地中海に似た、温暖少雨な気候がオリーブの栽培に適していたことから、国内初のオリーブ栽培成功の地として有名です。
島のあちこちにオリーブ畑が広がり、オリーブを使用した商品は小豆島の人気のお土産になっています。
また、瀬戸内国際芸術祭が開催される、アートの島としても有名です。
島の中にはアート作品が点在しており、フォトジェニックスポットとして注目を集めています。
小豆島のおすすめ観光スポット
小豆島は島ならではの海の絶景のほか、日本三大渓谷美と称されている渓谷や、日本の棚田100選に選ばれた棚田など写真映え間違いなしの観光スポットが盛りだくさん。
映画のロケ地になった場所も多いのでロケ地巡りもおすすめです。
エンジェルロード
「天使の散歩道」とも呼ばれるエンジェルロードは1日2回干潮時に現れる砂の道です。その神秘的な現象から「大切な人と手を繋いで渡ると願いが叶う」というロマンチックな言い伝えがあります。
昼はもちろん、夕焼けの景色もとても綺麗で、様々な映画のロケ地になっています。
エンジェルロードを渡る手前の弁天島を登ると「約束の丘展望台」があり、エンジェルロードをバックに幸せの鐘を鳴らせます。
寒霞渓
寒霞渓(かんかけい)は小豆島の最高峰、星ヶ城山(ほしがじょうさん)と四方指(しほうざし)の間にある渓谷です。日本三大渓谷美の一つに数えられ、1300万年前の火山活動によって作り上げられた、安山岩層や火山角礫岩層など多種多様な奇岩が美しい景勝地です。
春の山桜、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と季節ごとに表情を変え、何度でも訪れたくなるスポットです。
寒霞渓ロープウェイからは、空、海、渓谷を日本で唯一眺望できる空中散歩が楽しめます。
また、一歩一景で雄大な自然を楽しむ寒霞渓ニ十景を歩くコースもあり、小豆島のみに生存する希少な動植物が観察できます。
体力に合わせて上りはロープウェイ、下りはハイキングというコースもおすすめです。
- 住所:〒761-4433 香川県小豆郡小豆島町神懸通乙168(山頂駅)
- アクセス:土庄港または池田港または福田港から車で約30分(寒霞渓ロープウェイ山頂駅)
草壁港から車で約15分(寒霞渓ロープウェイ山麓こううん駅)
坂手港から車で約25分(寒霞渓ロープウェイ山麓こううん駅)
中山千枚田
小豆島のほぼ中心、中山地区の山肌一面に広がる千枚田。
日本の棚田百選の一つに選ばれており、香川県内唯一の棚田です。
大小約800枚の田んぼは標高400mの湯船山から湧き出る名水「湯船の湧水」で育てられています。
初秋には黄金色に輝く稲穂が頭を垂れ、昔ながらの稲作風景を見られます。
また、毎年7月初旬には「虫送り」と呼ばれる行事が行われます。
火手(ほて)と呼ばれる松明を持ち、火を稲の方に向け虫を追い払うと同時に豊作を祈願する行事です。
映画のロケ地になった際、虫送りをしているシーンが撮影されて以降、中山千枚田でも復活し毎年行われるようになりました。
小瀬の重岩
土庄港に入港する前に船から見て右側の山の頂上に見える大きな重岩(かさねいわ)。
小豆島のパワースポットと言われており、人工的なものなのか自然のものなのか、未だに解明されていません。
かつては大阪城築城用の大石を採石した場所で、重岩までの道のりはハイキングというよりプチ登山・・・!
滑りやすいので運動靴で訪れるのがおすすめ。水分補給も忘れずに!
重岩がある頂上からは瀬戸内海を一望できます。
二十四の瞳映画村
瀬戸内海を見渡す海岸線に造られた二十四の瞳映画村。映画「二十四の瞳」のロケセットを改築したもので、木造校舎や漁師の家、茶屋、お土産屋さんなど大正・昭和初期のノスタルジックな雰囲気です。
食事処では昭和の懐かしい給食セットや、小豆島で生まれたB級グルメ「醤(ひしお)丼」を食べられます。
フォトジェニックスポットとしても人気を集めており、壁面アートやブックカフェ、フィギュアギャラリーなどもオープンし、映画のみならず、様々な文化を楽しめるスポットです。
小豆島オリーブ公園の近くオリーブ・ナビ桟橋と二十四の瞳映画村桟橋を繋ぐ渡し舟があります。
陸路なら車で約30分かかるところを約10分!
早くて便利なのでぜひ、利用してみてください。
土渕海峡
土渕海峡(どふちかいきょう)は小豆島本島と前島の間を流れる全長2.5kmの海峡です。一番狭い場所で9.93mしかなく、1996年に「世界で一番狭い海峡」としてギネスブックに認定されました。
土渕海峡から徒歩約3分の場所にある土庄町役場では横断証明書(有料:100円)を発行しています。
ぜひ、ギネス認定された海峡を渡った記念として手に入れてみてはいかがでしょうか。
※土日祝は役場裏の宿直室で発行しています。
小豆島ふるさと村
小豆島ふるさと村は体験型・総合レジャー施設。遊ぶ・体験する・泊まる・食べる・買うの5つの楽しみ方ができ、1日中遊べます。
円錐型の建物が特徴の「道の駅小豆島ふるさと村」は、物産展で小豆島の特産物が購入できるほか、軽食・喫茶コーナーで食事ができます。
特に、すももソフトクリームが人気!
手延べそうめんの工場見学や試食ができる「手延べそうめん館」も必見です。
カヤック体験や流しそうめん体験、クラフト体験など事前に予約が必要な体験もあるので公式ホームページを要チェックです。
小豆島と言えばオリーブ!
小豆島は「オリーブの島」として有名です。
明治41年(1908年)に当時の農商務省が三重、香川、鹿児島の3県を指定し、それぞれ約1.2ヘクタールの規模で試験栽培を開始しました。
3県の中で唯一、小豆島のみが栽培に成功し、大正時代のはじめには搾油できるまでに成長しました。
オリーブは初夏に小さな白い花を咲かせ、その後、緑色の実が夏の日差しを浴びてふくらみ、9月下旬にグリーンオリーブの収穫が始まります。
緑色の実は徐々に紅紫色、紫色に変わり、搾油用の黒紫色の実は10月下旬から11月にかけて収穫されます。
収穫体験を楽しみたい方は10月から11月、新物のオリーブオイルを味わいたい方は11月から12月ごろに訪れるのがおすすめです!
道の駅 小豆島オリーブ公園
道の駅「小豆島オリーブ公園」は約2,000本のオリーブの木や130種類以上のハーブが栽培されており、まさにオリーブのテーマパーク!オリーブ畑とハーブ温室のほか、地中海ムード漂う「オリーブ記念館」や、エーゲ海を思わせる「ギリシャ風車」、子どもが思いっきり遊べる「遊具広場」もあり楽しみ方は様々です。
公園内ではなんと、魔法のほうきを無料レンタルしています。
またがって写真を撮れば、映画の主人公の気分になれること間違いなしです!
小豆島オリーブ園
小豆島オリーブ園には樹齢100年を超える日本最古のオリーブの原木があり、国産オリーブ栽培発祥の地です。
広大なオリーブの森をはじめ、世界的な彫刻アーティストであるイサム・ノグチの遊具彫刻や、イサム・ノグチが手掛けた照明や家具を展示した光のアートギャラリー アルテトラがあります。
また、オリーブ体験スペース ラボレアではマイオリーブオイルブレンド体験や、隔月開催の体験イベントを開催しています。※要予約
ラボレアに併設されたレストランでは瀬戸内海を眺めながら食事を楽しめます。
小豆島の名物であるそうめんや、醤丼をいただけるほか、ゆで上げパスタにはエキストラバージンオイルをかけ放題できるなど、小豆島ならではの味をいただけます。
小豆島の産業に触れるスポット
昔から製塩業が盛んだった小豆島。
江戸時代になると生産過剰となり、塩を主成分として活かすことができる醤油づくりへ転換するようになりました。
太平洋戦争後、その醤油を使った佃煮の生産へと発展し、今に至ります。
他にもそうめんや、ごま油など小豆島にはオリーブ以外にも盛んな産業がたくさんあります。
小豆島の産業に触れるスポットをご紹介します。
実際に体験できるスポットもあるので要チェック!
マルキン醤油記念館
丸金醤油の創業80周年を記念して、大正初期建てられた醤油工場を改築し造られた記念館です。
国内最大規模の合掌造りの建物で、国の登録有形文化財に指定されています。
館内では醤油づくりの歴史や製造方法を明治時代に実際に使用していた道具やパネルを使ってわかりやすく紹介しています。
物産館ではここでしか買えない限定商品が買えます。
天然醸造蔵の木桶で仕込んだ生しょうゆを使用した「しょうゆソフトクリーム」は、ぜひ食べていただきたい人気の商品です。
醤の郷
小豆島の伝統産業の一つ、醤油づくり。
最盛期だった明治時代には約400軒もの醤油醸造所がありました。
醤の郷(ひしおのさと)は小豆島の伝統産業の歴史景観を保存していこうと整備されたスポット。
明治時代に建てられた20軒以上の醤油蔵や佃煮工場が軒を連ねています。
瓦屋根と黒い板壁が続くノスタルジックな町並みは、歩いていると醤油の香りが漂ってきます。
なかぶ庵
約400年の歴史がある小豆島のそうめん。小豆島池田村の村民がお伊勢参りの道中で奈良県の三輪に立ち寄り、そうめんの製造技術を学び、持ち帰って伝えたとされています。
なかぶ庵では、そうめんの製造工場の見学や、製造工程の一つ「箸わけ」の体験ができます。
もちろん、お食事も可能。
日本三大そうめんの一つ、小豆島のそうめんを楽しめます。
モチモチとした食感の生そうめんに、小豆島産100%のオリーブ果汁とエクストラバージンオイルを贅沢に使った「オリーブ生そうめん」は小豆島ならではの逸品です。
※工場見学、箸わけ体験、お食事は要予約
かどや製油 資料展示室「今昔館」
そうめん作りに欠かせない材料の一つ、ごま油。ごま油の国内シェア率トップを誇る、かどや製油は小豆島で生まれました。
資料展示室「今昔館」では、ごまの歴史や製造工程を学ぶことができます。
案内してくれるのは、ごまのプロフェッショナルである工場スタッフ。
パネルや映像を用いて詳しく説明してくれます。
各種ごま油のテイスティングもでき、ごまについて学ぶと普段とは違う味わいが感じられるかも・・・?
小豆島のアート
瀬戸内国際芸術祭の会場の一つになっている小豆島は、島内各所にアート作品が点在しています。
自然と一体化したアートや芸術作品の数々は想像力を刺激してくれて、非日常を感じさせてくれます。
アートの楽しみ方は人それぞれ!アートを楽しむ旅に行こう!
太陽の贈り物【作:チェ・ジョンファ】
韓国出身のアーティスト、チェ・ジョンファの作品。瀬戸内国際芸術祭2013で製作されました。
小豆島の玄関口である土庄港のシンボル的なアート作品で「オリーブの島」らしいオリーブの王冠をかたどった彫刻です。
金色の葉一枚一枚には地元の小学生約100人が寄せた「海へのメッセージ」が刻まれています。
オリーブのリーゼント【作:清水久和】
醤の郷の一角にあるオリーブ畑の中に突如現れるオリーブの実のような大きな白い楕円にリーゼントが面白い立体のオブジェ。人と人とを繋げたいという想いのもと、野菜や果物などが置けるくぼみが側面にあり、農作物の無人販売所として作られたんだとか。
周りにオリーブ畑もあり、小豆島らしいアートです。
※現在は無人販売所として使われていないので、野菜や果物が置いてあっても勝手に持ち帰るのはやめましょう。
スター・アンガー【作:ヤノベケンジ】
坂手港の灯台跡地に設置された作品で、瀬戸内国際芸術祭2013で製作されました。直径5mの大きなミラーボールから角が放射線状に突き出し、上で龍が雄たけびをあげている迫力ある作品です。
ミラーボールと龍はゆっくり回転しており、夜になるとライトアップされています。
愛のボラード【作:清水久和】
二十四の瞳映画村内の駐車場の一角に設置された高さ約2.6m、幅約3.2mの巨大なボラード。ボラードとは船を係留するために岸壁にある柱です。
空・海・山の抜群のロケーションでフォトジェニックスポットとして人気です。
妖怪美術館
土庄町の中心にある「迷路のまち」は戦乱や海賊から逃れるためにつくられた、不規則な細い路地が広がるエリア。リアル巨大迷路のように入り組んだ路地には昔ながらのレトロな建物が軒を連ねています。
妖怪美術館はこの「迷路のまち」エリアに点在しており、1号館から4号館まであります。
明治時代の呉服屋の蔵や醤油屋の倉庫などの古い建物を利用しており、妖怪をテーマにした大小900点以上の作品が展示されています。
散策の後はぜひ、妖怪barで一息。
ドリンクやスイーツ、お酒も楽しめます。
小豆島だけでなく瀬戸内海の島々にはアートがたくさん!
▼こちらもお見逃しなく!
小豆島へのアクセス
小豆島には本州や四国と繋がる橋やトンネルはなく、空港もないのでアクセスは船のみ。
香川県、岡山県、兵庫県の7つの港から行くことができます。
東京から飛行機を使うなら香川県の港がおすすめ。
一番便数が多いので四国周遊旅の旅程に組み込む方が多いです。
新幹線を使うなら岡山県、兵庫県の港がおすすめです。
◆香川県の港
高松港から池田港へ
所要時間:フェリーで約1時間
高松港から土庄港へ
所要時間:高速艇で約35分、フェリーで約1時間
高松東港から坂手港へ
所要時間:フェリーで約1時間15分
◆岡山県の港
新岡山港から土庄港へ
所要時間:フェリーで約1時間10分
日生港から大部港へ
所要時間:フェリーで約1時間
宇野港から豊島経由、土庄港へ
所要時間:フェリーで約1時間30分
◆兵庫県の港
姫路港から福田港へ
所要時間:フェリーで約1時間40分
神戸三宮フェリーターミナルから坂手港へ
所要時間:フェリーで3時間20分
島内の交通手段
小豆島は車でも一周3時間ほどかかる大きい島。
公共交通機関は路線バスとタクシーがありますが、効率的にまわるならやはりレンタカーがおすすめです。
レンタサイクルでのアート巡りも人気です。
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いかがでしたか?
定番の観光スポットはもちろん、小豆島ならではのオリーブやアートを楽しめるスポットが盛りだくさん。
四国や、瀬戸内海の他の島との周遊もおすすめです。
ぜひ、小豆島に訪れてみてはいかがでしょうか!
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