沖縄観光の楽しみの一つが、ドライブです。
レンタカーを借りて、さっそうと繰り出す沖縄ドライブは爽快そのものです。
沖縄本島の南部は、琉球・沖縄のいにしえの歴史が色濃く残るエリアです。
琉球王国最高の聖地、斎場御嶽や、さきの戦争を慰霊する沖縄県営平和祈念公園など、沖縄で見ておくべきスポットが点在しています。
また、車で橋を渡って瀬長島(せながじま)奥武島(おうじま)に行くことができ、安座真(あざま)港からフェリーに乗ると久高島(くだかじま)にも行くことができます。
離島も楽しむことができる沖縄本島の南部でおすすめスポットを巡るモデルコースを3つご紹介します!
モデルコース①平和への祈りを捧げるスポットと瀬長島、アウトレットモールをめぐるコース
那覇空港から約35分(約18km)沖縄県営平和祈念公園
さきの戦争で、日本国内で唯一、地上戦が行われた沖縄。
そんな悲惨な歴史を繰り返さないよう、平和への祈りを込めて作られた公園です。
台地上にある公園からは、南に沖縄戦終焉の地である摩文仁の海岸線が望める、開放的なロケーションが印象的。
重要な観光名所というだけでなく、広い芝生でピクニックを楽しむなど、市民の憩いの場でもあります。
沖縄県営平和祈念公園から約10分(約4km)ひめゆりの塔・ひめゆり平和祈念資料館
「ひめゆり」の愛称で親しまれていた、沖縄師範学校女子部と県立第一高等女学校。
沖縄戦の際に看護要員として戦場の病院に動員され、多くの方が犠牲になりました。
ひめゆりの塔は犠牲となったひめゆり学徒の鎮魂のため、ひめゆり学徒隊の最後の地のひとつである伊原第三外科壕の上に建てられた石碑です。
戦後、小説や映画などでその名が知られ、今も多くの人が立ち寄るスポットになっています。
ひめゆりの塔に併設する「ひめゆり平和祈念資料館」では、ひめゆり学徒隊に関する実物資料や体験者の映像などを多数展示。
沖縄戦の悲惨さを、身をもって感じることができます。
※ひめゆり平和祈念資料館は有料
ひめゆりの塔から約25分(約15km)瀬長島
那覇に一番近い離島「瀬長島(せながじま)」。
那覇空港からたった約15分で行くことができます。
那覇空港の滑走路が目と鼻の先にあるので、飛行機の絶好のビュースポットであることが魅力の一つ。
場所によっては飛行機が真上を飛ぶので、飛行機のお腹を眺めることも。
大小さまざまな飛行機の姿は見飽きることがなく、たくさんの飛行機マニアが、カメラを片手に待機しています。
瀬長島ウミカジテラス
瀬長島ウミカジテラスは、瀬長島に来たら必見のスポット。
丘陵地の斜面をそのまま利用し、ショップごとに独立した建物が建ち並ぶリゾート施設です。
地中海の海辺にあるような街並みで、ここに、県内の雑貨店や飲食店など約45店舗が集結しています。
海風に吹かれてカフェでのんびりしたり、ショッピングをしたりと、思い思いの時間を過ごせます。
瀬長島ウミカジテラス 基本情報
- 住所:〒901-0233 沖縄県豊見城市瀬長174-6
- アクセス:那覇空港から車で15分
路線バス『ウミカジライナー』で那覇空港から15分・国際通りから30分
瀬長島から約10分(約4km)沖縄アウトレットモール あしびなー
日本最南端のアウトレットモール「沖縄アウトレットモール あしびなー」。
建物は古代ギリシャ建築をモチーフにモダンなアレンジを加えたもので、ハイセンスな空間の中に集うアイテムは、日本初上陸のブランドを含め、およそ100のブランドが勢ぞろい。
レディースはもちろん、メンズ、キッズ、アウトドア、ファッション雑貨、ジュエリーまでアウトレットならではのリーズナブルな価格でショッピングを楽しむことができます。
モールなので一年を通して快適に過ごせるのも、あしびなーの魅力です。
冬にはイルミネーションが行われ、冬の風物詩となっています。
また週末には、ライブやマルシェなど、さまざまなイベントが開催されるので多くの人が訪れ、一層賑わいます。
那覇空港から車で約15分ほどの場所にあり、旅行帰りのおみやげ購入スポットとして立ち寄る方も多いです。
沖縄アウトレットモールあしびなー 基本情報
- 住所:〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎1−188
- アクセス:那覇空港から車で約15分
モデルコース②悠久の歴史を紡ぐ沖縄のパワースポットと奥武島をめぐるコース
那覇空港から約40分(約25.5km)ニライカナイ橋
那覇空港から南部に向かって県道86号線を走ると、大きくU字型にカーブした長大な橋が見えてきます。
これがニライカナイ橋です。
ニライカナイとは、沖縄で理想郷という意味ですが、高台から橋を下るにつれて真っ青な海が近づいてくる光景は、まさに楽園と呼ぶにふさわしい絶景ポイントです。
景色をゆっくり楽しみたい場合は、橋の手前にあるトンネルの上がおすすめ。
橋の全景はもちろん、晴れていれば遠くに「神の島」と呼ばれるパワースポット「久高島」を望むこともできます。
ニライカナイ橋から約5分(約1km)斎場御嶽
悠久の歴史を紡ぐ沖縄は、地元の人たちが大切にしてきた聖地が数多くあります。
ここ斎場御嶽(せいふぁうたき)は、首里城とともに世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」に登録されています。
琉球開闢(りゅうきゅうかいびゃく)伝説にもその存在が示されているなど、琉球王国最高の聖地です。
琉球王国時代には、国家的な神事がここで行われてきました。
そのときは、「神の島」とされる久高島から白砂が運びこまれ、御嶽全体に敷き詰められたとか。
現在も御嶽の中には「イビ」と呼ばれる神域が6つ存在し、神聖な祈りの場として今も守られています。
特に印象的な場所は、三角形の岩間の突き当たりにある「三庫理(さんぐーい)」。
祈る人の姿が絶えないので、マナーをしっかり守って見学しましょう。
場内を詳しく巡りたい人は、ガイドを依頼しましょう。
斎場御嶽の神話や琉球の歴史、文化などを、御嶽の中を歩きながら解説してくれます。
所要時間は50分ほどです。
斎場御嶽から約15分(約8km)玉城城跡
玉城城(たまぐすくじょう)は、別名「アマツヅ城」とも呼ばれる古いグスク。
築城年代や城主など、分からないことが多い城ですが、石垣の積み方から、およそ600年ほど前に築城されたのではないかと言われています。
また、琉球開闢(りゅうきゅうかいびゃく)の神であるアマミキヨが築いた城であるという伝説もあります。
琉球国王による聖地巡礼「東御廻り(あがりうまーい)」の最後の拝所としても知られています。
天然の山の上に築かれた“山城”で、城郭は一の郭から三の郭まであります。
ただし、二の郭と三の郭の城壁は、戦後に米軍基地建設の資材として持ち去られ、現在は根石が残っているのみとなっています。
木組みの階段を登り、原型をとどめている「一の郭」の自然岩をくぐって場内にたどり着くと、眺めは最高。
久高島や奥武島を展望できます。
足場が悪い場所があるので、歩きやすい靴を履いて訪れましょう。
玉城城跡から約10分(約4.5km)奥武島
奥武島(おうじま)は本島から約150mの橋を渡って行くことができる島です。
周囲約1.7kmの小さな島なので、車だと約10分、歩いても約2時間ほどで周ることができます。
漁業が盛んで新鮮な海産物を手頃な価格で食べることができる食堂が多くあります。
奥武島に来たらぜひ、天ぷらを食べましょう!
沖縄の天ぷらは味も衣もしっかりとしていて、おやつのような感覚で食べることができます。
橋を渡ってすぐのところにある「中本鮮魚てんぷら店」は地元の人にも愛され、連日行列が絶えない人気店です。
一番人気のさかなの天ぷらはその時の旬の魚を使っており、骨も抜いてあるので子供も安心して食べることができます。
奥武島の名産品のもずくや季節限定のアーサの天ぷらもおすすめです!
2階には「食べ処まる天」があり、沖縄そばや刺身定食などのお食事をすることができます。
1オーダー(飲み物orお食事)注文すれば1階で購入した天ぷらを持ち込んで食べることもできます。
テラス席はオーシャンビュー!海を見ながらのお食事はより一層美味しく感じるのでは。
奥武島から約8分(約2.6km)新原ビーチ
新原(みーばる)ビーチは沖縄らしい素朴な風景が広がる天然のビーチ。
西海岸のビーチのようにリゾート開発されていない穴場スポットなので、静かにゆったりと過ごすことができます。
天然のビーチですがシャワーや売店、レストランなど設備が充実しているところも魅力です。
遠浅で波が穏やかなので、家族連れにもおすすめ。
南部でも特に海の透明度が高いといわれ、シュノーケリングやグラスボートも楽しめます。
新原ビーチ 基本情報
- 住所:〒901-0603 沖縄県南城市玉城百名1599-6
- アクセス:那覇空港から車で約40分
モデルコース③「神の島」久高島、特有の文化と聖地の数々をめぐるコース
那覇空港から約50分(約27km)安座真港
「神の島」と呼ばれる久高島(くだかじま)へは安座真(あざま)港からフェリーや高速船で行くことができます。
まず那覇空港から車で約50分、安座真港へ。
港の駐車場は無料なので車は本島へ置いていきましょう。
フェリー利用 約25分
高速船利用 約15分
船は1日6往復。
フェリーと高速船が交互に3便ずつ運航しています。
久高島 基本情報
- 住所:〒901-1501 沖縄県南城市知念久高
- アクセス:那覇空港から車で約50分安座真港からからフェリー、高速船で約15~25分
港近くで自転車をレンタル沖縄独特の街並みの集落を散策
久高島は周囲約8kmの小さな島です。
タクシーや路線バスは走っておらず、島内での移動手段は主にレンタサイクルか徒歩になります。
久高島の港周辺にはレンタサイクル屋さんが3か所あり、子供を乗せることができるチャイルドシート付自転車も貸出しています。
売店や自動販売機は集落内にしかないのでまずは飲み物等を購入がてら集落を散策しましょう!
沖縄独特の石垣や古民家が軒を連ねる街並みにはのんびりとした時間が流れており、車の往来が少ないので猫たちものんびりと暮らしています。
街並みの他にも久高御殿があった場所で村落の主要な年中祭祀の祭場である「御殿庭(うどぅんみゃー)」や久高島の旧家の一つ「大里家(うぷらとぅ)」など見所が満載です。
集落内は細かい道が多いので迷子にならないように気を付けましょう。
集落から自転車で約7分(約1km)イシキ浜
久高島が「神の島」と呼ばれているのは琉球の始祖アマミキヨが降臨し、ここから国を作り始めたと伝えられているからです。
島の中には島民が大切にしてきた聖地がたくさん。
中には立ち入りを禁止している場所もあります。
島におじゃましているという気持ちを忘れずに島のルールを守って散策しましょう。
看板が目に入ったら自転車を降り、木々が生い茂る細い道を進むとイシキ浜にたどり着きます。
海の彼方「ニライカナイ」と呼ばれる理想郷から五穀の種子が入った壺が流れ着き、ここから琉球に穀物が伝わった伝説がある浜です。
神聖な浜のため遊泳は禁止。美しい海を眺めてのんびりと過ごしましょう。
また、島内の動植物、サンゴ、砂、岩石は持ち出さないように注意しましょう。
イシキ浜から自転車で約10分(約1.3km)ロマンスロード
島の北西部、海岸沿いに「ロマンスロード」という約600mの整備された遊歩道があります。
地元の恋人たちが愛を語らう場所として知られ「ロマンスロード」という名が定着したそうです。
切り立った場所からは天気が良いと沖縄本島まで見ることができ、美しい青いグラデーションの海が広がる絶景スポットです。
途中には赤瓦屋根の東屋があり、さわやかな潮風を感じながら聖地めぐりの休憩にぴったり!
ロマンスロードから自転車で約13分(約1.5km)カベール岬(ハビャーン)
島の最北端にある「カベール岬」は琉球の始祖アマミキヨが降り立った岬として、現在も祭祀が行われる神聖な場所です。
地元では「ハビャーン」と呼ばれており、岬までの白い一本道は「神の道」とも呼ばれています。
美しい東シナ海と波によって浸食されたサンゴの岩肌を見ることができる絶景スポットです。
あまりの美しさに騒ぎたくなる気持ちをグッとこらえ、祈りを捧げる神聖の場所であることを忘れずに静かに海のパワーを感じましょう。
終わりに
離島も楽しむことができるモデルコースはいかがでしたか?
車で橋を渡ると美しい海の上を走っているようで爽快な気分を味わうことができます!
ドライブスポットが豊富な沖縄は時期によって、レンタカーに空きがないことも。
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