楽しみにしていた沖縄旅行、でも気になるのは当日の天候ではないでしょうか。
中でも、夏から秋にかけての台風は「要注意」です。
台風が直撃しなくても、接近すれば海は荒れて波が高くなり、マリンアクティビティに参加できない場合もあります。
せっかくの沖縄旅行で台風がきてしまったらどうしたらいいのか。
旅行のキャンセルや変更時の対処法をご紹介します。
沖縄渡航回数30回以上!1年に最低3回は沖縄に行くほどの沖縄好き。
沖縄が恋しくなったら日帰りで行ってしまうこともしばしば。ダイビングやシュノーケルが趣味で、いつも沖縄の綺麗な海に癒されています。
自身が実際に台風にあたってしまった経験も踏まえてレポートします。
「HIS沖縄専門店(※現在は閉店)」で3年勤務した経験を活かしつつ、日々沖縄の最新スポットを勉強中です!
沖縄の台風シーズンはいつ?
2024年は台風1号の沖縄接近が、例年よりもやや遅く5月下旬でした。
沖縄方面に台風が接近する季節は長く、5月〜11月と半年以上におよびます。
中でも7月から9月は発生の頻度が多く、この3ヶ月は月に2~4回ほど台風が接近・上陸する可能性があります。
7月から9月といえば、夏休みの時期で沖縄旅行の一番の人気シーズンにあたります。
つまり、旅行の計画段階で「台風が来そうな時期は外そう」というプランニングは、残念ながらこの時期あまり意味をなさないのです。
もとより相手は自然。
台風は前もって予測することが非常に難しいものです。
「台風を避ける」のではなく、「もし来てしまったらどうするか?」に焦点を当ててご紹介します。
台風が来てしまったときの対処法とは?
では、実際に台風が来てしまったときはどうしたらいいか。
その対処法を、「出発前」と「滞在中」に分けて考えてみましょう。
※ここではパッケージツアーで予約した場合を想定しています。
【出発前に台風が沖縄に接近】
無料でキャンセルや変更ができるかどうかの一つの判断基準は、搭乗予定の飛行機が「欠航になった」もしくは航空会社から「悪天候に伴う特別取り扱い措置」が発令されているかどうかとなります。
「悪天候に伴う特別取り扱い措置」というのは「まだ欠航ではないが、影響が考えられるので無料で取消・変更が可能」という措置です。
※一部の格安航空社(LCC)は除きます。
ビーチやシュノーケリングといったマリンレジャーが主目的なら、無料で旅行のキャンセルをして日程を改めるのも一つの手です。
しかしせっかく休みを取って待ちに待った沖縄旅行、上記の場合はフライトを変更して出発することも可能です。
【滞在中に台風が接近】
天候が悪化すれば、「飛行機が欠航する」「空港までの道路が渋滞する」「高速道路に速度制限がかかるまたは通行止めになる」「島と島を結ぶ橋が通行止めになる」など、さまざまなリスクが発生します。
空港から遠い場所には行かず、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。
帰りの飛行機が「欠航」になった場合は便を変更をして帰る必要があります。
旅行を申し込んでいる旅行会社、もしくは航空会社に相談しましょう。
復路の飛行機の変更により、滞在日数が変わる場合は要注意です!
翌日以降に便を振替えて帰る場合、その分のホテル延泊代金やレンタカー延長代金は旅行者の負担となります。
<滞在中の台風 注意するポイント>
・出発空港までのアクセス(交通機関の運行状況)
・出発空港と飛行機の運航状況
・到着空港の状況
・到着空港から自宅までのアクセス(交通機関の運行状況)
【最終日】
搭乗予定だった飛行機が、台風によって欠航が決定した場合、代替便の手配とともに、すみやかに延泊のための宿の確保をしましょう。
特に、オンシーズンの宿泊施設は混み合います。
欠航が決まった時点で、すぐ手配するようにしましょう。
ツアーでの申し込みなら、まずは旅行会社のツアーデスクに相談を。
適切なアドバイスをしてくれます。
キャンセルや払い戻しについて
台風が来てしまうのは仕方がないとして、台風で旅行をキャンセルした場合に気になるのが、宿泊施設やレンタカー、アクティビティなどのキャンセル料と、キャンセルによる払い戻し(返金)です。ここでは各項目について、キャンセル料はどうなるかについてご説明します。
【飛行機(航空便)】
飛行機が欠航になってしまった場合、ほぼ全ての航空会社で、キャンセル料等は免除となり、全額返金されます(一部LCCは条件があります)。
台風でも欠航とならなかった場合の飛行機のキャンセルは、JALやANAの場合、一般に、往復で1,000円以内の手数料で、返金が可能です(チケットの種類にもよります)。
ただし、LCCの場合は、返金が不可となっているので注意が必要です。
【レンタカー】
台風によるレンタカーのキャンセルは、沖縄では、飛行機が欠航したかどうかに関わらず、キャンセル料が発生しないケースが多いようですが、会社ごとに方針は異なるので、必ず確認しましょう。
なお、キャンセルする場合は、必ず電話で連絡を入れること!最低限のマナーとして心掛けましょう。
【ホテル・宿泊施設】
台風によるホテルのキャンセルは、レンタカーと同じく、飛行機が欠航したかどうかに関わらず、キャンセル料が発生しないケースが多いようですが、こちらも施設ごとに方針は異なりますので、必ず確認しましょう。
なお、ホテルでもキャンセルする場合は、必ず電話で連絡をお忘れなく!最低限のマナーを心掛けましょう。
ご紹介したように、原則として台風などによる自然災害でのキャンセルでは、飛行機の欠航か否かに関わらず、キャンセル料が発生しないケースが多いので、ご安心ください。
ただし、その詳細は会社によって違いますので、キャンセルの場合は必ず電話で連絡をしましょう。
事前確認をしないとトラブルのもとになりかねません。
繰り返しにはなりますが「台風だから」と、連絡もなしに無断でキャンセルすることは避け、最低限のマナーは守りましょう。
現地での交通事情
モノレールやバスといった公共交通機関は、台風の状況を慎重に判断して運転しています。
場合によっては運休や遅延もあり得るので、逐一、情報をチェックしましょう。
公共交通機関がストップしても、最強クラスの台風が襲来しない限り、タクシーやレンタカー会社は営業する場合が多いので、交通的に八方塞がりになりことは、ほぼありません。
ただしレンタカーの場合、台風の強風で物がレンタカーに当たって傷を付けてしまう恐れがあります。
そのため、台風時におけるレンタカーは、車両保険の加入を強くおすすめします。
台風のときの過ごし方
台風が接近してしまうと、当然ながらビーチやマリンアクティビティは不可能です。
そんなときは、室内型の観光をメインにしましょう。
意外と知らない沖縄の魅力を、台風のおかげで知ることになるかもしれません。
ただし台風直撃の場合は、さすがに閉鎖されるスポットも多く、強風や豪雨により、外出自体が危険な場合もあります。
そんなときは、宿で泡盛でも飲みながら、ゆっくり過ごすのが「吉」です。
【日中】
台風時の観光の定番は、各所に点在する「博物館」や「美術館」でしょう。
また、地元の「郷土資料館」や「図書館」などに足を運び、ふだん目にしない琉球・沖縄の歴史や、民俗文化に触れるのも楽しいものです。
また、沖縄No.1の売り上げを誇る大型スーパーで県内各地に店舗がある「サンエー」や、「イオンモール沖縄ライカム」(中城村)など大型モールでのショッピングは、女性にうってつけと言えます。
沖縄観光の定番中の定番ですが、「沖縄美ら海水族館」(本部町)も、台風直撃でない限りは開館しています。
むしろ「他に行くところがない」と人が集中するため、意外と混雑するという逆転現象も起こりがちなので注意しましょう。
また、傘をさす程度の雨なら、「琉球村」(恩納村)といったテーマパークも有力な選択肢となります。
☔こちらの記事で、雨でも楽しめる沖縄の観光スポットを特集しています、ぜひご一読を!
【夜間】
台風接近中の夜は、宿泊施設の中で過ごすのがもっとも安全です。
しかし実は、現地沖縄の人は、台風の時にこそ「飲みに行く」という人が少なくありません。
例えば、那覇であれば、「牧志」や「安里」といった(雨に濡れない)アーケード街の居酒屋などは、台風時でも営業している場合も多いです。
雰囲気もディープなので、ちょっとした探検気分も味わえます。
もちろん、台風でも営業しているかどうかは店舗次第なので、お目当ての店舗がある場合は、事前に電話確認を。
営業していても、営業時間が短縮される可能性もあります。
最後に
うちなーんちゅ(沖縄の人)は台風が接近すると食料やお酒を買い込み、早々にお店を閉めることが多いです。
そのため台風が直撃する前日はスーパーやコンビニでは買い物客でごった返し、まず食料がなくなります。
もし台風に当たってしまいそうな場合はうちなーんちゅを見習ってホテルでのんびり「ゆんたく」するのもアリですね。
また船を使って離島に滞在予定の場合、たとえ晴れていても、台風による高波が落ち着くまでは「数日間船が出ない!」なんてことも。
船を使った旅程を組む場合は、なるべく前半に予定を立てておくといざというときに対応しやすくなりますよ!
夏の沖縄に台風は付き物です。
台風が来てしまった時の対処法を知っておき、それでも楽しめるホテルを選んでおくことが重要です。
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