インドネシアのジャワ島、ジョグジャカルタ郊外に位置するボロブドゥール寺院は、8世紀後半から9世紀前半にかけて建立されたと言われる世界最大級の仏教遺跡。
メラピ山の大噴火により千年もの間火山灰の下に埋もれ、人々から忘れられていましたが、1814年イギリスのラッフルズ提督らに発見されたのをきっかけに発掘調査と修復が開始され、ついに1991年に世界文化遺産に登録されました。
ジャングルの中にそびえ立つその姿は、圧巻の迫力!
ピラミッド状に建設された寺院は仏教の曼荼羅を表現していると言われていて、壁面を飾る美しいレリーフや多くの仏像を有するその内部は、まさに“聖域”と呼ぶにふさわしい、静謐で神秘的な空気に満たされています。
ボロブドゥール寺院のあるジョグジャカルタは5月~10月が乾季、11月~3月が雨季。
通年を通しての平均気温が約30℃のジョグジャカルタですが、湿度が低く、最も涼しく雨が少ない5~9月が旅行におすすめの時期です。
ボロブドゥール寺院のサンライズ
世界中の人々から絶賛されるボロブドゥール寺院のサンライズ。
空が白み始めると、森から立ち上る霧が高台にある寺院を囲むように広がっていきます。
徐々に紅く染まり始める空にストゥーバ(仏塔)が神秘的なシルエットを描き出し、幻想的な景色が広がります。
そしてメラピ山の付近から太陽が昇り始めると、建物も仏像も、ボロブドゥール全体が一気に赤く染まっていきます。その光景は、神々しいとしか言いようがない神聖な絶景です。
遺跡巡りの後はジョグジャカルタでショッピング!
ボロブドゥール寺院観光の基点となるジョグジャカルタはジャワ王朝の名残が色濃く残る、風情のある古都。
王宮などの見所もあり、日曜日の朝にはガムラン演奏とジャワ舞踊が行われる魅力ある街です。
伝統工芸品であるバティック(ろうけつ染)が有名で、インドネシアらしいお土産選びにも最適な場所。
世界遺産のボロブドゥール寺院の神聖な空気で心を満たしたら、ジョグジャカルタでジャワ王朝の古都の風情とショッピングを楽しむのもおすすめです。
ボロブドゥール寺院を目指すには、まずジョグジャカルタへ。日本からはジャカルタもしくはバリ島デンパサールで乗り継ぎます。
東京出発の乗り継ぎ時間を含めた合計の所要時間は約11時間~が目安です。
ジョグジャカルタ市内からは車で約1時間でボロブドゥール寺院に到着します。
効率よく遺跡を観光するにはツアーの参加がおすすめですが、バスやタクシーを利用する方法もあります。
ジャカルタもしくはバリ島デンパサールで乗り継ぎます。
東京出発の乗り継ぎ時間を含めた合計の所要時間は約11時間~が目安です。