フィリピンのセブ本島とレイテ島にちょうど挟まれる位置にあるボホール島。そのほぼ中心に位置するチョコレートヒルズは、高さ30mほどの円錐形の丘が1,000個以上も連なるその不思議な風景で有名です。
この丘のほとんどは珊瑚礁からなる石灰岩でできているため木は育たず、草に覆われています。
乾季になると草が枯れ茶色の丘へと変化し、それがまるでチョコレートのように見えることから「チョコレートヒルズ」という名前がつきました。
大地からほぼ同じ大きさの丘がポコポコと出ている不思議な地形が出来た理由として、現地では様々な伝説が伝えられてきました。
一番有名なものが、昔2人の巨人がこの場所でケンカをした時、投げ合った石を片付けなかったから…という伝説。
大昔にマグマの動きによって海底が隆起したために出来たとも言われていますが、いまだ真相は謎のようです。
ボホール島自体は通年の気温の変化が少なく、いつでも旅行に適した島。
ですが、チョコレートヒルズを見に行くなら、丘の草が枯れて茶色に染まる乾季の4月~6月がベストシーズンです。
観光ポイント満載のボホール島
海ではダイビングやホエールウォッチング、島内ではパウダーサンドのビーチや爽快な川下りなど、自然のアクティビティが豊富なボホール島。
ボホール島沖にはフィリピン有数のダイビングスポットがあり、体長が13m以上にもなる世界最大の魚ジンベイザメに出会う確率が高いことで有名です。
また、体長約10cmの世界最小の眼鏡ザル「ターシャ」が生息していることでも有名です。
丸くて大きな愛らしい目をした「ターシャ」はとても繊細な動物で、現地の言い伝えでは「ターシャと目があって涙を流したら、ショックで死んでしまうから直視してはいけない。」と言われています。
ボホール島へ行ったら、ぜひ世界最大と世界最小にも会ってみたいですね。
チョコレートヒルズを目指すには、まずセブ島へ。
日本からは直行便で約5時間。
セブ島からボホール島行きの高速フェリーが運航しており、2時間ほどで到着します。
チョコレートヒルズ観光には、セブ島からの日帰りツアーの参加が人気です。
セブの埠頭より、いくつかのフェリー会社がボホール島の州都タグビラランまで高速フェリーを運航しています。
所要時間は約2時間。