高齢者旅行を無理なく満喫するための旅行先選びや、注意点などを解説

高齢者旅行を無理なく満喫するための旅行先選びや、注意点などを解説

高齢者の旅行
還暦を迎え仕事も落ち着きゆとりが出来たら何をする?と考えた時に旅行を思い描く方は多いのではないでしょうか。
ただ、昔と違って身体が動かなくなったと、おっしゃる方も少なくはありません。
この記事では、高齢になってから旅行を計画する上でのポイントを紹介します。

旅行先をどのように決めるか?

高齢者旅行の計画のポイント

まずは、旅行先を考えましょう!行きたい旅行先というのは幾つか候補があると思います。
たくさんありすぎて決められない場合や、悩んでいる場合など、参考にしてみてください。

①旅行の日数で決める

日帰り旅行や、1泊2日、2泊3日など短期間の旅行から、1週間、10日、はたまた1か月など旅行期間は人それぞれです。
体力面に不安がある方や病院の通院があるなんて方もいると思います。

まずは「旅行に行ける日数」から検討してみましょう。

②交通手段で決める

旅行といっても目的地により交通手段は様々です。
ご自身で車を運転して行くことができる方、日帰りや1泊2日などのバスツアーを検討している方、青春18切符を利用してのんびりと旅に出る方、はたまた新幹線や飛行機を利用して国内外含む遠方に旅する方。

無理なく過ごせる手段を選び、旅行先を決めるのも一つの方法です。

●「新幹線」利用時の注意点

新幹線を利用する上で注意するべきことは、意外にも荷物を置く場所です。
網棚を利用される方も多いと思いますが、網棚に荷物を上げる行為はめまいや、筋を痛めることも多いので注意しましょう。

また車内は夏場以外でも冷房が効いているので羽織るものを持っていくといいでしょう。

新幹線乗り場は常に混雑します。エレベーターも大変混み合うので時間に余裕をもって行動するようにしましょう。

車椅子を利用する場合
新幹線では車椅子の利用が可能です。
車椅子スペースのご利用希望の方は、みどりの窓口または電話で申し込みをします。利用予定日の1カ月前より申込が可能です。

実際の利用にあたっては駅係員さんがお手伝いしてくれますが、時間を要することもあるため、駅には早めに到着するようにしましょう。利用する駅の情報は「らくらくおでかけネット」で確認できます。

●「飛行機」利用時の注意点

トイレの心配や、飛行機の後方まで歩くのが大変な方など、事前に座席指定をしていると安心です。
また同行者がいる場合にも、隣の座席を指定をすれば機内でも楽しい時間を過ごせます。

予約した航空券のタイプや空席状況により、座席を指定できない場合や有料になる場合もあるため事前に確認しましょう。

飛行機利用の場合、航空会社により優先搭乗や到着ロビーまで案内してくれるシニア向けサービスが用意されています。

車椅子を利用する場合
JAL・ANAどちらでも、空港内用車椅子・機内用の車椅子をレンタルすることができます。
航空会社WEBサイトでの申込になるため、早めに手配することをおすすめします。

ご自身の車椅子の持ち込みに関しては、事前に航空会社または手配依頼した旅行会社にご相談ください。
車椅子は原則として預入手荷物として無料で預けることは可能です。
ご自身の車椅子の情報と歩行状況を事前に伝えておくことで、預け荷物としての手続きや、空港や機内でのサポートがスムーズになります。

ご用意いただく車椅子の情報
①サイズ(奥行・横幅・高さ)、重量
②折り畳み可否
③手動式または電動車椅子
※電動の場合バッテリーの種類

飛行機の貨物室の大きさによっても受付の可否に影響しますのでご確認ください。
電動車椅子はバッテリーの種類により、個数や電力消費量(Wh-ワットアワー)の制限が変わりますのでご注意ください。
国内旅行と海外旅行で必要な情報が変わってくる場合もありますのでご確認ください。

●レンタカーの利用

レンタカーも選択肢の一つです。
車に荷物を置いておくことができるため身軽に観光ができます。
ただし、慣れない場所での運転は疲れもでますので、こまめに休憩をしたり、運転に自信がない場合には、同行者やご家族に運転をお願いしましょう。

車椅子を利用する場合
車椅子を搭載できるレンタカーの手配をしましょう。
数が少ない車両ですので相談はインターネットでは無く、電話で直接聞くのが一番!旅行中の一部の期間だけレンタルすることもできるので、便利です。
「介護タクシーと違って気を遣わず、家族だけの空間が嬉しい」という声も聴きます。

③目的で決める

旅の目的はひとそれぞれです。

・一度は行きたかったあの世界遺産を訪ねる旅
・美術館、お城、スポーツ観戦などご自身の趣味に関連するスポットを巡る旅
・ご友人に会う旅
・美味しいご当地グルメを愉しむ旅
・憧れの宿やホテルを目的に旅先を決めて、その周辺のスポットやお食事を愉しむ旅
・思い出の場所に再訪する旅

旅に目的があると、行きたい場所がより明確になります。

④予算で決める

基本的には遠方に長い期間で旅行をすると予算があがります。
初めに旅の予算を定めておくのも一つの方法です。

少額の予算の場合、近場の温泉や日帰りバスツアーなどでも十分に満喫できます。
高額な予算を設定できる場合、体が動き不安が少ない今だからこそ、海外まで足を延ばしてゆとりのある旅に出かけるのもおすすめです。

⑤希望の日程に「催行されているツアー」を選ぶ

目的地が決まらない、決められない方は、旅行会社の主催するツアーに参加するのも一つの手です。
添乗員が同行するツアーなどは、毎日催行されているわけではありません。
設定された催行予定日の中で、募集人数などの状況により「催行決定日」が決まります。
旅行の予定日と照らし合わせて、催行決定されるツアーの中から選ぶのも新たな発見や、出会いにつながることも。

旅行形態の選び方

旅行形態の選び方
旅行の行先と交通手段が決まったら、旅行形態を検討します。
旅行形態とは「どのように手配して旅行に行くか」ということです。
例えば、飛行機の旅といっても手配の方法もさまざまです。

飛行機を利用した旅行の一例
●航空券とホテルを別々に手配する「個人手配旅行」
●航空券とホテルがセットになっている「パックツアー」
●出発から添乗員が付いてくれる「添乗員同行ツアー」
●お客様の要望を一つ一つ取り入れたオリジナルの「オーダーメイド旅行」

ご自身の旅行の経験値にあわせて手配方法を選んでみましょう。
その場合、無理と余計な不安が生じないことがポイントです。
わからないときは旅行会社に直接相談してみるといいでしょう!

スケジュールの立て方

スケジュールの立て方

時間に余裕のあるスケジュールを考えましょう!

観光先では少し無理をしてでも楽しさを優先してしまいますが、高齢になると沢山歩くことも怪我や疲労の原因に繋がります。
少しでも体力に不安があれば無理をせずゆっくりと観光するようにしましょう。

添乗員同行ツアーでは観光地巡りがたくさん組み込まれているケースも多々あります。
旅行ツアーを選ぶ上で、観光時間にゆとりがあるか?歩く時間が長くないか?など、ご自身の不安な点に注目して確認し、選定するのもおすすめです。

高齢になるとトイレにまつわる不安や心配も増えます。
旅行ツアーを選ぶときには、トイレ休憩が組み込まれているスケジュールになっているかなどにも気をつけてみましょう。

宿泊先の選び方

バリアフリールーム
宿やホテルではバリアフリーになっているかも気にしてみましょう。

使い慣れていない施設では、自宅と勝手がちがいます。
トイレやバスルームでも数の段差cmにつまづいてしまうことも考えられます。

宿泊先を決める際にはインターネットなど情報を確認したりわからない場合は、直接ホテルに確認することも大事です。自身に必要な情報が旅行前にあると安心ですね。

今はまだ気にならない方も、将来のために日頃から意識・確認しておくと、その後の旅行選びにも役立ちます。

バリアフリールームの利用

バリアフリールームと言うと障がいを持った方が利用する部屋と思いがちですが、ユニバーサルデザインを基本としているお部屋の事です。

国や施設によって「ユニバーサルルーム」や「アクセシブルルーム」とも呼ばれていますが、基本的には障がいを持つ方や高齢の方は勿論、妊婦や小さなお子様も利用しやすいように段差をなくし、トイレやバスルームも使いやすい設備に工夫されています。

せっかく念願のホテルに宿泊しても設備が使えず大変だった!なんてことがないように希望を伝えるのも大事ですね。

現状では全てのホテルに準備されてるわけではありませんので、ご希望の際は直接宿泊施設や旅行会社に相談してみてください!

宿泊先までのアクセス

予約した宿・ホテルが駅や空港から離れていることも多くあります。

送迎車やタクシーを利用できるケースも多くありますが、路線バスなどを使うこともあるため、予約時には必ず確認しましょう。距離が長い場合には、トイレの心配をされる方もいます。

車椅子を利用される方や、同行者に車椅子を利用される方がいらっしゃる場合には、福祉タクシーやレンタカーがおすすめです。距離によっては、ご自宅から介護タクシーを利用するのもいいですね。サポートもしていただけるので安心です。お身体に合った移動手段を選びましょう。

温泉・貸切風呂

足腰に不安がある方や車椅子を利用されている方も温泉は楽しみのひとつです。お子様やお孫さんとの旅行でも楽しめるのが温泉です。

ここで確認したいのが温泉や大浴場へ向かうルートに階段や段差がどれくらいあるかです。温泉や大浴場はバリアフリーでも、途中が階段しかなくて行けなかったとういうこともあります。

温泉や大浴場の設備だけでなく館内の設備も確認すると安心です。
温泉や大浴場の設備も手すりや入浴補助のスロープやシャワーチェアーがあると介助が必要な方も安心ですね。貸切風呂があれば家族で申し込むと気兼ねなくゆっくり温泉を楽しめるのではないでしょうか。

まとめ

高齢により以前と比べて身体が動かしにくくなったり、疲れやすくなったりすることで、旅行に不安を持つ方もいます。国内旅行や海外旅行を楽しむために、今回ご紹介した点を参考にしていただき、旅行に対する不安を少しでも解消することで、旅行を諦めるのではなく、旅行に行ける方法を探してみるのはいかがでしょうか。
旅行に行くために毎日散歩する!リハビリを頑張る!など、旅行がモチベーションにつながり日々の生活にハリがでることも。
さあ、心躍る旅にでかけましょう!

HISの取り組み
HISユニバーサルツーリズムでは、「だれもが、いつでも、自由に」お客様の気持ちに寄り添いながら、高齢や障がい等の有無に関わらず気兼ねなく出かけられる様々なカタチを創造していきます。諦めずにに旅行を楽しめるようサポートさせていただきます!ぜひメールやお電話で是非ご相談ください。

HISユニバーサルツーリズムデスク 基本情報

  • 住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-33-8 サウスゲート新宿ビル1F
  • アクセス:JR新宿駅東南口から徒歩約5分
     

投稿日:2024.02.09

         

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