本州とは違い、一年を通して温暖な気候が魅力の、南国・沖縄。
それでも、季節によって最適な服装というものがあります。
特に、初めて沖縄に行くときは「どんな服装をしていけばいいの?」と、悩むことでしょう。
さらに「どれくらいの気温なの?」「いつまで海に入れる?」など疑問もあるはず。
そんな悩みを季節ごと、旅行の目的に合わせて解説!
沖縄の気候・気温をおさらいしよう!
南北に長い日本は、北(北海道)と南(沖縄)では気候が大きく異なります。
日本最南端県で亜熱帯気候の沖縄は、年間平均気温が23.3℃と、一年を通して温暖な気候が特徴です。
東京の年間平均気温は15.8℃、ちなみに北海道は5℃~10℃と、沖縄と比べるといかに気温の差が大きいか分かると思います。
亜熱帯地方の特徴として、夏だけでなく、秋・冬など一年を通じて高温多湿で、雨が多く、気候も変わりやすいという特徴もあります。
年間を通して温暖な「常夏」のイメージが強い沖縄ですが、本土と同じように四季はあります。
一般的には3〜5月が春、6〜8月が夏、9〜11月が秋、そして12〜2月が冬と分けられます。
季節ごとに適した服装や気候を見てみましょう!
沖縄の3月・4月の気候・おすすめの服装
3月・4月の気候
4月の平均気温21.5℃、最高気温24.3℃、最低気温19.1℃
3月上旬はまだ風が冷たい日もあり、雨や曇りなど天気の安定しない日も多く、肌寒く感じる日もあります。
後半になるにつれ、日差しが徐々に強くなり、朝晩の寒暖差が少なくなります。
3月後半には殆どのビーチで海開きが行われます。
4月は年間で一番過ごしやすい「うりずん」の季節。
暑くも寒くもなく、雨が多い沖縄にしては晴れの日が多いのも4月の特徴で、沖縄旅行のベストシーズン。
但し、日によっては夏の様に気温が上がる日もあるので気温の変化に注意が必要!
3月・4月におすすめの服装
3月上旬と下旬・4月では気温にもかなり差があります。
3月上旬はまだ長袖が手放せませんが、3月下旬・4月になると日中は半袖で過ごせる日も!
3月・4月の服装ポイントは以下です。
・3月上旬は長袖のシャツ1枚などに羽織るものがあると安心。とはいえ、セーターやジャケットなど厚手の防寒着はなくても大丈夫!
・3月下旬~4月でも朝晩は冷えるのでカーディガン・ストールなどは必ず持っていきましょう。
・紫外線も強くなってくるので帽子・日焼け止めは忘れずに!
沖縄の5月・6月の気候・おすすめの服装
5月・6月の気候
6月の平均気温27.2℃、最高気温29.8℃、最低気温22.1℃
5月になるとぐんと気温が上がり、GW明け頃には梅雨入りし、蒸し暑くなります。
梅雨と言っても1日中降り続くような雨ではなく、短期集中のスコールのような雨が特徴。
5月下旬頃には梅雨の合間で晴天が続く日もあります。
6月も湿度が高く、30℃近くまで気温が上がる日もあり、より一層蒸し暑く感じられます。
降水量が年間で最も多くなり、グズついた天気が続きます。
海水温も上がり、海水浴やマリンスポーツが楽しめます。
この時期は、室内で楽しめる観光スポットがおすすめです。
例年、6月中旬から下旬頃に梅雨明けします。
梅雨が明けると蒸し暑さは少し和らぎますが、その分日差しが強くなります。
5月・6月におすすめの服装
湿度が高く、ジメジメとした日が多いので風通しの良い素材の服装がベスト!
5月・6月の服装ポイントは以下です。
・観光しているとじわじわと汗が出てくるので吸水性のよい素材の服装で。
・半袖・短パンでも寒くはないが、ホテルやお店など室内は冷房が効いていることもあるので、温度調節できるカーディガンやパーカーなどがあると便利。
・晴れると日差しがかなり強いので、日焼け対策として薄い麻素材などの長袖シャツ・日焼け止め、サングラス・帽子はマストアイテム。
・雨が多いので傘とレインコートもあると安心。
沖縄の7月・8月の気候・おすすめの服装
7月・8月の気候
8月の平均気温29.0℃、最高気温31.8℃、最低気温26.8℃
夏本番の気候で、晴れる日が多くなり、じりじりと太陽が照りつけます。
沖縄の夏の暑さは、本州などの猛暑とは異なります。
海風が吹き抜ける沖縄の夏は、気温ほど厚く感じず、むしろ本土の都市部よりも過ごしやすいと言えるかもしれません。
但し、湿度が高いので、肌にまとわりつくような暑さはあり、紫外線の強さは強烈です。
また、8月頃から台風の接近が増えてきます。
飛行機や船の欠航も増えてくるので、天気予報などをまめにチェックしておきましょう!
7月・8月におすすめの服装
強烈な日差しが照りつける7月・8月。
なるべく涼しい服装を心がけましょう!
沖縄の地元の方は強い日差しを防ぐために夏は長袖で過ごすことが多いとも言われています。
7月・8月の服装ポイントは以下です。
・Tシャツ・ノースリーブ、下は短パンなど軽装がおすすめ。
・女性の場合は涼しい素材のワンピースなどもおすすめ。
・紫外線が強いので必ず帽子・日焼け止めを塗ったり、長袖の上着で対策。
・冷房が強いので冷房対策としても長袖があると安心。
沖縄の9月・10月の気候・おすすめの服装
9月・10月の気候
10月の平均気温25.5℃、最高気温28.1℃、最低気温23.5℃
9月は台風シーズンが本番となり、進路によっては接近する前から波が高くなるので、マリンスポーツや海水浴では注意が必要です。
夏のような暑さが続きますが、9月下旬頃になるとやや暑さが和らいできます。
10月もまだ夏日の日もあり、海水浴もできます。
下旬になるにつれ気温・湿度共に下がってきて過ごしやすくなります。
天気が安定しやすく、晴れの日も多くなります。
海の家などビーチの施設や監視員は10月末で終了するところが殆どです。
9月・10月におすすめの服装
まだまだ暑い日が続く9月。蒸し暑い日もあるので8月と同じTシャツ・短パンで過ごせます。
9月の服装ポイントは以下です。
・Tシャツ・短パンなど風通しのよい服装でOK!但し9月下旬の朝晩は少し気温が下がってくるので羽織るものがあると安心。
・台風の影響で強い雨が降ることもあるので、濡れても良いように防水・撥水の薄手のジャンパー・靴などがあると便利。
・風が強い場合もあるので、折り畳み傘だけでなく、レインコートもあった方が安心。
10月も半袖で過ごせますが、下は短パンより長ズボンなどの方がおすすめ!
10月の服装ポイントは以下です。
・後半になるにつれて1日の寒暖差が大きくなるので、朝晩の冷え対策に長袖は必要。
・足元はサンダルだけでなく、スニーカーも持って行った方が安心。
・まだ海に入れる気温。但し、海から出た後は寒く感じるのでパーカーなどは必須。
・日中の紫外線はまだまだ強いので帽子など日焼け対策は忘れずに。
沖縄の11月・12月の気候・おすすめの服装
11月・12月の気候
12月の平均気温19.0℃、最高気温21.5℃、最低気温16.8℃
11月になると日中の暑さも落ち着いてきます。
まだ汗ばむ暑さの時もありますが、湿度がそれほど高くないのでそこまで不快に感じられません。
11月になると海水浴は寒くて難しいですが、雨も少ないので観光には最適な季節です。
12月前半は11月と同じような気候ですが、冬至の頃からぐっと冷え込み始めます。
12月下旬になると海風が強い沖縄では冷たい風が吹き、本州の冬と同じような寒さの日もあります。
12月は雨も少なく、海の透明度が高いでのダイビングには絶好のシーズンです。
11月・12月におすすめの服装
日中、半袖で過ごせる日もありますが、想像以上に風が冷たく感じられる日もあります。
11月・12月の服装ポイントは以下です。
・風を通さず、すぐに羽織れるナイロンジャケットなどがあると便利。
・足元も11月になるとサンダルでは冷えるので、日中はサンダル、朝晩はスニーカーなど履き分けることがおすすめ。
・11月下旬~12月前半は長袖のTシャツに薄手のジャケットなどの防寒対策が必要。
・12月下旬になるとマフラー、厚手のコート・ダウンなどが必要。
沖縄の1月・2月の気候・おすすめの服装
1月・2月の気候
2月の平均気温17.5℃、最高気温20.2℃、最低気温15.1℃
1月は風が冷たく、最低気温も15℃近くまで下がってきます。
日によっては東京とそれほど気温が変わらない日もあります。
また、気温がそれほど低くない日でも、海風の影響で体感温度は低く感じられることもあります。
2月になると急に気温が上がる日もでてきて、12月・1月に比べると雨や曇りなど不安定な天気の日が増えてきます。
1月下旬~2月初めには桜の開花が始まります。
1月・2月におすすめの服装
1月は本州と同じく、沖縄でも年間で気温が最も低い時期になります。
1月・2月の服装ポイントは以下です。
・セーターや厚手のコートなど冬の防寒対策が必要。
・海風が強いので風を通さない素材のダウンもおすすめ。
・2月中旬頃から徐々に気温が上がってくるので、薄手のジャケットやコートでも過ごせるほど。
・重ね着やインナーの素材などで温度調節できるような服装がおすすめ。
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沖縄の気になる気候と服装のポイント!
海開きはいつ?
沖縄の海開きは例年3月に八重山地方から始まり、4月の上旬には離島・本島の殆どのビーチで海開きされます。
海の安全を祈願してエイサーの演舞など、イベントが行われるビーチもあります。
ただし、海開きされてもまだ海水温はそれほど高くはありません。
波打ち際で足元だけ遊ぶ程度ならそれほど寒さは感じられませんが、本格的な海水浴は気温が高くなる6月頃からがおすすめです。
沖縄の梅雨は?
沖縄の梅雨入りは本州より一足早く、GW中かGWが終わった直後の5月上旬です。
梅雨というと1日中雨がしとしと降り続くイメージですが、沖縄の梅雨は晴れている時に突然スコールのようにザーッと降りだし、しばらくすると突然止んでカラッと晴れ間が広がるのが特徴です。
また、年間を通して湿度は高めの沖縄ですが、梅雨入りするとさらに高くなり、蒸し暑い日が続きます。
観光にはあまり適さない時期ですが、マリンスポーツを楽しむなら海水温も上がってきて、まだ本格的に混み始める前のこの時期はおすすめです。
梅雨明けは例年6月下旬頃で、梅雨が明けると蒸し暑さは少し和らぎますが、一気に日差しが強くなります。
台風シーズンは?
沖縄に台風が接近するのは5月~11月頃と1年の半分近くにもおよび、特に7月~10月頃までは接近数が多くなる台風シーズンと言われます。
しかし、実際のところ沖縄付近を通過する台風は多いですが、上陸することはそれほど多くはありません。
年によっては本州の方が上陸数が多いこともあります。
但し、台風が沖縄に接近する時はまだ勢力が強く、猛烈な雨・風が吹きつけます。
甚大な被害が出たり、観光で訪れているとスケジュールに大幅に影響が出るので、台風情報はまめにチェックしましょう。
日焼け対策はマスト!
沖縄旅行で大敵なのは紫外線。
その紫外線量は、ピークの7月では、夏の東京と比較すると1.3倍〜2倍ほど強いと言われています。
また、可視光線や赤外線も強いため、日光は体感的には何倍も強い印象を受けるでしょう。
そのため、日陰を歩くなどして、なるべく直射日光を避けることをお勧めします。
沖縄の夏は帽子やサングラス、日焼け止めといったUV対策は必須!
あえて長袖を着用したり、UVカット用のストールなどを持参するのも、効果があります。
海やプールに入る時はラッシュガードを着用しましょう。
オフシーズンは、オンシーズンほど神経質になる必要はありません。とはいえ、冬といえども沖縄です。
肌の敏感さは個人差もありますので、気になる人はシッカリとUV対策をしておきましょう。
プールや海はいつまで入れる?
本州では肌寒くなる秋でも沖縄は夏日の日もあります。
沖縄では水着で海水浴を楽しめるのは例年10月頃までです。
11月になると気温・水温が低くなってくるので水着で海に入るには寒いため、おすすめできません。
また、多くのビーチでは10月末頃までに海の家などビーチにある施設も閉まります。
但し、10月でも海から出ると肌寒く感じられる時もあります。
ホテルなどの屋外プールも3月~10月まで入れるところがほとんどです。
ホテルによっては11月も入れたり、11月以降は温水プールとして楽しめるところもあります。
沖縄観光におすすめの服装
観光目的であれば、夏は終日、服は半袖(ノースリーブ)や短パン。そして靴はサンダルといったラフな服装でOKです。また女性は、お気に入りのワンピースなども涼しげで快適です。
帽子やサングラスなど日焼け対策グッズは必須アイテムです!
高級レストランなど、場所によってはカジュアル過ぎる服装では不釣り合いなこともあります。
事前に立ち寄りスポットを考慮して、沖縄に持って行く服装を決めましょう。
春・秋は羽織るものなど脱ぎ着しやすい温度調節できる服装がおすすめ。
冬は風を通さない素材のコートやダウンなどで行くとよいでしょう。
また、雨の多い沖縄では折り畳み傘やレインコートもお忘れなく!
足元に関しても、一日中サンダルを履いていると足を痛める場合があります。
心配な人は、履き慣れたスニーカーも持参しましょう。
アクティビティにおすすめの服装
沖縄は滞在プランによって用意する服装も大きく異なります。海やプールなどがメインなら水着の上に羽織るラッシュガードはマストで必要です。
沖縄の日差しは強烈なので、火傷のようになることも。特にお子様など皮膚が弱い方は日焼け対策は万全に。
海の中では珊瑚のかけらなどもあり、足を傷つけることもあるのでマリンシューズがおすすめです。
海だけでなく、マングローブツアーやカヤックツアーに参加する方も多いのでは?
その場合は露出を控えた格好で、濡れてもよいナイロン生地などのスポーツウェアで参加がおすすめです。
足元はマリンシューズだと汚れても水で流せるのでおすすめ。
また、森の中など自然が多い場所に行くなら虫除けスプレーなどもお忘れなく!
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終わりに
年間を通して温暖な沖縄。その沖縄でも季節の移り変わりがあり、持ち物や服装で不安になりますよね。
折角の沖縄旅行、快適に過ごせるように服装や気候など事前に確認して楽しみましょう!
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