旅先の慣れない土地で、現地の交通機関を利用したり、駅や停留所から目的地を探しながら歩いたり…。
それも旅ならではの楽しみかもしれません。
ただ場合によっては、他人と至近距離になる可能性もある公共交通機関に長時間乗るのは、ちょっとためらってしまいますね。
そんな時に安心なのがレンタカー。プライベートな空間で移動ができるため、非常にメリットの多い移動手段なのです。
今回は、日本国内におけるレンタカーについて、予約方法及びレンタル当日の借り方、流れを含めてお話しします。
海外のレンタカーはルールなども異なるのでまたの機会に。
どうやって予約する?
まずはレンタカーを借りる所から始めましょう。レンタカーのみ申し込む場合と、ツアーにレンタカーが組み込まれている場合とがあります。
レンタカーのみの申込み
比較サイトで条件を比較し、よりお得で条件の合うレンタカーを検索しましょう。
まずは
①何人で乗るのか
②荷物はどれくらいか
③子供・幼児はいるか
以上の3点を確認しつつ、こちらのオンラインサイトを開いてください。
ここで利用開始日と返却日など、必要な情報を入力します。
※スマートフォン画面は見え方が少し違います。
②【出発場所と返却場所】出発地と異なる場所で返却したい場合{乗捨利用}にチェックを入れて、希望の返却場所を選択ください。
③【車両タイプ】乗車人数の目安は記載されていますが、荷物が多い場合は余裕を持って大きめの車種を選びましょう。
以上を入力したのち、検索ボタンを押して下さい。
今回は、1/12~1/15の3泊4日で沖縄に旅行することを想定して検索しています。
このように検索結果が出てきます。基本は「安い順」に並んでいます。
一見高く思えるものでも、よく見ると「ガソリン満タン返し不要」などお得な特典が付いている場合もあるので、価格だけで決めずに内容を見てじっくりと検討してくださいね。
すなわち、レンタカー代にガソリン代が含まれていないことを指します。
「ガソリン満タン返し不要」との記載がある場合は返す直前に給油する必要はありませんが、途中で給油した分は各自で支払うことになります。
車種が決定したら、「次へ」ボタンを押して進んでください。
そこでチャイルドシートなどのオプションを選ぶことができます。
最後に個人情報を入力して、レンタカーの予約完了です。
レンタカー込みのツアーを探す
航空券やホテルに加えて、レンタカーもセットになったパッケージツアーもたくさんあります。
この場合、現地までは飛行機や新幹線などの公共の交通機関を利用し、現地でレンタカーを借りて自由に動き回ることができますので、あまり長距離を運転したくない人にもおすすめできます。
レンタカー込みのツアーの場合、通常ツアーの内容説明(ツアーポイント)に特典として記載されています。
≪一例≫
ツアー代金にはどのサイズのレンタカーが含まれているのか、ガソリン満タン返しは必要か否か、などの記載があります。
追加代金で、より大きな車種や高級な車種に変更することもできます。
申込画面では、チャイルドシートの要・不要の選択事項等もあるので、ツアーのお申し込み画面でご確認いただけます。
いつごろ申し込むのがいい?
レンタカーは通常3か月前から申し込むことができますので、希望の車種や日程で申し込むためにはなるべく早いほうがいいでしょう。
コロナが落ち着いてくると国内旅行をする人が多くなると予想されます。
一方でレンタカー会社によっては、レンタカーの台数が減っており、2021-2022年の年末年始においては11月の時点で満車になるケースもありました。
ゴールデンウィークや祝日含む連休やお盆休み、夏休み、年末年始は特に早めに予約することをおすすめします。
当日でも空いてるでしょ?と予約せずに行ったら希望の車種どころか一台も空いてない…なんてことになったらせっかくの旅行が台無しです。
車種の選び方は?
「せっかくのレンタカーだから、普段は乗らないようなオープンカーやカッコいいデザインの車を選びたい!」
そう思う方もいるでしょう。それもあり!です。
ただ、運転に自信のない方や、家族、ご夫婦での旅行などであれば、皆が快適に過ごせる車種を選ぶのがベスト!
では具体的に選んでいきましょう。
少人数(1~3人)での市街地ドライブ
カップル、友人2~3人の旅、一人旅の場合は、リーズナブルな「軽自動車(キャロル、N BOX、デイズ等)」や「コンパクトカー(デミオ、キューブ、ヴィッツ、フィット等)」がいいでしょう。
軽自動車は定員4人、コンパクトカーは5人ですが、車種を選ぶ際は定員マイナス1人として考えた方が、ゆとりを持って寛げます。
軽自動車やコンパクトカーは小回りが利くため、広くない道路を運転したり、狭い駐車場に何度も停める必要がある場合は特にオススメです。
逆にキャンプなどで荷物が多かったり、山道や状態が悪い道の運転が多くなる場合は不向きですので、もうワンランク上の車種を選びましょう。
お年寄りや小さなお子様を含む4~5人のドライブ
乗り心地やスペースのゆとりを考えて、「1800cc以上の小~中型車(プリウス、アテンザセダン、マークXなど)」を選ぶといいでしょう。
定員は車種によって5~7人、荷物を積んでもゆとりを持って寛げ、山道や坂道が多くてもスムーズに走行できます。
プリウスなどのエコカーならガソリン代の節約にもなり、長距離でも安心です。
6人以上のグループ旅行
みんなでワイワイと楽しめる「ミニバンやワゴン(ウィッシュ、ヴォクシー、エルグランド、セレナなど)」を選ぶといいでしょう。
定員は車種によって7~10人と様々ですが、こちらも定員いっぱいではなく、1~2人少な目くらいで考え、車種を選ぶと快適なドライブができます。
また、大型車は小回りが利かないので、市街地を多く走る場合やドライバーが運転に慣れていない場合は、小型~中型車を2台レンタルする方法もオススメです。
北海道や東北地方の冬のドライブ
スキー場へ向かうなど、冬の雪道や凍結した道を走る可能性がある場合は、SUV車(シャトル、エクストレイル、パジェロなどの出来れば4WD車)を選び、さらにスタットレスタイヤを装着してください。
(雪道でスタットレスタイヤをはいてない場合は法令違反となり罰せられることも)
雪道でスリップすると、ベテランドライバーでも制御が効かなくなります。多少値段が上がってもABSなど運転アシスト機能が充実した車種、車両を選びましょう。
ただし、運転に自信がない場合、雪道の走行はオススメしません。
貸し出しから返却までの流れ
ここではいよいよレンタル当日の流れについて説明をします。
借りる際に必要なものは?
まずは借りる際に忘れてはいけないもののチェックです。
レンタカー会社各社によって若干の規定は違いますので、予約時の規定は必ずしっかりとチェックしてください。
ここでは基本的なものを紹介します。
運転免許証
運転をする方は絶対に必要ですので忘れないようにしましょう。
外国籍の方は条約に基づく国際免許証でも大丈夫です。
クレジットカード
レンタカー会社によってはカードでの支払いを義務付けている場合があります。事前に確認しましょう。
本人確認書類
運転免許証以外に、パスポートや保険証、公共料金の請求書など本人確認書類を求められることがあります。これも予約時に必要かどうかの案内があるはずですので確認しましょう。
ETCカード
高速道路に乗る予定の方は持参してください。大抵のレンタカー会社ではETCカードを借りることもできます。
初心者マーク
免許取得1年未満の方は準備してください。
借りることもできますが、多くは有料です。
レンタル当日の流れ
まずはレンタカー会社へ向かいます
飛行機で到着して空港近くでレンタルする場合は、空港まで車で迎えに来てもらえることがほとんどですので、待ち合わせ場所などを事前に確認しましょう。
レンタカー会社のカウンターで受付をします。
運転免許証を確認してもらい、申込用紙に必要事項の記入をし、自動車貸渡証を作成します。
この時に、ガソリンは満タンにして返す必要があるのか、事故の際はどうしたらいいかなど、注意事項の説明がありますので、しっかりと聞いてください。
傷やへこみの確認
実際に乗る車へ案内してもらい、車体に傷がないかなどのチェックをします。ここで、傷があるのにチェックを忘れてしまうと、返却時に修理代を請求されてしまうこともあります。
その他、シートベルトが壊れていないかなども併せて、担当者と一緒にしっかりとチェックをしましょう。
支払い
ネットでの支払いを済ませている場合や、ツアーに組み込まれている場合以外は、出発日当日に支払いをします。
保険代金は基本的にレンタル代金に含まれていますが、補償をもっと充実させたい場合などのオプションもありますので、担当者に確認してください。
出発
鍵を受け取り、シートの高さ、ミラーの位置、チャイルドシートが固定されているか、窓は開くかなどをチェックした後に出発しましょう!
返却時の流れは?
レンタカーを返却する際は、そのまま運転をして返却するレンタカー会社に戻ってきます。
返却直前に給油する
通常は「ガソリン満タン返し」が基本ですので、レンタカー会社に車を返却する直前にガソリンスタンドで給油する必要があります。
直前と言ってもレンタカー会社の近くに都合よくガソリンスタンドがあるとは限りませんので、給油後に多少(目安は5km くらい)は走っても大丈夫とのこと。
時間がなくなり、給油しないまま返却しようとしたり、給油後にかなり走ってしまった場合は足りない分を計算し、追加代金が請求されます。
中には「ガソリン満タン返し不要」を売りにしているレンタカー会社や、プランもありますので、申込時に確認しましょう。
カーナビ履歴の消去
カーナビを使った場合は履歴を消去しておきましょう。
レンタカー会社で点検してもらう
到着したら、まず車両に傷がついていないかを担当者にチェックしてもらいます。
時間が超過したり、傷がついていた場合は、この時に追加で清算をします。
レンタカーで回りやすいおすすめ観光地
レンタカーは自由に効率よく回れるのが最大のメリット。
とはいえ、細い道や人の多い道を運転するのは非常に疲れますよね。
そこで、レンタカーのメリットを最大限に行かせる観光地をいくつかご紹介します。
まっすぐな道を気持ちよくドライブ!北海道
写真のようなまっすぐな道を気持ちよくドライブすれば、最高に気持ちがいいですよね。
実は日本一直線距離が長い国道があるのも北海道。
国道12号線は、美唄市から滝川市まで約30kmの直線道路が続きます。
基本的に北海道では多くの場所で長い道と広い空を楽しめますが、中でもオススメは道東エリア。
世界遺産の釧路湿原をはじめ、世界で2番目に透明度が高いといわれる摩周湖、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖など、とにかく見所がたくさん。
ドライブしつつ、観光も存分に楽しめます。
北海道は道路が広く、さらに観光地の駐車場も広々としているところが多いため、初心者でも快適にドライブを楽しめます。
ただ、まっすぐな道を長時間走っていると眠くなることもあるので、休憩をはさみながら安全運転で!
海を見ながらリゾートドライブ!沖縄
沖縄といえば海沿いのドライブ。上の写真は宮古島から伊良部島へ渡る伊良部大橋。
全長は3540m(まさかの「さんごのしま」 語呂合わせ!)
まさに海の上を走っているような気持ちよさのある伊良部大橋は、通行料が無料なのも嬉しいポイント。
沖縄では離島含め各地にこのような橋があるので、何か所か利用してみるのはいかがでしょうか。
頑張れば4~5日で周遊も!四国
各県の県庁所在地をくまなく周ると620km。急ぎ足でも3~4泊は必要でしょう。
ただ、ポイントとルートを決めればかなり効率的にたくさんの観光地を巡ることができます。
しまなみ海道や瀬戸大橋を利用して、本州から入るのもいいですね。
こちらは四国最南端の足摺岬(高知県)。270度以上の視界から海を眺めると地球の丸さを実感します。
他に、夏目漱石の『坊ちゃん』にも描かれている道後温泉や四国最長の四万十川など、電車やバスを利用するなら全て周るのは大変ですが、レンタカーなら好きなルートを選んで自由に移動できます。
最後に
レンタカーで旅行するのに難しいことは何もありません。
沖縄や北海道など日本各地のドライブは気持ちがいいですし、移動範囲も格段に広がります。
ぜひレンタカーを利用した旅行を計画してみてくださいね。
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