日本有数の観光地として知られる沖縄県。人気観光スポットの情報は様々紹介されているものの、宿泊先ホテルがある那覇市内周辺にはどんな見どころがあるのか?
また、空港周辺で最終日に近場で短時間でも楽しめる観光スポットはないの?ありそうで意外と紹介されていないかもしれない、そのあたりの情報をご案内します。
那覇空港と那覇市内のアクセス
まずは、那覇空港と那覇市内の距離感やアクセス手段についておさらい!
那覇空港は沖縄本島、那覇市の南寄り、那覇市内中心部国際通り(県庁前)付近からは直線距離で約5㎞。
「沖縄の大動脈」国道58号線経由にて早ければ車で10分程度です。
路線バス
那覇空港より中部・北部方面へ向かうバスのほとんどが那覇市内の国際通り(県庁北口)や、旭橋にある那覇バスターミナルを経由します。
なお、国道58号線、特に空港~市内の区間は一日を通して非常に混雑し、渋滞することも多いので、特に空港に向かう際などは、所要時間に十分な余裕をもたせて計画してください。
空港リムジンバスや沖縄エアポートシャトルは、郊外のホテルとのアクセスを目的としているため、那覇市内は通過するのでご注意ください。
ゆいレール
ゆいレールとは、沖縄を走る唯一の鉄道(モノレール)です。
ルートはやや遠回り気味にはなりますが、渋滞知らずでレンタカーを利用しない場合にもオススメです。
那覇空港旅客ターミナル2階から連絡通路で那覇空港駅が直結しています。
ちなみに那覇空港駅は日本で最も西にある鉄道駅で、お隣の赤嶺駅は日本で最も南にある鉄道駅に認定されているのも面白いところ。
2020年からSuicaなどの本土の交通系ICカードも利用できるようになり利便性が増したほか、一日乗車券は購入時から24時間、二日乗車券は48時間有効なので、当日のみならず翌日(48時間は翌々日)も半日程度利用できるのでとてもお得になっています。
市内中心部の国際通り周辺エリア(県庁前・牧志駅下車)だけでなく、首里城(首里駅下車)、那覇新都心のTギャレリアや沖縄県立博物館・美術館おきみゅー(おもろまち駅下車)へもアクセスが便利!
タクシー
沖縄では昨今のレンタカー不足もあり、観光や移動の足として頼れる存在はやはりタクシーでしょう。
那覇市内であれば割と台数も多く、大きい通りであればほぼすぐ見つかるはずです。
市内でタクシーを利用する際には以下の点を確認しましょう。
- 空港やホテル・商業施設など、指定タクシー乗り場があるところでは、指定場所以外に止まっているタクシーに乗らない。
- 個人タクシーよりも会社(法人)のタクシーを選ぶ。(沖縄の個人タクシーは空色の車が多いです)
- 車体がきれいな車を選ぶ。(車を丁寧に扱う運転手かどうかの見極め)
- 乗車時に料金の目安・時間を確認し、きちんと答えてくれるドライバーさんを選ぶ。
また最近では各種のタクシー配車アプリを利用するのも一つの方法でしょう。
なお、クレジットカードやデビッドカード使用OKの表示があっても、実際には使えないケースもあるので、現金のご用意も忘れずに。
(初乗り)最初の1.75kmまでに560円(加算)以後365m毎に70円
※参考:一般社団法人 沖縄県ハイヤー・タクシー協会WEB(2022年11月現在・料金は税込)
レンタカー
ここ数年レンタカー不足が深刻になり、レンタカーなしのツアープランも多くなりましたが、それでもやはり自由気ままな旅には欠かせません!
那覇空港で借りた場合、会社によって空港からそのまますぐ出発できる場合と、従来通り送迎バスで周辺の営業所まで移動する場合の2通りがあります。
周辺営業所の場合には小禄や豊崎のあたりに営業所があることが多く、空港との行き来に10分~15分程度かかる場合もありますので、時間に余裕をもって到着しましょう。
レンタカーを利用した旅行を予定している場合には、
那覇市内のおすすめスポット案内
那覇市内、国際通りや国道58号線周辺で気軽に楽しめるおすすめスポットとは?
定番観光スポットだけでなく、地元市民が集う注目スポットをご紹介します!
国際通り・第一牧志公設市場・平和通り商店街・桜坂・栄町市場
言わずと知れた那覇を代表する観光スポット!県庁前から牧志に伸びる約1マイルの通りの両側には、お土産物店、ステーキハウスなどの飲食店が目白押しですが、ここ数年はビルの建て替えや再開発により、リーズナブルなシティホテルから高級リゾートホテルチェーンまで、ホテルの建設ラッシュで再び注目を集めています。
周辺にはパレットくもじ、てんぶす那覇、などのデパート・ショッピングセンターもあり、以前三越のあったビルは地下1階~2階部分に「国際通りのれん街」が出来、深夜まで営業する飲食店が多く入るので、那覇の新「夜更かし」スポットとして人気です。
毎週日曜日にはトランジットモール(歩行者天国)となり、オープンカフェやストリートパフォーマーによるイベントなども実施され、いつもとはまた違った光景を楽しめます。
国際通りと交差する通りの中でも、「平和通り商店街」は「第一牧志公設市場」へつながるアーケード街で、 お土産物店や衣料店がひしめき合い、国際通りに負けない店舗数とにぎわいを誇ります。
まるで昭和にタイムスリップしたかのようなカオスな雰囲気の別世界が広がり、意外な掘り出し物が見つかることもあることから、地元の方だけでなく観光リピーターも注目するスポットです。
国際通りの牧志側には「沖映通り」、「パラダイス通り」、「オリオン通り」など、かつて映画館や劇場が点在していた名残の通りがあり、桜坂もその一つですが、こちらは現在でも「桜坂劇場」が現役で営業しています。
この周辺は古くから飲み屋街、バーやスナック、キャバレーなどが多く、いわゆる歓楽街として栄えてきました。
最近は付近の「竜宮通り」に「国際通り屋台村」ができるなど、国際通りなどの表通りともちょっと違ったレトロ感漂うこのエリアも、那覇の夜更かしスポットとして知られています。
国際通りだけじゃもったいない!ぜひ「栄町市場」や「市場本通り」など周辺の通りや迷宮のような路地裏も探索してみましょう。
国際通り 基本情報
- 住所:〒900-0013 沖縄県那覇市牧志(まきし)松尾(まつお)久茂地(くもじ)
- アクセス:那覇空港から車で約11分、ゆいレール 県庁前駅または牧志駅下車
壺屋やちむん通り
国際通りから平和通りを抜けて徒歩で5分ほど、さっきまでの喧騒が嘘のように穏やかな空気感漂う石垣や赤瓦屋根の街並みが広がります、それが「壺屋やちむん通り」です。
やちむんとは沖縄の言葉で「焼き物」のこと。
通りには壺屋焼という沖縄伝統の窯元が十数軒並び、独自のやちむんを販売しています。
陶器、シーサー(大きいものだけでなく小さなアクセサリーもあります)などの販売だけでなく、なかには陶芸体験が出来る窯元も!
カフェを併設している窯元では、壺屋焼のカップでコーヒーを味わったり、沖縄伝統の「ぶくぶく茶」をいただけたりと、ちょっとした散策スポットとしても楽しめます。
朝10時スタートで所要時間約1時間30分にて、壺屋の細道を歩きながら古き良き沖縄を感じることができるガイドツアー「壺屋まちまーい」(要事前予約)も実施されていますので、こちらに参加するのもおすすめです。
例年11月には「壺屋やちむん通り祭り」も実施され、やちむんの割引セール、壺屋焼物博物館の特別展示や、三線(さんしん)ライブに伝統的な行事のエイサー、旗頭の実施など通り全体がにぎわいに包まれます。
福州園・クニンダテラス
那覇市の中心・久茂地近く、中国福建省福州市の庭園をモデルとして造られた白い壁と中国風の門が異彩を放っています。
これが中国式庭園「福州園(ふくしゅうえん)」です。
リゾート地のイメージが強い沖縄ですが、琉球王国の頃から中国との交易の歴史が古く、街中では中国文化の影響を受けた建物が今なお独特の景観をつくっています。
園内は約20分で一周できるほどの広さで、のんびりと休みながら散策するのにピッタリです。
また2016年5月、福州園に隣接してオープンした「クニンダテラス」は、琉球の歴史や文化を学べる施設や飲食店、交流施設などがあり、クイズラリーで子供と一緒に楽しみながら歴史を学べるところも魅力。オシャレなカフェレストランGOOD FARMS KITCHENでは、福州園の庭園を眺めながらのんびりと食事ができます。
福州園・クニンダテラス 基本情報
- 住所:〒900-0033 沖縄県那覇市久米2-29-19
- アクセス:那覇空港から車で約15分、久米孔子廟前バス停から徒歩約5分
泊いゆまち
那覇で市場というと、第一牧志公設市場を思い浮かべると思いますが、「泊いゆまち」は観光向けでない本物の魚市場で、「いゆ」とは沖縄の方言(うちなーぐち)で魚、「まち」は市場を意味します。
ところで、沖縄でマグロって想像つきますか?
実は沖縄の漁獲量の7割近くがマグロで、注目すべきはそのほとんどが冷凍ではない生マグロだということ。
メバチ、キハダ、高級本マグロとして知られるクロマグロの水揚げはトップクラス!
沖縄近海で捕れるので、ほとんどが一度も冷凍することなく鮮度が良いまま市場に並ぶのです。
ここ「泊いゆまち」ではセリ落とされた魚がすぐに店頭に並び、場内の「丼すし まぐろや本舗」では驚くような低価格で生の天然マグロが食べられます!
ジャッキーステーキハウス
沖縄、特に那覇の市民が夜呑んだ後の〆にステーキを食べるという話を聞いたことはありませんか?
その元祖ともいえるのが、戦後間もない1953年にオープンした「ジャッキーステーキハウス」です。
店舗の入口にある混雑状況を知らせる信号機もこの店の名物となっています。
気軽に入れて、 安くて美味しい、そしてボリュームたっぷりのステーキが楽しめると、多くの米軍関係者や 地元の人々に愛され続け不動の人気を誇ります。
写真のテンダーロインは、牛のヒレ部分のことで、一頭から取れる量が少ないため希少価値が高く、脂身が少なく柔らかい赤身肉が特徴です。ジャッキーステーキハウスでは、そこからさらに柔らかい部分だけを使って提供してくれます。(※値段は2022年11月現在のもの)
オールドアメリカンなダイナーの雰囲気をただよわせる店内、開店当初の空気を感じさせるような昭和感あふれる看板やポスター、沖縄ローカルの雰囲気を楽しめる店内で〆ステーキいかがでしょうか?
那覇空港周辺往復1時間以内のおすすめ観光スポット案内
沖縄旅行の最終日、飛行機の出発までにはまだ時間がある。
そんな時におすすめしたい空港との所要時間が車で往復1時間以内の観光スポットを、所要時間別にご紹介!
🚙那覇空港から車で片道約15分以内
■瀬長島ウミカジテラス
日本の“アマルフィ(イタリア南部の世界遺産)”とも呼ばれる「瀬長島ウミカジテラス」は、年間来島者数330万人を超える沖縄県No.3の観光地「瀬長島」に位置する観光・ショッピングスポット。
目の前に那覇空港があり、空港を離着陸する飛行機が頭上を通過するので迫力満点です。
■オリオンECO美らSUNビーチ
那覇空港から車でわずか15分、美しいヤシ並木を進むと見えてくるのが「オリオンECO美らSUN(ちゅらさん)ビーチ」です。
全長700mの人工ビーチには、ハブクラゲネットが設置され、4月~10月の
圧巻はビーチの真上を那覇空港に離着陸する飛行機が頭上を通過していくこと!これには乗り物好きな男の子も大興奮間違いなし!
豊崎には「オリオンECO美らSUNビーチ」の他、アウトレットモール、ショッピングセンター、道の駅の他、水族館も出来、那覇を離れるギリギリまでめいいっぱい楽しめます。
オリオンECO美らSUNビーチ 基本情報
- 住所:〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎5-1
- アクセス:アクセス:那覇空港から95番空港あしびなー線、TK02番ウミカジライナーで約20分
■道の駅豊崎
「オリオンECO美らSUNビーチ」のある豊崎地区は空港隣接地域の開発を目的に埋め立てにより造成されたエリアのため、新しい大型施設が目白押しです。
沖縄県内6番目の道の駅として、平成20年12月20日にオープンした「道の駅豊崎」には、県内最大の「レンタカーステーション」や沖縄の観光情報を発信している「情報ステーション」、「豊見城市観光プラザ てぃぐま館」、「JAおきなわ食菜館 菜々色畑」があり、レンタカー利用者にとっても旅のスタートや締めくくりに便利な施設となっています。
道の駅豊崎 基本情報
- 住所:〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎3ー39
- アクセス:那覇空港から95番空港あしびなー線、TK02番ウミカジライナーで約20分
■沖縄アウトレットモール あしびなー
埋め立てにより造成された豊崎地区にある新しい大型施設の代表格が「沖縄アウトレットモール あしびなー」です。
古代のギリシャ建築を現代風にアレンジした建物が目印で、広大な敷地内に日本初上陸の有名ブランドなど約100もの人気ブランドから、沖縄土産までアウトレットならではのリーズナブルな価格で思いっきりショッピングを楽しめます。
「あしびなー」とは沖縄方言で「あそぶ庭」を意味し、様々な民族文化や沖縄の伝統を楽しめるイベントなど、エンターテインメントも充実しています。
また近隣の「イーアス沖縄豊崎」との間に無料シャトルバスが運行されているので、2つの施設をまとめて遊びまわることも出来ます。
沖縄アウトレットモール あしびなー 基本情報
- 住所:〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎1ー188
- アクセス:那覇空港から95番空港あしびなー線、TK02番ウミカジライナーで約20分
■イーアス沖縄豊崎/DMMかりゆし水族館
沖縄県初のショッピングセンター併設の水族館として、「DMMかりゆし水族館」や屋上型テーマパーク・新しい形のバーベキュースポット「DINOSAUR BBQ&PARK 沖縄 STEM RESORT」などのアミューズメント施設があり、日常のショッピングから非日常の体験まで沖縄ライフをより愉しめる施設となっています。
特に「DMMかりゆし水族館」では、亜熱帯の自然の魅力などを最新の映像技術や空間演出で表現した新
1階の「多彩な生物が息づく澄み切った海」には、幻想的なクラゲの巨大な円柱水槽や、グルクマ、ウシバナトビエイ、アオウミガメなど沖縄近海の様々な海洋生物が回遊する大水槽があり、2階の「亜熱帯気候が織りなす常緑の森」ではユーモラスなフタユビナマケモノやフンボルトペンギンなど、陸上の動物たちにも会うことができま
那覇空港との往復には、95番空港あしびなー線、TK02番ウミカジライナーの2つの路線バスが運行しており、本数も約30分に1本と多くアクセスも抜群です。
イーアス沖縄豊崎/DMMかりゆし水族館 基本情報
- 住所:〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎3番35
- アクセス:那覇空港から95番空港あしびなー線、TK02番ウミカジライナーで約20分
■くぅーすの杜 忠孝蔵
那覇空港から車で約10分と至近で本格的な酒蔵見学のできる蔵元があります!
数々の受賞歴がある蔵元「忠孝酒造」の酒蔵見学施設で、昔ながらの手造りの泡盛やたくさんの古酒(くぅーす)が眠る古酒蔵、甕造りを手掛ける忠孝窯など、沖縄伝統の泡盛の歴史や文化を見学・体験できます。
もちろん泡盛を飲み比べ(試飲)しながら、ここでしか買えない限定品も購入可能です。
※くれぐれも飲酒運転にはならない様にご注意を。
また、記念日のプレゼントや特別な日の祝い酒として、古酒のオーナーになる『ザ・オーナーズ(古酒預かりサービス)』というユニークなサービスがあります。
これは節目のその日まで地下蔵でクラッシック音楽を聞かせながら唯一無二の古酒に育てあげ、お届けしてくれるというもの。
沖縄旅行の記念の他、結婚記念日や成人のお祝いなどにいかがでしょうか。
くぅーすの杜 忠孝蔵 基本情報
- 住所:〒901-0232 沖縄県豊見城市字伊良波556-2
- アクセス:那覇空港からゆいレールで赤嶺駅下車、89番糸満線 我那覇バス停から徒歩で約3分
🚙那覇空港から車で片道約20分以内
■琉球ガラス村(糸満市)
琉球ガラス村は、糸満市にあるガラス工房で、ガラス作りをはじめとした様々な体験をすることができます。
中でも人気があるグラス作り体験では、1,300度以上もある溶解窯から取り出した水あめのように溶けたガラスの原料を使って、オリジナルのグラスを作ることができ、思い出になること間違いなし!
🚙那覇空港から車で片道約30分以内
■おきなわワールド・玉泉洞
おきなわワールドは、南城市に位置する沖縄の歴史・文化・自然を体感できる観光スポットです。
園内には「玉泉洞(ぎょくせんどう)」という日本最大級の鍾乳洞があり、全長は約5,000m、約100万本の鍾乳石を擁しています。
■ガンガラーの谷
ガンガラーの谷とは、数十万年前に鍾乳洞が崩壊してできた太古の谷のことで、約2万年前の人類である「港川人」の居住跡の可能性から、現在も発掘調査が続いています。
何万年もかけて積み重ねられてきた生命の神秘を感じることができるおすすめ観光スポットです!
*沖縄南部の観光スポットをもっと見たい!知りたい! こちらの記事にも情報盛りだくさんです。
終わりに
那覇市内ではテーマパークや観光スポットは少ないものの、前半では街歩きやショッピングの合間でほっとひと息つけるところ、那覇の日常を感じることが出来るスポットや、夜更かしナイトスポット、後半は最終日の短時間に空港近くで楽しめるスポットにテーマを絞ってご紹介しました。
次回の旅行ではいつもと一味違った沖縄を体感してみてください。
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