公共交通機関が発達していない沖縄では、行きたい観光地によっては交通手段をあらかじめ考えておく必要があります。通常はレンタカーを使うのが便利ですが、運転免許証のない人はどうすれば良いのでしょうか?ここでは、免許のない人のための沖縄旅行の楽しみ方をアドバイスします。
沖縄はクルマ社会!沖縄の観光旅行はレンタカーがキホン?
観光立国の沖縄ですが、生活インフラとしての公共交通機関は発達しているとは言えません。公共交通機関は、モノレールの「ゆいレール」と路線バスがありますが、那覇市内以外の観光地に行く場合は、公共交通機関を使用するのはあまり現実的ではありません。基本的に、観光で自由に動き回りたい場合は、レンタカーを借りるのが一般的です。
しかし、運転免許証がなくても、ある程度場所が決まっているなら、レンタカー以外で行く方法もあります。車を運転する必要がないことで、運転疲れの心配がありません。また、好きな時間にアルコールを楽しむこともできるなど、メリットも少なくありません。
免許がない沖縄の旅行は(1)現地バスツアーを利用するのが便利!
観光王国の沖縄ですが、必ずしも全ての観光スポットで、交通の便が良いとは言えません。お手軽に楽しみたいときは、現地バスツアーに申し込みましょう。
現地バスツアーのいいところは、あらかじめコースが決まっているので、主要な観光スポットを効率的に回れることです。個人旅行のように、コース設定などで頭を悩ます必要もありません。沖縄観光の初心者なら、大変便利です。
現地バスツアーの代表格は、沖縄本島中北部の人気スポットをめぐるツアーです。「美ら海水族館」をメインに、古宇利島や万座毛、アメリカンビレッジなど主要な観光地を回ります。
そのほか、美ら海水族館に加えて今帰仁城や、辺戸岬、大石林山などを回るツアーなど、さまざまなツアーが用意されています。バスガイドも付くので、沖縄についての知識も増えることでしょう。
また、ダイビングやシュノーケリングはもちろん、マングローブ林のカヤックなど、沖縄の自然を舞台にしたアクティビティツアーも人気です。アウトドアレジャー派なら要チェックです。
現地バスツアーで行ける観光スポット
(1)沖縄美ら海水族館
体長8.7mのジンベエザメや世界最大級のエイ・ナンヨウマンタなどの巨大な魚が大水槽で悠々と泳ぐ、沖縄随一の観光スポット。「沖縄の海との出会い」をテーマに、沖縄がある南西諸島・黒潮の海の生き物との出会いが感動的。アクリルパネルでできたメインの大水槽は、高さ8.2m、幅22.5m、厚さ60cmもあり、黒潮の魚たちがひしめく光景は感動もの。他にも、サンゴや深海魚など沖縄ならではの展示コーナーが豊富で見飽きません。
水族館の周辺は「海洋博公園」として整備されていて、熱帯・亜熱帯都市緑化植物園や熱帯ドリームセンター、海洋博物館プラネタリウムなど、見どころが豊富です。
(2)万座毛
圧倒的な迫力の海の眺めが楽しめる
沖縄の海の絶景スポットの代表格が、ここ万座毛です。琉球石灰岩でできた断崖絶壁から、東シナ海を一望できる眺望は大迫力のひとこと。琉球王朝の王・尚敬王が1726年に万座毛を訪れたさい「万人を座らせるに足る」と讃えたことから、この名が付いたと言われています。
崖の周辺には遊歩道が整備され、20分ほどで1周できます。「象の鼻」と呼ばれる岩が名物のほか、名前の由来となった大平原には「ハナコミカンボク」や「オキナワスミレ」、「オキナワマツバボタン」といった県の天然記念物の植物を見ることもできます。また、夕陽の名所としても知られています。
免許がない沖縄の旅行は(2)那覇市内の観光スポットをゆいレールで回る!
那覇市内であれば、ほとんどの有名な観光スポットはモノレールの「ゆいレール」で回ることができます。
ゆいレールは、那覇空港駅から首里城までを結ぶ、総延長12.5キロのモノレール路線です。鉄道路線なので、時間にはきわめて正確なのが最大のメリット。渋滞に巻き込まれることもないので、効率よく観光プランを立てることが可能です。ゆいレールの運行時刻は、通常は10分おきに発車があります。
運賃は、初乗りが150円で、那覇空港から終点の首里までは330円。観光客には、「フリー乗車券」が大変便利です。1日フリー乗車券(大人800円)と2日フリー乗車券(大人1400円)の2種類があります。購入後、24時間または48時間有効なので、日をまたいでの利用も可能です。
ゆいレールで回れる代表的な観光スポットはこちら!
(1)国際通り
言わずと知れた沖縄観光の中心ストリート
「県庁北口交差点」から「安里三叉路」にかけての約1.6kmの通りを指す、那覇市のメインストリート。元々は、「アーニーパイル国際劇場」という名前の映画館がストリートの中にあり、この名前がついたそうです。戦後復興のシンボル的存在で、約1マイルの距離から「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。ゆいレールでは「県庁前」から「美栄橋」、「牧志」、「安里」までの4駅の区間に当たります。 ショップや飲食店などが軒を連ね、朝から夜まで大変な賑やかさ。特に、特に、沖縄みやげを購入するときは土産物店が多いので便利です。
毎週日曜日は歩行者天国になり、各種イベントやパフォーマンスなどが行われるので、こちらも楽しみです。また、沖縄の食の台所と言われる「第一牧志公設市場」や、焼き物の工房や店が密集する「壺屋やちむん通り」などの周辺スポットも見どころです。
(2)首里城公園
琉球王朝の歴史と文化を今に伝える荘厳な城
沖縄がかつて琉球王国だった時代、王国の政治や文化の中心地だった首里城。標高120〜130mの小高い丘の上に立ち、那覇市街を一望できます。
1945年の沖縄戦で焼失しましたが、1992年に沖縄の本土復帰20周年を記念して、国営公園として復元されました。
交易で栄えた琉球だけあり、中国や日本の建築文化の影響も見られるカラフルな建築美が目を引きます。2000年12月には世界遺産にも登録されました。
首里城公園は無料エリアと有料エリアに分かれています。「正殿」などは有料エリアにありますが、「守礼の門」は無料エリアにあります。
免許がない沖縄の旅行は(3)空港リムジンバスを使う!
那覇空港からホテルや主要バスターミナルに直結するリムジンバスを利用するのが便利です。コースは7コースあり、北谷エリアに足を運びたい人は「ヒルトン沖縄北谷リゾート」が終点のAコース。残波岬や読谷に行きたい場合は「Bコース」など、用途によって使い分けることができます。
ただし、各ホテルを回るため、かなりの時間がかかります。
場合によってはタイムロスになるので注意しましょう。
空港リムジンバスで回れる代表的な観光スポットはこちら!
美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ
北谷町にある巨大なショッピング&エンターテインメントスポット。かつては在日米軍の飛行場があった場所ということもあり、アメリカンな雰囲気が魅力です。大きな観覧車が目印で、ショッピングセンターやシネマコンプレックス、ボウリング場、リゾートホテル、そしてビーチも完備しています。気ままに散策したり、カフェでまったりしたりと、1日ゆっくりと過ごせます。
日没になったら、サンセットビーチに足を運びましょう。徐々に暗くなる夕暮れの海辺は実にロマンチックです。日没後は、観覧車をはじめとしたライトアップに心踊ります。
投稿日:2018.11.23