沖縄の魅力といえば、マリンアクティビティもそのひとつ。
中でもシュノーケリング(スノーケリング)は、沖縄の豊かな海を気軽に体感できることでも人気です。
沖縄ならば、ウェアなどに気をつければ一年を通して楽しむことができます。
この記事では、沖縄本島のシュノーケリングにオススメのビーチやシュノーケルスポット、事前に確認しておくべき注意点を紹介します。
さぁ、カラフルな熱帯の魚たちとサンゴ礁が広がる、キラキラした世界がアナタを待っていますよ!
沖縄でシュノーケリングできる時期って?
亜熱帯地方に位置し、年間を通じて温暖な気候の沖縄。
最も水温が低くなる1月や2月でも、平均気温は15℃を下回りますが、水温は20℃前後を維持しています。
そのため、装備さえ万全にしておけば、一年を通してシュノーケリングを楽しむことができます。
ただし冬のオフシーズンはビーチの管理棟等が閉鎖され、当然ながら監視員も不在です。
冬の時季にシュノーケリングをするなら、個人で行うのではなく、安心・安全なガイド・インストラクター付きツアーに参加しましょう。
また、ゴールデンウィーク明けの梅雨や、7月中旬以降の台風シーズンは天候が不安定なので注意しましょう。
特に台風シーズンは波も荒く、離岸流(リーフカレント)も強いので、避けた方が無難です。
季節ごとのシュノーケリングの装備は?
沖縄でのシュノーケリングは、一年を通してウェアを着用することが原則です。
夏以外にも沖縄の海はUV(紫外線)が強く日焼けしやすいため、無防備に素肌をさらすのは控えましょう。
また、サンゴ礁や岩・貝殻などで体をケガしないためにも、ウェアは必要です。
シュノーケル(スノーケル)とマスク、フィン(足ひれ)そして、ライフジャケットの「4点セット」は、シーズンになるとビーチのショップなどでレンタルも可能です。
それ以外にも、万が一の安全面を考慮してマリンシューズも必ず着用しましょう。
その他、防水パックか防水仕様のスマホケースもあると、万が一の際の連絡が可能なだけでなく、水中の様子を撮ってSNS映えするベストショットをUP出来ますね。
【1〜2月・12月】
マリンアクティビティとしてはオフシーズンの冬期(12〜2月)は、少し厚め(5mm程度)のウェットスーツと、ヘッドキャップを着用しましょう。
ウェットスーツを着用することで、ある程度寒さは防げますが、冷え性の女性などは、エアースキンやホットカプセルといった保温機能の高いインナーの着用をおすすめします。
【3〜5月、10〜11月】
ハイシーズンの前後にあたる春期(3〜5月)と秋期(10〜11月)は、薄手のウェットスーツ(3mm)の着用がおすすめです。
ウェットスーツには全身を覆うワンピース型や、半そで、半ズボンなど各種のスタイルがあります。
この時季もUV(紫外線)はあなどれないので、特に女性は全身をウェアでまとった方が無難でしょう。
【6〜9月】
夏期の沖縄は、マリンアクティビティのハイシーズン。 シュノーケリングには、ラッシュガード等の軽装でもOKです。
頭からかぶるタイプは、髪やピアスなどが引っかかる場合があるので、女性は前開きのタイプがオススメ。
足回りは、UVカット効果のあるスパッツやトレンカを着用しましょう。
季節ごとのシュノーケリングの魅力は?
沖縄のシュノーケリングは、オンシーズンとオフシーズンでそれぞれの魅力があります。
見られる生物の種類も違えば、海の色も違いますので、季節を問わず何度も潜りたくなることでしょう。
【オンシーズン】
魚類や生物の動きが活発化していて種類も多いので、見どころが豊富です。
また5月〜8月の夜間は、ビーチによってはウミガメやサンゴの産卵が見られることも魅力です。
何よりも、青い空と白い雲、そしてエメラルドグリーンの海が一面に広がる眺めは開放感満点!
「これぞ沖縄!」というマリンアクティビティが楽しめます。
その一方で、観光客が多いため、主要なビーチは混雑しています。 また、海の透明度も若干低くなります。
【オフシーズン】
オンシーズンに比べると、魚類やサンゴなど生物の活動は鈍ります。
しかし、シュノーケリングやダイビングをする観光客も減少するため、海の透明度が増すという隠れた魅力があります。
また、1月〜3月には東シナ海でザトウクジラが見られることも!
クジラと一緒にシュノーケリングで泳ぐ「ホエールスイム」を実施しているツアーもあるようです。
間近で見るクジラたちに、浅瀬でのシュノーケリングとはちがった、ダイナミックな生命力を感じることも出来るでしょう。
沖縄でシュノーケリングするときの注意点
シュノーケリングを安心して楽しむために、やってはならないこと、気を付けるべきこと、気を付けた方が良いことがあります。
まずはビーチを知ること
沖縄のビーチでは、人工ビーチ以外の天然ビーチでは「遊泳禁止」の場所も各地にあります。
整備がされていないビーチでは、入水する前に地元の人や漁師の方(漁業組合など)などに、コンディション(潮流、波の高さ)・海底の地形なども含めて、確認するのが望ましいと言えます。
また人工ビーチでも、他のマリンアクティビティとの住み分けで、遊泳区域が決まっている場合もあるので注意しましょう。
安全面にも配慮を
シュノーケリングをする時は、安全面を考慮して、決してひとり(個人や単独)では海に入らないでください。
ひとり旅の場合には、安心・安全なガイド・インストラクター付きツアーに参加しましょう。
海中には、ハブクラゲやカツオノエボシなどの毒性の危険生物も存在します。
また、生物のみならず岩やサンゴなども、むやみに触らないこと。
ケガの原因になるのだけでなく、貴重な海中資源を傷つけてしまう可能性もあります。
リーフカレントに要注意
基本的にリーフ(岩礁)の外には絶対に出ないようにしましょう。
特にリーフの切れ目で発生する「リーフカレント(離岸流)※」は、非常に強い流れで沖合へとさらわれてしまいます。
その勢いの強さはプロダイバーや水泳選手でも離脱するのが難しい場合もあるほど。
近づかないことが絶対ですが、万が一流されてしまった場合には、慌てずにビーチと平行に泳ぐようにしましょう。
※rip currentと呼ぶこともあります。
「海のもしも」に遭遇したら
もし、ビーチで溺れている人を発見した時や緊急事態の際は、地元の警察や海上保安庁へ連絡しましょう。
海上保安庁「海のもしも」は118番
沖縄本島のおすすめシュノーケリングスポット
大度浜海岸(ジョン万ビーチ)
沖縄本島の南端に位置する糸満市の自然海岸。
幕末に、ジョン万次郎がアメリカから帰国する際、初めて上陸した海岸として知られたことから、別名「ジョン万ビーチ」とも言われています。
沖縄県内有数のダイビングスポットで、シュノーケリングは初心者から上級者まで楽しめます。
干潮になると現れるのは、サンゴ礁に囲まれた「イノー」と呼ばれる礁池(しょうち)で、膝くらいから水深数メートルまで様々な深さがあります。
比較的浅い場所なら誰でも安心・安全にシュノーケリングが楽しめるので、初心者や子どものシュノーケリングデビューにもおすすめです。
水の中ではサンゴ礁はもちろん、カラフルな海の魚が泳いでいる姿を見ることができます。
また、初夏から夏にかけては、ウミガメが産卵に訪れることも。 運が良ければタイドプールでウミガメに出会えるかもしれませんよ!
大度浜海岸(ジョン万ビーチ) 基本情報
- 住所:〒901-0334 沖縄県糸満市字大度
- アクセス:那覇空港から車で約40分
- 電話:098-840-8135(糸満市商工観光課)
宮城海岸(北谷町砂辺)
北谷町砂辺にある宮城海岸は、ダイビングやサーフィン、そしてシュノーケルの有名ポイントの一つ。
各種のマリンスポーツを楽しむ人たちで、いつも賑わっています。
この海岸の代名詞は、ずばり「ソフトコーラル」。
ソフトコーラルは骨格を持たない柔らかいサンゴのことで、通称「お花畑」とも呼ばれます。
その群生地がアメリカンビレッジにも近い市街地の海岸にあることが驚きです。
潜ってすぐにソフトコーラルが海面の下に広がり、異世界に迷い込んだような美しさを目にすることでしょう。
もちろん、ソフトコーラルに彩りを添えるように、スズメダイやチョウチョウウオなどのカラフルな魚たちが泳いでいます。
自然の海なのでシュノーケルや干潮時のイノー(潮だまり)観察など自己責任で楽しむことはできますが、ビギナー・初心者は近隣のダイビングショップが開催するツアーに参加することをおすすめします。
海岸沿いにはオーシャンビューのお洒落なカフェやレストランが建ち並び、 夕暮れ時には美しい夕日を眺めることもできるので、大変ロマンチックな風景となります。
宮城海岸 基本情報
- 住所:〒904-0113 沖縄県中頭郡北谷町字宮城
- アクセス:那覇空港から車で約40分
- 電話:098-926-5678(北谷町観光協会)
青の洞窟(真栄田岬)
東シナ海を一望する、透明度抜群な海が広がる恩納村真栄田岬。
その真栄田岬にある神秘の洞窟が「青の洞窟」です。
波の浸食により長い年月をかけて作られた「海食洞(海蝕洞)」で、差し込む太陽の光が石灰質の明るい海底に反射し、宝石のようなブルーに輝きます。
幻想的な様子が、イタリア・カプリ島の観光名所「青の洞窟」によく似ていることから、名づけられました。
輝く海面を熱帯魚が泳ぎ、実にファンタスティックな光景です。
シュノーケリングやダイビングのツアーが豊富に揃い、ツアーに参加すればマリンスポーツ初心者でも、安心安全なシュノーケリングが可能です。
なお日中は混み合うこともあるので、早朝か午後3時以降がおすすめです。
ゴリラチョップ(崎本部ビーチ)
名護市の崎本部緑地公園にあるユニークな名前のビーチ。
その名の通り、ゴリラが空手チョップをしているような形の岩が目印で、本来の名前よりもこちらの愛称で良く知られます。
ダイビングやシュノーケリングのスポットとして知られ、沖縄本島随一の高い透明度が自慢です。
潜ってすぐにサンゴ礁があるので、初心者でも安心して楽しめます。
また海岸の手前は浅めですが、沖に向かうと深くなり、本格的なシュノーケリングが楽しめるのが特徴です。
波が静かなポイントで、他のスポットでは潜れない場合でも潜れる可能性もあります。
崎本部緑地公園の管理等にはロッカーや更衣室やシャワーなどの設備もそろっています。
ごみ箱はありませんのでごみは各自で持ち帰りましょう。
近くの瀬底大橋をわたった瀬底島には「瀬底ビーチ」があり、こちらも透明度が自慢のビーチです。
ゴリラチョップ 基本情報
- 住所:〒905-0225 沖縄県国頭郡本部町崎本部
- アクセス:那覇空港から車で約1時間20分(高速経由)
- 電話:0980-47-3641(本部町観光協会)
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