― スペイン・バスク地方 ―
スペインとフランスの国境に走るピレネー山脈の西側。国境沿いのバスク地方は、険しい山岳地帯と美しい海岸線から成り立ちます。独特の言語や文化を持つバスク地方は、バルセロナやマドリードとはまったく違う、新しいスペインの顔を見せてくれます。おいしい食事やお酒、美しい景色、かわいらしい雑貨……行くたびにもっと知りたくなる、バスクの魅力を堪能する旅へ出かけましょう。
スペインとフランスの国境に走るピレネー山脈の西側。国境沿いのバスク地方は、険しい山岳地帯と美しい海岸線から成り立ちます。独特の言語や文化を持つバスク地方は、バルセロナやマドリードとはまったく違う、新しいスペインの顔を見せてくれます。おいしい食事やお酒、美しい景色、かわいらしい雑貨……行くたびにもっと知りたくなる、バスクの魅力を堪能する旅へ出かけましょう。
中世時代の貿易で栄え、最先端のフランス料理の流行や技術を取り入れたことで、いま世界中から美食の街として注目されるバスク地方。食事だけではなく、芸術や絶景や文化など、常に新しい発見があふれるバスク地方には魅力的な街がたくさん。歴史的な建物や、ヨーロッパらしい家並みが見られる都市はもちろん、リオハワインのブドウ畑や捕鯨で栄えた港に浮かぶボートなど、心を豊かにする自然の景色に出会うこともできます。
バスクを代表する都市で、近代都市、芸術都市、そして再開発プロジュクトとしても注目を浴びている都市です。近未来的な建造物としてグッゲンハイム美術館があり、郊外には世界最古の吊り下げ型運搬橋である世界遺産「ビスカヤ橋」が人気の的です。また赤と白のビルバオの旗が多く掲げられている旧市街では、バル巡りが楽しめます。バスク語ではビルボ(Bilbo)と呼ばれます。
19世紀後半、ヨーロッパ中の王侯貴族が訪れる高級避暑地として人気になり、「ビスケー湾の真珠」、「美食の街」などと言われる人口約18万人のバスクを代表する都市です。
スペイン語ではサンセバスチャンですが、バスク語ではドノスティア(Donostia)と呼ばれます。
バスクの中で最も東にあるフランスとの国境近くの街です。サンセバスチャンから車で30〜40分ほどの距離で、船で対岸にあるフランスのアンダイエ(Hendaye)に行くこともできます。装飾された窓枠や、赤や緑といったカラフルなバルコニーに花が飾られている街並みが特徴的で、旧市街のある丘を登ると美しい海辺の景色を一望できます。また、旧市街のまわりにはかつての城壁の跡も見ることができます。もちろん美食の街としても知られ、「アラメダ(Alameda)」、「グランソル(Gran Sol)」や"世界一美味しい魚介スープ"と紹介された「ラ・エルマンダ・デ・ペスカドレス(La Hermandad de Pescadores)」などの有名なレストランやバルもある見どころの多い街です。
ビルバオから車で40分ほど、スペインの最も美しい風景にも選ばれた海に浮かぶ島です。海に囲まれた岩山の頂上に教会があり、その教会へ237段もの階段が伸びている景色は神秘的な光景です。教会には鐘があり、3度鳴らすと願いが叶うと言い伝えられています。長い階段だけでなく、階段にたどり着くまでも山道を歩かなければなりませんが、体力に自身がない方でも山の上にある展望台から非常に美しい島全体の景色を見ることができます。付近にはベルメオ、ゲルニカなどの町もあるのであわせて訪れてもおもしろい。
ゲルニカはピカソがスペイン内戦の悲劇を描いた絵画『ゲルニカ』で世界的にも知られる町です。また、バスク自治州の自治・独立についても非常に重要な意味をもつ町です。ゲルニカにあるバスク議事堂の広場には樫の木があり、古くからこの地域の議会はこの樫の木の下で行われていました。「ゲルニカの木」と呼ばれるこの樫の木はバスクの自治・独立の象徴でもあり、バスク自治州の紋章にも描かれています。