北海道旅行で頭を悩ますのが服装の選び方。寒いイメージはあっても具体的にどの程度準備していけばいいかピンと来ない方も多いのでは?今回は、北海道の平均気温データと共に、東京都との気温を比較しつつ、北海道旅行におすすめの服装を季節ごとにご紹介します。
北海道の気候・気温をおさらいしよう
北海道は一部の地域を除いて、ほぼ全域が亜寒帯気候。そのため、年間を通じて気温がとても低い地域です。冬は氷点下の日も多く、最低気温が10℃以下になることも。夏も30℃を超えることはほとんどなく、真夏でも涼しい気候です。
また、冬は雪が多いものの、北海道は梅雨がなく、降水量は全国的に見ると少ない地域になります。
北海道の年間平均気温
北海道の年間平均気温はどのエリアも10℃以下。年間平均最高気温も10~15℃程度です。また、年間平均最低気温は特に道央、道東エリアは3℃前後の地域もあります。
東京の年間平均気温と比べると、7~9℃ほど差があり、いかに東京よりも気温が低いかが分かると思います。
次に、各地の月毎の東京都の気温差を見ていきましょう。
札幌の月別平均気温
札幌と東京では、夏は4~5℃程度の気温差ですが、冬の時期になると9℃近く差がでてきます。6月から9月までは温暖で過ごしやすく、12月から3月までは平均気温が氷点下になり、かなり寒い時期になります。ただ、札幌は都市化の影響もあり、道内では冬季の気温が比較的高いエリアになります。
函館の月別平均気温
函館の気温は札幌と同じ傾向で、東京との気温差は夏は5~7℃程度で、冬の時期になると8℃近く差がでてきます。夏の時期は降水量も少なく、過ごしやすい温暖なエリアと言えます。もちろん1月~3月の真冬は積雪が多く、最大積雪は30~40cm程になります。
旭川の月別平均気温
旭川は北海道のほぼ中央に位置しており、自然が多いエリアです。東京との気温差は、夏は5~6℃程度、冬は12℃以上差があり、札幌・函館よりも更に東京との気温差が激しいことがわかります。盆地の中央に位置しているため、夏は最高気温が25℃を超える日がありながら、冬は最低気温が-10℃以下になることもあり、寒暖差が大きいという特徴もあります。
釧路の月別平均気温
北海道東部にある釧路は、東京との気温差は夏も冬も10℃近く差があり、夏の涼しさは北海道一と言ってもいいほど、夏の気温も低いエリアです。ただし同じ釧路でも、海岸部と内陸部での気温差も激しく、内陸部の方が暖かく、海岸部は寒いこともあり、服装にも気をつけなければいけません。
冬 (12月~3月)の北海道の気候と服装のポイント
冬(12月~3月)平均気温
1月:札幌 – 3.4℃/東京 5.7℃
2月:札幌 – 2.8℃/東京 6.3℃
3月:札幌 1.3℃/東京 10.0℃
冬(12月~3月)のおすすめの服装
冬の北海道はとにかく寒い!氷点下は当たり前、雪が何十センチも積り、常に真冬の状態です。冬の服装のポイントは以下の通りです。
- ダウンや厚手のコートなど、防寒素材のアウターがマスト。雪が降っていてもしのげるフード付きがおすすめ!
- インナーは防寒重視のものを。ただし室内は暖房が効いているため脱ぎ着で調整できるように。
- 長ズボン、スカートならレギンス、タイツと、足元は風を通さないように。
- 手袋、マフラー、ニット帽など手足や頭もできるだけ風を通さないように。
- 靴は雪道仕様が必須!雪が染み込みにくいもの、滑り止めが効いているもの。
- 靴下は丈の長いものを。足首が出ていると冷えます。また、雪が積もるとあっという間に濡れるので、替えの靴下も用意しておくのがおすすめ。
- 屋内屋外の気温差があるので、脱いだものをしまえる大きめの鞄を持ち歩くと便利。
- 冬でも日焼け止めを!実は雪上はアスファルト以上に紫外線が反射します。
春 (4~6月)の北海道の気候と服装のポイント
春(4月~6月)平均気温
5月:札幌 13.4℃/東京 19.8℃
6月:札幌 17.3℃/東京 22.5℃
春(4月~6月)のおすすめの服装
4月はまだ春とは言えない寒い季節。5月から北海道は春の陽気も増えてきますが、5月下旬頃、暖かくなってきたと思ったら、急に冷え込む「リラ冷え」という気候の変化があり、北海道特有の肌寒さがあります。6月に入り初夏になり、少しずつ暑い日が出てきます。春の服装のポイントは以下の通りです。
- 4月は厚手のコート。手袋やニット帽など、防寒グッズがあると便利。
- 5、6月は薄手のコートやジャケット等でもOK。
- まだまだ寒いので、半袖ではなくインナーは長袖を。
- カーディガンやパーカーなど温度調整できる重ね着がおすすめ。
- 雪解けで氷水の水たまりを作る時期なので、撥水性の高い靴か、靴に防水スプレーをかけておく。
夏 (7月~9月)の北海道の気候と服装のポイント
夏(7月~9月)平均気温
8月:札幌 22.9℃/東京 28.0℃
9月:札幌 19.2℃/東京 24.3℃
夏(7月~9月)のおすすめの服装
日中は暑く感じることもありますが、やはり北海道。朝晩や湖、山は涼しく半袖では冷えることも。夏の服装のポイントは以下の通りです。
- 日中は半袖でOK。朝晩は冷え込むのでカーディガンなど羽織れるものがあると安心。
- 虫対策のため、特に山などに出向く場合は長袖・長ズボン、虫除けスプレー、ハッカオイルがあると便利
- 特に道東・離島は海沿いで霧がかかるため肌寒いことが多い。半袖と羽織りものでも寒い場合もあるので、荷物に余裕があれば長袖Tシャツなど更に防寒できるものを持っていくように。
- 観光地は日陰が少ないことも多いので、帽子などの日よけがあると安心。
秋 (10月~11月)の北海道の気候と服装のポイント
秋(10月~11月)平均気温
11月:札幌 5.2℃/東京 13.3℃
秋(10月~11月)のおすすめの服装
例年10月下旬から11月上旬には初雪が観測され、現地ではストーブが必要になるほど寒くなります。秋とは言っても、本州に住んでいる人からすると冬の入口のような気温。東京の秋の感覚で服装を選ぶのは危険です。秋の服装のポイントは以下の通りです。
- 厚手のコートでしっかり防寒を。
- 10月下旬~11月からはマフラーや手袋も。
- 重ね着が基本。秋は日中は気温が上がっても、朝晩は気温が低くなるのでパーカーなどのアウター等の防寒対策も必要。
- カーディガンやパーカーなど温度調整できる重ね着がおすすめ。
- 雪が降り始めるため、滑りにくい靴を。また、積もらず溶けることも多いため、春と同様に撥水性の高い靴か、防水スプレーを靴にかけておく。
終わりに
北海道はとても広いため、行く地域によって気温も異なります。今回ご紹介した服装のポイントを参考にしながら、事前に天気予報をしっかりチェックし、実際の天候に合わせた服装で北海道旅行を楽しんでください!
▼北海道の祭り・花火・イベントをお探しの方はこちら!
▼北海道旅行をお探しの方はこちら