児島中央駅から市営バスで15分「水族館前」下車徒歩3分、桜島フェリーターミナルからフェリーで約15分
種子島(鹿児島県)
鹿児島県の佐多岬から南東約40kmに位置する種子島は、西之表市、中種子町、南種子町からなる南北に細長い島です。
「鉄砲伝来の地」のみならず、日本で唯一の実用衛星打ち上げ基地(ロケット発射基地)があることでも有名になりました。
種子島宇宙センターでは、JAXAの宇宙開発に関する最先端研究や開発の現場として、種子島宇宙センターの過去から未来へと続く取り組みを見学できます。
そのほかにも、美しいビーチやサーフスポットも多く、サーフィンやシーカヤック、スキューバダイビングなどマリンスポーツができる場所としても人気です。
屋久島(鹿児島県)
世界自然遺産に登録され、樹齢数千年の屋久杉に代表される太古からの原生林が一躍注目をあつめる屋久島。
年間を通じて雨が多く、日本の年間平均降水量の2倍を大きく上回るほど。
ほぼ全域が山地であり、1,000m~1,900m級の山々の連なりから「洋上アルプス」とも呼ばれています。
縄文杉登山の途中に見ることができる「ウィルソン株」は、1914年に屋久杉を調査したイギリス人植物学者、アーネスト・H・ウィルソン博士によって世界に紹介されました。
周囲は立入禁止区域ですが、空洞の中は立ち入り可能で、空を見上げると「ハート」型に見えるポイントがあることから、最近ではパワースポットとしても話題になっています。
🚀種子島および🌲屋久島について、こちらの記事ではさらに深堀りして観光スポットをご紹介しています。
家族で、友達同士で楽しみたい♪九州の観光地・テーマパーク
江戸の鎖国時代から海外との交流があった九州。
その文化や歴史を反映しオランダの街並みを再現したテーマパーク「ハウステンボス」は、全国的に有名になりましたが、九州にはそれ以外にも個性豊かなテーマパークがあるのをご存じですか?
ここでは、観光地の有名テーマパークから、ローカル色満点な地元の遊園地まで、みんなで楽しめる観光スポットをご紹介します。
ハウステンボス(長崎県)
感動と興奮に満たされた「憧れの異世界。」ハウステンボス。
一歩足を踏み入れると、そこにはヨーロッパを訪れたような空間が広がります。
春のチューリップ祭、初夏のバラ祭など、年間を通して昼は季節の花々が、夜は世界最大級のイルミネーションが街中を彩る花と光の街が自慢です。
大迫力の施設型アトラクションから、優雅な気分に浸れる乗り物や自然の中で遊び尽くすアトラクションまで種類も豊富。
フラワーフェスティバルやクリスマスなど、年間を通して繰り広げられるシーズナルイベントの数々や、レンガ造りの建物や石畳の歩道が織りなすヨーロッパの街並みは、誰もが憧れる異世界です。
ハウステンボスでしか出会えないキャラクターや、上質で優雅な本格エンターテインメント、心をときめかせる数々の極上グルメも人々を魅了。
広い場内にはオフィシャルホテルもあり、訪れた方を最上のサービスでもてなしてくれます。
今ではハウステンボスの代名詞とも言える「光の王国」は、世界最大1,300万球のイルミネーションで圧倒的スケールの輝きを放ちます。
なんと言っても、ハウステンボスの魅力は一年中イルミネーションを楽しめること!
光のオーロラガーデンや新しく誕生する水の世界ウォーターガーデンなど、年間を通して輝くスポットから、季節ごとのイベントまでため息が出るほどの美しさです。
ハウステンボス 基本情報
- 住所:〒859-3243 長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
- アクセス:長崎空港からバスで約50分、JR大村線 ハウステンボス駅下車徒歩約5分
グリーンランド(熊本県)
敷地面積約55万㎡の広大な園内に、9種類のジェットコースターといった絶叫マシンをはじめ、キッズ向けのアトラクションなどもいっぱいの西日本最大級の遊園地です。
360°シースルーのゴンドラもある、高さ105mの「大観覧車レインボー」や、九州初の吊り下げ式コースター「グランパスジェット」、最強コースター「二オー(NIO)」など、アトラクション数は70機種以上で日本一!を誇ります。
3歳の子どもでも遊べるアトラクションも約50機種あり、ファミリーでの来園が多いのも特徴です。
グリーンランド 基本情報
- 住所:〒864-0011 熊本県荒尾市緑ヶ丘
- アクセス:JR鹿児島本線 荒尾駅から産交バスで約12分または、JR・西鉄 大牟田駅から西鉄バスで約20分
城島高原パーク(大分県)
由布岳と鶴見岳に囲まれた自然の中、1967年に開業の半世紀以上続く老舗レジャーランドです。
開設当時、日本一長いコースだったゴーカートや大観覧車、各種絶叫マシンといった遊園地の定番アトラクションに加え、ゴルフコースも併設しています。
約6万本の米松で組み上げた組み上げた壮大な美しさを誇る、日本初の木製コースター「ジュピター」は絶叫マシンファンから絶大な人気で、パークの人気No.1アトラクションです。
パークに隣接する城島高原ホテルは、ゆったりと天然温泉や大分の旬の美味も堪能できます。
家族で遊びに来て、遊び疲れたら夜は温泉でリフレッシュするのもおすすめです。
サンリオキャラクターパーク・ハーモニーランド(大分県)
大分県の国東半島にある、大人気のサンリオキャラクターたちに会えるテーマパークです。
パーク内は「ハーモニービレッジ」「ハーモニーパーク」「ホワイトバーズスクエア」「ハーモニーガーデン」「カーニバルスクエア」の5つのゾーンがあります。
キュートでゴージャスなキティのお部屋がある「キティキャッスル」はパークのシンボルです。
他にもマイメロディやポムポムプリンといった全18の人気キャラクターたちがデザインされた大観覧車「ワンダーパノラマ」など、それぞれにサンリオキャラクターたちの世界観を再現しています。
サンリオファンはもちろん、小さな子どもたちも大喜びでしょう。
サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド 基本情報
- 住所:〒879-1598 大分県速見郡日出町藤原5933
- アクセス:JR日豊本線 杵築駅から国東観光バスで約7分
BOSS E・ZO FUKUOKA(福岡県)
2020年7月にPayPayドームの隣にオープンした「BOSS E・ZO FUKUOKA(ボス イーゾ フクオカ)」。
地上7階建てのビルには、絶景アトラクション「絶景3兄弟」や、チームラボの体験型最新ミュージアムなど、革新的コンテンツが満載!
7Fにはサンリオのキャラクターと友だちになって遊びつくす、
その他にも、福岡ソフトバンクホークスとゆかりの深い「王貞治ベースボールミュージアム」や、地元・福岡を拠点に全国で活躍するアイドルグループの専用劇場など、多彩なエンターテインメントも魅力いっぱい!
「E・ZO」とは「Exciting Entertainment Zone」を意味し、その名の通り子どもから大人までがエキサイトできる福岡の新名所です。
BOSS E・ZO FUKUOKA 基本情報
- 住所:〒810-0065 福岡県福岡市中央区地⾏浜2-2-6
- アクセス:地下鉄 唐人町駅下車徒歩約15分、PayPayドームから徒歩10秒
佐賀元祖忍者村 肥前夢街道(佐賀県)
長崎と小倉を結ぶ長崎街道の宿場町として栄えた佐賀県の嬉野。
「佐賀元祖忍者村 肥前夢街道」は江戸時代初期を再現した歴史体験型テーマパークです。
手裏剣打道場、からくり夢屋敷、忍者修行場などの忍者体験に、大道芸や忍者ショーなどを見て楽しむ施設もあります。
土・日曜・祝日には、忍術を楽しく学べる「キッズ忍者アカデミー」を開催!
忍者服に着替え、より本格的に手裏剣修行や刀修行、忍者屋敷でのからくり体験などの忍者修行を楽しめます。
体験後は忍者認定証を授与され、参加回数を重ねていくと忍者名の命名や、免許皆伝 印可状授与といったうれしい特典も!
忍者服レンタルは平日でも利用でき、こちらは子どもだけでなく、大人も忍者になりきって楽しめます。
佐賀元祖忍者村 肥前夢街道 基本情報
- 住所:〒843-0302 佐賀県嬉野市嬉野町大字下野甲716-1
- アクセス:JR武雄温泉駅からJR九州バスで約40分「嬉野バスセンター」下車、徒歩15分
阿蘇ファームランド(熊本県)
広大な敷地に「健康と元気」をテーマに作られた「世界にここだけの健康増進パーク」で、頭や体の運動や動物とのふれあい、スパなどを体験することができます。
日帰りエリア「阿蘇元気の森」では、子どもからシニア世代まで、大自然の中で頭とカラダをバランスよく鍛えて活性化できるよう工夫された「遊び」のスポットです。
アニマルセラピーで癒しのひと時を過ごせる「ふれあい動物王国」、「ドーム還元浴」や「オキシゲンドーム」など、日常のストレスからカラダを解放させる癒しのポイントも備えています。
日帰り施設で遊んだ後は、阿蘇火山温泉、温熱窯十三種など宿泊エリアの温泉に日帰り入浴も可能です。
別府ラクテンチ(大分県)
1929年(昭和4年)の開業から95年を迎える、地獄めぐりと並び、別府名物に名を連ねる九州最古の遊園地です。
メインゲートから日本屈指の急勾配を誇るケーブルカーで山上のパークへ向かうと、日本唯一の二重式「フラワーかんらん車」が見えてきます。
園内にはジェットコースターや、別府湾の絶景を見渡せるサイクルモノレールなどのほか、小さな子どもからお年寄りまでみんなが安心して楽しめる乗り物まで、レトロな魅力がたっぷりの遊具が勢ぞろい!
もちろん別府ラクテンチ名物の「あひるの競走」も健在です。
2017年に別府温泉のPR動画で一躍話題になった、あの「湯~園地」は、ここ別府ラクテンチで撮影されました。
別府ラクテンチ 基本情報
- 住所:〒874-0821 大分県別府市流川通り18丁目
- アクセス:JR別府駅東口から亀の井バス(鉄輪行)で「流川通り12丁目」バス停下車、ケーブルカーに乗り換え
ダグリ岬遊園地(鹿児島県)
日南海岸国定公園内のダグリ岬に位置する、鹿児島県内唯一であり、本土最南端の遊園地です。
白浜青松の美しい海岸が続く志布志湾を見渡せ、実に開放的な立地にあります。
ダグリ岬遊園地の近くには、亜熱帯の植物が生い茂る「ダグリ岬海水浴場」があり、夏場は海水の流水プールやサマーフェス等で賑わいます。
近くにはイルカショーや小動物達との触れ合いが楽しめる「志布志湾大黒イルカランド」もあり、2つのパークでまる1日たっぷり楽しむのもおすすめです。
ダグリ岬遊園地は「谷口製作所」という町工場が経営しており、アトラクションやお土産などすべて自前で製作しているなど、手作り感あふれるレトロさも話題になっています。
ダグリ岬遊園地 基本情報
- 住所:〒899-7101 鹿児島県志布志市志布志町夏井211-2
- アクセス:JR日南線 志布志駅下車、車で約10分。または 大隅夏井駅下車徒歩6分
九州は列車が楽しい!個性あふれる観光列車
九州の観光と言って、忘れちゃいけないのは個性あふれるJR九州のD&S(デザイン&ストーリー)列車でしょう。
これまでにご紹介した以外にも、九州各県を走る観光列車はまだまだあります!
36ぷらす3(JR九州)
「36ぷらす3」のテーマは「九州のすべてが、ぎゅーっと詰まった“走る九州”」。
世界で「36」番目に大きい島、九州全県を巡る「36ぷらす3」には、曜日により「赤の路」「黒の路」「緑の路」「青の路」「金の路」の5つのルートがあります。
それぞれに7つ、計35の九州を楽しむエピソードをぎゅーっと詰め込んで、-お客さまご自身に“36番目のエピソード”を語っていただきたい―
この列車で、驚き、感動、幸せをお届けし、「お客さま、地域の皆さま、JR九州」でひとつになって、39(サンキュー!)=「感謝」の輪を広げていきたい、そんな想いが込められています。
「36ぷらす3」では、787系「特急つばめ」で好評だった「ビュッフェ」が17年ぶりに復活!
九州の味、伝統、風土を詰め込んだ「ビュッフェ」で乗客同士や客室乗務員さんと、旅の思い出話に花を咲かせるのも旅の醍醐味のひとつではないでしょうか。
美味しい食、温泉、豊かな自然、歴史、そしてホスピタリティマインドにあふれる九州、「36ぷらす3」は、そうした九州の魅力を詰め込んで、九州を元気にするために走ります。
36ぷらす3 基本情報
- おもな走行区間:[赤の路]博多→熊本→鹿児島中央、[黒の路]鹿児島中央→宮崎、[緑の路]宮崎空港・宮崎→大分・別府、
[青の路]大分・別府→(門司港)→小倉・博多、[金の路]博多→佐賀→肥前浜→武雄温泉→佐世保
ゆふいんの森(JR九州)
JR九州の観光特急が大人気となるきっかけともいえるのが博多と由布院・別府を結ぶ「ゆふいんの森」です。
「列車に乗った時からゆふいん」をテーマに、その名の通り由布院に広がる山々を連想させる様な、深いメタリックグリーンとゴールドラインの外観が非日常の旅気分を盛りあげてくれます。
ヨーロピアンスタイルにデザインされた車両はハイデッカー構造で、いつもよりも高い目線で由布院に向かう沿線の風景を楽しめるでしょう。
途中の車窓スポット「慈恩の滝」付近では、列車の速度を落として運行してくれるので、滝の様子をゆっくりと眺められます。
「ゆふいんの森」は、博多~由布院間で1日最大3往復運転されるので、それぞれの旅のスタイルに合わせてスケジュールを組めますね。
特急 ゆふいんの森 基本情報
- おもな走行区間:博多~由布院・別府(鹿児島本線・久大本線・日豊本線)
※「ゆふいんの森」1号、2号、5号、6号は博多~由布院間を運転
海幸山幸(JR九州)
コンセプトは「木のおもちゃ箱のようなリゾート列車」
宮崎県の日南線を走る「海幸山幸」は、宮崎・日南の海に溶け込むようなぬくもりを感じる列車です。
車内の装飾には沿線の「飫肥杉(おびすぎ)」がふんだんに使われています。
また、特徴的な外観にも本物の木が使用されており、かわいらしいデザインの小さな列車は、沿線の地元の方にも愛されてきました。
「海幸山幸」の名前は、沿線の日南地域に古くから伝わる「日向神話」に由来し、海での漁を得意とする「海幸彦」と、山での猟が得意な「山幸彦」という兄弟にちなんだものです。
かわせみ やませみ(JR九州)
色鮮やかな羽で渓流の宝石とも称される「翡翠(かわせみ)」や「山翡翠(やませみ)」の名を冠した観光列車。
日本三大急流のひとつ、球磨川沿線に広がる自然や、人吉の町並みのすばらしさを表現する列車として誕生しました。
球磨地方の森を表現した車内には、人吉球磨産の「ヒノキ」や「杉」、八代産「い草」など、地元の素材をふんだんに使用しています。
車内は通常のシートの他、ソファー席やカウンター席、グループ旅行にぴったりなテーブル席、ベンチシートなど様々。
丸い窓から沿線の景色を眺められる展望コーナーや、各種イベントを開催するサービスコーナーなどのフリースペースも充実しています。
乗った瞬間から心踊る、ヒノキの香り漂う和モダンな列車で、ちょっと優雅な旅に出掛けてみては。
※肥薩線が運休中の為、現在は豊肥本線で運転されています。
ふたつ星4047(JR九州)
西九州新幹線の開業とあわせて登場した、長崎本線、大村線、佐世保線を走るD&S列車です。
名前の「ふたつ星」は、佐賀県、長崎県という九州の観光における「ふたつの星」を意味し「4047」は使用する車両の形式「キハ40、キハ47形」に由来します。
西九州新幹線の武雄温泉駅および長崎駅を起終点に、内陸の「山」を走る西九州新幹線に対して 「ふたつ星4047」は、有明海と大村湾という「ふたつの海」に面したルートを走行するのがポイント。
3両編成のうち、真ん中の1両は「ラウンジ40」と名付けられた、1両丸ごとがフリースペースとなっており、ソファでゆったりくつろいだり、窓側を向いたカウンター席に座って沿線の流れゆく景色を楽しんだり。
乗客一人ひとりが思い思いに列車の旅を満喫できる、贅沢な空間になっています。
西九州新幹線で佐賀・長崎を旅する際に、ぜひ一緒に楽しみたい観光列車です。
ふたつ星4047 基本情報
- おもな走行区間:武雄温泉→肥前浜→長崎(佐世保線・長崎本線)
/長崎→千綿→武雄温泉(長崎本線・大村線・佐世保線)
柳川観光列車「水都 -すいと-」(西日本鉄道)
福岡の天神から大牟田を結ぶ私鉄の西日本鉄道(西鉄)。
その沿線にある柳川の、伝統と四季の彩りをテーマに、柳川のひな祭りに欠かせない「さげもん」や白秋祭など古くから続く伝統行事、柳川に咲く花々をデザインした列車が「水都 -すいと-」です。
美しい水の都・柳川を表すとともに、博多弁で「好き」を意味する「好いとー」にも聞こえる呼び名で名づけられました。
城下町・柳川に息づく武家文化を象徴する「漆黒」や、「臙脂色(えんじいろ)」「木欄色(もくらんじき)」といった日本の伝統色を使用するなど、その色彩にもこだわっています。
2号車内には柳川藩主「立花家」ゆかりの文化財(レプリカ)を展示したり、乗車記念スタンプや全6種の乗車記念カードを設けてあり、水都「柳川」の観光気分を盛り上げてくれるでしょう。
予約や特別料金不要の特急および普通電車で運転されていますので、気軽に利用できます。
ちょっと優雅に車内で美食を楽しめる観光列車
九州には、車窓観光を楽しみながら地域や沿線にちなんだ美食を味わえる、レストラン列車やカフェトレインも走っています。
肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」を筆頭に今では全国にも広がった、九州の「観光&食」を楽しむ列車もご紹介します。
或る列車(JR九州)
JR九州のD&S列車の中でも、特にラグジュアリーな空間を誇る「或る列車」。
ひと際異彩を放つゴールドを基調とした豪華な車両は、明治時代に「九州鉄道」がアメリカに発注したものの、国有化によって実現しなかった「幻の豪華客車」にちなみます。
通称「或る列車」と呼ばれたその客車は、当時の日本で最も豪華な設備を備えていました。
その幻の「或る列車」を、鉄道模型の神様といわれた故・原信太郎氏が作成した模型を基に、水戸岡鋭治氏が2両編成の列車にデザイン。
木のぬくもりを感じる贅沢な内装は、格天井や組子など「ななつ星 in 九州」にも用いられた匠の技が起用され、クラシカルでありながらロマンチックな雰囲気にあふれています。
100年の時を越えて現代に甦った「或る列車」は、優雅な鉄道旅の愉しさが伝わる上質空間で、有名シェフがプロデュースする九州の厳選した旬の食材のコース料理をいただける、至福のD&S列車です。
THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(西日本鉄道)
地域を味わう観光列車 THE RAIL KITCHEN CHIKUGOは、季節ごとに旬な九州・筑後の食材を使用した料理を楽しめるかわいらしい観光列車。
3輛編成のうち真ん中は1輛まるごとがキッチン、なんと列車内に本格的な窯を搭載しているんです!
赤と白のキッチンクロスを模した外観に大きな窓、散りばめられたロゴマークには、いちご、ぶどう、お酒、柳川の川下り、大牟田の世界遺産・・・
筑後にまつわるあれこれが詰め込まれています。
八女の竹を編んだ天井、いぶし銀が美しい城島瓦の壁、家具のまち大川自慢のイスやテーブル、アーティストが描く筑後川など、沿線の地域資源を活かしたインテリアも素敵です。
誰かの家に招かれた様な落ち着いた雰囲気の中、沿線にゆかりの深い3名のトップシェフが監修する、窯を活かした出来立ての温かいランチで、筑後の魅力を存分に楽しんでみませんか?
THE RAIL KITCHEN CHIKUGOは、木・金曜日は1日1便、土・日・祝日は1日2便、ランチタイムに運行しています。
しまてつカフェトレイン(島原鉄道)
長崎県の諫早(いさはや)から島原へ、島原半島の海沿いを東西に走る島原鉄道(=しまてつ)。
のどかな風景や海の景色、島原ならではの地元グルメやスイーツを列車内で味わいながら、ローカル鉄道の旅を楽しめる…それが「しまてつ」の観光列車「しまてつカフェトレイン」です。
地元の食材を使ったランチやスイーツは、2か月ごとに内容が変わります。
列車内で食事を楽しむだけでなく、島原城や武家屋敷などの観光地、ノスタルジックな街並みを列車に乗って旅する観光を提案しています。
コースは島原行きの片道で設定され、帰りのきっぷは翌日まで有効となっているのがポイントです。
運行の途中には、そのロケーションからCMや映画に度々登場して話題の「大三東(おおみさき)駅」で45分間停車します。
目の前に広がる有明海や青い空に映える黄色いハンカチ、列車を降りてホームで記念撮影したり、潮風に吹かれながらのんびりするのもおすすめです。
ことこと列車(平成筑豊鉄道)
昭和の頃に石炭産業の炭鉱で栄えた福岡県の筑豊地区を走る、第三セクターのローカル線「平成筑豊鉄道」。
レストラン列車「ことこと列車」は「ゆっくり・おいしい・楽しい列車」をテーマにのんびり走ります。
JR九州のD&S列車や「或る列車」、肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」と同じく、水戸岡鋭治氏がデザインした、沿線の風景が映りこむような深紅の2輌編成です。
2人掛け、4人掛けのテーブル席の他に、2人掛けのソファ席も用意されています。
幾何学模様の寄木を敷きこんだ床材、福岡県の伝統工芸「大川組子」を用いたパーテーション、ドイツ製のガラスのステンドグラスをはめ込んだ天井など、和の要素とヨーロピアンな雰囲気が融合しています。
ルートは直方(のおがた)駅からスタートし、途中の田川伊田駅で一度折り返し、行橋駅へと向かう3時間20分の旅程です。
時速15~40km/hと、実にゆっくりとしたスピードで、アジアのベストレストラン50にも選ばれたGohの福山剛シェフが考案したフレンチコース料理に舌鼓を打ちながら、筑豊エリアの旧産炭地の町
いかがでしたか?
九州の観光を、これまでに他の記事でご紹介した内容以外にスポットを当てて、各テーマごとに九州にちなんで9スポットずつ、ご紹介しました。
気になる観光名所や穴場スポットは見つかりましたでしょうか?
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