有人島としては日本最南端。碧い海と自然に囲まれ、のんびりとした風景の波照間(はてるま)島。
絵に描いたように透き通った海と白い砂浜、夜には南十字星がきらめく満点の星空が、訪れる人に感動と癒しをもたらしてくれます。
そんな波照間島で訪れるべきおすすめスポットをご紹介!
波照間島ってどんな島
波照間島は、八重山諸島に位置する人口約500人の島。有人島としては日本最南端にあたります。
島の周囲は約15kmの小さな島で、「果てのウルマ(珊瑚礁)の島」が名前の由来となったと言われています。
島内は赤瓦の伝統的な琉球家屋とサンゴの石垣、フクギの並木、そしてサトウキビ畑が続く静かでのどかな風景が広がります。
島内にはコンビニやスーパーなどはないので、必要なものは石垣島で購入していきましょう。
年間平均気温は約24度と、温暖で過ごしやすい気候です。
また、島内にはさまざまな「日本最南端」があり、マンホールまでも日本最南端の文字が!見かけたら、つい写真に収めてしまいますね。
波照間島でしか見られないスポットが沢山の魅力あふれる島です。
波照間島の魅力
何といっても美しい自然にあります。
ビーチは八重山諸島の中でも屈指の美しさと言われ、独特の青い輝きを放つことから「ハテルマブルー」と呼ばれるほど。
また「星空観測センター」があるように、日本でもっとも多くの星を見ることができる島です。
天体観測のために波照間島を訪れる人がいるほど。
特に、12月〜6月には南十字星が観測できる数少ない離島の一つです。
頭上に満点の星空が輝く“天然のプラネタリウム”は圧巻と感動の光景です。
波照間島への行き方
波照間島へ行くには現在は石垣島からの船便のみです。
石垣島の離島ターミナルから安栄観光の高速船でアクセスできます。
所要時間約60分、冬季は1日3往復、夏季は1日4往復。
1便 石垣港発 8:00 波照間港発 9:50
2便 石垣港発 11:45 波照間港発 13:15
3便 石垣港発 14:30 波照間港発 16:20
石垣港発1便を利用すれば、日帰りで波照間島を楽しむこともできます。
(上記は冬季のスケジュールです。スケジュールは急遽変更になることもあるので必ず事前に確認しましょう。)
また、石垣港から車・二輪車も搭載できるフェリーも週3便運航しています。
高速船もフェリーも台風シーズンや、海が荒れている時は欠航する場合も多いので注意が必要です。
スケジュールには余裕を持って行動しましょう。
波照間島への航路は途中から外洋に出るため波が高く、揺れが激しくなることが多いです。
船酔いしやすい方は酔い止め薬の準備をおすすめします。
ちなみに波照間島に空港はありますが、現在、空路での定期便はありません。
島内の交通
島内の移動手段では公共のバスやタクシーがありません。
主な移動手段はレンタサイクルやレンタバイクになります。
島内にはレンタサイクルのお店もあり、電動自転車のレンタルもあります。
島内は意外と坂道が多いので、可能なら電動自転車・レンタバイクの方が便利です。
また、宿でレンタルしているところもあるので、予約時に確認しておきましょう。
波照間島のおすすめ観光スポット
ニシ浜
島の北側にあるビーチ。
ニシ浜は八重山諸島のなかでもとびっきりの美しさを誇っていることで知られています。
沖縄の言葉では「北」を「ニシ」と読むことからニシ浜と言われています。
ニシ浜が人気なのはなんと言っても海の透明度の高さと色、そして約1km続く白い砂浜と穏やかな波。
コバルトブルーの海と真っ白な砂浜のコントラストは絶景で、眺めているだけで癒されます。
シャワーなどの設備も整っているので、観光客も安心して遊ぶことができます。
海に囲まれた波照間島ですが、唯一泳げるのはニシ浜だけです。
コート盛
島の中心集落に程近い場所にあるコート盛。
サンゴ石を螺旋状にして積み上げて作られている見晴台です。
琉球王朝時代、不審船などの監視を目的とした火番所でした。
何かあったときは、コート盛にのろしがたかれ、いち早く異変を伝える場所として使われました。
現在は展望台としての役割を果たし、サトウキビ畑が広がる島内や、一面に広がる海、遠くに西表島を望めます。
琉球王朝時代の歴史を垣間見れる貴重な観光スポットです。
波照間島灯台
2007年、小笠原諸島の沖ノ島に灯台ができるまでは、日本最南端の灯台と言われていた波照間島灯台。
灯台は通常岬や海沿いに位置しますが、波照間島灯台は島のほぼ中心部にあり、周辺の集落も見守っているかのよう。
標高の低い波照間島ならではの灯台といえます。
高さは16mもあり、堂々としたたたずまいの白く美しい灯台ですが、周囲には畑以外何もないのでひっそりとそびえ立ち、趣を感じます。
波照間島灯台 基本情報
- 住所:〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町波照間
- アクセス:波照間港から徒歩で約35分
波照間島星空観測タワー
波照間島の魅力と言えば、無数の星が散りばめられた満天の夜空。
一度星空を眺めれば「星空に一番近い島」という呼び名も納得のはずです。
そんな波照間島のシンボルとも言える施設が、星空観測タワー。
島の南東端に位置し、周囲に民家や街灯がなく、水平線が見える海岸線にあり、天体観測には絶好のロケーション。
4月下旬から6月中旬までは、天気が良ければ観測タワーで南十字星が観測できます。
悪天候で星が見えない場合でも、館内では島で見える星座の資料や展示があります。
現在は休館中ですが、観測タワーに入れなくても、周辺は絶好の観測スポットです。
天気が良い夜には満点の星空が見られる波照間島。
外灯や街の明かりが少ないので、星空観測には絶好の島ですが、満月の夜は月明りで星の光が半減すると言われています。
新月の夜は月明りがほとんどないので、より一層輝く星空を眺められるかもしません!
波照間島星空観測タワー 基本情報
- 住所:〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町波照間3905-1
- アクセス:波照間港から徒歩で約1時間、自転車で約20分
※現在休館中です。詳細は竹富町役場のHPをご確認ください。
日本最南端の碑・高那崎
日本最南端の碑は、島の南側の高那崎(たかなざき)にあります。
沖縄の本土復帰前の1972年に作られました。
碑に行くには、石で作られた「蛇の道」から始まります。絡み合った2つの蛇は「もう二度と戦争で離れ離れにならないで」という思いが込められています。
また、この碑の他に「波照間の碑」「平和の碑」もあります。
高那崎は北浜のちょうど真反対の場所にあり、北浜と対照的な断崖絶壁が続き、荒波が打ち寄せて白波があがる風景は迫力満点。
この風景を背景にして、写真スポットとしても人気です。
この海の先は外洋で、はるか彼方はフィリピンです。
ぺー浜
ニシ浜からさらに南へ進んだ先にあるのがぺー浜。
ここにも白砂のビーチがあり、ニシ浜に劣らず美しい風景が見られます。
ニシ浜より訪れる人が少なく、のんびりと静かに散歩するのにおすすめです。
ペー浜を訪れる人の間で人気なのは星の砂。
繊細で壊れやすい星砂がペー浜では見つかりやすいと言われています。
見つけると幸せな気分になれる星砂を散歩しながら見つけてみましょう。
但し、潮の流れが速いのでペー浜での遊泳は禁止です。
ぺー浜 基本情報
- 住所:〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町波照間
- アクセス:波照間港から徒歩で約40分、自転車で約15分
波照間島でのおすすめアクティビティ
ダイビング
海の透明度が年間を通じて30m以上あり、台風シーズンと真冬を除けば、ほぼ一年を通してダイビングを楽しむことができます。
波照間ブルーの海で一度ダイビングをするとその美しさに感動するでしょう。
比較的穏やかな島の北西側は初級者でも挑戦しやすく、白砂やサンゴ、カラフルな熱帯魚が見られます。
対照的に島の東側は流れが早く、中級者~上級者向きです。
その分、大物の回遊魚にも出会える確率が高くなります。
波照間島には「アトラス波照間」などいくつかダイビングショップがあるので事前に予約することをおすすめします。
シュノーケル
海の透明度が高いので、シュノーケルも存分に楽しめる波照間島。
ニシ浜は波照間島で唯一遊泳可能な場所だけあって、波が穏やかで、遠浅の海が続くシュノーケルにぴったりのスポット。
但し、サンゴに当たって怪我をする場合もあるので、遊泳やシュノーケリングをするときは、長袖のラッシュガードやマリンシューズなどを着用しましょう。
波照間島のおすすめ宿
ペンション最南端
波照間ブルーを一望できる贅沢な眺めの宿。
ニシ浜に面した高台に建ち、眼下にニシ浜を見渡せる絶好のロケーション。
客室は全室オーシャンビューで、これほど美しいビーチを眺められる宿は波照間島でペンション最南端だけで、美しい眺めを独り占めしているような贅沢さです。
客室は和室・洋室があり、滞在スタイルに合わせて選べます。
また、コインランドリーもあるので海水浴の後も安心。
南十字星が見られる季節にはホテルの屋上から観測することもできます。
海に沈む夕日を見ながらの夕食やテラス席で泡盛を堪能したりと癒しのひと時を過ごしてみてはいかがですか?
ホテルオーシャンズ
波照間島唯一のホテル。
島の中心集落に位置し、ホテルの周りには飲食店や売店があり立地抜群です。
全室バス・トイレ・クーラー・TV・冷蔵庫が完備され、Wi-Fiも接続できる充実設備のホテル。
ホテルでレンタカー、レンタサイクル、レンタバイクの手配が出来て、とても便利です。
また、港までの送迎もあるので安心です。
ホテルオーシャンズ 基本情報 0980-85-8787
- 住所:〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町波照間78-2
- アクセス:波照間港から車で約5分。送迎あり。
- 電話番号:0980-85-8787
波照間島のおすすめグルメ
居酒屋あがん
波照間島の名物グルメが豊富に揃えられた「あがん」。
定番の八重山そば、ゴーヤチャンプルーをはじめ、アーサのあんかけチャーハンなど波照間島ならではのメニューも。
ここでは幻の泡盛「泡波」も味わえます。
アットホームなお店なので観光客だけでなく、地元の方も訪れ、皆で泡盛と食事を楽しめます。
波照間島のお土産
泡盛「泡波」
幻の酒と言われる泡波。
日本最南端の酒造所「波照間酒造所」だけで造られています。
手作りされている泡波は生産量に限りがある為、島外へはあまり出回らないため幻の酒と言われるようになりました。
波照間島の地下水が使用され、まろやかな味わいで飲みやすい泡盛として非常に人気です。
なかなか手に入りづらい泡波、見つけたら是非お土産に購入することをおすすめします。
黒蜜
波照間島の名産品の一つ、黒糖。
波照間島産のさとうきびを使用し作られた黒糖は甘みだけでなく、少しビターな大人な味わいです。
ミネラルが豊富に含まれ、良質な黒糖として高評価を得てます。
その波照間島産黒糖を100%使用し、丁寧に煮詰めて仕上げられたのが黒蜜。
ヨーグルトにかけたり、煮物の隠し味に使ったりと色々な使い方ができて、お土産に喜ばれる一品です。
終わりに
星空に一番近い島・波照間島のおすすめスポットはいかがでしたか?
絶景の海や歴史を感じられるスポットなど、星空だけじゃない魅力にあふれた波照間島。
なにもせず、ただひたすら海を眺めて過ごすそんな贅沢な過ごし方もおすすめです。
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