奄美ならではの観光スポットを厳選!奄美大島・加計呂麻島の魅力を満喫しよう

奄美ならではの観光スポットを厳選!奄美大島・加計呂麻島の魅力を満喫しよう

奄美大島空撮
鹿児島本土と沖縄本島のほぼ真ん中に位置する奄美群島、その中心となる奄美大島。
小さな島と思われがちですが面積はおよそ720平方kmあり、本土4島と北方領土を除く離島の中では沖縄本島や佐渡島に次ぐ大きな島です。

島の多くの部分が森で覆われ、特にマングローブ原生林は全国で2番目の広さを誇ります。
アマミノクロウサギやアマミイシカワガエル、ルリカケスやリュウキュウアカショウビンなどの絶滅危惧種や奄美固有の希少動植物が有名です。
こうした希少種を含む多様な生物が生息していることが評価され、2021年7月26日、徳之島や沖縄島北部、西表島とともに世界自然遺産登録が正式に決定しました。

亜熱帯海洋性の気候に育まれた大自然が、手つかずで残るネイチャーリゾート奄美大島と加計呂麻島の魅力と観光をご紹介します。

奄美大島・山の自然を満喫できる観光スポット

マングローブ原生林 提供:鹿児島県観光連盟
マングローブ原生林 提供:鹿児島県観光連盟

金作原

奄美大島 金作原のヒカゲヘゴ

奄美大島の多くの面積を占める山間部には奄美独自の生態系が育まれ、固有種や絶滅危惧種が多く存在しています。
金作原(きんさくばる)は、貴重な自然を体感できる奄美大島を代表する亜熱帯の森林です。

東洋のガラパゴスと呼ばれるほど太古からの豊かな大自然が残っている森には、高さ10m以上にも成長するシダ科の植物「ヒカゲヘゴ」をはじめとする亜熱帯植物や、国指定天然記念物のルリカケスやキノボリトカゲなど、稀少な生物が多数生息しています。
樹々の生い茂る葉の隙間から木漏れ日が差し込み、自然の神秘とパワーを感じるスポットです。

金作原は貴重な自然環境を保護する為、認定エコツアーガイド(有料)同伴での利用となっています。
利用者数の制限も設けられているので、オプショナルツアー等にご参加ください。

金作原 基本情報

  • 住所:〒894-0773 鹿児島県奄美市名瀬大字朝戸
  • アクセス:奄美空港から車で約1時間35分

マテリヤの滝

奄美大島 マテリヤの滝

奄美最高峰の聖地「湯湾岳」の麓に広がる福元盆地に、亜熱帯植物が生い茂る森林公園「奄美フォレストポリス」があります。
公園内は「キャンプゾーン」「ふれあいゾーン」と「水辺のゾーン」および、「渓流ゾーン」の4つのゾーンからなり、この「渓流ゾーン」の渓谷にある神秘的な滝が「マテリヤの滝」です。

昔からこの付近は光も届きにくいうっそうとした密林でしたが、この滝壺の上だけが美しく光り輝いていたそうです。
このことから「太陽が輝く滝壺」を意味する島の言葉「マ・ティダ・ヌ・コモリ」から名前がつけられたと言われています。
太陽光がちょうど真上から降り注ぐお昼頃には、その名の通り美しく輝く滝壺を見ることができます。

夏場は奄美固有種のアマミトゲオトンボや固有亜種のアマミルリモントンボなど、多くのトンボが飛び交う癒やしスポットです。
また古くから旅や交易の中継地点としても利用され、旅人や飛脚がこの滝で疲れを癒やしてきたといわれています。
この渓谷から湧き出た清流は周辺のマングローブ林へと注がれ、自然の偉大さを感じるパワースポットです。
マテリヤの滝は、奄美群島国立公園の一部で、世界自然遺産エリアに含まれます。

マテリヤの滝 基本情報

  • 住所:〒894-3212 鹿児島県大島郡大和村大字名音地内
  • アクセス:奄美空港から車で約1時間30分

黒潮の森 マングローブパーク

奄美大島 黒潮の森マングローブパーク

町全体の94%を山林が占める住用町は、特別天然記念物のアマミノクロウサギや国指定天然記念物のルリカケスなどが生息する、水と緑に囲まれた自然豊かな町です。
太平洋に面する住用湾は住用川や役勝川が注ぎ、河口には雄大なマングローブ原生林(国立公園特別保護区)が広がっています。
マングローブとは特定の木の名称ではなく、オヒルギやメヒルギなどの海水と淡水が混ざり合う河口の汽水域に植生する樹々を総称したものです。

奄美大島 住用マングローブ林

住用川と国道58号線の間に広がる黒潮の森 マングローブパーク」では、リバーカヌーでマングローブ原生林を探検したり、展望台から眺めることで雄大さを実感することが出来ます。
マングローブパークの中心となるマングローブ館は道の駅でもあり、レストランも併設しているので、ドライブ途中の休憩にもおすすめです。

黒潮の森 マングローブパーク 基本情報

  • 住所:〒894-1201 鹿児島県奄美市住用町石原478
  • アクセス:奄美空港から車で約1時間10分。しまバス「マングローブパーク前」バス停下車

湯湾岳

湯湾岳展望公園から見た湯湾岳 提供:あまみ大島観光物産連盟
提供:あまみ大島観光物産連盟

標高694mの「湯湾岳」は、大和村と宇検村(うけんそん)の間にそびえ、奄美最高峰です。
奄美大島を造った神様「阿麻弥姑(あまみこ)」と「志仁礼久(しにれく)」が降り立ったとされる霊峰で、聖地として崇められ大切にされています。
頂上付近のターサと呼ばれる広場には、霊峰「湯湾岳」を崇める人々によって建てられた祠があり、神聖な雰囲気のパワースポットとしても知られています。
大和村側からは遊歩道が整備されいるため、駐車場から約15分で頂上付近の展望台へ到達でき、遠くには加計呂麻島や大島海峡が望めるでしょう。

湯湾岳周辺は、世界自然遺産エリアであり、奄美群島国立公園の特別保護地区でもあるため、全ての動植物の捕獲・採取は法律によって禁止されています。

湯湾岳 基本情報

  • 住所:〒894-3301 鹿児島県大島郡宇検村湯湾地内(宇検村側)
  • 宇検村側アクセス:奄美空港から車で約2時間
  • 〒894-3212 鹿児島県大島郡大和村名音(大和村側)
  • 大和村側アクセス:奄美空港から車で約2時間5分

奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート

奄美温泉 大和 俯瞰 提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート
提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート

奄美大島南部、豊かな森と海に抱かれた大和村(やまとそん)。
東シナ海を望むビーチ近くに2024年4月、待望の本格天然温泉を愉しめる「奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート」が完成し、新たな観光スポットとして注目されています。
奄美大島唯一となる自家源泉の本格天然温泉は「奄美温泉 大和 ニュチグヮホの湯」といい、「ニュチグヮホ」とは、奄美大島 大和村の方言で「命果報」のこと。
「健康・長寿・子孫の繁栄」というとても縁起の良い意味を持つシマ(集落)の言葉です。

地下1,600mから湧き出る自家源泉は泉温40.2℃の弱アルカリ性・単純温泉。
疲労回復に効能があるほか、ストレスによる諸症状の改善や健康増進への効果も期待され、湯あたりのやわらかい泉質は「美肌の湯」としても知られています。
「奄美温泉 大和」では、大きな窓から絶景を眺める大浴場の内風呂、東シナ海との一体感をおぼえるインフニティバスの露天風呂で「ニュチグヮホの湯」を堪能でき、内風呂は贅沢に源泉掛け流しです。

温泉画像 提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート
露天風呂​(インフィニティバス) 提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート

温泉と共にイチオシなのが、本格的な「フィンランドサウナ」と屋外の「温水プール」。
男女別の浴室内には「オートロウリュサウナ」、屋外にはオリジナル薪ストーブを用いる「カワセミサウナ」と貸切の「バレルサウナ」と3つのタイプのサウナを完備しています。
「カワセミサウナ」からは、天然地下水を汲み上げた屋外プールを水風呂としてスライダーでダイブ!
ほかでは味わえないエクストリーム体験でカラダとココロを解き放ちましょう。

自然の清流をそのままプールにしたようなプール「カワセミ渓谷」は、「清流の宝石」と呼ばれるカワセミが佇む渓谷をイメージした、唯一無二のもの。
高さや深さを変えた大小4つのプールに加え、水深が浅めのキッズプールも完備されているので、小さな子ども連れでも楽しめますね。

プール画像 提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾートサウナ画像 提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾートビーチ画像 提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾートガジュトーグラ画像 提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾートトレーラーハウス画像 提供:奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート

プールで思いっきり遊んだ後は、お腹も空くことでしょう。
「奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート」には、奄美の言葉で「台所」を意味する「トーグラ」と名付けられた2つのレストランがあります。
テイクアウトもできる、カジュアルなレストラン&バー【カワセミトーグラ】
島豚を使った各種の「サ飯」やハワイアンフードに、奄美の郷土料理「鶏飯」など、湯上りのひとときを大和村の自然を感じながら楽しめます。
奄美に伝わる妖怪「ケンムン」が棲むという「ガジュマル」にちなんだ【ガジュトーグラ】
新鮮な季節の魚介やお肉などをBBQスタイルで味わう「ハマブチジュウリ(浜辺の料理)」の他、各種アラカルトメニューや島料理を、シンボルツリー「ガジュマル」の優しい木漏れ日に包まれながら堪能。
どちらも食事はもちろん、奄美名産の黒糖焼酎を含む各種アルコールドリンクも充実しています。

温泉・プールエリアに隣接した「ハナハナビーチサイト」では、マリンスポーツや浜遊びも楽しめるほか、6つの本格トレーラーハウスとプライベートデッキで構成される「ハマブチドマリ」でアウトドアステイも可能。
波打ち際の波音、亜熱帯の森を吹き抜ける風のささやき、希少な鳥たちのさえずりといった大自然が奏でるヒーリングミュージックに身をゆだねながら、大和村でシマに癒されてみてはいかが。

奄美温泉 大和 ハナハナビーチリゾート 基本情報

  • 住所:〒894-3106 ​鹿児島県大島郡大和村大棚1233
  • アクセス:奄美空港から車で約1時間20分、名瀬市街から車で約35分

奄美大島・海の自然を満喫できる観光スポット

奄美クレーター
奄美クレーター

笠利崎

奄美大島 笠利崎

奄美大島最北端にある岬で、地元では集落の名から「用岬」とも呼ばれています。
頂上にある笠利崎灯台からは太平洋を望む大パノラマが広がり、夕陽を眺める絶景スポットです。

奄美大島 笠利崎の夢をかなえるカメさん
笠利崎にある「夢をかなえるカメさん」

灯台へと昇る階段の登り口の200mほど手前、駐車場の脇に「夢をかなえる「カメ」さん」のモニュメントがあります。
笠利町では古来より海の彼方には恵をもたらす神の国(龍宮)があり、そこから人々に幸福がもたらされると信じてきた「ニライカナイ伝説」にちなんだもの。
この伝説は浦島太郎の話の元となったとも云われています。
奄美空港からも近いため、気軽に訪れることが出来る奄美大島北部の観光スポットとしておすすめです。

笠利崎 基本情報

  • 住所:〒894-0621 鹿児島県奄美市笠利町大字用
  • アクセス:奄美空港から車で約30分

あやまる岬観光公園

奄美大島 あやまる岬

奄美大島の北端に位置する奄美市笠利町の北東部、太平洋につき出した岬で、奄美十景新かごしま百景にも選ばれています。
こんもりと丸い地形が「綾(あや)」に織りなす「まり」に似ていることから、その名がついたといわれます。
あやまる岬の下に広がる公園エリアには、海水プールやサイクル列車などの遊戯施設やレジャースポット、芝スキーやグランドゴルフなどのアクティビティが楽しめます。

あやまる岬

海を一望できる岬の高台にある観光案内所には「みしょらんCAFE」が併設され、絶景を眺めながら、ゆっくりと過ごすことができます。

あやまる岬観光公園 基本情報

  • 住所:〒894-0624 鹿児島県奄美市笠利町大字須野682
  • アクセス:奄美空港から車で約8分

奄美十景とは?

奄美の地元新聞「南海日日新聞」が奄美群島の各地から公募・選定した景勝地です。

  • あやまる岬
  • 長雲(ながくも)峠・龍郷湾
  • 大浜海浜公園
  • 湯湾岳・焼内湾
  • 油井岳・大島海峡
  • 百之台(喜界島)
  • 犬田布岬(徳之島)
  • ムシロ瀬(徳之島)
  • 田皆岬(沖永良部島)
  • 百合ヶ浜(与論島)

土盛海岸

アダンと土盛海岸 提供:鹿児島県観光連盟
アダンと土盛海岸 提供:鹿児島県観光連盟

奄美空港から一番近い海岸で、その美しさは奄美大島の中でもトップクラス!
ブルーエンジェルとも呼ばれるフォトジェニックな海は、白い砂浜とエメラルドグリーンのコントラストが美しく、思わず目を奪われるほど。
ビーチでのんびりと潮騒に耳を傾けながら、飛んでいく飛行機の航跡を眺めていると、時を忘れてしまいます。

※土盛海岸は離岸流(岸から沖へ向かって流れる急速な海水の流れ)がよく発生するため、遊泳やシュノーケリング等はお控えください。

土盛海岸 基本情報

  • 住所:〒894-0501 鹿児島県奄美市笠利町大字宇宿
  • アクセス:奄美空港から車で約10分

ハートロック

奄美大島 ハートロック

奄美大島の中央付近、龍郷町赤尾木集落の東側に面する海岸の岩場に、干潮のときだけハート型の潮だまりが姿を現します。
これが恋愛のパワースポットとして、ハートロックを撮った写真をスマートフォンの待ち受け画面にすると恋が叶うと話題に。
ハート型がきれいに見られるのは、潮位が80cm以下の干潮時で、干潮前後1時間の波が穏やかな時です。
最寄りの道路にはハートロックへの入口に看板があり、ビーチへ抜けるまでの小道はまるで熱帯のジャングルの様。
過去には西郷隆盛さんの半生を描いたドラマの撮影も行われたそうです。

ハートロック 基本情報

  • 住所:〒894-0411鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木
  • アクセス:奄美空港から車で約15分。しまバス「東海岸」バス停下車徒歩約6分

奄美市大浜海浜公園

 

奄美大島 大浜海浜公園の夕日奄美市大浜海浜公園 提供:鹿児島県観光連盟奄美市大浜海浜公園 提供:鹿児島県観光連盟

奄美大島最大の繁華街「名瀬」市街地から車で約20分の距離にあり、観光客だけでなく地元の人々(島人(しまっちゅ))にも人気です。
奄美十景にも選ばれた青い海と白い砂の大浜ビーチが広がり、東シナ海に沈む夕日の絶景スポットとしても人気で、夕日を見るためだけに公園にやってくる人もいるほど。
特に駐車場や見晴らし広場からの眺めが素晴らしく、写真撮影にもぴったりです。

公園内にはアダンやソテツ、ガジュマルといった亜熱帯特有の植物も多く、芝生の広場や小浜キャンプ場などビーチで遊ぶ以外にも楽しめるスポットがあります。

奄美海洋展示館

奄美海洋展示館 提供:奄美市奄美海洋展示館水槽 提供:奄美市奄美海洋展示館

奄美市大浜海浜公園内にある「奄美海洋展示館」では、「海と人との共生」をテーマにした展示で、奄美の人びとの暮らしと海との深い関わりを知ることができます。

Aブロック 奄美エコラマ「美しい奄美の海」
奄美の海中地形を模した大水槽ではウミガメや魚がゆったりと泳ぎ、2階の浜辺を模した場所では、ウミガメたちが間近まで寄ってくるので、エサをあげたり、ふれあいを楽しめるのがポイント!

Bブロック aquariumエリア
奄美ならではの熱帯魚が泳ぐ横幅3mの水槽や、奄美で採取された267種の貝殻の展示があります。
また、2011年に発見されて大きな話題となった「アマミホシゾラフグ」に関する展示もお見逃しなく。

Cブロック「学び・遊び・体験」エリア
展示館2階では250インチの巨大スクリーンに映し出される「いのちを紡ぐ 神秘の島」や、VR体験で奄美の自然を学ぶことができます。
貝殻などを使ったハンドクラフト体験も楽しめ、家族連れや友人同士で楽しい思い出づくりにいかがでしょうか。​

奄美市大浜海浜公園 基本情報

  • 住所:〒894-0046 鹿児島県奄美市名瀬小宿大浜701-1
  • アクセス:奄美空港から車で約1時間

ホノホシ海岸

奄美大島 ホノホシ海岸

奄美大島南端の瀬戸内町東部に位置するホノホシ海岸は、砂浜のビーチではなく丸い石が浜一面に敷き詰められています。
これは、絶えず打ち寄せる太平洋の荒波に揉まれて角の取れた玉石と化したものです。
波が引いていく時に玉石同士が擦れてカラカラと音が鳴り、豪快に砕け散る荒々しい水しぶきや、奇岩がそびえる崖などの独特の風景と相まって、奄美の他の海とは一味違った雰囲気を感じます。

奄美大島 ホノホシ海岸空撮
ホノホシ海岸周辺の海は釣りスポットにもなっていますが、波風が強く足場の悪いところもあるので、観光の際は十分に注意しましょう。
また、奄美では石に魂が宿るとの言い伝えもあり、特にホノホシ海岸の石はそのパワーが強いとされていることから、災いが起きるので絶対に持ち帰ってはいけないとされています。
それほど、こちらのスポットはエネルギーに満ち溢れた場所ということなのです。

ホノホシ海岸 基本情報

  • 住所:〒894-1523 鹿児島県大島郡瀬戸内町蘇刈
  • アクセス:奄美空港から車で約120分

奄美大島の歴史や文化を体感できる観光スポット

奄美パーク 提供:鹿児島県観光連盟
奄美パーク 提供:鹿児島県観光連盟

奄美パーク

奄美パーク 提供:鹿児島県観光連盟
奄美パーク外観 提供:鹿児島県観光連盟

2001年に旧奄美空港の跡地を利用してオープンした、奄美群島の美しい自然や多様な文化、歴史を紹介する観光拠点施設です。
総合展示ホールや奄美シアターを有し、人々の交流の場を提供する「奄美の郷」、奄美の自然に魅入られ描いた日本画家「田中一村」の作品を所蔵・展示する「田中一村記念美術館」を核に、屋外の多目的広場、展望台などがあります。

田中一村記念美術館

田中一村記念美術館外観 提供:奄美パーク
田中一村記念美術館外観 提供:奄美パーク

1908年、栃木県に生まれた田中一村は、幼少の頃から画才を発揮し、東京美術学校に入学しますが、2ヶ月で退学。以後独学で自らの画道を追求しました。
50歳を過ぎてからは奄美へ移住し、大島紬の工場で働きながら絵を描き続けます。
この奄美の地で亜熱帯の鳥や植物・自然を描き、日本画の新境地を開きますが、その作品を画壇等で発表することなく69歳の生涯を終えました。
田中一村記念美術館では、代表作「不喰芋と蘇鉄」をはじめ、常時約80点の作品を見ることができます。(年4回展示替え)

奄美パーク/田中一村記念美術館 基本情報

  • 住所:〒894-0504 鹿児島県奄美市笠利町節田1834
  • アクセス:奄美空港から車で約5分。しまバス「奄美パーク」バス停下車

大島紬村

奄美大島 大島紬

奄美大島の特産物であり日本を代表する絹織物「本場奄美大島紬」の製造工程現場の見学や、泥染めなど各種体験を南国亜熱帯植物庭園の大島紬観光庭園の中で楽しめる観光スポットです。

本場奄美大島紬はすべて手染め・手織りという奄美の風土と文化が育んだ伝統工芸品。
特有の柄模様は、織り上げた布を染めるのではなく、出来上がりの柄を想定して染め上げた糸を織るという、気の遠くなる様な工程を、それぞれの職人たちが丹精込めて製作しています。

約1万5千坪の敷地内には「本場奄美大島紬」の生産工場をはじめ、泥染めの作業場、亜熱帯植物等を庭園内で見ることができ、一連の製造工程の見学後は、最高級大島紬の展示販売のほか、大島紬村オリジナル大島紬の小物やアクセサリー、奄美大島のお土産の購入も可能です。

大島紬村 基本情報

  • 住所:〒894-0411 鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1945
  • アクセス:奄美空港から車で約20分。しまバス「大島紬村入口」バス停下車徒歩2分

名瀬

名瀬市街 提供:奄美市
おがみ山から眺める名瀬市街 提供:奄美市

奄美大島最大の繁華街であり、ホテルや飲食店も多数あるので観光の面でも拠点となる中心地が名瀬(なぜ)です。
鹿児島や那覇とを結ぶフェリーが発着する名瀬港を中心に町が広がり、町の南側の昔から神の山として信仰されている「おがみ山公園」からは名瀬の町並みを一望できます。

奄美博物館」や「奄美観光ハブセンター」といった観光スポットのほか、地元では「やんご」と呼ばれる「屋仁川(やにがわ)通り」など、飲食店が多く軒を連ねるナイトスポットもあり、奄美観光で欠かすことのできない存在です。

屋仁川(やんご)通り 提供:奄美市
屋仁川(やんご)通り 提供:奄美市

100年以上の歴史を誇る「屋仁川通り」は、南九州ではなんと天文館に次ぐ2番目の規模!
観光客はもちろん地元の島人(しまっちゅ)たちで夜な夜な賑わいを見せますので、地元の人達との交流を楽しみたい人にとっても嬉しいスポットといえるでしょう。

奄美大島鶏飯
奄美大島の島じゅーり 鶏飯(一例)

居酒屋やバー・スナックの様な店もあれば、鶏飯(けいはん)や鶏さしなどの郷土料理(奄美では島じゅーりと呼びます)に、新鮮な魚介類を味わえる小料理屋、奄美ならではの黒糖焼酎を取り揃えた店など、個性あふれる飲食店・土産物店が200店近く密集しています。

名瀬 基本情報

  • 住所:〒894-0025 鹿児島県奄美市名瀬幸町ほか
  • アクセス:奄美空港から車で約50分。しまバスで「ウエストコート前」バス停まで約1時間

奄美黒糖焼酎蔵元見学

奄美黒糖焼酎イメージ
奄美黒糖焼酎(※イメージ)

九州地方で麦焼酎や芋焼酎など各種の焼酎が有名ですが、ここ奄美で焼酎といえばやはり「黒糖焼酎」でしょう。
黒糖焼酎は、酒税法の特例措置を受け、奄美群島にだけ製造が認められている焼酎なのです。
ひとえに黒糖焼酎といっても様々な銘柄があり、製造工程を見学できる蔵元もあります。
見学後には試飲ができたり、工場限定の黒糖焼酎を販売している場合もありますので、奄美大島を訪れる目的の一つにしてみては。

西郷南洲流謫跡

西郷隆盛は明治維新前、奄美大島への潜居を命ぜられ3年余りを龍郷で過ごしました。
奄美大島で身を潜めるなかで3度謫居地を変えていますが、最後に暮らしたとされるのが龍郷集落の中心にある「西郷南洲流謫跡(さいごうなんしゅうるたくあと)」です。
こちらは妻の愛加那(あいかな)と息子の菊次郎の為に建てた新居であり、その土地の選定は隆盛自ら歩き探したと伝えられています。

当時を彷彿とさせる木造家屋は明治期に復元されたものですが、敷地内には勝海舟の揮毫(きごう)による石碑や、愛加那の生涯を記した石碑、隆盛が手植えした桜の木などが残されています。
家屋内も公開されており、隆盛や愛加那ゆかりの品々、西郷隆盛の直筆の書などが展示されていますので、歴史に興味のある方は是非訪れてみてはいかがでしょうか。

なお、西郷南洲流謫跡は敷地も含めて、龍一族ご子孫の方の個人所有・管理している私有地の為、訪問・見学の際には事前に電話等で連絡されることをおすすめします。

西郷南洲流謫跡 基本情報

  • 住所:〒894-0321鹿児島県大島郡龍郷町龍郷166-1
  • アクセス:奄美空港から車で約30分

せとうち海の駅(古仁屋)

奄美大島・瀬戸内町古仁屋港
古仁屋港と加計呂麻島を結ぶフェリーかけろま

奄美大島南端の瀬戸内町古仁屋港にある古仁屋漁港ターミナルビルは「せとうち海の駅」の愛称があり、瀬戸内町の観光・物流・情報拠点として観光案内、「ふれあい広場」でのイベント、町営定期船「フェリーかけろま」や「せとなみ」の切符販売などを行っています。

せとうち海の駅 提供:瀬戸内町
せとうち海の駅外観 提供:瀬戸内町

瀬戸内町と加計呂麻島との間にある大島海峡は、国内有数の生産量を誇るクロマグロの養殖でも知られ、館内の飲食店では養殖クロマグロの海鮮丼が食べられるほか、地元の魚介類・特産品の販売所もあり、鮮度の良い海の幸をお得に入手できるの点も見逃せません。
また、屋外にはクロマグロの養殖日本一をアピールする、巨大なクロマグロのモニュメントがあり、写真映えスポットとして観光客に人気です。

クロマグロモニュメント 提供:瀬戸内町
巨大なクロマグロモニュメント 提供:瀬戸内町

古仁屋港から出航する水中観光船「マリンビューワーせと」の乗船受付も「せとうち海の駅」で行っています。
半潜水船なので大島海峡周辺のサンゴ礁や熱帯魚を間近に水中観察することができ、小さな子ども連れや家族連れにもおすすめです。

せとうち海の駅 基本情報

  • 住所:〒894-1503 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋大湊26-14
  • アクセス:奄美空港から車で約1時間40分

奄美大島から行ける離島「加計呂麻島」の観光スポット

アダンの実
瀬戸内町の古仁屋港から町営定期船「フェリーかけろま」または海上タクシーを利用して20分ほどで行ける離島「加計呂麻島」。
凝縮された大自然の素朴な魅力と、今なおひっそりと歴史を物語る戦跡群を見ることが出来ます。

実久ビーチ

加計呂麻島実久ビーチ

海の色が「カケロマブルー」と称される加計呂麻島の中でも、その美しさで加計呂麻島を代表するビーチです。
加計呂麻島の最西端に位置する、実久(さねく)ビーチの透明度は特に秀逸!地元では「実久ブルー」と呼ばれ、シュノーケリングやダイビングの人気スポットとなっています。

ビーチの目の前には海遊びグッズのレンタル可能な店もあり、バス停の周りにはトイレやシャワー施設も整っていることもあって、最近では加計呂麻バス(島唯一の路線バス)で訪れる方も増えています。

実久ビーチ 基本情報

  • 住所:〒894-2403 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字実久
  • アクセス:生間港から車で約70分。瀬相港から車で約40分

西阿室

加計呂麻島 西安室集落

加計呂麻島の大島海峡とは反対側にある西阿室集落は漁港やビーチに面し、大きなガジュマルの木が見守る小さな集落です。
漁港の入口には相撲の土俵のある広場があり、郵便局やバス停、売店などもこの周辺に集まっており集落の中心となっています。
西阿室には、加計呂麻島で唯一のカトリック教会があり、日本で4体しかないと言われている「マリア観音像」があることでも知られます。

沖合に佇む奇岩「立神」を見渡す漁港やビーチは、夕日が美しい絶景スポットですが、運がいいとウミガメが見られることもあるそうです!
ゆったりとした時間が流れる静かな集落に魅せられ、若いアーティストが移住して活動拠点としていたこともあり、集落の案内図などに作品を見ることが出来ます。
さらには西阿室郵便局の風景印にも採用されているので、旅の思い出をハガキを書いて風景印を押してもらうのも記念になりますね。

西阿室 基本情報

  • 住所:〒894-2321 鹿児島県大島郡瀬戸内町西阿室
  • アクセス:生間港から車で約45分。瀬相港から車で約20分

諸鈍のデイゴ並木

加計呂麻島 諸鈍のデイゴ並木

国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能「諸鈍(しょどん)シバヤ」を継承する島東側の集落です。
海沿いに連なる樹齢300年以上というデイゴの巨木群が圧巻で、毎年5~6月頃になると真っ紅な花を咲かせる風景は観光名所となっています。
デイゴ並木の一角には、寅さんでおなじみの映画最終話で撮影に使われた「リリーの家」や記念の石碑が残され、今でも熱心なファンが訪れています。

諸鈍のデイゴ並木 基本情報

  • 住所:〒894-2141 鹿児島県大島郡瀬戸内町諸鈍
  • アクセス:生間港から車で約5分。瀬相港から車で約35分

島尾敏雄文学記念碑

映画化もされた小説「死の棘」の原作者・島尾敏雄氏は、戦時中に海軍特攻隊長として呑之浦に駐屯していました。
ここでの壮絶な体験が島尾文学に影響を与えたといわれています。
文学記念碑のある開けた場所から深く入り組んだ入江に沿って遊歩道が整備され、格納壕には震洋艇のレプリカが復元されています。
そのため、当時を偲ぶ戦跡として慰霊に訪れる方もいらっしゃいます。

島尾敏雄文学記念碑 基本情報

  • 住所:〒894-2231 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字押角
  • アクセス:生間港から車で約25分。瀬相港から車で約10分

安脚場戦跡公園

加計呂麻島 安脚場戦跡公園

加計呂麻島東端にある安脚場(あんきゃば)には、第2次世界大戦時に大島海峡を航行する船舶の監視や、連合艦隊の泊地を防衛するために軍事施設が置かれていました。
今でも当時使用された弾薬庫や金子手崎防備衛所の建物跡が残っており、戦跡公園として整備・保存されています。
最上部にある展望台からの見晴らしは素晴らしく、大島海峡や太平洋を一望できます。

安脚場戦跡公園 基本情報

  • 住所:〒894-2143 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字渡連
  • アクセス:生間港から車で約20分。瀬相港から車で約50分

奄美への行き方

奄美群島の中で、奄美大島、徳之島、喜界島、沖永良部島、与論島には空港がありますが、その他の島々へは船でのアクセスのみです。
ここでは今回ご紹介した奄美大島と加計呂麻島への行き方をご紹介します。

【飛行機で行く】

奄美空港

奄美大島の空の玄関「奄美空港」へは東京・大阪・福岡・鹿児島などから直行便があります。
東京からは羽田だけでなく、2014年に成田からLCCのバニラエア(現peach)が就航した事で、首都圏からも気軽に奄美を訪れることが出来るようになり、観光客が大幅に増えました。
2024年1月現在は下記の航空便が就航しています。

■東京から

[羽田発着]JALスカイマーク(鹿児島乗り継ぎ)
[成田発着]peach

■大阪から

[伊丹発着]JAL
[関西発着]peach※就航日注意

■福岡から

JAL(J-AIR、日本エアコミューター運航を含む)

■鹿児島から

JAL(J-AIR、日本エアコミューター運航を含む)、スカイマーク

■奄美群島(喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島)

JAL(J-AIR、日本エアコミューター運航を含む)

【船で行く】

奄美大島 名瀬港
早朝の名瀬港を出航するマルエーフェリー

奄美大島の中心地・名瀬港には鹿児島と沖縄の那覇を結ぶマルエーフェリーの「フェリー波の上」「フェリーあけぼの」および、マリックスラインの「クイーンコーラルクロス」「クイーンコーラルプラス」が発着。
徳之島、沖永良部島、与論島にも寄港するので、ゆったりと離島めぐりを楽しむことも可能です。

加計呂麻島 生間港
加計呂麻島 生間(いけんま)港

奄美大島の瀬戸内町からは、加計呂麻島(瀬相港・生間港)へ町営定期船「フェリーかけろま」、請島(請阿室港・池地港)と与路島へは町営定期船「せとなみ」が就航しています。

また、加計呂麻島へは町営定期船のほか、海上タクシーも格安で利用できるため、予定に合わせて時間を有効に使うことが出来ます。

【島内での移動】

奄美大島・加計呂麻島ともに、路線バスの運行がありますが、奄美大島の名瀬地域と奄美空港とを結ぶ路線以外は本数もあまり多くありません。
また、加計呂麻島のバスは定期フェリーに接続して運行されるため、1日に3~4本程度の運行となっています。
名瀬以外の地域で宿泊する場合や、時間を有効に使ってあちこち観光する場合には、レンタカーが必須です。

いもーれ!奄美

奄美大島 倉崎海岸
奄美大島 倉崎海岸

LCCの就航や世界自然遺産登録で注目され脚光を浴びる奄美大島、離島の魅力あふれる加計呂麻島。
大自然と貴重な固有種の生物、沖縄やハワイなど世界の名だたるビーチに勝るとも劣らない美しい海岸線など、小さな島々に魅力いっぱい!
今回紹介した以外にも、おすすめしたい観光スポットやとっておきのビーチ、郷土のお祭りや島料理(しまじゅーり)など、目白押しです。

九州本土とも沖縄とも一味違った独自の文化も味わえる奄美大島へ、いもーれ!(奄美の言葉で「ようこそ!いらっしゃい」の意味)


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投稿日:2024.02.13

         

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